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NHKニュース

2011-03-21 14:00:07 | 日記
救助の少年“助かってよかった”
宮城県石巻市で倒壊した住宅に閉じ込められ、20日、震災から9日ぶりに救助された阿部任さん(16)が、病院のベッドで取材に応じました。ベッドの中の任さんは落ち着いた口調で「助かってよかったと思います」と述べたうえで、一緒に救助された祖母の寿美さん(80)と9日間をどう過ごしたのかについては「声を掛け合ったが、あまり覚えていない」と話しました。また、津波が襲ってきたときのことについては「家の中にいたので、よく分からないです。閉じ込められていた場所はひと部屋くらいの広さで、立っては歩けませんでした」と話しました。また、「近くで警察などの救助の声は聞こえましたか」という質問に対して、「音は聞こえていたが、外に出られなかった」と話しました。今の体調について、任さんは「大丈夫です」と答えましたが、「体調がよくなったら、これから何をしたいですか」という質問には、「まだあまり考えていません」と話していました。

“横になるスペースあった”
20日に震災から9日ぶりに倒壊した住宅から2人を救助した宮城県石巻警察署の警察官が取材に応じ、「倒壊した住宅には2人が横になれる程度のスペースがあった」、「9日ぶりに生存者がいたことに驚いた」と語りました。

“2号機計器類 21日中に復旧も”
経済産業省の原子力安全・保安院は、21日昼すぎの記者会見で、福島第一原子力発電所で行われている外部電源の復旧作業について、「2号機の中央制御室の空調設備や一部の計器類については、きょう中に復旧できる可能性がある」と述べました。また、2号機の原子炉や使用済み燃料プールに水を供給する給水系のモーターがショートしていることが分かり、部品を交換するということです。

死亡・不明 2万1000人超
警察庁によりますと、今回の大震災でこれまでに死亡が確認された人は8649人となり、警察に届け出があった行方不明者を合わせると2万1000人を超えています。

被災地 夜にかけ断続的に雨に
東北の太平洋沿岸で起きた巨大地震で、東北や関東では引き続き余震が相次いでいます。被災地では21日朝からところによって弱い雨が降っていて、夜にかけて断続的に雨が降る見込みです。

東京消防庁 夜も放水行うか調整
福島第一原子力発電所の3号機を冷却するため、21日早朝まで連続放水に当たっていた東京消防庁は、夜も放水を行うかどうか調整を行っています。

原発周辺 北からの風続く見込み
福島第一原子力発電所の周辺では、北から南に向かって弱い風が吹いているとみられ、21日いっぱい続く見込みです。気象庁によりますと、福島第一原子力発電所の周辺では、北から南に向かって弱い風が吹いているとみられます。21日いっぱいは、北よりの弱い風が続く見込みで、22日は風向きが変わり、海側の南東から陸側の北西に向かって吹くと予想されています。


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