世間はお盆休みの真っ只中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は日々仕事に励んでおります。
5~6年に一度でいいから纏まった休みが欲しいと願う今日この頃です。栗うさぎです。
週刊少年ジャンプ2018年36・37合併号掲載
掲載順第17位
第274話 【“先生”VS“第一席”】
流石は創真。
朝陽がただの「先生」ではないことに勘付きましたか。
この勘働きの良さは相変わらず侮れませんね。
えりながこの発言を聞いていたならば、「鈴木先生=才波 朝陽」であることに気付けたかもしれませんが・・・。
失神中というのが、都合がいいことこの上ない。
そして恵は、創真の爆弾発言の真意をちゃんと理解していました。
その発言までの流れを見ていたからとはいえ、フリーズしなかったのはそのためだったのね。
そういうわけで当事者を完全にほったらかしにして(苦笑)、創真と朝陽の料理勝負が行われることになったのですが・・・
なんと、朝陽の秘密を明かす対価として、創真の包丁が賭けられることに・・・!!
うっわ~~~・・・。創真のこのダークフェイスひっさし振りに見た・・・。
かくして料理勝負が始まることに。
ここで、個人的にホッとした事が一つ。
手ぬぐいを巻けば、創真のルックスはこれまでと全然変わっていませんね。(^^)
創真はスタジエール編終了後からの髪型が一番似合っていると思っていたので、新章開始に伴うヘアチェンジには盛大に落ち込んだのでした。
なので、手ぬぐい装着時の容姿だけでもこれまでとほぼ同じだったのは嬉しかったです♪
今回の勝負は、特に決まったテーマは無し。
そんな条件の中、創真は何を作ってきたかというと・・・。
チーズフォンデュロースカツ定食!
トンカツ定食という創真らしい庶民料理ではありましたが、馴染み深い料理に驚きの要素を加えてくるのもまた創真の料理なわけで。
その驚きの要素は「チーズフォンデュ」の方にあるのだろうとは予想が付きましたが、「チーズ」だから白いだろうと思っていたソースの色は、なんと黒!
お~これは良い意外性ですね。
創真の料理の中では久し振りに、食べてみたいかもと思えました。
連帯食戟での創真の料理はいずれも「盛り込み過ぎ」ていて、味がイメージし辛いものになっていたんですよね。
でも今回は程良く「イメージのしやすさ」と「未知」が組み合わされた料理になっていたと思います。
創真の実家『ゆきひら』での技術と遠月学園での研鑽から出来上がったのが、このチーズフォンデュロースカツ定食。
食べた恵のリアクションはというと、黒いソースにちなんで
黒ギャル化★
・・・まあ、悪くはないんじゃないでしょうかね。
これはこれで結構カワイイとは思いますよ?
少なくとも湯けむり温泉編でのあの「黒い」恵よりは数千倍マシです。(第267話)
対する朝陽は、一体何を作ったかというと―――
なんと、創真と同じロースカツ定食!
唯一違っていたのはソース。
創真の方のソースはカツを浸ける形でしたが、朝陽のは最初からカツにかかっていました。
でもなによりの違いは。
創真の黒に対して、白!
城一郎に完勝するほどの実力を持つ朝陽ですから、これを食べた恵のリアクションが相当インパクト大なものになるのは想像に難くありません。
ですが、是が非でも「おはだけ」だけはしないでもらいたいところ。
恵を「おはだけ」させるのは創真だけ。
これだけは絶対に守り通してほしいですね。
いや~・・・それにしても。
朝陽が遠月学園に現れてから、ここ最近の展開をずっと「二番煎じ」と言ってきましたが・・・
ここまで重ね掛けされると逆に興味深くなります。
第80話で仄めかされた、創真の包丁という“伏線”をまさかここで回収してくるとは・・・!
全く予想が出来ませんでしたが、展開としては全く無理がありませんね。
上手い運びだと思います。
秋の選抜の美作戦で語られた通り、料理道具(包丁)を奪うことは料理人の「誇り」を奪うことと同義。
そして朝陽は、「城一郎」に纏わるものに執着している人物ですから。
ですがそうなると、創真の包丁は「才波」所縁の物となるわけですが・・・果たして。
今話で第80話の伏線が取り上げられましたが、思えば今回の展開には第150話と第162話になぞった展開も一緒に組み込まれていますよね。
そして、そのいずれの展開においても“伏線”が未処理のままという。
この二つの話を当時読んだ時は、その着地の仕方に個人的に凄く納得がいかなかったんですよ。
第150話でえりなが創真と城一郎の関係を知った際は、えりなが創真を「聖域の侵害」としてより一層否定と反発を強くしないかと懸念したものの、どーゆーわけかその後も普通に会話。
第162話のVS司戦でセントラルの目的が「不出来な店を潰すこと」、ひいては創真の実家『ゆきひら』も将来潰される対象になることが判明した際は、創真が負けた場合己を批難しないかと危惧したものの、どーーゆーーわけか敗北してもギャグ調の不機嫌顔になっただけ。
もうね。
この肩すかしっぷりには、当時かーーーなーーーりーーーの不満の権化と化しました。(もし当時の荒れ様を詳しく見たいという方がおられましたら、こちらをご覧ください。)
それをようやく。
よ・う・や・く。
正面から向き合ってくれるのでしょうか、ようやく。(3回言った)
もし。
これだけ身構えさせておいて、ま~~~~~たはぐらかされたりしたら・・・
感想記事を暫く休止するかもしれません。
最初は全く意味が感じられなかったこの勝負でしたが、創真の包丁が対価に懸かった途端に俄然興味が湧いてきました。
・・・創真の敗北が極めて濃厚なだけに、尚更。
この関心が再び裏切られない事を切に祈りながら、次回を待つことにします。