komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

新春のニコライ堂とカトリック神田教会(後編)

2018年01月19日 | オトナの社会科見学

 カトリック神田教会は、JR水道橋駅の改札を出て数分歩いたところにあります。
 東京ドームとは線路をはさんで反対側、ビルや建物に囲まれた路地にたたずんでいて、おもて通りからは全然見えません。
 
 でも見えないから余計に、みつけたときは「きゃ~、いきなり西洋中世!」と感動してしまいました。 
 そして写真を撮りまくりましたが、撮ってから少し進んだら、いまのは教会裏手だったとわかりました・・・ははは。
 裏手の写真がこちらです。

 

 

 

 おもての写真も撮ったんですが、日陰になっていて写りが悪すぎ、載せられず・・・。
 ですので、パンフレットから拝借しますね。なぜかビルが見当たりませんけど(笑)。

 

 まんなかの下あたりに見えるのが、聖母子像です。

 

 

 こちらは自分で撮りましたが、ファインダー越しにマリア様をのぞいてみたら、畏れ多くてとてもアップにできませんでした・・・。
 左にあるのが入り口で、無料で見学できます。もちろん中の撮影は禁止。
 ふたたびパンフレットを拝借させてくださいね。

 

 

「聖フランシスコ・ザビエル聖堂」です。
 前回も少しふれましたが、神田教会の創設は明治7年。その後神田の大火と関東大震災での倒壊を経て、それぞれ再建。東京大空襲は奇跡的に被害をのがれたとパンフレットにありました。

 実際はもう少し狭い感じで、天井も柱もほの暗く落ち着いた白さです。
 これだけでも十分素敵ですが、たぶんこの教会で一番有名ではないかと思われるものが、残念ながらこの写真ではほとんどわかりません。
 それは、ステンドグラスの長窓の列。

 身廊の両側の窓が、手前から奥まで全部ステンドグラスなんですよ。
 実は全然知らずに見学しに行ったので、入った瞬間、あまりの美しさにびっくりしてしまいました。
 赤いガラスは本当に燃えるように赤く、青も緑も黄色も宝石みたい。色ガラスの集まりが、こんなにも明るく輝くものだったなんて・・・。


 あちこちに見入りながら歩いていたところ、さらに素敵なことがありました。いつのまにかパイプオルガンの音色が響き始めていたんです。
 思わず振り向いて上を見ると、入り口の真上に設けられた楽廊で、女性が小型のパイプオルガンを奏でていました。

 写真には写っていませんが・・・この写真は入り口から中を撮ったもので、オルガンはちょうどこの真上の部屋にあるんですよね。
 演奏はBGMサービスではなく(笑)どうやら賛美歌の伴奏練習だったみたい。
 少ししたら男のかた(神父さん?)が上がってきて、何かの指示(推測では、もう少しテンポゆっくり、とか)を出し、そしてオルガンにあわせて歌をくちずさみました。
 
 小さな声でしたが、かまぼこ型の天井のせいか、ちゃんと下まで響くんですよね・・・。
 その後はまたパイプオルガンだけになり・・・。
 あとでパンフレットを見て知ったのですが、このオルガンはドイツ製。音楽の聖人にちなんで「セシリア」と名付けられているそうです。

 目の前には神聖な祭壇、両側には輝くステンドグラス、頭上から響いてくるのはセシリアの音色。
 会衆席に腰をおろして、ゆっくり聴かせていただきましたが、すべてが素敵すぎて・・・。
 本当に心地いい時間をすごすことができました。


 この日は午前中に神田教会に行き、お茶の水駅前でお昼をとってからニコライ堂にまわりました。
 ニコライ堂の拝観時間が1時からだったので、そうすれば子どもが学校から帰ってくる時間には私も帰宅できている、というプランです。
 ではどうしてニコライ堂のほうを前編記事にしたかといいますと、単に写真うつりがすごくよかったから。
 あ。念のためにつけくわえておきますが、私は別にキリスト教徒というわけではありません。
 今回のプランは、あくまでも見学の範囲。

 実は書いているファンタジーに教会関係が出てくる予定で・・・ネットや本で調べるだけじゃなく、やっぱり自分の目でも見てみなきゃね。そう突然思い立ち、自宅から行きやすそうな場所を検索したのでした。
 でも、そういう意図がなかったとしても、とても楽しく勉強になった一日でした。思い切って行ってみてよかったです。

 このふたつの教会に限らない話ですが、もし見学したい場合はホームページを確認して、教会に直接日時の確認をとってから出かけたほうがいいと思います。
 冠婚葬祭や団体の見学予定があって、中に入れない日もありますので。
 そして、行くならぜひぜひ晴天の日に!
 ステンドグラスや石造りの建物は、晴れていないと魅力を満喫できませんからねー。

 

               ありがとうございました 
 
 

 


新春のニコライ堂とカトリック神田教会(前編)

2018年01月12日 | オトナの社会科見学

 今年最初のブログは、おととい見学してきたニコライ堂とカトリック神田教会の記事にしてみました。
 まずはニコライ堂をどうぞ~。

 

   

 

 東京都千代田区、JR御茶ノ水駅から徒歩2分の場所にあるニコライ堂。
 ニコライというのは建立した大主教のお名前で、正式名称は東京復活大聖堂です。

 都会のまんなかの神秘的な異空間・・・すてきですよね~。
 大きなドームが目をひきますが、これはビザンティン様式という、地中海(トルコやギリシャ)からヨーロッパにわたって栄えた建築様式だそうです。

 ここで活動している東京復活大聖堂教会は「日本正教会」で、カトリックやプロテスタントではありません。
 正教会というのは東方正教会のことで、カトリックなどが西ヨーロッパに広がったのに対し、エルサレムから東、ギリシャやロシアのほうに広がっていったキリスト教の宗派だとのこと。
 ニコライさんはロシアから来日した司祭だったそうで、だから建築もビザンティン様式なわけですね。
 今回、この文章を書くにあたってお勉強しました(笑)。



 拝観料300円をおさめて、中にも入ってみました。
 入ったらすぐにドームの大広間があって、見学はその1か所のみ。
 祭壇のある内陣はミサのときしか開けないそうで、そのせいかスペースとしては案外小さい気もしましたが・・・。
 でもドームの天井は高い。
 石造りの建物特有の質感というんでしょうか。巨大な空気のかたまりが押し包んでくる、荘厳な空間を味わうことができました。
 
 残念ながら、堂内は撮影禁止。しかたないので、受付にあったポストカードの写真を拝借しようと思ったけど、これがまた小さい~!
 一応、載せてみますね。
 

   

 

 左のものが内陣正面ですが、実際はこーんなに明るくなくて、暗くて重い金色で複雑に装飾された感じです。
 個人的なイメージでは、大きなお寺の伽藍に似ている。
 お寺でも、ご本尊が見えなかったりしますもんね。

 実際にここで結婚式や埋葬式が行われるそうですが、信者の高齢化と冬場の季節のため、最近じゃ毎週のように埋葬式が・・・と、案内のかたがお話していました。ははは・・・。
 そう、案内係のかたがいて、見学者が数人たまると説明してくれるんです。ですが・・・。
 内容はありがたいんですが、いささか観光地の気配が・・・。
 静かに神様と対話するって雰囲気とは、ちょっと違うかなー。

 

 重要文化財にも指定されている、この建物の建立は明治24年。
 その後、大正12年の関東大震災により倒壊してしまったのを、約6年かけて復興したそうです。
 実は、もうひとつご紹介する予定のカトリック神田教会も、大正2年の神田の大火で焼け落ち、4年後再建。8年後の大震災で倒壊、昭和3年に再建・・・と、ほとんど同時期に復興しているんです。 

 当時の人たちの情熱がいまに伝わってきますよね。

 

 おしゃべりを少し。御茶ノ水界隈は学生時代によくうろついていた場所でした。
 古本屋には行かなかったけど、三省堂本店とか好きだったな~。

 そして、御茶ノ水といえば聖橋、聖橋といえばもちろん!さだまさしさんの名曲「檸檬」しかないでしょう。
 大好きだったわ、あの歌。
 きのうも丸善の前で「檸檬」という店がまだあるかどうか思わず確認したわ。梶井基次郎さんではなく、さだまさしのほうを思い浮かべながら(笑)。
 なつかしかったです!
 

 

                続きます。


 


国会議事堂の見学(後編)

2015年11月27日 | オトナの社会科見学

 さて、続きでございます。

 しばらく児童の列を眺めながら待っていると、ようやく係のかたが来てくれました。
 そして、今からでも間に合いますから行きましょう、と言いながら、いっしょに中に入ってくれました。
 そしてですね。なんと、11時から予定通り見学している大人のグループに合流すべく、私だけを個別に案内してくれたんです。
 裏階段(?)を通り、ていねい、かつ紳士的な説明を受けながら、1対1で案内をしてもらった私・・・。
 予想外のうれしい展開にびっくり。感動しました! なんていい国なの、日本!

 で、無事に合流したのがこの地点。三角屋根(中央塔)の真下にあたる場所を、2階から見学しました。

    

  バチカンの聖堂みたい。窓も天井もステンドグラスです。
  1階には伊藤博文、板垣退助、大隈重信の銅像が。                 

  

 正面のバルコニーにいるのは、参議院側からの見学者。

 議事堂は、中央塔の左側が衆議院、右側が参議院になっていて、中の造りはほぼ同じ。
 廊下を歩いていると、どちらの建物かわからないそうです。

 あ、私は衆議院側を見学しました。
 受け付けの場所が別なので、こだわるかたは、まちがえないようにしたほうがいいですね。

  

 こちらは、天皇陛下の御休所(ごきゅうしょ)。
 撮影禁止だったのでパンフレットから。
 国会の開会式のとき、議長、副議長がここで陛下にお目にかかるとのこと。

  

 テレビでおなじみの、あの場所です。
 まんなかにあるカーテンのついたバルコニーは陛下のお席。

 でも実際は参議院のほうにしかいらっしゃらないとのこと。右上バルコニーは貴賓席。
 写ってませんが、左バルコニーが皇太子さまのお席だそうです。
 中央が議長席で、その前の囲いがあるところは速記者席になっています。

  

 2階は傍聴席。最前列は報道陣のための椅子がずらり。

  

 彫刻が、こってますね~。
 稲穂とか、もようのひとつひとつに意味があるそうです。

 すごくアンティークな建物で、すてきですが、気になることが。
 建築期間が「大正9年から昭和11年」だとパンフにありますが、耐震は大丈夫?? 
 案内のかたは「大丈夫と言われてますが、震災のときはけっこう揺れました」などと、さりげなく・・・でも国家の中枢なんだから大丈夫に決まってるよね! と思っておこう・・・。

  

 建物の前は広ーい駐車場ですが、そのまわりに「県の木」が植えられている散歩道があります。

 都道府県から一本づつ寄贈されているそうで、千葉県は、まきの木でした。
 実は私、千葉県民でございます。記念にパチリ。

  

 門の前には、しっかりパトカー。

 私は地下鉄の永田町から行きましたが、駅の改札付近に、「旅客誘導員」の腕章をつけた人たちが何人もいました。

 永田町かいわいは、議員会館、首相官邸、自民党や民主党本部、国会図書館、国立劇場、などなどが目白押し。皇居のお堀も近い。
 警備は万全にしなきゃいけませんよね。でもとにかく道路とかが広いので、圧迫感は全然ありません。

  

 で、これがおみやげ~!
 栗まんじゅう、おいしかった。かなり甘いけど。

 大河ドラマ「花燃ゆ」にかけてるんですね。パッケージを裏返すと「普ちゃんの故郷 おいでませ山口へ」の文字が。
 ほかにも「再挑せんべい」などというネーミングの瓦せんべいとか、いろいろあって笑えます。
 なんて平和なんだ、日本。 

  

 ちなみに首相以外でひときわ目をひいたのが小泉ジュニア。クッキーもありました。

 おみやげもの屋さんは、議事堂から少しはなれた小さい建物の中でした。観光バスの駐車場のそばです。
 誰かに道をきいたほうがみつけやすいかもしれません。

 というわけで、ひとり見学会は無事終了。
 行くときは、晴れた日がおすすめです。青空に白い壁が映えて、きれいですよ~!

 

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国会議事堂の見学(前編)

2015年11月22日 | オトナの社会科見学

 ちょっと時間がたってしまいましたが、国会議事堂を見学してきましたので、今回はそのお話を。
 東京芸大に続いて、何してんのか、このおばちゃんは、と思われそうですが・・・。
 去年あたりから、社会的な有名どころを実際に見ておきたいという欲求が、ふつふつとわきおこりまして、遅まきながら1人で社会科見学している次第です。

 で、国会議事堂。予想以上にすてきな場所でした。
 建造物として、本当にきれい! 西洋のお城や洋館が好きな皆さま、おすすめです!
 あ、政治的意図はまったくありませんので、念のため~。

   
  正面写真。逆光ですが、お城ふう。

   
  壁って白いんですね。もっと茶色っぽいかと思ってた。

   

 外壁。こういう感じであちこちに意匠があります。

 中の見学ですが、最初に、建物の裏手にある受け付けで名前や住所を記入。1時間ごとに、グループで案内してもらえます。
 私は11時からの回で見学しました・・・が、ここで大マヌケな出来事が。
 
 受け付けを通り過ぎるといったん外に出るんですが、そこにずら~っと並んでいたのが、大量の小学生たち。
 そっか、6年生の冬坊も、この間、校外学習してたもんね。この子たちに混じっちゃっていいのかな・・・ぼけっとそんなふうに思いつつ、いっしょの列に並んだ私。いや、ほかに大人もいたので、そういうものかと思って。

 で、列といっしょにずるずると移動。広い敷地をなぜだかぐるーっと回って正面まで出ました。
 写真どおりの美しい外観に感動しました・・・が、いつ中に入れてもらえるんだろうか。列も全然進まないし。でも入る前に手荷物検査するとか書いてあったから、それで時間がかかってるのかな。

 気づけよ、このあたりで、と思いますが。かなりたってから、ようやく近くの大人に訊きました。
「あの・・・今から中を見学するんですよね?」
「いえ、終わって出てきたところです」

 きゃー! マジすか!?
 あわてて列をはなれ、今来た道を戻る私。が、小学生の列の最後尾にいたから、列をはなれてしまうと、まわりには人っ子ひとりいません。
 だーれもいない敷地を黙々と歩き続ける、なぞの主婦・・・あやしすぎる。職務質問されたらどうしよう。
 もう11時を10分以上すぎてしまったから、いまから受付に戻っても、きっと12時の回にまわされるよね。
 それまで待たなきゃいけないのか・・・いったん外に出て、昼食でもとるべき?

 と思いつつ、ようやく受け付け近くまでたどりついたら、警備のかたが立っていたので、子どもの列についていってしまった旨を説明しました。
 田舎もん丸出しとはこのことですが、もはやそういうことは気にならない年齢に達しております(笑)。
 そしたら、そのかたが電話で案内係の人に連絡をとってくれまして。
「ちょっと待っててくださいね」と親切に言われましたが、当然相手も忙しいので、ここでまたも時間が過ぎました。
 その間にも、目の前を新たな小学生たちの集団が、ぞろぞろと通り過ぎていくのでありました・・・。

 以下次号。

 

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藝祭2015(東京芸大の学園祭 後編)

2015年09月18日 | オトナの社会科見学

 前回は学園祭リポートでしたが、今回は校舎などなどについて。
 かの有名な東京芸大って中はいったいどんなふう? 
   という個人的興味を満たすためだけの、地味な内容となっております(笑)。


  こちらが音楽棟の門。

  こちらが美術棟の門。

 芸大は、音楽学部と美術学部が通りをはさんだ南北にわかれて建っているんですね。
 ちょっとびっくり。
 勝手なイメージで、ひろーいキャンパスに音大生と美大生がいりまじっているところを想像していたので・・・。

 では、まず音楽棟のほうから。

  守衛さんがいます。

 これは古い! 歴史の重みを感じますねー。
 ちなみにうしろに建っているのは赤レンガ棟といいますが、これがもう、耐震は!?と言いたくなるほど古色蒼然で。
 使っていないかと思って守衛さんにきいてみたら、古い美術品の修復をするところだという答えが。ひえ~。

  広いキャンパスはなかった。すぐに校舎が。

  壁や掲示板には演奏会のチラシがいーっぱい。

  ふつうに廊下。

  レッスン室。中にピアノ~!

 ほらほら、こーゆーところで、のだめちゃんと千秋さまが連弾してたんでございますよ! きゃー!(わかる人にしかわからん感動)
 ドアに「スタインウェイ調律のお知らせ」とか貼ってあるんですよ。きゃー!(わかる人にしか・・・)

  声楽のレッスン室。案外広いんですね。

  こちら奏楽堂。

 
 つづいて、美術棟にいきます。

  こちらの守衛所は新しい。

  はいるとすぐに大学美術館。

  大浦食堂、とかいてあった。学食ですね。

  木立を抜けると中央棟。地味(失礼)。

  コンクリ打ちっぱなしの廊下。

 このコンクリのまだら模様が、なんともゲイジュツ的な・・・。
 すみません、教室の写真とか撮りたかったんですが、立ち入り禁止が多くて行けませんでした。

  せめてドアの写真でも。

 何やら書いてある文字は、藝祭用の企画タイトル。「梵我一如的世界規定」・・・うーんゲイジュツ。
 この棟にはほかに、文化財保存学のかたがたが使う「保存科学研究室」なる場所もあり、赤レンガ棟のイメージを思い出す独特な雰囲気がただよっておりました・・・。
 そっか、芸大にはそういう分野もあるんですね。

 時間がなくてほかの棟にはまったく行けなかったので、全然様子がちがう校舎もあるんじゃないかと思われます。
 とにかく感じたのは、音楽学部と美術学部の雰囲気のちがい。
 想像以上に別世界で2度びっくりでした。

  

 敷地面積は音楽学部が大きいですね。
 美術学部のほうは、中央棟のほかに総合工房棟、金工棟、彫刻棟、絵画棟。


 ところで。
 前回記事をアップしたら、藝祭関連のキーワード検索から来てくださったかたがたくさんいて、うれしかったです。
 数あるリポートブログの中からこちらを選んでくださって、どうもありがとうございました。

 それでほかのブログも拝見したら、やっぱり自分が藝祭のほんの一部しか見てなかったことを痛感しました。
 整理券の争奪戦がある3年のオペラとか、ただのミスコンとは一味ちがう「ミス芸大」とか、とっても盛り上がるらしいサンバ大会とか。

 機会をみつけて、ぜひもう一度行ってみたいと思います。

 

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藝祭2015(東京芸大の学園祭 前編)

2015年09月08日 | オトナの社会科見学

 9月5日(金)、東京藝術大学の学園祭初日を見に行ってきました。楽しかったです。
 なんでいきなり・・・とお思いでしょうが、芸大の中って1度入ってみたかったんですよね(ミーハー・・・)。
 で、今回は前編で学園祭、後編でキャンパスのリポートなんぞを。

 ただ、写真の出来栄えがいまひとつ、いまふたつ・・・ですみません。
 断りもなくブログに載せたら失礼だと思い、できるだけ顔が写らないように撮ったので、遠目のものばかりになってしまいました。
 でも写真がないのもわかりづらいので、一応載っけてしまいます。

 ではでは。

 
  

 芸大は上野公園を突っ切ったところにあります。
 上野駅から歩いて20分くらい?
 
 まずは音楽学部のほうに行きました。門の正面ではラムネやビールを売りながら、イベントの宣伝している学生さんが。
 テントがあってプログラムとかグッズを売ってましたが、全体的に静かな雰囲気。


  

 校舎入り口の横で、野外ライブ中。
 狭いし野外ってほどでもないけど、いちおう校舎内ではありません。うしろでは学生さんたちがやきそばとか飲み物を売ってます。

  

 こちら演奏会。小さめホールにパイプ椅子で100人くらいは入りそう。

 音楽学部ですので、目玉はもちろん学生さんたちの演奏です。1日中、あちらこちらで演奏が目白押し。
 壁にもチラシが大量に貼られていたけど、事前に調べていかないとわけわかりません。
 ホームページに予定がのるので、チェックして。
 どの演奏会も2時間くらい前に整理券を配り始め、券がないと入れないようです。満席じゃなければ直前にもらっても平気ですけどね。

 で、上の演奏会は、最初に男女のピアノ連弾で「魔法使いの弟子」。
 そのあとオーケストラで「ピーターと狼」。
 きゃー、現役芸大生の生演奏! 上手~! すてき~!(超ミーハー)

 学園祭に行くにあたり、「私みたいなおばちゃんがのこのこ見に行ったら、浮いちゃうんじゃないかしら」と心配したんですが、ふたをあければ年配のお客さんがいっぱい。
 家族かな? いや、演奏目当ての一般客も多いと見ました。


 で、このあと校舎内をうろうろしてから、美術学部のほうへ。

  

 おお、こちらはより学園祭っぽい雰囲気。

  

 この道は門と校舎をつなぐ道なんですが、うっそうと茂る狭い木立の間に、屋台みたいなお店が
 いっぱい並んで(この写真より実際は暗い)、チャイナ服のお姉さんが接客してたり・・・。
 なんとも猥雑な感じ。つまり音楽学部とは別世界(笑)。


  

 中央棟についたので、入ってみました。
 がらんとした空間に、何かおいてあると思ったらメトロノームだったんですが、これが作品だったらしく・・・。
 ふ、深すぎてよくわからん世界。すみません、現代美術にうとい人間で(現代音楽にも、もちろんうとい)。

  

 ライブペイント中。1人は金髪の西洋人だったような。

 ほかにも、解剖をコンセプトにした展示があったり、真っ暗にした教室で何やら映像を流してたり。
 なんとなく地元の高校の文化祭とかを思い出したのはなんででしょうか。

  

 こ、これはですね。自らを展示物として(たぶん)歩き回っていらしたお姉さんです。
 後姿もなかなかですが、前に回るとおへそ丸出し。胸(というか乳首)には赤いハートマーク。
 そして頭にかぶっていらっしゃるのは、ブラジャーでした。
     
 えーと、残念なことにきちんと作品を見る時間がなくて・・・たぶんひとつひとつの作品を見れば面白かったと思うんですが、ブラジャーの毒気に当てられたのと(笑)、演奏会のほうで見たいものの時間が迫っていたため、ここで再び音楽棟に逆戻り。
 走って戻ったので暑かった~!

  

 べ・・・別世界の本格的なホール。

  

 別世界の住人のお衣装(手前)。

 ここで「うたごえビュッフェ」という、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン4人組の歌声を堪能しました。
 どの歌もすてきだったけど、特にびっくりしたのが、男性二重唱による「荒城の月」です。
 アカペラで入ってきて、そりゃもう涙が出そうに美しいハーモニー。
 楽譜がほしい。自分が歌うわけじゃないけど、あのハモりがどうなっているのか、譜面が見たい~!

 出身地がチラシに書いてあって、鹿児島、山形、新潟、東京・・・さすが全国から来てますね。
 オケのほうも歌のほうも、偶然、2年生の出し物でした。
 入学して1年半ていどであんなにできるんだったら、卒業時にはどれほど成長してるんだろう。すごいなあ。


 お昼も抜きで歩き回っていたら、いつのまにか2時すぎ。
 うちの小学生兄弟より先に帰宅しなければいけないため、名残惜しいですがここでキャンパスをあとにしました。

 で、歩いていると、というか学内でもやたらと目についたのが、ハデハデなハッピ姿の若者たちです。
 群れをなしてる姿は、正直ヨタモ・・・あわわ、タケノコ族(古い)。
 よく見ると、えりのところに「建築」とか「図案」とか書いてある。
 学科ごとにデザインをそろえているんだとわかりましたが、この人たちが駅に向かってずんずん歩いていくんですよね。

  

 どこ行くの?と思ったら・・・。


  

 これ! 上野公園のだだっ広い広場にこういうのがいっぱい。
 オブジェではなく、なんと、おみこし!

 これが藝祭名物、神輿パレード。
 帰宅してから調べたら20年も続いているもので、美術学部と音楽学部の1年生が力を合わせ、ひと夏かけて制作しているんだとか。
 ああ、事前にリサーチしておけばよかった。
 悲しいかな、こんなものの存在をまったく知らず・・・すでに時間も体力も残っていなかった私。
 もっと近寄って、じっくり見物したかったなあ。

 でも、動いているところに出会えたのはラッキーでした。
 ハッピ姿はこのためだったんだと納得。カッコよすぎです!
 

  

 発泡スチロールを切り出して作っているらしい。
 ほかにも円柱にからみつく大ダコとか、大迫力の作品が10騎くらい並んでいました。
 賞とかを競っているのかもしれません。

 「日本画と邦楽」とか、そういう感じで組んでいるようですが、やっぱりデザインしているのは美術学部のほうですよね。
 すばらしい。校舎の中を見ているときに、高校の文化祭なんぞを思い出して、あいすみません。
 レベルがちがいすぎでした・・・。

 このおみこしは、パレードとして大学から公園内まで移動するので、もし見たければ時間を調べていくのがおすすめです。
 10時すぎ頃に広場を通ったときには、まだ到着していませんでした。
 帰りに出会ったのは2時すぎだけど、台風の雷が鳴っていたので、避難のために動かしていたのかも。

 このあと私が電車に乗ってから、いきなり土砂降りに・・・皆さん大丈夫だったかしら。
 広場ではこのほかに、学生さんたちが出店をずらーっと並べた「アートマーケット」という催しもやっていて。
 ネックレスとかTシャツとか、よく見れば面白そうな品をいっぱい売っていました。
 雨で大変だっただろうなあ。まあ天気予報通りだから、準備はしてたと思うけど。

 
 では最後に、おみこしの大きさが実感できる1枚を、どうぞ。


 

 

 

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サントリーホール、バックステージツアー(後編)

2015年01月11日 | オトナの社会科見学

 日本を代表するコンサートホールのひとつ、サントリーホール。
 建設にはかのカラヤン様がアドバイス。
 舞台の後ろにも客席がある国内初のヴィンヤード形式に、世界最大級のパイプオルガン。

 その有名なホールの舞台裏を見学できるというツアー、後半のご紹介です。


  

 オルガン プロムナード コンサート

       威風堂々 アルビノーニのアダージョ
       半音階幻想曲とフーガ(バッハ)   オルガン 大木麻理

   サントリーホールでは、毎月1回、パイプオルガンコンサートが無料で開催されています。
 ちょうどランチタイムに30分間。
 森ビル界隈でお勤めしていれば、昼休みにこんなコンサートを聴くこともできるわけで・・・。
 ああ、おしゃれ。いいなあ・・・。

 で、この日は私たちツアー客も、自由な席でコンサートを鑑賞させていただきました。
 ていうか、バックステージツアーをコンサートの日に合わせてるんですよね。

 パイプオルガンは教会と結びついてますが、建物全体が鳴り響く感じで、1人の人が弾いているとは思えない音。
 たしかにほかの楽器よりも、天に近そうな気がします。

 このあと、一般客が帰っていく中、ツアー客だけ舞台上にあがりました。


 

 舞台から見た客席。一般のお客様は帰るところ。


 

 舞台上で、こんなサプライズ(?)が。

 これはですね、サントリーホールの音響がどれほどすばらしいか説明してるときに、突然案内のかたが、
「皆さまにも歌っていただきます」とか言い出しまして。
 大きな紙をかかげると、書いてあるのはドレミの歌。みんなで歌ってしまいました。

 で、歌い終わると・・・たしかに、反響が残るんですよ、ド素人集団の歌声でも。
 これが、音響がいい、ということ。
 この音響のために、ホールを作るときにあらゆる方面から考え、研究して設計したそうです。
 たとえば、壁。写真にも写ってますが、たいらな面じゃないんですよね。


   

 2階の座席、背もたれの木の部分に注目。
 1階の座席よりも高い。これも音響のためだそうです。
 ちなみに指揮しているのは、案内担当のサービススタッフ(コンシェルジュというらしい)です。
 黒燕尾の正装ですが、それが制服とのこと。さすがサントリーホール。
 超紳士的に、かつ駄洒落もまじえながら案内してくださって、とってもすてきなかたでした。

 
 

 舞台上から見上げたパイプオルガン。そばまで登って、鍵盤も見ました。

 

 鍵盤と足ペダルだけじゃなくて、両脇のレバー(名称がわからん・・・)も全部操作するそうです。

 このあと2階の客席にいたら、夜のコンサートの準備が始まりました。

 

 大きく開いているのは、ピアノ用の「せり」。
 この真下が、ちょうどピアノの保管場所になってるんですね。


 ピアノが上がってきました。

 ピアノのふたは、普通はピカピカの黒ですが、サントリーホールでは艶消しの黒になっています。
 理由は、舞台後方の席のお客様が、反射して見づらくならないように。なるほど~。

 以上で、見学終了。全部で2時間半くらいかかりました。

 ホワイエからエントランスを見たところ。
 壁の模様は魚のホネではなく(コンシェルジュがこうおっしゃったのよ~)高名な芸術家の作品だそうです。

 とにかく細部までこっていて、絨毯や座席の布地の柄は、ぶどうのモチーフ。
 パイプオルガンもシャンデリアも、手すりのワンポイントも、麦をモチーフに作られているという・・・。
 説明されなきゃわからない、このこだわり。
 たずさわったかたがたの、志と愛情を感じますね。
 音楽への愛情、そしてサントリーへの愛情(笑)。


 赤坂は私の家からちょっと遠いんですが、足をのばした甲斐があって、とても楽しい時間でした。

 

 

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サントリーホール、バックステージツアー(前編)

2015年01月07日 | オトナの社会科見学

 あけましておめでとうございます。というにはちょっと遅かった・・・。
 子どもたちは今日が始業式。私もブログ始動、本年もよろしくお願いいたします。

 

 さて、年明け最初にご案内するのは、港区赤坂にあるサントリーホールのバックステージツアー。
 ホールの楽屋や舞台裏をなんと無料で見学できる上に、パイプオルガンの演奏まで聴けてしまうという、とってもお得なイベントです。
 毎月開催されていて、参加できるのは抽選で当たった人だけ。

 私はネットから応募したんですが、以前お話したオーケストラのゲネプロ見学の日、帰宅してみたら当選ハガキが届いてました。
 応募したのをすっかり忘れていたので、びっくり。
 運がよかったのか、それとも、だいたいみんな当たることになってるのか? そのへんは謎ですが・・・。


 というわけで、雨模様の中、行って参りました。写真OKだったので、いっぱい掲載しますね。
 

 

 外観。森ビルの中庭(?)に入り口があります。

 11月末だったので、ロビーはクリスマスの装飾。


  あ、実は去年の11月20日に行ったんですよね。新年から去年の話題であいすみません・・・。
 この写真だと天井がすごく高く見えますが、そんなに高くもないかな、実際は。

  まずここに参加者たちが集まったんですが、全部で80名くらいはいたようです。
 最初に小ホール(ブルーローズ)に通されて、サントリーホールの歴史とかの映像を視聴。
 そのあと、3グループに分かれて、それぞれ移動開始。
 各グループにスタッフがついて、案内しながらていねいに説明してくださいました。


 

舞台右袖の楽屋の中です。狭い所に椅子とかがつみあげてあったりします。譜面台もいっぱい。

 

 壁に立てかけてあった指揮台の裏側。
 サインがしてあるんだけど、左の名前は堤剛さん。
 世界的チェリストにしてサントリーホール館長さんです。あとのは聞きそこねた・・・。

 

 舞台の真後ろにあたる場所。右側に流し台があって
 お茶が飲めます。左側の壁にはパネルが飾られてました。

 

 パネルは、ホールで演奏したかたがたが残したサインの数々。
 見づらくてすみません・・・私もじっくり見る暇はなくてあわてて撮りました。
 上3段くらいは不動の巨匠たちだそうで、下のほうは変動するみたい。下にはSMAPのものも。
 それと、左下の隅に異様にカラフルな絵があって、何かの宣伝かと思ったら、さかなクンのサインでした。よく飾ってもらえたなあ(笑)。
                  

 

不動の巨匠の例。マエストロ小澤さん。

 

 壁にはこんなスペースも。いろんな楽団のステッカーが
 貼りまくられてました。なかには個人名のステッカーも。
                        

 

 左袖のほうには控室がふたつあって、Aは指揮者、Bはソリスト用(かな?)。狭いですがバス、トイレつき。
 タオルが見えますね。小さいソファとお茶セットもあります。

 このあと階段をおりて1階へ・・・多分。楽器の搬入口があったから、地下じゃないと思うんですが。
 ちょうど舞台の下にあたる部分ですね。ピアノを保管している部屋とかを見せていただきました。
 一千万は下らないであろうスタインウェイが何台も・・・ひえ~。
 で、関係者以外はまず歩くこともないような、殺風景な白い壁の廊下を、みんなでぞろぞろ歩いていると・・・。

 なんとここに、サントリーホールのトリビアが!
 これ!
 

 

「サントリーホール 2006  マーティン・リープシャー」

 廊下の壁に飾られていた写真パネルで、れっきとした作品です。
 かなり大きくて、横幅はこの倍以上あったような気が。
 遠くから撮れば全部写ったでしょうけど、廊下が狭すぎて、タイトルのプレートと作品中央しか入りませんでした。

 では写真からはみ出した、右側の一部を拡大してみますね。
 いきますよ~!


               
                

 

     


 きゃー! なんと写真に写っている人はすべて、リープシャーさんご本人!
 本人がひとつづつ椅子をずらして座っていったのを、1枚1枚ぜーんぶ撮影して、合成したとのこと。
 なんちゅーヒマな、失礼、壮大な作品でしょうか。

 ネットで検索したサイトによると、さりげなくサントリーの缶コーヒーやウイスキーも写っているらしい。
 下のほうの缶コーヒーがそれかも。
 あ、まんなかへんの光はフラッシュが写っちゃったので、おじさまの頭の光ではございません、念のため。

 で、この作品の中でただひとりだけ、本人以外のかたが混じっているんです。
 それは、助手さん。つまり写真を撮影した人物。
 さがしてみてください。
 みつかったかな~?

 


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オーケストラのゲネプロ見学 (後編)

2014年11月05日 | オトナの社会科見学

 コンサートのゲネプロ見学、続きです。


 ロビーに出てベンチにすわると、案内役の紺野等さん(音楽評論家。帰宅してから調べたら、ばんだい高原国際音楽祭の音楽監督をしていらっしゃるかたでした)が、軽くレクチャー。
 紺野さんいわく、先ほどのゲネプロ、指揮者が全然演奏を止めず、本番みたいな完成度でびっくりだったそうで。
 ふつうはもっと止めるらしい。止めるとこも見たかったけど・・・きっとジョセフ・リンさんがあまりにのめり込んで弾いていたので、止められなかったんじゃないかと、これは私の推測。


 で、曲目とかについて少し解説したあと「じゃあ、モナさんを呼んできます」。
 かるーく言って去っていきます。ほ、ほ、ほんとに?(まだ疑っている) 
 しばらくして、かるーく戻ってきた彼。 のうしろには、モデルですか?と言いたくなるようなお嬢さんが。


 ちっちゃい頭に長い足。スリムな体、ストレートの黒髪。
 黒のカットソー(かな?)に黒のホットパンツ、黒のタイツ。
 ミュンヘン生まれでドイツ人と日本人のハーフ、モナ=飛鳥・オットさん、23歳。


 「今日弾く曲はどうですか?」とかなんとか紺野さんがたずねると、
 「はじめてオーケストラと弾いたのもこの曲で・・・」とかなんとかモナさんが答える。
 あ、日本語ペラペラなんですね・・・なんかびっくり。
 そのあと、参加者のひとりとちょっとした質疑応答して、面会おわり。


 正味5分くらいでしたが、モナさんは話すとほんとにごく普通の、いまどきのお嬢さんでした。
 あまりに楽な雰囲気だったので、あとで紺野さんに「演奏家さんって、本番前にあんなにリラックスしてるんですか?」などと訊いてしまった私。
 紺野さん、苦笑していわく、
「いやいや、彼女は特別ですよ。楽屋のドアも開けっ放しにしてるくらいですから。普通はもっとピリピリしてる人が多いです」
 紺野等さん、親切なレクチャーとご回答、ありがとうございました。


 さて、紺野さんとは残念ながらここまでで、あとはふつうに本番の鑑賞です。
 1時間くらい間があったので、劇場内のレストランでランチタイム。
 ちなみにいっしょに行ったのは、お友だちのMちゃん(育児編にもちょこっと登場)。フルタイムでお仕事していてほとんど会えないので、本当に久しぶりのランチでした。



 本番はどうだったのかも書きますね。

 席ですが、前から6番目のどまんなかで、ひええ、こんなに前で見たことないわ~。生身の人が演奏している感じがビシバシ伝わってきます。
 最初のソリストはマリオ・へリングさん。これまたドイツと日本のハーフ、若い、そして細い!
 ラフマニノフのピアコン2番、1楽章はソチ五輪で浅田真央ちゃんが使った名曲。
 演奏とともに、あの感動的なステップがよみがえります。
 3楽章は、アルベールビル五輪で伊藤みどりさんが世界を驚かせた名曲。
 あの華麗なジャンプがよみがえり・・・ませんでした、リアルタイムで見た世代なのに、ごめん、みどりちゃん。
 マリオさんしか見えませんでした~。


 休憩をはさんで、モナさん登場。
 おさえたオレンジ色で薄手の生地の、シンプルなドレス姿です。
 ロビーで見たときと変わらない楽な雰囲気のまま、にこやかにピアノに向かい、演奏が始まったとたん。


 ・・・別人。
「巫女さん」「憑依」という言葉が頭をよぎる。そんな一瞬。


 だって、よりにもよってグリーグですよ。
 CMなんかでも有名なハイ・テンションの和音が、ほとんど前置きもなく冒頭からバーンと鳴り渡る、あれ。
 さっきまで、ふつうのお嬢さんだったのに・・・。


 モナさん、ピアノパートがないときは、天を仰ぎながら歌ってました。
 声は出してないと思うけど、口の形からすると「パーン パーンパパッパー」みたいな感じ(メロディわかるかただけ、わかってください)。
 しかし・・・うら若い美人がトランス状態におちいっているのを見るのって・・・な、なんか、人前でこんなに無防備にしていいの?と言いたくなるような・・・。
 それにしても楽しそう。怖いものなし、若いっていいなあ(ちがうか?)。

 

 最後が休憩なしでジョセフ・リンさんです。
 光沢のある茶色いチャイナスタイルの上着で、よけいに小坊主な雰囲気が。そんな彼は、ジュリアード音楽院教授。おみそれしました・・・。
 この演奏はゲネプロで前半を聴いていたので、衝撃としてはそれほどでもなかったんですが、やっぱりトランス状態、怖いものなし、楽しそう。
 怒涛の名演奏でした。


 今回の座席は前のほうだったんですが、ピアノにかくれて指揮者が見えない、ピアノがなくてもオケが半分以上見えないという・・・。
 音の響きとしては、ゲネプロですわった十数列目が最高かも。でも、モナさんのパンパッパパーは、前でしかわからないと思うので、一長一短ですね。


 さてさて。
 長々と書いてきましたが、こんなチケットをどこで手に入れたのかといいますと。
 実は意外な経路。
 ギフトカタログの、ソウ・エクスペリエンスという会社(コチラをどうぞ)の斡旋でした。

 偶然、ネットでみつけて。
 ネットでチケットを買ったことなんて一度もなかった私ですが、あまりの豪華さと締め切りまぎわだったため、思わずその場で注文。
 でも、チケットが届くまで半信半疑、どころか、劇場に着いても半信半疑。
 だってクラシックとはなんの関係もなさそうな会社だし・・・しかもチケット代、高いどころか割引きまでされてたんですよ。
 別料金かかるんじゃないかとか・・・疑いたくもなりますよね?


 疑ってすみません。会社の宣伝すらもなく、すごく良心的でした。
 これはいったい何なのか、Mちゃんと考えたんですが、たとえば大手の顧客が前もっておさえていた席が都合でキャンセルされたから、小さいところ(?)に回ってきたとか・・・。
 斡旋締め切りがコンサートの1週間くらい前、チケット到着が3日前と、思えばすごく直前だったんですよね。
 急な斡旋だから、ゲネプロ見学のオプションつけて売り切ろうとしたとか? あ、そんなことない? 
 世間知らずなため想像力がなくて。


 限定20名のところ、当日集まったのは8人だけでした。
 8人のためにモナさんが・・・。
 観客のいないコンサートホール、天から流れ出て、空間全体にふわーっと広がっていくようなあのヴァイオリンの音色は、人が入っていないせいもあったんじゃないかと思うと・・・。

 どんな斡旋であるにせよ、出会ったのは本当にラッキー。
 幸運としかいいようがありません。

 

 ところで、幸運だったことがもうひとつ。
 このコンサートは日曜日でしたが、当日は小学生の息子くんたちを、私の母に見てもらう予定でした。
 しかしチケット注文後、2年生の夏坊の学年で、胃腸炎が流行しているという嫌~なお手紙が・・・。
 まだ10月なのに流行? 早い、早すぎる。
 無事でいてね、夏坊!


 と祈ってたら、コンサート前日、土曜日の午後になって5年生の冬坊が「あたま痛い・・・」。
 ずっと鼻風邪ひいてたけど、夜中に熱を出しそうなおなじみの気配・・・。
 なんで午前中に言わないのよ、土曜日だからもう病院もしまっちゃったよ~。


 去年の夏、はじめて家族で観劇しようと「ピーターパン」のチケットとったら、冬坊夏坊プール熱。
 チケット4枚泣く泣く処分した思い出がよみがえる。
 子どもがいる家庭でチケットとるって、ある意味バクチですよね。
 だからずっと避けてたんですが、でもでも、もう小学生だし、いい加減に私だってちがう世界も見に行かないと・・・。

 なんて、慣れないことを考えたから、やっぱりだめになるの? 私のやることっていつもこんなふう?
 落ち込みやすい性格なので、いとも簡単に落ち込む私。
 しかし夜は何事もなく過ぎ去り、翌朝、冬坊はめでたく平熱でした。
 
 さすが5年生。体力ついたんだね。えらいぞ、冬坊!



 私も勇気を出していろいろ動かなきゃね。
 今回はいい体験をした上に、ブログに書くことで追体験もできて、とっても楽しかったです。
 長文におつきあい、どうもありがとうございました!

 

 

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オーケストラのゲネプロ見学 (前編)

2014年11月04日 | オトナの社会科見学

 いきなり、子育てブログとも思えないサブタイトルですが・・・。
 実はおととい、とても素晴らしい体験をしたので、忘れないためにも記事に残しておきたくて。

 ゲネプロに限らず、ふだん見られないような裏側をのぞけたら、そういうのもこのブログに書いていきたいという希望をこめて「1」などと入れてみました。
 そのうち「2」も書ければいいなあ。


 で、本題。
 このコンサートに行ってまいりました!

 

               

   ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調(ソリスト マリオ・ヘリング)
   グリーグ ピアノ協奏曲 イ短調(ソリスト モナ=飛鳥・オット)
   シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(ソリスト ジョセフ・リン)
   指揮 イニャキ・エンシーナ・オヨン(む、難しいお名前・・・スペインのかたです)
   管弦楽 シアターオーケストラトーキョー

       in 東京芸術劇場

 

 しかも! ゲネプロ見学、レクチャー、ソリストのモナさんと面会の特典付きチケット!
 ほ、ほんとに会えるんですか? ちょっと信じられないんだけど・・・と思いつつ、当日。

 

   劇場は池袋の駅前。
                          巨大オブジェ、何の意味があるんでしょう。

 

   入るとこんなふう。こげ茶のはエスカレーター。

 

   エスカレーターから見下ろすとこんなふう。

 

   ホール入口。

 

 なんですが、劇場内はカメラ禁止で・・・肝心なところがまったく写せなくてごめんなさい!
 あとは私のつたない文章のみでお送りすることに・・・ああ、残念。


 まず開始2時間前に集合。レクチャーしてくださるかたが、そーっとホールの中に案内してくれました。
 中では、ゲネプロ真っ最中。それを、前から十数番目くらいの席で見学しました。

 楽団員さんたちはもちろん私服です。
 おとなしい感じの普段着が大半ですが、コンマスはレンガ色の上下で、ちょっと目立ってました。
 そしてマエストロは、白いシャツに明るい赤のズボン。
 足が長くてかっこいい! あの格好、日本人だったら違和感ありありでしょう。


 はいってすぐに休憩タイムになり、ピアノ動かしたり、関係者が歩き回ったり、みなさんリラックスした感じ。
 そのうちにヴァイオリンのジョセフ・リンさんが登場。
 グレーのシャツにベージュのズボンと地味目です(てか、これが普通ですよね)。
 アジア系なのかな、細身でくりくり坊主頭、音楽家にはあんまり見えません。


 で、まずコンマス(あ、第一ヴァイオリンのことです)と音合わせ。
 そっか、最初は2人で合わせるのね。そのあとみんなで合わせて、指揮者もはいって演奏へ。
 シベリウスの印象的な旋律が流れだした瞬間・・・。



 神さまの音かと思った。


 あんなにきれいなヴァイオリンの音色、聞いたことがない。涙が出そう。

 

 

 第一楽章が終わり、マエストロがフルートに何やら話しかけて(英語)、すぐ二楽章へ。しばらくしたところで見学時間終わり。
 ロビーに出ました。

 このあとモナさんが・・・なんですが、長くなっちゃうので、いったん切りますね。
 クラシックに興味のあるかたは、よければ次回もいらしてくださいませ。
 ここまでおつきあいくださって、どうもありがとうございました。


 

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