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前回のカキコで触れた日本(明治時代)の朝鮮侵略時期を背景に
実在の記録を基に、開化期の激動の朝鮮を描いたメディカル歴史ドラマ
『済衆院(チェジュンウォン)』(SBS 2010年1月4日~5月8日 全36回)
先週末TSUTAYAさんでシャーロックホームズ作品をレンタルした際に
付録DVDとしてセットされていた作品のなかにそれ(『済衆院(第1話)』)があり
何とはなしに観たらこれがおもしろかった。
ここ数年 韓流ドラマや映画はほとんど観ておらず
(特にドラマは、出生の秘密・不治の病・財閥家族・御曹司との結婚・ねたみ・そねみ・嫉妬・
裏切りなどが盛り込まれたものは疲れるので敬遠してました)
上のようなパターンものだったら第2話以降レンタルするのはやめようと思ったんだけど
ちょうどタイミングが前回のカキコ(明治時代)と重なって
実話も基にした作品ということでドラマのあらすじを読んだら
朝鮮人から見た日本人の姿も描かれていて好奇心が刺激されました。
現在第9話まで観ました。
「おもしろいですねぇッ。アマルの記憶に残る作品になりそう
」
ドラマは1875年江華島事件によって日本が朝鮮への侵略をはじめて、
1910年に強制併合を行うまで。つまり現在から100年遡った時期までの設定。
『済衆院』とは、1885年に創立された韓国で最も古い近代西洋医学病院の名称で、
現在ソウルにあるセブランス病院の前身とされるもの。
そこに併設されていた医学校が舞台のメディカル歴史ドラマです。
メディカル歴史ドラマといえば『大長今』(チャングム)が思い起こされますが、
『済衆院』が描く時代はそれよりも遅く、朝鮮王朝末期から1910年頃まで。
それは朝鮮の開国と近代化の時期でもあります。
1895年の明成皇后暗殺事件も取り上げられ、1910年に至るまでに、どのように残虐に狡猾に
日本が朝鮮侵略をすすめたのかが描かれています。
(韓国の俳優さんが日本人を片言の日本語を交えながら演じる姿。
日本人はこう見られているんだと再認識させられます。)
『大長今(テ・チャングム)』がはじめて医師となった女性を取り上げているのに対し、
『済衆院』は、被差別民「白丁(ペッチョン)」出身の男性がはじめて医師となる物語。
「白丁」の出身として描かれている主人公ファン・ジョンは、朝鮮初7人の医師の中の1人で
独立運動家でもあった実在人物 パク・ソヤン (1887~1940)をモデルにしています。
「白丁」が肉を切り分ける包丁のことを「神の杖」と呼び、牛を屠(ほふ)ることを、
神聖な仕事として誠実に育てられ、学び働いてきた「白丁 ソグンゲ(主人公の本名)」が、
朝鮮初の外科医として成功し、ドラマの最後では独立運動義士として活躍していくというあらすじ。
【屠る】鳥獣などのからだを切り裂く。さばくこと
ファン・ジョンが外科医として類い希な才能を有したのは「白丁」として
牛を屠ってきた知識と技術があったことに他なりません。
(ドラマの中で語られているのですが)西洋外科医のパイオニアの前職は理髪師だということです。
白丁も理髪師もいずれも刃物(ナイフ・カミソリ類)を用いてカットをする生業(なりわい)の
技術者であったわけですね。
しかし、今のように医療が進化していない時代、人の体に初めて刃物(メス)を入れた人たちの覚悟は
計り知れないものがあります。
アマルが次のカキコで触れようかと思った在日(コリアン)の人権問題(問題)。
このドラマの主人公ファン・ジョンは被差別民「白丁」ということで、日本の問題を想起し
重ねて観ていました。
主人公ファン・ジョンを演じるパク・ヨンウ(朴勇宇) いい顔した(色気のある)役者だね
ヒロインのハン・ヘジン(韓惠珍) 美人+かわいい女優さんだ
その他のキャスト&演出(シナリオ含)など文句ありません。
哀愁ある主題曲も(チャングムのときのオナラに似て)ドラマの世界観と合って大変いいです。
メディカル歴史ドラマ『済衆院』
TSUTAYAさんだと、旧作(7泊8日)100円でレンタルできます。
韓国(国内)での視聴率は伸びない作品だったようですけど
アマルは『済衆院』を高く評価します。
機会があればぜひご覧ください。
恋心
You are so beautiful.(15:50~のシーンが)
당신은 정말 아름답다(タンシヌン メウ アルンダスミダ)
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