動物支援センター NPO法人・アニマル ウィング

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犬猫の身体に合った食べ物の話(第2回)

2012-07-12 14:25:40 | 動物愛護
少しだけでも自然に帰って、犬猫の身体に合った、食べ物の話

第2回 ペットフードが完全でない理由

1.ペットフードにはこういうものもかなりある

ペットフードには素敵な宣伝文句が書いてあるが、それを読む必要は全くない。売ろうとしているのに、悪いことを書くはずがない。見るのは、法で定められている裏の原材料表記(宣伝文句の10分の1くらいの文字サイズ)と人間の食べられるレベルの食材かが全てである。

・ペットフードの表記

日本のペットフードの原材料表記は80%以上という規約がある。つまり、全材料を表記しなくてよいということである。全ての材料を表記してあるフードを選ぶ方が安全である。

・ペットフードの添加物

人間の食べ物には禁止されている発がん性のある添加物が、ペットフードでは禁止されていない。合成着色料(タール系色素、赤色○号)など、色の識別が苦手な犬猫にとっては全く意味のないものである。無着色で、製造年月日からの品質保持期限が長すぎないもの(BHA・BHT・エトキシキンなどの危険な保存料が入っていないもの)で、品質保持期限が製造から1年以内までのものを選ぶほうが安全である。

・材料の中身は何か

原材料は多い順に表示しなければならないという規約がある。一番上に書かれているものは何であるかを見てみると、案外トウモロコシ・大豆などが多い。犬猫はもともとは肉食であり、トウモロコシや大豆の消化・吸収は苦手である。犬は人間との暮らしが長く、猫よりは雑食であるが、猫はとりわけ肉食である。過度の肥満も高炭水化物から起こりやすい。

・人間が食べられるレベルの食材か

「人間が食べてはいけません」と書かれているものもある。いったい何が入っているのだろう?「4Dミート」で検索してみて欲しい。野菜・穀物のほうも、いったいどういうのが使われているのか?栄養を搾り取ったカスが入っているという話もある。

・ウェットフード(缶詰)ならどうか

上記の人間が食べられないものが使われていることが多く、多くはタイ産であり、熱い国では魚は防腐剤が大量に使われる。缶詰の金属が溶けた成分も食べ続けると身体に良くないと言われている。


2.「人間も食べられる」という基準をクリアしてもペットフードに足りないもの

人間も食べられるもので作ったと明記してあるフードならば、そこそこ安心できるし、便利でバランスもいいかもしれない。
しかし、やはり完璧ではない。
ドライフードを人間の食べものに例えると一番近いのがカロリーメイトや、ビタミン添加シリアルではないかと思う。
人間は、あれを毎日毎日食べ続けて健康でいられるか?ということである。

足りない点を書き出せば、

・ドライフード(カリカリ)は高熱処理した加工食品である。まず、ドライフードには水分が足りない。特に猫の中には、水をあまり飲まない子もいる。犬猫の身体の70パーセントは水分で出来ている。これが不足すると、特に猫に多いのが、脱水が病気・死につながるということである。水分が少ないと身体に毒素がたまりやすい。でも水を飲みたがらないからどうしようもない、ということに対する解決は次回。

・ドライフード・ウェットフード共に加工食品である。高熱処理により、酵素が死んでいる。そのため、抗酸化力も足りない。
酵素って何?という方はこちらのページがお勧めです。
酵素の役割
ただ、酵素が必要ということから、生肉食を薦めている専門化もいるが、これには現在衛生面で危険視されてきていることもあって、実際に不安もあると思う。このジレンマの解決編は次回で。

・毎日、加工食品では愛犬・愛猫の楽しみが足りない。特に、残念ながら、安全なフードほど薄味でおいしくないのである。(豆腐とサラダより、カップめんとコーラを好む子供同様。)でも、毎日手作りとか大変、この解決法も次回。


以上の点を踏まえて、ドライフードの利便性、水分や酵素や抗酸化力の必要性、この両方の長所を含みながら、安全で健康的、楽しい食事を愛犬や愛猫に与えるには。という実践編が次回のテーマです。理論ばかりの記事になることを避けるために、私が実際に使って良かったお勧め便利品の紹介や、口ばかりの記事にならないために証拠としてうちの保護っ子の美しい姿も掲載します。

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コメント (2)
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