2年ぶりに奄美大島に行ってきた。
すべてが循環しているというのを、肌で感じたいと思った時に、
どこに行こうかと考えたのだけれど、島に行きたいと思った。
自分が惹かれる場所がいいなと思った。
現地のネイチャーガイドの方と一緒にいろいろとまわった。
この、ジュラシックパークのようなところは、
金作原(きんさくばる)という原生林。
木性シダであるヒカゲヘゴが、びよ~んと伸びている。
立派なオキナワウラジロガシ。
暖かい気候のところでは、分解が速く進み土壌が薄くなるという。
だから、大木は倒れないように、根っこを板のようにしてしっかりと張っているのだそうだ。
ちなみに、奄美大島では、海の磯臭さや森の中の腐葉土の匂いがあまりしない。
それは、いずれも分解が速く進むため腐った匂いがないらしい。
源流のところまで行きましょうということで、沢を降りることになった。
途中までは良いのだけれど、急な傾斜の場所も出てきて、植物を見る余裕もなくなる。
木につかまりながら降りたら良いよ、といわれたのだけれど、
木に頼りだしたり、恐いと思った時に、体のバランスが崩れると思った。
自分の重心が地球の中心に下りていくような感覚を持った時に、
次はどこに足を着いたらいいのかが自然に見えてきて、急な傾斜でも、軽々と歩ける。
でも、一瞬恐いと考えた時に、全く違う感覚になる。
そんなこんなで、いろいろ、めずらしい植物なども見ながら、川まで降りていった。
川べりの石に座って、お茶と黒糖で一服
強風にもかかわらず、ここは穏やかであたたかく、川のせせらぎの音でホッとする。
奄美といえばハブ。
裏磐梯で熊にあっているので、ガイドさんに開口一番、ハブに逢わないための注意点を聞いた。
ハブは、深い山に入らないと今では、そうそう出くわすことはないという。
ハブを捕獲するといくらかで売れるので(ハブ酒?)、ハブの数は減っているそう。
でも、万が一の時のために、毒を吸い出すものを持ち歩くそうだ。
ちなみに、ハブといえばマングースですが、マングースは外来種。
ハブ退治のために70年代に持ち込まれたものだそう。
それが、どんどん増えてしまい、アマミノクロウサギや様々な鳥たちが食べられて激減したそう。
ハブの被害に人があって死に至るというのを防ぐためには、
マングースを導入して退治するという策は、瀬に原はかえられなかったのだろう。
しかし、マングースも自分がやられるリスクがあるハブを狙うよりは、
他のものを捕食したほうが確実だったというわけだ。
もともとは、肉食獣がいないというのが奄美大島の生態系の特徴。
だから、アマミノクロウサギや鳥たちは、攻撃されることが無かったので、
みんなボーっとしていて闘うすべを知らないという。
人間も恐がらないそう。なんか、かわいいよね。
だからこそ、マングースにとっては、ハブなんかよりは、
簡単に捉えられる、格好の獲物になってしまったというわけ。
そういう子たちが、マングースに食われてしまったと思うと、なんだか悲しい
「田舎に行くと、子供たちも、人懐っこくてのびのびしてるよ」と地元の人が言っていた。
なんか、島全体の雰囲気が暖かいのはそういうことなのかもしれない。
動物達も恐れをしらずのびのび、子供ものびのび。
今では、環境省からの委託で増えすぎたマングースを捕獲する活動が行われているようだ。
マングースも入ってきて数十年が経っている。それはそれで生態系が出来てきているので、
退治したらまた、それはそれで、何が起こるかわからない。
自然って微妙なさじ加減でバランスをとっているのだ。
生態系の頂点にいる動物、例えば、ライオンとかトラとか、熊とか、ハブとか、
そういうのって、神様として扱われていることが多いけれど、
やはり、それらが生きているということは、その生態系が健全であることを示しているのだと思う。
ちなみに、奄美の山にはケンムンという妖怪がいると言い伝えられている。
むやみに山に立ち入ってはいけないのだ。
自然に対して畏敬の念を持つ必要がある。
山に拒絶される人はいつまで立っても行きたいと思いながらそこに行かれないという。
この日はかなり強風だったけれど、途中から日も差してきて、
気持ちよくトレッキングさせてもらうことが出来たので、
なんとか、受け入れてもらえたようだ
すべてが循環しているというのを、肌で感じたいと思った時に、
どこに行こうかと考えたのだけれど、島に行きたいと思った。
自分が惹かれる場所がいいなと思った。
現地のネイチャーガイドの方と一緒にいろいろとまわった。
この、ジュラシックパークのようなところは、
金作原(きんさくばる)という原生林。
木性シダであるヒカゲヘゴが、びよ~んと伸びている。
立派なオキナワウラジロガシ。
暖かい気候のところでは、分解が速く進み土壌が薄くなるという。
だから、大木は倒れないように、根っこを板のようにしてしっかりと張っているのだそうだ。
ちなみに、奄美大島では、海の磯臭さや森の中の腐葉土の匂いがあまりしない。
それは、いずれも分解が速く進むため腐った匂いがないらしい。
源流のところまで行きましょうということで、沢を降りることになった。
途中までは良いのだけれど、急な傾斜の場所も出てきて、植物を見る余裕もなくなる。
木につかまりながら降りたら良いよ、といわれたのだけれど、
木に頼りだしたり、恐いと思った時に、体のバランスが崩れると思った。
自分の重心が地球の中心に下りていくような感覚を持った時に、
次はどこに足を着いたらいいのかが自然に見えてきて、急な傾斜でも、軽々と歩ける。
でも、一瞬恐いと考えた時に、全く違う感覚になる。
そんなこんなで、いろいろ、めずらしい植物なども見ながら、川まで降りていった。
川べりの石に座って、お茶と黒糖で一服
強風にもかかわらず、ここは穏やかであたたかく、川のせせらぎの音でホッとする。
奄美といえばハブ。
裏磐梯で熊にあっているので、ガイドさんに開口一番、ハブに逢わないための注意点を聞いた。
ハブは、深い山に入らないと今では、そうそう出くわすことはないという。
ハブを捕獲するといくらかで売れるので(ハブ酒?)、ハブの数は減っているそう。
でも、万が一の時のために、毒を吸い出すものを持ち歩くそうだ。
ちなみに、ハブといえばマングースですが、マングースは外来種。
ハブ退治のために70年代に持ち込まれたものだそう。
それが、どんどん増えてしまい、アマミノクロウサギや様々な鳥たちが食べられて激減したそう。
ハブの被害に人があって死に至るというのを防ぐためには、
マングースを導入して退治するという策は、瀬に原はかえられなかったのだろう。
しかし、マングースも自分がやられるリスクがあるハブを狙うよりは、
他のものを捕食したほうが確実だったというわけだ。
もともとは、肉食獣がいないというのが奄美大島の生態系の特徴。
だから、アマミノクロウサギや鳥たちは、攻撃されることが無かったので、
みんなボーっとしていて闘うすべを知らないという。
人間も恐がらないそう。なんか、かわいいよね。
だからこそ、マングースにとっては、ハブなんかよりは、
簡単に捉えられる、格好の獲物になってしまったというわけ。
そういう子たちが、マングースに食われてしまったと思うと、なんだか悲しい
「田舎に行くと、子供たちも、人懐っこくてのびのびしてるよ」と地元の人が言っていた。
なんか、島全体の雰囲気が暖かいのはそういうことなのかもしれない。
動物達も恐れをしらずのびのび、子供ものびのび。
今では、環境省からの委託で増えすぎたマングースを捕獲する活動が行われているようだ。
マングースも入ってきて数十年が経っている。それはそれで生態系が出来てきているので、
退治したらまた、それはそれで、何が起こるかわからない。
自然って微妙なさじ加減でバランスをとっているのだ。
生態系の頂点にいる動物、例えば、ライオンとかトラとか、熊とか、ハブとか、
そういうのって、神様として扱われていることが多いけれど、
やはり、それらが生きているということは、その生態系が健全であることを示しているのだと思う。
ちなみに、奄美の山にはケンムンという妖怪がいると言い伝えられている。
むやみに山に立ち入ってはいけないのだ。
自然に対して畏敬の念を持つ必要がある。
山に拒絶される人はいつまで立っても行きたいと思いながらそこに行かれないという。
この日はかなり強風だったけれど、途中から日も差してきて、
気持ちよくトレッキングさせてもらうことが出来たので、
なんとか、受け入れてもらえたようだ
奄美大島の大和村に住んでいました。
今でも時々は行きますが、
森に入った記憶はあまりないなあ。
特産のスモモの畑(?)なら行った気がする。
すごく神秘的な感じですね。
大人になると、恐怖や不安を感じる
機会は減りますが、
森に入るとそういう感覚を思い出せますね。
近いうちに、森に行ってみよう。
由比さんの言うにはさまざまな事情で種が絶滅しても(絶滅はしていないそうですが)それは進化の過程だからいつか状況が合えば出てくるのだそうです
怖いと思った時バランスが崩れる ほんとそうですね
安珠さんの感覚 100%伝わります
お疲れちゃん!!
島ではレンタカーを借りましたが、50キロ出すともう速いほうでみんなゆったり走っています。
島中の時間がゆったりと流れていました。
おいしい鶏飯のお店に行って舌鼓を打ってきました。
カヌーではマングローブの茂みに突入したり
楽しかったです。
今度行くときはマングースにあってきます。
最近いきたいとこが思いつかなくて!
奄美かあ~~っておもいました。
奄美大島のご出身なんですか?素敵なふるさとがあってうらやましいです。
森も良いし、海の青さは最高ですね。アオサも美味しい
けさみさん、そうそう、「きんさくばる」って読むんですね~。沖縄には「やんばる」ってあるでしょ、
琉球地区は「原」を「ばる」って読むんですかね。
レリジオさん、この体感分っていただけて嬉しいです
絶滅危惧種がいっぱいいるんですよね。なんか、意味があるんですね。
絶滅しても見えないレベルでは残ってるって事ですかね。
penginさん、私も前回行ったときにはマングローブ行きました。
そして、鶏飯も「ひさ倉」で食べた
今回は、「豚飯(とんはん)」でした。
奄美大島、いいですよ~。皆既日食のときを狙っているのですが、宿泊所がどうもなくなるらしい。
マングースは夜行性? 見ませんでした。
今度行く時はナイトウォッチングっていうのをしたいと思います!
今年のうちに、もう一回、行きたいな~。
既に、島に戻りたい病です。
亜種も多いといっていました。
ハシブトガラスもいるけれど、奄美のは小ぶりだそう。
環境に適応するうちに、奄美大島バージョンになるらしい。そういうところも、植物や動物達の繋がりを感じました。