南西諸島貝殻学入門

分子細胞生物学と博物学の分野に跨る「貝類学」を、初歩から学んでみましょう。美術学や数学的な見地からも興味をそそられます。

南西諸島貝殻学入門-021

2013年10月19日 | 生命科学

 

南西諸島貝殻学入門 

             -021

 

 

 

 

大島海峡・薩川湾・・台風避難の船が沖合いに 

 十年に一度の大きな台風26号が南西諸島をかするようにして通過して行きました。本州方面はかなりの大風、雨になったようです。今のところ加計呂麻島は被害はないのですが、11月までは油断が出来ません。近所の薩川湾には、例年より多く船舶が避難のための停泊をしております。フィリッピンあたりには台風27号。超大型らしい。10/23日ころ奄美に接近するとか。今年は何号まで有るのでしょうか。

 

 

 ミニ貝殻博物館訪問記  

 

加計呂麻島の伊古茂という海辺の集落の船着場のそばに、小さな待合室が立っております。

その中に小さな貝殻展示コーナーがあります。

 

近くの方が傍の海で採集した貝殻が展示してあります。 

今日はその貝のご紹介! 

 

 

展示室の貝殻

 

とても綺麗な状態で展示されております。この貝は海の中で生のまま捕獲してから、後から貝殻にしたものでしょう。 いろいろな角度から展示品をご紹介。

  

左から<ゴホウラ>、<アツソデガイ>   中央は<ハチジョウダカラ>、<ヤクシマダカラ> 

真ん中に<イトマキボラ>、<ショッコウラ>が見えています。 

 

どれも貝殻としては完品です。そして、これもすごい!

法螺貝です。このような大きな貝が伊古茂の湾の中に生息するのです。

 

 

 

 いろいろな種類の<シャコガイ>と美しい色あいの二枚貝類が見えております。シャコガイは余り珍しい貝ではありませんが、<ナデシコ>、<チサラガイ>、その他の二枚貝は意外と浜では落ちていません。

 

次回以降もこのミニ貝殻館の貝をご紹介しましょう。                         

     

 

タカラガイ宝貝世界

 先回は<オオサマダカラ>を紹介してみました。今回は世界の名宝は

 

 サラサダカラ

更紗宝

Cypraea fultoni fultoni Sowerby,1903

Broderip's Cowry

 

 

非常に希少性のあるタカラガイで、アフリカ・マダカスカル島周辺海域から、対岸のアフリカ沿岸の40~200m近辺の岩礁に生息しているようで、魚の胃から採取されとされている。 サイズは70~88mm 

オオサマダカラ」、「シンセイダカラ」、とともに世界三名宝とされている。 

非常に色合いの美しいタカラガイです。

サラサダカラ・・HPから掲載 

 

 

サラサダカラ (木下貝の資料館

 

 

以前、このブログの18回で、下記のような記述をしました。 

↓ 

 尋ね人・・この貝はですか 

 

先日、自宅の裏の海岸で初めて拾った貝。

殻の先端が尖っていますので、磨耗は少ない。

手持ちの貝殻図鑑には載っていない。(実際は貝の写真が実際と可なり違っておりました

日本近海産貝類図鑑」があればなあ~・・・

              55X30mm                       浅い溝のある赤茶色の筋あり。

                              

体型はぽっちゃりとして小太り

                                             

 

知人の貝のコレクターやアドバイスや沖縄のコレクターの方のブログで確認。

 

月刊 沖縄と貝 から掲載

ロウソクガイ

Conus quercinus
ロウソクガイ-腹面

 

という事で、一旦決着を見たのでしたが、<スジイモ>ではないかという、指摘が持ち上がりました。

 

                   スジイモ 1                 スジイモ 2

                 

貝の肩のエッジの丸みは<スジイモ>に良く似ています。また、横縞模様も類似しています。唯、色合いは<ロウソクガイ>に良く似ておりますが、縞模様の間隔が狭いように見えます。さ~て、どちらなのでしょうか?スジイモの磨耗貝でしょうか。指摘してくれた方の話ですと、グレードアップだとか。・・・・・・・貝の世界は難しい?x? 

 イモガイ類(Wiki)

 

 

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