カトリック神田教会は、JR水道橋駅の改札を出て数分歩いたところにあります。
東京ドームとは線路をはさんで反対側、ビルや建物に囲まれた路地にたたずんでいて、おもて通りからは全然見えません。
でも見えないから余計に、みつけたときは「きゃ~、いきなり西洋中世!」と感動してしまいました。
そして写真を撮りまくりましたが、撮ってから少し進んだら、いまのは教会裏手だったとわかりました・・・ははは。
裏手の写真がこちらです。
おもての写真も撮ったんですが、日陰になっていて写りが悪すぎ、載せられず・・・。
ですので、パンフレットから拝借しますね。なぜかビルが見当たりませんけど(笑)。
まんなかの下あたりに見えるのが、聖母子像です。
こちらは自分で撮りましたが、ファインダー越しにマリア様をのぞいてみたら、畏れ多くてとてもアップにできませんでした・・・。
左にあるのが入り口で、無料で見学できます。もちろん中の撮影は禁止。
ふたたびパンフレットを拝借させてくださいね。
「聖フランシスコ・ザビエル聖堂」です。
前回も少しふれましたが、神田教会の創設は明治7年。その後神田の大火と関東大震災での倒壊を経て、それぞれ再建。東京大空襲は奇跡的に被害をのがれたとパンフレットにありました。
実際はもう少し狭い感じで、天井も柱もほの暗く落ち着いた白さです。
これだけでも十分素敵ですが、たぶんこの教会で一番有名ではないかと思われるものが、残念ながらこの写真ではほとんどわかりません。
それは、ステンドグラスの長窓の列。
身廊の両側の窓が、手前から奥まで全部ステンドグラスなんですよ。
実は全然知らずに見学しに行ったので、入った瞬間、あまりの美しさにびっくりしてしまいました。
赤いガラスは本当に燃えるように赤く、青も緑も黄色も宝石みたい。色ガラスの集まりが、こんなにも明るく輝くものだったなんて・・・。
あちこちに見入りながら歩いていたところ、さらに素敵なことがありました。いつのまにかパイプオルガンの音色が響き始めていたんです。
思わず振り向いて上を見ると、入り口の真上に設けられた楽廊で、女性が小型のパイプオルガンを奏でていました。
写真には写っていませんが・・・この写真は入り口から中を撮ったもので、オルガンはちょうどこの真上の部屋にあるんですよね。
演奏はBGMサービスではなく(笑)どうやら賛美歌の伴奏練習だったみたい。
少ししたら男のかた(神父さん?)が上がってきて、何かの指示(推測では、もう少しテンポゆっくり、とか)を出し、そしてオルガンにあわせて歌をくちずさみました。
小さな声でしたが、かまぼこ型の天井のせいか、ちゃんと下まで響くんですよね・・・。
その後はまたパイプオルガンだけになり・・・。
あとでパンフレットを見て知ったのですが、このオルガンはドイツ製。音楽の聖人にちなんで「セシリア」と名付けられているそうです。
目の前には神聖な祭壇、両側には輝くステンドグラス、頭上から響いてくるのはセシリアの音色。
会衆席に腰をおろして、ゆっくり聴かせていただきましたが、すべてが素敵すぎて・・・。
本当に心地いい時間をすごすことができました。
この日は午前中に神田教会に行き、お茶の水駅前でお昼をとってからニコライ堂にまわりました。
ニコライ堂の拝観時間が1時からだったので、そうすれば子どもが学校から帰ってくる時間には私も帰宅できている、というプランです。
ではどうしてニコライ堂のほうを前編記事にしたかといいますと、単に写真うつりがすごくよかったから。
あ。念のためにつけくわえておきますが、私は別にキリスト教徒というわけではありません。
今回のプランは、あくまでも見学の範囲。
実は書いているファンタジーに教会関係が出てくる予定で・・・ネットや本で調べるだけじゃなく、やっぱり自分の目でも見てみなきゃね。そう突然思い立ち、自宅から行きやすそうな場所を検索したのでした。
でも、そういう意図がなかったとしても、とても楽しく勉強になった一日でした。思い切って行ってみてよかったです。
このふたつの教会に限らない話ですが、もし見学したい場合はホームページを確認して、教会に直接日時の確認をとってから出かけたほうがいいと思います。
冠婚葬祭や団体の見学予定があって、中に入れない日もありますので。
そして、行くならぜひぜひ晴天の日に!
ステンドグラスや石造りの建物は、晴れていないと魅力を満喫できませんからねー。
ありがとうございました