39歳の初産でした。
そもそも晩婚で、結婚したのが37歳の時。
高齢に加えて子宮筋腫もあったのに、二人も子宝に恵まれたのは、ラッキーとしかいいようがありません。
結婚するまでは、普通のOLを地味~に15年間も続けていました。
その長いシングル・ライフの間、そりゃもう言われましたとも。
早く結婚した方がいいよ、早く子どもを産んだ方がいいよって。
でもまあ、皆さん気を使って下さって、傷つくほど言われたことはなかったし、けっこう居心地のいい職場で、シングル女性もいっぱいいたし、一人っ子だったので、家族のプレッシャーはかなりのものだったけど、大半が無言のプレッシャーだったから、職場に行けば別に思い出さないし。
で、ついズルズルと続けてしまった、お気楽な独身貴族。
その後、年貢をおさめて結婚。妊娠した時に、婦人科の先生に言われた言葉がこれです。
「産むのは誰でもできるのよ、医学が進歩してるから。でも育てるのが大変なんだよね」
素敵な女医さんだったけど、この台詞には全然賛同できませんでした。だって、当時はつわりでヨロヨロしてたので、今以上に大変なことがあるとは考えられなかったわけです。
産む以上に大変なことなんてあるかいな。
たしかに育てるのもラクじゃないかもしれないけど、そんなの精神論の問題でしょ。この年で出産なんて、体力の限界だぞ~ってなもんですね。
ところが!
産んでびっくり、育児は精神論ではなく、体力だった!
なんといっても、何キロもあるくにゃくにゃした物体を、四六時中、抱っこしたり、あやしたり、揺らしたり、歌ったり、歩き回ったりしなきゃならない。
外に出れば、赤子と一緒に巨大ママバッグを持ったり、買い物袋を持ったりしなきゃならない。
無謀にも、ふたりも産んでしまった日には、前に上の子を抱っこ、後ろに下の子をおんぶ。
今まで、箸より重いものを持ったことのなかった、この私が・・・って、それはないけど、文系ひとすじ、筋肉とはまるで無縁の生活を送ってきた、この私が。
若い頃は多少なりとも馬力が出せたけど、まさか40にもなってから、いったい何? この重労働(泣)