むらさめ つゆ
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧たちのぼる 秋の夕ぐれ
きり
詠んだ人・・・寂蓮法師(じゃくれんほうし・お坊さん)
詠んだ人のきもち・・・にわか雨があがったあとの水滴が
まだかわかず、木の葉にのこっている。
そんな葉のあたりに霧がたちのぼっている
(さびしい)秋の夕暮れだなあ。
村雨・・・にわか雨。通り雨。
ひぬ・・・干ぬ。かわいていないという意味。
まき・・・杉やひのきなどの、りっぱな木のこと。