アニチャイ!(中国アニメ事情)

中国(主に大陸)のアニメ・漫画業界に関する情報を収集。同人イベント、キャラクター、ゲーム、コスプレ事情まで。

エイベックス:「頭文字D」など中国本土で放送 (中国情報局)

2004-06-25 | アニメ・漫画
引用元:中国情報局
引用元URL:http://news.searchina.ne.jp/2004/0625/enterprise_0625_001.shtml
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エイベックス:「頭文字D」など中国本土で放送
発信:2004/06/25(金) 12:15:07

  エイベックス株式会社(以下エイベックス)は24日、同社が手がけたテレビアニメ「アソボット戦記五九」が、中国の国営テレビ局である中国中央電視台(CCTV)で9月から放送することになったと発表した。また、4月から「頭文字D」が中国本土の一部のテレビ局で放送されていることも明らかにした。

  「アソボット戦記五九」は、エイベックスのアニメーションレーベル「avex mode」が、講談社のコミック「アソボット 五九」(原作:有森丈時、画:葵ろむ)をテレビアニメ化したもの。ストーリーは1000年後の未来を舞台に展開する冒険物語。中国中央電視台では「猴王五九」のタイトルで、9月から毎週月曜日-金曜日に全52話が放送される予定。

  一方、『ヤングマガジン』で連載中の「頭文字D」は香港、台湾で放送された実績があり、高い人気を得ている。昨年には台湾で映画化も決定。主人公の藤原拓海役に台湾人気歌手の周傑倫(ジェイ・ジョウ)が演じている。

  中国はいま、日本製アニメや漫画がブーム。テレビ放送されている名探偵コナン(中国語:名偵探柯南)、ちびまる子ちゃん(同:櫻桃小丸子)、ポケットモンスター(同:神奇宝貝)などの人気も高い。しかし、日本側にはビジネスを展開する際に、海賊版問題という懸念材料がある。

  エイベックスは、中国政府がWTO(世界貿易機関)加盟などにより、海賊版対策や著作権管理システムの整備を進めていること、北京五輪開催に向けたテレビ及び多チャンネル化に伴うテレビコンテンツの需要増大をふまえ、両タイトルが中国大陸での認知度が高まった段階で、ビデオ、VCD、DVDなどのビデオグラム展開を検討している。(編集担当:佐藤妙子)

成長するアニメ業界、コスト、人材流出問題深刻

2004-06-25 | アニメ・漫画
以下の文章はちょっと訳がおかしいようだが・・・、「10分以上のアニメ作品は、60%以上を国産作品で担わないといけない」というのは、現在放映している10分以上のアニメ作品中60%は中国産アニメ枠にしなくてはならない!ってことかな。

この記事にも書いてあるけど、中国の違法キャラクター商品は本当に半端ないからな。あまりに堂々としすぎていて(売るほうも買うほうも)、一瞬正規品かと思ってしまうくらいだ。まあ買うほうも正規品かどうかなんて大して気にしてないかも。

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成長されるアニメ業界、コスト、人材流出問題深刻 (6/25)
中国中央テレビは「国産アニメ産業産業報告」を発表、「外国との技術的な差は20年にすぎない」と将来の自国アニメ製作に向けて楽観的な見通しを発表した。しかしテレビ局から受け取る放送料が低く抑えられている上、人材が他業界に流出するなど課題も多く抱えており、解決が求められている。

今年4月20日に中国国家広播電視局「わが国アニメ産業発展についての若干の意見」が出された。中国では00年3月におなじ中国国家広播電視局から「アニメ作品放送管理についての通知」が出され、10分以上(地方局は30分以上)のアニメ作品は60%以上を国産作品で担わないといけない、という規定が出されているが、今回、さらに政府からの後押しを受けたことで今後1、2年のうちにさらなるアニメブームがわき起こるという観測も出ている。またこの3年間で民間企業はアニメ作品の50%から63%へ分担比率を高めている。

今年には北京広播学院アニメ学科には3専攻で85人の枠に1400人が殺到、追加募集にも740人が応募した。全国で100の高等教育機関がアニメ専攻を設置しており、合計7千人が学んでいる。 3年前にアニメ専攻を持っていた学校が5、6カ所しかなく、一番古い北京電影学院アニメ学科でさえ99年までは美術学科の専攻でしかなかったことから考えると大きな進歩だ。

しかし現状は明るいものではない。「中国国内の90%のアニメ会社が海外の会社の下請けとして働いているが、国内市場自体は縮小しつつある」と何志祥・杭州安利星電脳動画製作総経理は懸念を表明する。中国国内でのアニメ生産量は日本の1%でしかないといわれる。日本人1人当たりのアニメ上映時間が5~8分なのにこれが中国では0・0012秒でしかない。周辺の文具や玩具などに使われるキャラクターも外国系のものが席けんしており、「中国が被る損失は数十億元に上る」(中国中央テレビ6月4日)。

中国はかつて40年前に上海美術電影製作廠製作、万鳴監督の「大天宮」で国内外のアニメフェアなどで高い評価を受けたことがある。また「九色鹿」「小燕子」「牧童」など名作が続いたが、中国アニメ製作がいつの間にか国際的な流れから取り残されてしまったのは何が原因なのだろうか。

中国文化部文化産業司研究企画処の呉江波処長は「政治面でメッセージ性を盛り込まなければ、という要求が高すぎて娯楽性がおざなりになってしまった」と振り返る。海外の作品だと「ライオン・キング」にしてもあらゆる世代に受け入れられるものだったが、中国の場合、「児童向け作品というと、子供を喜ばせるだけの脚本も録音技術も幼稚なもので満足してしまった」(中国中央テレビ)。

流通面でも課題が残る。
テレビ局向けアニメ作品は製作費が1分あたり1万2千元(約15万6千円)から2万元(約26万円)、「宝蓮灯」のような大型作品だと14万元(約182万円)だった。しかし放映時に手に入る放映料は最高でも1分あたり500元(約6500円)で、地方局だと極端な場合、8元(約104円)、10元(約130円)という場合もある。

本来ならばこのギャップをキャラクター製品などの収益でまかなう、というのが通常の姿。日本の「マジンガーZ」の場合、中国でのテレビ向けに無料で提供されたが、キャラクター商品や飲料など周辺商品がもたらした利益は50億元(約650億円)以上に上った。アニメ業界では平均で利益の70%がこうした周辺ビジネスでもたらされるともいわれているが、「中国ではこうした考え方はまだまだ一般的ではない」(朱辰・「科園月刊科幻総動員」編集長)。

人材も課題だ。アニメ専攻を希望する学生は増えているが、卒業しても一人前になるまでに2、3年かかる。「製作現場で活躍中の人はほとんどが専門学校卒や中途入社」(中国中央テレビ)ともいわれており、すぐに仕事に就けない学生が他業種に流出する事態も発生。吉林芸術学院アニメ学院の卒業生は9割が広告やゲーム、デザインなどに転業したという。

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引用元URL:http://www.chinasurvey.jp/news/20040625_01.html

日本アニメーション 中国放送局と組んで人材育成

2004-06-04 | アニメ・漫画
アニメ産業育成で日中タッグ 国内市場は日本勢が人気独占(6/4)

「ちびまる子ちゃん」などで有名な日本アニメーションが中国アニメ産業の育成に一肌脱ぐことになった。北京、上海それぞれの放送局と組んで、アニメ制作の監修から人材育成までを手がける。中国では02年の全人代でアニメや漫画ソフト振興を国策として打ち出しており、それが本格始動した形だ。 7月には電視電影省と文化省が合同で北京や上海などの5大都市でアニメ漫画展覧会を開くなど、今年から本格化しそうだ。

「最近、上海に出かけたが、ミニコミフェアが開かれ、コスプレに身を包んだ若者が集まっていた」と驚きを隠さないのが黒須正雄・日本アニメーション取締役国際部長だ。アニメキャラクターや漫画が中国の若者に浸透して、重要な産業の一つに成長しつつある。

中国側からの要請を受けて北京では中央電視台をはじめとするグループ、上海では東方電視台や上海電視台グループなどと組む。昨年12月に上海グループが訪日、どのようにプロジェクトを進めていくか話し合いがもたれたという。

中国が自国アニメ育成に力を入れるのにはいくつかの理由がある。中国ではアニメ番組のうち輸入ものは4割以下に抑えなければならないという規制がある、しかし昨年上海で人気1、2位を「ちびまる子ちゃん」「中華一番」の日本勢が独占するなど外国勢が優勢。これ以上、上映枠を増やすには国産アニメを増やすしかないというわけだ。

しかし日本アニメーションとしてはいままでそれほど技術供与に積極的ではなかった。というのは日本からアニメを輸出しても、提携先のテレビ局から、ほかの地方局に流出、勝手に上映するケースもあったからだ。そのため地方の放送局ごとに細かく交渉しなければならず、面倒な面があった。

いままでは香港のテレビ局と設立した合弁会社、ジェードアニメーションを拠点に深センなどでアニメ工房を設立していたが、それはあくまでも日本のアニメ制作の下請けでしかなかった。

また日本ならアニメ上映に合わせてキャラクター商品などを同時並行で展開するが、まだ中国ではそうした習慣がなく、目端の利くコピー商品業者が、キャラクター商品を勝手に作って売りさばくことも珍しくない。そのため多くのビジネスチャンスも逃していた。

しかし日本アニメーションの黒須正雄国際部長は「今年から中国も大きく変わるのではないか」と期待を寄せる。というのは放送局間の統合が進み、販売・流通の窓口が一本化、フィルムやキャラクター商品の管理が行き届くようになったからだ。

そこで今年夏に行われるアジアカップに合わせてサッカー少年を描いた「ハングリーハート」(国内では今年2月放送終了。フジテレビなど)を放送する予定だが、今回は中国中央テレビなど信頼できるパートナーと組んで、いきなり全国放送する予定だ。今回、アニメ制作技術の供与に踏み切ったのも、中国側の事情が急に変わりつつあることも背景にある。

現在、アニメ候補に挙がっているのが「世界名作もの」。中国の古典ものなどもアイデアとして上がったが、世界への輸出を考えて、「世界名作もの」と判断したと見られる。

ただ中国にはいくつか障壁が残っている。例えば検閲制度。「ちびまる子ちゃん」を中国に供与するときには、父親が食事中にたばこを吸ったり、「まる子」が親に反抗的な態度を取ったシーンなどが問題になり、80話のうち9話が放送からはずされた。またアニメスタジオ自体100カ所(日本は450カ所)と非常に少なく、人材の養成が進んでいないことがある。アニメーターの育成には色付けからレイアウト、ストーリー作成など段階を経なければならず、「学校を作ることはないと思うが、何らかの支援はしていきたい」(日本アニメーション)という。

引用元:
チャイナサーベイ
http://www.chinasurvey.jp/news/20040604_01.html