「さくらん」を見て

2008-05-11 23:29:01 | お遊び話
日曜洋画劇場特別企画の「さくらん」を見た。
 昨年このブログで紹介した映画だ。
 ビデオショップで極彩色で派手なパッケージを度々見かけながら、実は中身はまだ見ていなかった。
 極彩色エンタテインメント映画というキャッチで
 パッケージには、「まるでヤンキーやんけぇ~」と思わせる土屋アンナの細い眉と派手なアイシャドー。
 時代考証無視のはちゃめちゃ映画のような気がして敬遠してた。

 ということでTV地上波で初鑑賞。
 
 結論。
 「よくできている 
 派手な極彩色で目にあざやかな映画に写るが
 モノの本質をこの監督はとらえ描いているね。

 「廓でのお遊びは浮世とかけ離れた別世界」
 「廓での男女は偽りの愛におぼれる官能の世界」
 などと自分では解釈しているものだから
 時代の描写(風俗の表現手法)は違えども、男女の本質はとらえている。

 加えて、揚屋で遊ぶ男女の濃密なムードが映像から感じ取れて
 「おッ、この監督研究してるなッ。センスあるなッ」って感じたよ。
 
 私が目にしてきた揚屋や遊び場も映画の中にあったそれら(部屋・建物)と
 (ちょっと障子や壁などが極彩色で派手だけど)ほぼ同じ(赤・朱・橙・緑・金・銀色は遊郭ではよく使われている)あでやかさもあり、遊郭の耽美なムードを忠実に描いているように思う。
 京都の輪違屋さん、角屋さんほかお茶屋さんの特別の間(太夫や花魁と2人で遊ぶ部屋)は男を高揚させる独特のムードをかもし出していた(各部屋「傘の間」「紅葉の間」等が浮世離れの世界へいざなう趣向を凝らしていた)

 遊女の姿を描いた映画として評価できる映画だねこれは。(あくまで個人的な経験に基づいての評価です)

 ではでは。 


 画像は主人公「きよ葉(土屋アンナ)」が置屋から客の待つ揚屋へ移動する“花魁道中”の風景。
 「外八文字歩き」の風景が貴重。
 資料:外八文字歩き


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