アニチャイ!(中国アニメ事情)

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「国家アニメ産業基地」のプレートを9社に授与

2004-12-07 | アニメ・漫画
国産アニメの復興?を任命されたのは以下の企業。

<国家アニメ産業基地>
海美術電影廠
中国国際電視総公司
三辰集団
中国電影集団
湖南金高ソウ通公司
杭州動画産業園
常州影視動画公司
上海動公司
南方動画制作中心

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アニメ産業のてこ入れに効果 国内作品も人気浮上

国産アニメーション発展の中心基地として発足する「国家アニメ産業基地」、「アニメ教学研究基地」の参加団体へのプレート授与式が6日、国家広播電影電視総局(放送・映像作品を担当)で行われた。

「国家アニメ産業基地」のプレートを授与されたのは、上海美術電影廠、中国国際電視総公司、三辰集団、中国電影集団、湖南金高ソウ通公司、杭州動画産業園、常州影視動画公司、上海動公司、南方動画制作中心――の9社。「アニメ教学研究基地」のプレートを授与されたのは4つの教育機関。

同総局の徐光春局長はプレート授与式で「基地の建設は、実力あるアニメ分野のグループ会社を育成し、中国のアニメ産業の急速かつ健全な発展を促進する狙いがある」表明した。

アニメ分野を管轄する国家広播電影総局は近年、特に今年に入り、さまざまな意見や措置を打ち出している。同総局がアニメ産業の発展推進に力を入れ、国内のアニメ制作会社や放送会社など各方面の積極性を促した結果、国内アニメ産業にはかつてない発展の機運が訪れている。

北京電視台(BTV)、湖南電視台などの地方テレビ局はこのほど、アニメ専門チャンネルを開設した。上海電視台(STV)の衛星アニメチャンネルの放送もまもなく開始する。中央電視台(CCTV、中央テレビ)による国産アニメ放送の回数・時間増加し続けている。国内の省クラスのテレビ24局は、子供向けの専門チャンネルを相次い開設しており、2006年までにさらに20数チャンネルが放送を開始する予定。

このような強力なプラットフォームにより、アニメ産業の発展を長年制約してきた放送ルートの問題が効果的に解決され、アニメ制作への熱意も高まっている。2004年に計画立案されたテレビ向け国産アニメは全国で180本・約3300時間分に上る。今年開催された「上海テレビ祭」、「北京国際テレビウイーク」、「中国国際放送映像博覧会」、「深セン文化産業博覧会」などのイベントでもアニメがひっぱりだこになった。かつて、テレビ局が支払う国産アニメ番組の放送権の相場は1分当たり3-5元で、中には無料のケースもあった。現在では最高で1分当たり2千元に達するケースもある。

特に喜ぶべき点として、国産アニメ業界で経営の産業化意識がますます強まっている。多くのアニメプロジェクトがブランド力の育成を重視し、関連製品の開発、産業連鎖の構築に努めている。

アニメ制作会社・湖南三辰影庫の国産アニメ「藍猫淘気3000問」(タイトル訳:青猫わんぱく3000問)は、全国の子供に人気のアニメに成長しただけでなく、文具やおもちゃ、衣料品など子供向けグッズ6600種以上が開発されている。

CCTVが出版した人気アニメ「ナタク伝奇」(タイトル訳:ナタクの不思議な物語)の関連書籍は、発売直後から全国で売れ行きを伸ばしている。北京の大型書店・北京図書大厦では10週間以上連続の売上ランキング1位となり、これまで上位を占めていた「ハリー・ポッター」など海外作品の間に割って入った。

国産アニメの隆盛を背景に、中国美術学院や北京林業大学などの高等教育機関でも、アニメのプランニング、デザイン、制作、経営などの専攻を開設する動きが増えている。今年7月現在、アニメ専攻学部・学科を設けた高等教育機関は124校に達し、10月には新たに47校が加わった。アニメに関する研修やフォーラムも次々に開催されている。また北京市、上海市、湖南省、広東省、杭州市、深セン市、常州市などでは、アニメ生産が地方政府の産業計画に盛り込まれている。(編集KS)

(ナタクの「ナ」は「口」に「那」、「タク」は「口」に「托」の右側)

「人民網日本語版」2004年12月7日

引用元URL:http://www.people.ne.jp/2004/12/07/jp20041207_45805.html