南西諸島貝殻学入門
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大島海峡・薩川湾・・台風避難の船が沖合いに
十年に一度の大きな台風26号が南西諸島をかするようにして通過して行きました。本州方面はかなりの大風、雨になったようです。今のところ加計呂麻島は被害はないのですが、11月までは油断が出来ません。近所の薩川湾には、例年より多く船舶が避難のための停泊をしております。フィリッピンあたりには台風27号。超大型らしい。10/23日ころ奄美に接近するとか。今年は何号まで有るのでしょうか。
ミニ貝殻博物館訪問記
加計呂麻島の伊古茂という海辺の集落の船着場のそばに、小さな待合室が立っております。
その中に小さな貝殻展示コーナーがあります。
近くの方が傍の海で採集した貝殻が展示してあります。
今日はその貝のご紹介!
展示室の貝殻
とても綺麗な状態で展示されております。この貝は海の中で生のまま捕獲してから、後から貝殻にしたものでしょう。 いろいろな角度から展示品をご紹介。
左から<ゴホウラ>、<アツソデガイ> 中央は<ハチジョウダカラ>、<ヤクシマダカラ>
真ん中に<イトマキボラ>、<ショッコウラ>が見えています。
どれも貝殻としては完品です。そして、これもすごい!
法螺貝です。このような大きな貝が伊古茂の湾の中に生息するのです。
いろいろな種類の<シャコガイ>と美しい色あいの二枚貝類が見えております。シャコガイは余り珍しい貝ではありませんが、<ナデシコ>、<チサラガイ>、その他の二枚貝は意外と浜では落ちていません。
次回以降もこのミニ貝殻館の貝をご紹介しましょう。
タカラガイ・宝貝の世界
先回は<オオサマダカラ>を紹介してみました。今回は世界の名宝は
サラサダカラ
更紗宝
Cypraea fultoni fultoni Sowerby,1903
Broderip's Cowry
非常に希少性のあるタカラガイで、アフリカ・マダカスカル島周辺海域から、対岸のアフリカ沿岸の40~200m近辺の岩礁に生息しているようで、魚の胃から採取されとされている。 サイズは70~88mm
「オオサマダカラ」、「シンセイダカラ」、とともに世界三名宝とされている。
非常に色合いの美しいタカラガイです。
サラサダカラ・・HPから掲載
サラサダカラ (木下貝の資料館)
以前、このブログの18回で、下記のような記述をしました。
↓
尋ね人・・この貝は何ですか?
先日、自宅の裏の海岸で初めて拾った貝。
殻の先端が尖っていますので、磨耗は少ない。
手持ちの貝殻図鑑には載っていない。(実際は貝の写真が実際と可なり違っておりました)
「日本近海産貝類図鑑」があればなあ~・・・
55X30mm 浅い溝のある赤茶色の筋あり。
体型はぽっちゃりとして小太り
知人の貝のコレクターやアドバイスや沖縄のコレクターの方のブログで確認。
月刊 沖縄と貝 から掲載
ロウソクガイ
Conus quercinus
という事で、一旦決着を見たのでしたが、<スジイモ>ではないかという、指摘が持ち上がりました。
スジイモ 1 スジイモ 2
貝の肩のエッジの丸みは<スジイモ>に良く似ています。また、横縞模様も類似しています。唯、色合いは<ロウソクガイ>に良く似ておりますが、縞模様の間隔が狭いように見えます。さ~て、どちらなのでしょうか?スジイモの磨耗貝でしょうか。指摘してくれた方の話ですと、グレードアップだとか。・・・・・・・貝の世界は難しい?x?
イモガイ類(Wiki)
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