The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

Structured Micronutrient:US PAT/TH FDA(Med), JP FDA(Food)

医食同源

2019-05-12 09:58:49 | 薬効

65才以上が処方されている薬の種類

日本人の平均寿命は過去最高を更新し続け、現在は女性で87才を超えた。その数字は、香港に次いで世界で第2位だ。

 日本人が世界で最も健康的な国民である理由の1つとして、多くの人は「医療の質の高さ」を挙げる。たとえば、病気に罹ったとき、「海外の病院で診てもらいたい」「外国製の薬剤をのみたい」と考える日本人がどれだけいるだろうか。それだけ、日本人は「日本の医療」を信じている。

 特に、日本人はとにかく薬をよくのむ。それは「薬信仰」とさえいえるほど熱心だ。

 たとえば、近年にインフルエンザになった人の多くがのんでいる特効薬タミフル。実は、世界中のタミフルの約8割は日本で消費されている。日本人も外国人も、等しくインフルエンザに罹るのに、薬をのむのは日本人だけ。欧米ではインフルエンザでは基本的に薬は不要とされ、家で安静に寝ていることが推奨される。タミフルをのんでも、期待できる効果は「1日早く熱が下がるかどうか」で、日本人がなぜそんなに熱心に抗インフル薬をのむのか、海外では理解されないという。

 日本人研究者が世界の医薬品研究開発をリードしているのも、日本人の薬への信頼感を増しているだろう。京都大学特別教授の本庶佑氏が、最近実用化された話題のがん治療新薬「オプジーボ」の開発に貢献して、ノーベル賞を受賞したことは氷山の一角。日本の医薬品の研究開発能力は、アメリカ、イギリスに次いで第3位だという。

 日本人全体が1年間に使う医療費は42兆円を超え、うち2割を超える約10兆円が薬剤費だとされる(2017年度)。1人当たりの医薬品費等支出はアメリカ、スイスに次ぐ世界3位だ。薬剤師の数は人口1000人当たり1.8人で世界1位。2位のベルギーとスペイン(1.2人)を大きく上回っている。

 

日本人は、1人当たりが服用する薬の「種類」もきわめて多いのも特徴だ。

 厚労省によると、74才以上の4人に1人が、1か月に7種類以上の薬剤を処方されている。40~64才の世代でも5人に1人が5種類以上の薬を受け取っているという。

 ちなみに、海外では「1度の診察で1種類の処方」が基本だ。アメリカの研修医の教科書には「4種類以上のむ患者は、副作用で危機的状況にある」と書かれている。

 とはいえ、「必要な薬をしっかりのんでいるから日本人の寿命は長いのではないか」と考える人もいるだろう。

 それでは、長寿ランキング世界1位の香港の薬局をのぞいてみよう。日本のドラッグストアや薬局とは大きく違い、いわゆる「西洋薬」ではなく、「漢方薬」がズラリと並ぶ。香港では、薬に頼る前に、体にいい食べ物や漢方を駆使して健康を保とうという「医食同源」の考えが根付いており、日本人のように気軽に薬をのんだりはしない。

 つまり、「薬をたくさんのむ=健康になる」というわけでは決してないのだ。

 今回、本誌・女性セブンは薬のプロフェッショナルである医師や薬剤師の計200人に大規模なアンケート調査を実施した。その中で、日本人が知らない「薬の真実」が浮かび上がってきた。たとえば、

〈これまでに『実は効かないのに』と内心思いながら患者に薬を処方、または購入を促したことはありますか?〉

 という質問に対し、「ある」と答えた薬のプロは、なんと半数にのぼった。驚きの数字ではないだろうか。

 日本人の間でも、薬に対する不信感がないわけではない。

 医療従事者の派遣サービスなどを展開する「総合メディプロ」が’15年に行った調査では、「処方された薬について『効果があまりない』と感じたことがある人」は約6割にのぼった。さらに、ある製薬会社の調査によれば年間400億円分の薬が、処方されたにもかかわらず捨てられているのだという。

 今、日本人と薬の関係が、見直される時がきている。

 

医薬品産業の動向(創薬を取り巻く環境の変化)

https://www5.cao.go.jp/keizai3/2017/08seisakukadai13-9.pdf

 

日本企業の新薬開発力

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai1/iinsiryou06_2.pdf

 

医薬品産業の現状と課題

https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000398096.pdf

 

医食同源

https://ja.wikipedia.org/wiki/医食同源

 

医食同源の思想-成立と展開 真柳誠

http://square.umin.ac.jp/mayanagi/paper04/sinica98_10.htm

 

医食同源とは(健康長寿ネット)

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/ishoku-dogen.html

図:1日に何をどれだけ食べればよいか考えるツールの食事バランスガイドを示すイラスト


薬剤師1人当たりの処方箋枚数制限、「減らすべき」が3割強

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201504/541377.html

 

調剤医療費の動向調査:集計結果

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/cyouzai_doukou_yougo.html

 

[栄養で治す]見直される「医食同源」(よみドクター)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160815-OYTET50017/

 


癌との戦いは経済戦争

2018-10-11 22:39:19 | 薬効

タンパク質を見つけた京都大学の76歳の本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授と、米テキサス大学の70歳のジェームズ・アリソン教授に与えられた。

受賞の理由は、免疫機能のブレーキを解除することによるがんの治療法を確立したことだった。本庶氏の研究は、小野薬品工業が2014年9月に発売した新型がん治療薬「オプジーボ」につながった。オプジーボはがんの治療に高い効果があり、世界から注目されている。

本庶氏とアリソン氏の発見を契機に、オプジーボのような「がん免疫療法」が次々と研究・開発されている。いまや免疫療法は手術、放射線照射、抗がん剤に続く第4の治療となり、これまでの治療が難しい患者に大きな希望を与えている。

 

当初「1人年間3500万円かかる」といわれた

 

しかし、がん免疫療法で使われる薬はいずれも、製造工程が複雑なため、非常に高額な薬となる。むやみに公的保険を適用すると、保険財政が崩壊する危険性が指摘されている。

たとえばオプジーボは、当初「1人年間3500万円かかる」といわれた。最初に承認された皮膚がんでは、患者数が少ないため大きな問題にはならなかった。だが、患者の多い肺がんや胃がんなどで承認されれば、急激に使用量が増え、公的保険への財政圧迫が懸念された。

そこで政府は特例的に3度もオプジーボの価格を引き下げた。その結果、今年11月からは3分の1以下の「年間約1000万円」になっている。


高価な薬をどう扱えばいいのか

 

日本には公的保険があるため、患者の負担は原則3割だ。さらに「高額療養費制度」の適用があるため、高額なオプジーボを使っても患者の負担は年間100万円程度で済む。だが、オプジーボの投与を受ける患者が増えれば、保険財政は大きく圧迫される。

現在、米国で1回5200万円という白血病治療薬【CTL019(米国における製品名:「Kymriah®」、国際一般名: tisagenlecleucel)】が、日本の厚生労働省に承認申請されている。こうした高額ながん治療薬は、世界中で開発が進んでいる。

高額な治療薬はどこまで利用すべきなのか。患者の命は待ってくれない。新薬の登場に合わせて早急に検討し、公的保険の適用を見送るか、それとも薬価を一定まで引き下げるかを決めるべきである。

公的保険の適用が見送られると、保険外の薬を使用した場合、保険診療との併用を禁じた混合診療ルールに違反し、これまで支払った入院費などもすべて患者の自己負担となる。

このため政府内では、混合診療ルールに例外規定を設け、保険適用されていない薬を使っても他の医療費には保険が使えるようにしようとの意見も出ている。

高価な薬をどう扱えばいいのか。臨床現場に新たな課題が浮上している。

 

オプジーボの課題に触れた読売社説と毎日社説

 

本庶氏のノーベル賞受賞を新聞各紙は10月2日付で社説のテーマに取り上げた。

しかしオプジーボをはじめとする新しいがん治療薬の価格問題について指摘したのは、読売新聞と毎日新聞の社説だけだった。

読売社説は終盤で「治療費の抑制も求められる。オプジーボの場合、日本で登場した頃には、1人当たり年間3000万円以上を要した。適用範囲の拡大とともに、約1000万円に引き下げられるが、依然、手軽に使える水準とは言い難い」と指摘している。

この指摘とは別に読売社説は治療成績についても指摘している。

「課題は、がん免疫療法の治療成績の向上や効率化である」

「患者の2~3割には顕著な効果があるものの、全く効かない例も多い。患者によっては、免疫のブレーキが外れたことで強い副作用が生じる。腫瘍が消えた後、いつまで薬を使い続けるべきか、その見極めも難しい」

課題を指摘する読売社説の姿勢は認めよう。そもそも薬にはベネフィットとリスクの両面がある。諸刃の剣なのである。その点を忘れてはならない。

 

効果も薬価も高い新薬にどう対応していくか

 

毎日社説もその最後にオプジーボの価格についてこう指摘している。

「日本ではオプジーボが非常に高価だったことから適正な薬価が議論となった。今後、効果も薬価も高い新薬にどう対応していくかも、改めて考えておくべき課題だろう」

ノーベル賞受賞というニュースに対する社説は、基本的にはたたえて喜ぶものだろう。

だが、それだけでは足りない。「良かった。良かった」とほめたたえるだけでは、論説の意味がない。読んでいてつまらないし、読者に失礼である。

行数は決して多くはないが、オプジーボの課題に触れた読売社説と毎日社説は評価できる。

 

短い行数に情報が詰まっている読売社説

 

特に読売社説の解説は、手堅く的確なものだった。読売社悦は次のように書いている。

「免疫は病原体などの外敵からは体を守るが、自らの細胞が変異したがんには十分に機能しない」

「本庶氏らは、その原因を遺伝子レベルから探究した。がん細胞は、免疫を担う細胞が攻撃してこないよう、突起を出してブレーキをかけていることを突き止めた」

「これを基に、ブレーキを外す薬剤を開発した。難治性の皮膚がんや肺がん、胃がんなどで腫瘍が消える効果が確認されている」

「がん免疫療法は今や、外科手術や放射線療法、抗がん剤による化学療法と並ぶ第4の治療法だ」

その通りだ。短い行数に情報が詰まっている。

 

安倍首相は「目先の結果」しか見ていない

 

毎日社説は「がん治療の新地平開いた」と見出しを立て、「本庶氏は新しいタイプの抗がん剤『オプジーボ』の開発につながる基礎研究が評価された」と書く。そのうえで基礎研究の重要性を指摘する。

「ただ、忘れてはならないのは、この成果が最初から抗がん剤を開発しようと考えた結果ではないことだ。生命の基本的な働きを解明しようとする四半世紀前の基礎研究が、結果的に抗がん剤につながった」

さらに毎日社説は訴える。

「しかも、今回の受賞決定は現在の日本の研究の活力を示しているとはいえない。それどころか、最近の日本の科学界は論文数も低迷し、暗雲が漂っているように見える。その背景にあるのは、目先の成果を重視する政府の基盤的な研究費の軽視、行き過ぎた研究投資の『集中と選択』ではないだろうか」

この社説を書いた毎日新聞の論説委員は、安倍政権の問題点をよく捉えている。安倍晋三という政治家は「目先の結果」しか見ていない。そう疑われても仕方がない言動が多すぎる。

安倍首相だけではない。政治から経済、文化まで日本の社会全体にその傾向が出ていると思う。

毎日社説は「研究を始める前にその出口を知ることはできず、日本が今後もこうした成果を上げようとするなら、基盤的な研究費を惜しむべきではない」と主張している。実にその通りである。読み応えのある社説だった。一読を勧めたい。

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ノーベル賞が開いた高額がん治療の是非/ar-BBOdKi4?ocid=spartanntp#page=2

 

ノバルティス、画期的なCAR-T細胞医療「CTL019」の2つ目の適応症として、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫に対するFDA承認を取得

https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20180521-2

 

ノバルティス CAR-T細胞医療「CTL019」を承認申請 国内初

https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/60779/Default.aspx

 























































































































































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2016-11-11 23:30:05 | 薬効

「がん悪液質」の画像検索結果「がん悪液質」の画像検索結果

女優の川島なお美さんが、胆管がんにより54歳の若さで亡くなった。心よりご冥福をお祈りしたい。

死の17日前の記者会見では、川島さんの「激ヤセ」に多くの人が驚いたことと思う。そして、わずか17日後に訃報が届いたことで、衝撃を受けた人も多かっただろう。

日本人の1/3ががんで亡くなる昨今、身近な人をがんでなくした人も多いと思う。そして、現在は健康である私を含めただれしもが、がんになる可能性がある。川島さんの死は、決して他人事ではない。

がんにかかると人が亡くなるということは、いわば常識だろう。しかし、亡くなり方は多様で、がんイコール死という単純なものではない。

私は病理医として、数百の病理解剖を経験してきた。がんがどのように人を死に至らしめるのか、日々考えている。

本稿では、その経験をふまえ、がんと死について考えてみたい。

1)「激ヤセ」は「がん悪液質」

あくまで報道からの推定だが、川島さんの「激ヤセ」は「がん悪液質」の可能性がある(追記:このほか、手術による影響で食欲が低下したことや、がんが肝臓に広がったことも影響を与えている可能性がある)。「がん悪液質」は多くのがん患者さんが経験する。私も、ほとんど皮下脂肪がなくなり、筋肉が少なくなった患者さんを多く解剖させていただいている。

「がん悪液質」の詳細はこちらなどをご覧頂きたいが、簡単に説明すると以下のようになる。

「がん悪液質」は、がん細胞が放出する物質と、がん細胞に反応して体が放出する物質、サイトカインが、筋肉や脂肪細胞、そして肝臓に働くことによって生じる。

がん細胞は正常細胞の4、5倍の糖(グルコース)を取り込みエネルギーにしているため、全身で糖が不足する。そこでがん細胞は物質を放出して、全身のたんぱく質(主に筋肉)や脂肪を分解させる。サイトカインも全身のたんぱく質、脂肪を分解する。たんぱく質、脂肪の分解産物を原料にして、肝臓で糖が作られるのだ。こうして、がんは患者さんの体からエネルギーを奪いながら増えていく。

サイトカインはこのほか、食欲低下や貧血を引き起こし、肝臓の働きなどを抑える作用も持つ。こうしてがん患者さんの体はやせ衰えていく。

「がん悪液質」によって全身の筋肉が細くなり、体の抵抗力が弱まる。体が衰弱することで、あるいは細菌やウイルスが感染するなどの「最後のひと押し」があることで、患者さんは死に至るのだ。

「がん悪液質」による衰弱によって、枯れるような安らかな亡くなり方をする高齢者がいる。こうした「さしたる苦痛なしに、あたかも天寿を全うしたようにヒトを死に導く、超高齢者のがん」を天寿がんと呼ぶ(石川雄一、北川知行 病理と臨床 2006 Vol 24 No.12 P1275)。

しかし、高齢者ならともかく、川島さんのような若い年齢のがん患者さんを救うために、「がん悪液質」に対する治療法の開発が強く望まれる。

2)がんが体を破壊する

がん細胞が体の重要な器官を破壊することも、死の原因になる。肺にがんが広がれば、呼吸ができなくなる。肝臓にがんが広がれば、「代謝」ができなくなり、体の中に毒がたまっていく。

まれな例ではあるが、食道がんや肺がんが心臓に達することもある。また、脳にできたがんが大きくなり、生命の維持に重要な脳の一部を頭の外側に押し出す(脳ヘルニア)こともある。ほかの臓器がまだ健康であったとしても、重要臓器が侵されれば死に至る。

逆に言えば、がんがいくら巨大になっても、生命の維持に重要な部分が保たれていれば生きていくことができる。私が経験した解剖でも、がんが全身に転移しながら長期間生存された方がいらっしゃった。

3)出血も死の原因

がんはもろい細胞で、少しの刺激で出血することがある。この出血が死の原因になることも多い。肝臓にがんが広がった場合、肝臓に血液が流れなくなることで、食道や肛門などの血管に血液が逆流し、「静脈瘤」を作ることがある。この「静脈瘤」が破裂して、大出血することも死の原因になる(追記:報道によれば川島さんは吐血されたとのことなので、出血が死の原因の可能性がある)。

4)がんそのものが死因でないことも

多くのがん患者さんを解剖させていただくと、広い意味ではがんによる死と言えるだろうが、がんそのものが死因ではなかったケースに遭遇することがある。抗がん剤の副作用で、がん以外の臓器にダメージが生じ、それが原因で亡くなる方もいる。無理に治療しなくても、「がん悪液質」による衰弱死のほうが、安かな亡くなり方だったかもしれないと思うこともある。しかし、それは結果論でしかないので、抗がん剤すべてが無意味という結論は暴論だと言えよう。

5)死を知らない社会

現代はいわば死から隔離された社会だと言えよう。多くの人が病院のベッドで亡くなり、死にゆく過程を間近で経験する機会は減っている。死が「ブラックボックス化」しているとも言える。芸能人の死が私達に衝撃を与えるのも、死が「非日常」だからだろう。

しかし、人は誰でも死ぬ。いくら死から目をそむけても、死は確実に近づいてくる。

充実した生をおくるためにも、死から目をそむけず、死に向き合うことが必要なのではないだろうか。

医療者は、患者さんの死に方を知ることで、死に対する苦痛を和らげる方法の開発や、死を少し先に伸ばす治療法の開発をすることができる。

そして、医療者でない人も、死に方を知れば、死に対する漠然とした不安が和らぐのではないか。がんになったらもう終わりだ、と極論するのではなく、どのような経過をたどり死に至るのかを知ることで、それぞれの段階でできることを見極め、死に備えることができる。

もちろん、死に方を知ったとしても、自分という存在が消滅することに対する恐怖は減らないかもしれない。けれど、決して逃れることのできない死と付き合っていくためにも、「死に方の科学」が今求められている。


http://bylines.news.yahoo.co.jp/enokieisuke/20150926-00049876/


早死にの原因

2016-11-02 09:26:59 | 薬効

2016年は働き盛りの著名人の急死が相次いでいる。タレントの前田健さん、元AV女優の紅音ほたるさん、最近では“ミスターラグビー”こと平尾誠二さんの死は社会に衝撃を与えた。1/1発売の週刊SPA!に掲載されている特集『早死にする人の意外な特徴』では、病気や事故で早死にした200人の遺族や関係者を徹底取材。何気ない日常生活に潜む意外な特徴について特集している。ここでは、「早死にした人の意外な生活習慣」について紹介しよう。

◆日常の何気ない習慣に潜む早死にの予兆

【早死にした人の意外な生活習慣】

1位 風呂が好き…51人

2位 8時間以上睡眠をとっている…49人

3位 食べたらすぐ歯磨きをする…35人

4位 赤ら顔…31人

5位 毎朝のジョギングが日課…28人

6位 趣味がゴルフ…24人

7位 不倫している…15人

8位 平熱が低い(36.0℃以下)…13人

9位 SEXレス…11人

10位 独身…7人

※早死にした30~50代の人の遺族や関係者200人へのアンケート結果をもとにランキング化(複数回答アリ)

 多忙な仕事での睡眠不足やストレスによる深酒など、あしき生活習慣に陥りがちなのがサラリーマンの宿命。医師の森田豊氏は「ずさんな生活を続けていると何気ない生活習慣が心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす」と警鐘を鳴らす。

「間違った生活習慣は気づかないうちに血管を傷め、動脈硬化を進めます。そして、ある日急激な血圧上昇が起きると、病気の引き金に。ランキングのトップにきている風呂好きがまさにいい例で、寒い日は血圧が上がりやすく、風呂好きほど高い温度を好む傾向があり、脳卒中のリスク大です」

 ランキング5位のジョギング、6位のゴルフも注意が必要だ。

「適度な運動はもちろん健康にプラスです。しかし脳梗塞、心筋梗塞がいちばん多い時間は、朝6時~8時といわれています。早朝の運動にはいつも以上に念入りな水分補給とストレッチなどのウォーミングアップを行うようにしてください」(森田氏)

 亭主関白や不倫など男の身勝手も交感神経を高ぶらせるという。

「亭主関白の人は周囲と争う傾向が強くストレスを感じやすい。また、不倫は妻への罪悪感に加え浮気相手を喜ばせるためにSEXを頑張りすぎてしまう。さらに勃起薬を使用するともなれば、死に急ぐようなもの。とはいえ、極端に性欲がないのも危険。男性ホルモンが減少していることが原因の可能性もあり、その場合、心臓病や糖尿病のリスクが上昇。また、離婚をして独り身になると生活の乱れから体調を崩す危険も」

 また赤ら顔も、石原結實医師によると早死にのサインだという。

「漢方の世界で血行の滞りなどを意味する瘀血(おけつ)の可能性があります。血液中に老廃物などが増え疾病の原因に。脳卒中や心筋梗塞で倒れた人の多くは赤ら顔でした」

 赤ら顔同様、血行不良が原因とされる低体温も危険だ。

「体温が1度下がるだけで代謝は約12%もダウンします。肥満のリスクに加え、免疫力が低下するためあらゆる病気に感染するリスクも高まる」(石原氏)

 ランキングで最も意外だったのは2位の睡眠をとりすぎるだろう。

「短い睡眠よりも死亡率は高いという統計があり、何らかの病気が潜伏しているために睡眠が長い可能性が。また、食後の歯磨きも危険。食後30分以内の歯磨きで、歯の腐食が進みます」

 

http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%97%A9%E6%AD%BB%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%81%AB%E5%85%B1%E9%80%9A%E3%81%99%E3%82%8B%E7%94%9F%E6%B4%BB%E7%BF%92%E6%85%A3%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%8810%E2%80%A6%E9%A2%A8%E5%91%82%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%80%81%E5%AF%9D%E3%81%99%E3%81%8E%E3%80%81%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%90%E6%AD%AF%E7%A3%A8%E3%81%8D/ar-AAjFnbu?li=AA54vs&ocid=spartanntp#page=2


がんで問われる患者の知性

2016-07-04 23:12:09 | 薬効

『一流患者と三流患者』(朝日新書)が話題になっている。病気になれば、最良の医療に最短でたどり着きたいものだが、医師から最高の医療を引き出せる一流と、三流の違いは何なのか。そもそも医師は、患者をどのように見ているのだろうか。

 まずは、こんな問題ケースから紹介しよう。

「診察で先生から受けた説明ですが、そのまま文章にして、メールでください」

 女性患者からそんな“お願い”をされたのは、心臓外科医で、昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授の南淵明宏医師。数年前のできごとだが、忘れられないという。

 患者は、心臓の弁に異常があり、緊迫した状態。そう病状を説明すると、病気になったのは医師のせいとばかり、攻撃的な態度をとりはじめた。揚げ句の果て、診療の最後に口にしたのが、この要求だった。

「私たち医師は、患者さんには誠実でありたいという思いで接しています。ですが、自分は被害者で医者はそれを治すのが当然と、反抗的な態度をとる患者さんもいる。そういう方は、どんな医師も関わりたくないと思うでしょうね」

 南淵医師はその夜、病気や手術について事細かく説明した文章を書き、患者にメールした。そして最後はこう締めくくった。“別の病院におかかりください。お願いします”。それ以降、患者からの連絡はない。

 医師も人間だ。一肌脱ぎたいと思う患者もいれば、親身になれない患者もいる。医師の能力や技術力とは別の“プラスα”を引き出したければ、前者の“愛される患者”を目指したほうが得策で、医師の気持ちが遠のくような患者にはならないほうがいい。

『患者力 弱気な患者は、命を縮める』(中公文庫)などの著書もある南淵医師のもとには、全国各地から患者が訪れる。

「心臓手術は、患者さんにとっても大きな決断です。ですから、病気について調べてくるし、治療法についても熱心です。けれども時々、勘違いしている患者さんもいますね」


自身もがんに罹患し、治療の経験がある上野直人医師。同医師が勤務するのは、米国で最も先進的ながん医療を行っている、テキサス大学のMDアンダーソンがんセンターだ。がんの薬物療法などを行う腫瘍内科医の上野医師は、「アメリカでも、『患者の質』に格差がある」と指摘する。

「日本で多い“医師にすべてお任せ”という患者さんは、米国にも結構います。“限られた人生、医者の言いなりでいいのだろうか”と考えてしまいます」

 ただ、“お任せ患者”はまだ救いがあるという。

「いい医師に出会えれば、お任せでもうまくいく可能性があるわけですから」

 と上野医師は話す。

 問題患者の最たるものは、文句しか言わない患者だ。『一流患者と三流患者』には、著者の上野医師が受け持った、抗がん剤治療を受けている進行がん患者のエピソードが紹介されている。

「副作用がつらいので、3週に1回の治療を5週に1回に変えてほしい」

 患者は上野医師に訴えた。だが、3週を5週に延ばした際の治療効果を示す、科学的根拠がなかった。

「調子が悪いなら、薬はやめて様子をみましょう」

 上野医師が提案すると、患者は突然キレた。

「再発するからダメです!」

 5週に一度の治療を言い張るだけで、あとは何を言っても聞く耳を持たない。

「根拠がない治療は勧められない。理解してもらえなければ、それ以上の話はできません」(上野医師)

 このほかにも、診察室で怒鳴る患者、医師の前では従順な態度をとっていたのに、診察室を出たとたん看護師に当たる患者……。上野医師は多くの問題患者を目にしてきた。

「聞きたいことも聞かず、怒ってばかりいたら、医師もほかのメディカルスタッフも、最低限の付き合いしかできなくなってしまう」

 上野医師は嘆息する。

 こうしたいわゆる“三流患者”が被る不利益は大きい。南淵医師が言う。

「心臓病では、治療の機会を逃すと心臓だけでなく、肝臓、腎臓も悪くなり、不整脈も出てくる。そうなると手術のリスクもグンと上がります」

『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』(世界文化社)の著者で、東京高輪病院内科の高橋宏和医師もこう述べる。

医師らとのコミュニケーションが取れないと、必要な情報をもらえず、その間に病状が進んで、治療のタイミングを逸してしまう可能性も出てきます

 医師から愛される一流患者ならばどうか。

回り道せずに、最善、最良の医療に最短でたどり着けます。その結果、時間だけでなく、費用も節約できる可能性が高い。また、そういう患者さんであれば、別の病気が見つかった場合も、知り合いの医師を紹介したり、その病気に詳しい医師に問い合わせたり、検査を勧めたりすると思うんです。得する部分は多いと思います」(高橋医師)



http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e5%8c%bb%e8%80%85%e3%81%ab%e5%ab%8c%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%82%8b-%e2%80%9c%e4%b8%89%e6%b5%81%e6%82%a3%e8%80%85%e2%80%9d%e3%81%af%e3%81%93%e3%82%93%e3%81%aa%e4%ba%ba/ar-AAgVBZX?ocid=spartandhp#page=2


近藤誠の「がん放置療法」

2015-11-02 22:03:29 | 薬効

下記のような説を唱える医師もいるようですので、考え方のひとつとして紹介します。

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「がんは放置がいちばん」「抗がん剤は毒だ」「がん検診は死者を増やすだけ」――。センセーショナルな言説で医療界のがん治療を批判する近藤誠・元慶応義塾大学医学部専任講師の著作『がん放置療法のすすめ』などが次々とベストセラーになり、話題になっている。その「近藤理論」をどう思うか、医師と患者側双方のアンケート調査がまとまった。2015年10月26日、医師の会員制サイト「m3.com」のニュースサイト「医療維新」が、経済ニュースのサイト「News Picks」との共同企画で発表した。

   それによると、医師側は「99害あって1利なし」などと大半が否定的だが、それでも3割は「聞くべき点もある」と答え、一方、患者側は6割近くが「賛成」「聞くべき点もある」と肯定的であることがわかった。

大半は「99害あって1利なし」も3割「聞くべき点ある」

   近藤氏が提唱している「がん放置療法」を簡単にまとめるとこうだ。がんには本物の「がん」とニセモノの「がんもどき」と2種類あり、本物は発見時には転移しており治療しても無駄。ニセモノは転移しないので、放っておいてもよい。いずれも積極的な治療は必要なく、抗がん剤や手術などは患者を苦しめるだけというもの。

   「医療維新」らのアンケートに答えたのは、医師側(m3.comの会員)476人、患者側(News Picksの会員)326人。「近藤理論」について、医師側では「賛成」(3%)、「知らない」(12%)、「聞くべき点もある」(32%)、「反対」(53%)だった。一方、患者側では「賛成」(6%)、「知らない」(21%)、「聞くべき点もある」(52%)、「反対」(21%)と、両者の見方が大きく開いた。

   自由に意見を書く個別回答では、医師側から厳しい批判が多く出た。

   「こういう人をマスコミが取り上げるから日本の医療は崩壊する」「マスコミではなく学会でも発表してほしい」「エビデンス(医学的根拠)が不明」「まったくの机上の理論。宗教家だと思う」「近藤先生ががんになって証明してみてください」などと、特に医学的根拠に疑問が出された。

   同時に「がん治療は必要だ」として、「近藤理論の悪影響」を指摘する意見が相次いだ。「最後はまともな医師が近藤さんの患者のフォローをすることになる」「積極的な治療で恩恵を受けている患者はたくさんいる」「補助化学療法は一定の効果があるし、切除不能でも治癒が望める場合がある」などだ。患者側でも「がんは怖いので放置できない」「無駄な治療かどうかは本人が決めること。医師が『無駄だ』と提唱するのはおかしい」という意見も。

患者は「疑似医学か医学か、臨床実験で決着つけて」

   しかし、医師の側でも肯定的な意見があったのも確かだ。

「治療しないのも選択肢の1つ。そういう考えを広めたのは素晴らしい。対象患者を受け入れる態勢づくりが必要だ」「確かに見つけた以上、何かをしなければという現状は異常。患者の期待値が高すぎるのが問題。人間、いつか死にます」「助けられる場合は積極的に治療すべきだが、若干の延命のみであれば選択の余地があっていい」

   患者側でも「進行性のがんは、緩和治療をのぞき治療はとめる」「高齢者の寿命を半年伸ばすのに、抗がん剤を何百万円も使うのは馬鹿げている。抵抗力を弱め、死期を早めるだけだ」という意見が多かった。

   患者側で目立ったのは、「一般人は疑似医学と医学の区別がつけられない」「何が真実か判断できないから、臨床試験を実施して(近藤理論を)検証してほしい」という、医学界で「論争」の決着をつけてほしいという意見だ。

http://www.j-cast.com/healthcare/2015/10/29249172.html?p=1


抗生物質耐性菌

2015-08-15 11:30:07 | 薬効

体に有害な細菌をやっつけてくれる抗生物質だが、むやみやたらに使っていると抗生物質が効かない耐性菌を発生させてしまう。こうしたことから、各国の当局や医療機関、医師らが抗生物質を適正に使うよう呼びかけているが、一般市民はそうした行為を「製薬会社の陰謀」と捉えるなど、誤解が多いことが英国での調査によって分かった。「抗生物質耐性」の意味も取り違えていることも多かったという。

◆ほとんどが「処方理由を知らない」

抗生物質は細菌の活動を抑える薬で、細菌によるものなら喉の痛みから腹痛、発熱、肺炎、皮膚炎、中耳炎などまで幅広く有効。そのため、本来なら抗生物質が不要な症状が軽い場合でも処方を求め、医師もそれに応じる傾向にある。

一方で一部の細菌は、抗生物質にさらされることによってその効き目を無効にする「抗生物質耐性」を獲得する場合がある。抗生物質を使うほど耐性を示す細菌が増えることになるため、抗生物質の使用は極力控えるべきとされているのだ。

今回の調査は今年3~4月、英医学研究団体「ウエルカム・トラスト」が英国内の3都市(ロンドン、マンチェスター、バーミンガム)に住む18~70歳以上の66人を対象に行った。調査結果は、友人同士またはグループでの会話の内容から抽出している。

抗生物質に抱くイメージに関しては、自分がどういう症状のときに処方され、どうやって作用するかを理解している人はほとんどいなかった。さらに「何日も飲むと体に悪い影響があるので」「飲みに行く予定があるから」などの理由で、服用を勝手に中止するケースも紹介されている。

◆「たかが細菌でたくさん人が死ぬなんて信じられない」

また、「抗生物質耐性(antibiotic resistance)」や「抗菌薬耐性(antimicrobial resistance=AMR)」がどういう意味かを知らない人が続出。参加者の全員が「抗生物質を使っていくうちに、自分の体が抗生物質の耐性を獲得する」と思い込んでいたことも紹介されている。

一方、保健当局や医師らによる抗生物質の適正使用の呼びかけは、「医療費を抑制しようとしている」「製薬企業の陰謀」「脅しのストーリー」などのイメージを抱いていることも判明。さらに、耐性菌の問題は専門家の努力で解決策が見つかり、そのために時間や資金が投入されると考えているという。

このほか、耐性菌の出現によって起きる可能性がある事柄について、以下のように認識していることが紹介された。

◆耐性菌の出現で莫大な死者(年間1,000万人)が発生する
「たかが細菌でそんなにたくさんの人が死ぬなんて信じられない」
「世界規模での話で、英国には関係ない」
◆耐性菌の出現は気候変動と同様の深刻な脅威
「(何世代もの長期間で起こっている)気候変動と医学上の変化を一緒にされても、何も関連付けられない」
◆耐性菌の出現によって世界で100兆ドル(約1京2,000兆円)の経済的損失がある
「そんな金額、見たことがないから分からない」

以上の結果を受けて報告書は、抗生物質耐性の意味やそれによる世界規模の影響が伝わっていないと指摘。解決策として、「抗生物質が効かない感染症(antibiotic resistant infections)」という造語を浸透させること、各細菌が引き起こす病気は異なることなどの情報発信を提言している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00010000-mocosuku-hlth


フリバンセリン

2015-07-01 10:00:16 | 薬効

米食品医薬品局(US Food and Drug AdministrationFDA)の諮問委員会は4日、「女性用バイアグラ」とも呼ばれる薬剤「フリバンセリン(Flibanserin)」について、女性の性欲向上に役立ち得るとしてFDAに承認を促した。

 FDAは諮問委の判断に従うよう義務付けられてはいないが、FDAはその提言に従うことが多い。もしFDAがフリバンセリンを承認すれば、女性の性欲を高める薬が市場に初めて登場することになる。

 委員らは、賛成18、反対6でフリバンセリンの市販承認を促す判断を下した。ただし、医師らが、リスクを承知の上で同薬剤を必要とする女性のみに処方するための追加のリスク管理対策を課した。

 フリバンセリンは更年期前の女性向けの薬剤で、吐き気やめまい、眠気などの目立った副作用が出ることもある。

 クリスティーナ・チャン(Christina Chang)医師はFDAを代表して、諮問委に対し「数値でみた治療効果は小さい」と伝え、治験に参加した女性らが得た利益とリスクに関する証拠を基に検討するよう要請していた。

 しかし実際にフリバンセリンを服用した女性らは、効果は相当のものだったと証言している。夫に対する性欲減退に悩み、結婚生活自体が危ぶまれていたというある女性は、「私はフリバンセリンの治験に参加できたラッキーな女性1万1000人のうちの一人でした」「どんなに関係改善に役立った8か月間だったことでしょう。まるで電気のスイッチを入れたかのように、私にも変化が現れました」と語った。

■過去に2度の承認反対

 フリバンセリンを市販する試みは2010年と13年にも行われたが、いずれの場合も専門家らがプラシボ(偽薬)の場合と比べて決定的な効果はないとして実現しなかった。

 フリバンセリンを開発したのはドイツの製薬会社ベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelhein)だが、最初にFDAの承認を受けられなかった時点で米スプラウト・ファーマシューティカルズ(Sprout Pharmaceuticals)に売却された。

 FDAのウェブサイト上で公開されている文書によると、フリバンセリンを服用した女性らは満足のいく性的経験が1か月あたり平均で4.4回あったという。これに対し治験参加前は2.7回、またプラシボ服用グループでは3.7回だった。


高HbA1c、心筋梗塞や脳卒中増

2015-06-29 23:03:16 | 薬効

過去1~2カ月間の血糖値の平均を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が高いと、心筋梗塞や脳卒中の危険性が強まると、国立がん研究センターと東京女子医大などのチームが11日、発表した。論文が米医学誌に掲載された。
 HbA1cの値などが高いと、糖尿病と診断される。糖尿病が心筋梗塞、脳卒中の危険性を上げることは知られているが、今回はHbA1cとの関係を大規模調査で確認した。
 研究チームは、全国の男女2万9059人を1998~2009年に追跡調査した。
 調査によると、HbA1cがほぼ正常の5~5.4%だった人と比べ、5.5~6.4%の人は心筋梗塞や脳卒中になる確率が同程度だったのに対し、6.5%以上では1.77倍に高まった。糖尿病と診断されている人は1.81倍だった。 
 研究チームの後藤温東京女子医大助教は「HbA1cが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞などの危険を高めると考えられる」と話している。
 一方、HbA1cが5%未満の人も、脳卒中などの確率が1.5倍と高くなっていた。肝臓障害や栄養不良でHbA1cが低くなり、危険を高めている可能性もあるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150611-00000088-jij-sctch


朝食を抜く男性は、心臓まひなど死に至る心臓病にかかるリスクが高まる

2013-08-16 09:31:10 | 薬効
朝食を抜く男性は、心臓まひなど死に至る心臓病にかかるリスクが高まるとする論文が22日、米研究チームにより発表された。

 研究では、45~82歳の男性約2万7000人を対象に、1992~2008年までの健康状態を追跡調査した。

 その結果、朝食を食べない男性は食べる男性に比べ、心臓まひや死を招く冠動脈性心疾患にかかるリスクが27%増加することがわかった。朝食を食べない男性は若年層に多く、「喫煙者、フルタイム勤務、未婚、体を動かす機会が少ない、飲酒量が多い」などの傾向が強いという。

 米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health、HSPH)の研究員で論文の主著者のリア・ケーヒル(Leah Cahill)氏は、「朝食を抜くと、肥満、高血圧、高コレステロール、糖尿病などの危険因子を1つないしそれ以上招くことになり、それが時を経て心臓まひを起こすことがある」と指摘。「朝食を抜かないで欲しい。朝食を食べることは、心臓まひのリスクを下げることにつながる」と助言した

貧困層が海外薬品メーカーの「実験用マウス」に、過去7年で2644人が死亡―インド

2013-07-18 06:54:53 | 薬効
貧困層が海外薬品メーカーの「実験用マウス」に、過去7年で2644人が死亡―インド
台湾の中広網は15日、インドで多くの貧困層が海外薬品メーカーの安価な「実験用マウス」となっていると報じた。環球時報が伝えた。

【その他の写真】

インド政府が2005年に新薬開発の実験に対する規制を緩和してから、インド全土で約57万人が新薬の臨床試験に参加している。その多くは貧困層。わずかな報酬を得るために自ら進んで参加している人もいれば、知らない間に「人体実験」の道具にされている人もいる。

海外薬品メーカーはインド人を「実験用マウス」にすることにより、約60%もコストを削減することができる。欧米諸国と比べて規制が緩いため、インドで臨床試験を行う海外メーカーは急増。2011年の臨床研究市場は前年比12.1%増、関連する収益は4億8500万ドル。3年以内に10億ドル規模にまで拡大するとみられている。

統計によると、これにより過去7年で少なくとも2644人が死亡した。世論の強い圧力を受けたインド政府は関連する法律の修正に着手したが、修正案がいつ発表されるのか、いまだに何の音沙汰もない。

アルツハイマー病の抗がん剤治療に「待った」、検証報告

2013-07-17 10:59:44 | 薬効
【5月27日 AFP】抗がん剤の投与でアルツハイマー病の好転がマウス実験で見られたとする2012年発表の論文について、研究4チームは24日の米科学誌サイエンス(Science)で、個別の実験を通じて同様の結果を得ることができなかったことを報告した。

 米フロリダ大学(University of Florida)のデービッド・ボルチェルト(David Borchelt)教授(神経科学)は、研究を更に進めるために再現を試みたができなかったとした上で、「事実の公表は重要」としながら、「患者を考慮し、何らかの注意を呼び掛けるべきだろう」と続けた。

 2012年2月に米ケース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)のゲーリー・ランドレス(Gary Landreth)教授(神経科学)らがサイエンス誌に発表した論文によると、ベキサロテン(Bexarotene)として知られる抗がん剤を用いたマウス実験では、アルツハイマー病の顕著な特徴の1つである、タンパク質が凝集したアミロイド斑(プラーク)が数時間のうちに脳内で減少し始め、マウスの認知力が急速に回復したという。ベキサロテンには、アミロイド斑の分解・除去を助けるアポリポタンパクE(ApoE)の生成を促進する効果があると見られていた。

 ただ、いかなる研究でも結果を再現できることは重要であり、この2012年の研究をめぐっては、国際研究4チームが、個別の論文で同様の結果を再現できなかったことを報告した。検証結果を発表したのは、ベルギーのフランダースバイオテクノロジー研究機関(VIB)疾病生物学のバルト・デストルーパー(Bart De Strooper)氏や、米シカゴ大学(Center for Molecular Neurobiology at the University of Chicago)分子神経生物学のショングラム・シソディア(Sangram Sisodia)氏ら。

 科学者らによると、マウス実験では、3グループにベキサロテンを投与したが、いずれもアミロイド斑(プラーク)レベルに変化は見られなかったという。

 また、別の研究チームが発表した論文の共著者、米ピッツバーグ公衆衛生大学院(University of Pittsburgh Graduate School of Public Health)のイリヤ・レフテロフ(Iliya Lefterov)准教授は、マウス実験を行ったところ、認知力の向上は見られたが、最初の論文で報告されたような「メカニズム」による効果は確認できなかったと説明した。

 科学者らは、今回の報告が、ベキサロテンを承認適応症以外のアルツハイマー病の治療薬として処方しないようにするための医師への警鐘となるはずだとした。

 タルグレチン(Targretin)という商標名でも知られるベキサロテンは、治療抵抗性のある皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)として知られる皮膚ガンの治療薬として、1999年に米食品医薬品局(US Food and Drug Administration、FDA)に認可されている。(c)AFP

アルツハイマー型認知症 - Wikipedia
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アルツハイマー病<脳・神経・筋の病気> - goo ヘルスケア
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アルツハイマー病 - nifty
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アルツハイマー病の症状と治療方法
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アルツハイマー病の初期症状と予防 - 健康で病気予防情報
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アルツハイマー病 家庭の医学 - Yahoo!ヘルスケア
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パーキンソン病 - Wikipedia
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米高校生男子の2割がADHDと診断、薬剤誤用・乱用の懸念も 報告

2013-07-17 08:35:17 | 薬効
【4月3日 AFP】米国の10代少年のほぼ5人に1人が注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断されており、この10年で劇的な増加を示していると、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が1日報じた。

 従来の試算では、ADHDと診断される子どもは全体の3%から7%と見られていた。ADHDには、アデラル(Adderal)やリタリン(Ritalin)などの強力な向精神薬が処方される場合が多い。

 ニューヨーク・タイムズは、米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)が2011年から2012年の間に保護者7万6000人を対象に実施した電話調査で得られた生データを集計・分析した。

 同紙によると、米国の学齢期の少年の15%がADHDとの診断を受けているという。一方、学齢期の少女の場合は7%だった。14歳から17歳に限ると、この割合はさらに高くなり、少年は全体の19%、少女は全体の10%にも及ぶという。

 同紙によると、4歳から17歳の子ども推計640万人がADHDと診断されており、2007年以降で16%、過去10年間で53%の増加を示しているという。

■懸念される薬剤の乱用・誤用

 専門家によると、これは予想外の数字であり、ADHD治療に使用される薬剤の乱用の可能性とともに、薬剤の誤用で精神病、不安症、依存症などが発症する恐れが懸念されるという。

「バランスを確保することが重要だ」と、CDCのトーマス・フリーデン(Thomas Frieden)所長は言う。「適切なADHD治療薬剤を適切な患者に投与すれば、結果は大きく違ってくる。だが残念なことに、薬剤の誤用が憂慮すべきペースで増加しているように思われる」

 ADHD研究の第一人者、フロリダ国際大学(Florida International University)精神医学科のジェームズ・スワンソン(James Swanson)教授は、「高校生男子の5人に1人がADHDなどというのは、あり得ないこと」と今回の調査結果に懸念を示している。「本当はADHDではない子どもたちを向精神薬で治療し始めると、そのうちのある一定の割合の子どもは結局、薬物の乱用・依存に行き着くことになる。これは分かりきった話だ」と指摘した。

 また同紙によると、ADHD治療に用いられる向精神薬の売上高が、ここ数年で2倍以上に増加しているという。2007年の売上高は40億ドル(約3700億円)だったが、2012年には90億ドル(約8400億円)に達したという。

鎮痛剤の過剰摂取による死亡、女性で大幅増 米国

2013-07-17 08:31:32 | 薬効
【7月3日 AFP】米国で、処方箋のいる鎮痛剤の過剰摂取で死亡する女性の数が、1999年から2010年で5倍に激増したと、米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)が2日、発表した。

 CDCの報告書「バイタルサインズ(Vital Signs)」によると、2010年にバイコディン(Vicodin)やオキシコンチン(Oxycontin)などの薬の過剰摂取によって死亡した女性の数は6631人。これはヘロインとコカインによる死者数の4倍に当たるという。これらの鎮痛剤の過剰摂取による女性の死者数は1999年では1287人。1999~2010年の合計は4万8000人近くに上った。

 処方箋のいる鎮痛剤の過剰摂取による年間の死者数は女性よりも男性が多い。だが、1999年から2010年の増加率では、女性の方が大幅に高く、男性では265%の増加だったのに対し女性は400%の増加だった。

 CDCによると、処方箋のいる鎮痛剤に対しては男性よりも女性にその危険性が高い可能性がある。女性の方が慢性的な痛みに悩まされることが多いことと、薬に依存するようになる速度が男性よりも速い可能性が原因として考えられるという。

 CDCのトム・フリーデン(Thomas Frieden)所長は、処方箋のいる強力な鎮痛剤は、深刻ながんの痛みの緩和などの特別な場合に使用すべきだとし、「それ以外の多くの状況では、リスクが有益性を大幅に上回っている」と述べた。

鎮痛剤 - Wikipedia
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鎮痛剤の強さランキングは? - Yahoo!知恵袋
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鎮痛剤 とは - コトバンク
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鎮痛剤(痛み止め) - 管理薬剤師.com
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鎮痛剤を選ぶときの基礎知識 - Atzy->getLog()
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ロキソプロフェン(内用):ロキソニン
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ロキソプロフェン - Wikipedia
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ロキソニン
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痛みを止めるはずのロキソニンで物凄く痛い目にあった話~まだロキソニン ...
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