日頃から体に気を使い、運動を怠らず、健康にいいというネタがあれば取り入れる。おかげで世の中には健康情報があふれているが、はたして、何が正しくて何が正しくないのか。本当のところを探ってみた。
■「炭水化物の摂取を制限するダイエット」のウソ
ご飯やパンを食べないことで、炭水化物に含まれる糖質をカットするダイエット法が広まっている。「炭水化物抜きダイエット」と呼ばれるものだ。
糖質を取りすぎれば血糖値が上がる。そうなるとインスリンが、糖質を脂肪に変換して血糖値を下げようと働きだす。だから、糖質の過剰摂取は肥満を招くのだ。
糖質の取りすぎが体に良くないのは確かである。ただし、前出の則岡孝子氏は、「脂肪は糖の炎によって燃えるといわれています。脂肪は、脂肪だけでは燃焼されない。糖質が必要なのです。どんどんカットすれば痩せられるというメカニズムではありません」と指摘する。
さらに、「糖質がなければ幸福感や精神の安定をもたらすセロトニンの分泌が減り、副交感神経が活発にならない。気分がすぐれず、不眠症に悩まされるといった事態に陥りかねません」と言う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150715-00000019-nkgendai-hlth