The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

Structured Micronutrient:US PAT/TH FDA(Med), JP FDA(Food)

コーヒー

2015-08-19 08:50:58 | 健康

 コーヒーを1日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて心臓や脳血管、呼吸器の病気で死亡する危険性が4割ほど減るとの研究結果を、国立がん研究センターや東京大などの研究チームが7日、公表した。がんによる死亡との関連は見られなかった。

 1990年代に10都府県に住んでいた40~69歳の約9万人を平成23年まで追跡し、生活習慣と日本人の主要な死因との関係を調べた。砂糖やミルクを入れるかなど飲み方の違いは考慮していない。

 コーヒーを飲む量が多いほど死亡の危険性は減り、「1日3~4杯」と答えた人は、狭心症や心筋梗塞などの心臓病で死ぬ危険性が「ほとんど飲まない」とした人に比べて36%低かった。脳内出血や脳梗塞などの脳血管病は43%、肺炎などの呼吸器病は40%低かった。

 緑茶も1日5杯以上飲む男性は、ほとんど飲まない男性に比べて脳血管病で死ぬ危険性が24%減、呼吸器病で45%減だった。

http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/150507/lif15050720300019-n1.html


喉のがん

2015-08-19 08:47:55 | がん

 20日に亡くなったグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」のリーダー兼ギターで音楽プロデューサー、加瀬邦彦さん。その体は咽頭がんにむしばまれていた。声が商売道具の芸能人でのどにがんを発症するケースが後を絶たない。そして、その治療によっては、明暗も分かれかねない。

 歌手や芸人などによくみられるのが咽頭がんや喉頭がん。すべてのがんの中で5%を占めるという喉のがんだ。

 2009年に死亡したロック歌手、忌野清志郎さんは喉頭がんだった。歌手の命でもある声帯の切除を回避し、化学療法などで一度は克服したが転移は防げなかった。

 しゃべりのプロである落語家、立川談志さん(11年没)も喉頭がんを発症。談志さんも声帯の摘出は拒否し、放射線治療などを受けていた。

 やはり落語家の林家木久扇(77)も初期の喉頭がんだ。声を守るため、手術はせずに放射線治療を続けている。

 衝撃的な告白としたのはロック歌手、つんく♂(46)。今月4日、母校である近畿大学の入学式で、咽頭がんの治療のため、声帯を切除したことを明らかにした。

 大相撲で一時代を築いた元横綱、輪島大士さん(67)は13年、下咽頭がんの切除手術を受け、声を失っている。現在は筆談などでトークショーにも登場している。

 「声の酷使が原因ではなく、喫煙や飲酒のほうがリスクが大きい」と医療関係者は指摘する。しかし「初期であれば、放射線治療は効果的だが、ステージが進むと切除も検討しなければならない。職業柄、芸能人は声帯の切除を拒否するケースが多く、判断が一番難しい」とも。

http://www.iza.ne.jp/kiji/entertainments/news/150424/ent15042420000032-n1.html


抗生物質耐性菌

2015-08-15 11:30:07 | 薬効

体に有害な細菌をやっつけてくれる抗生物質だが、むやみやたらに使っていると抗生物質が効かない耐性菌を発生させてしまう。こうしたことから、各国の当局や医療機関、医師らが抗生物質を適正に使うよう呼びかけているが、一般市民はそうした行為を「製薬会社の陰謀」と捉えるなど、誤解が多いことが英国での調査によって分かった。「抗生物質耐性」の意味も取り違えていることも多かったという。

◆ほとんどが「処方理由を知らない」

抗生物質は細菌の活動を抑える薬で、細菌によるものなら喉の痛みから腹痛、発熱、肺炎、皮膚炎、中耳炎などまで幅広く有効。そのため、本来なら抗生物質が不要な症状が軽い場合でも処方を求め、医師もそれに応じる傾向にある。

一方で一部の細菌は、抗生物質にさらされることによってその効き目を無効にする「抗生物質耐性」を獲得する場合がある。抗生物質を使うほど耐性を示す細菌が増えることになるため、抗生物質の使用は極力控えるべきとされているのだ。

今回の調査は今年3~4月、英医学研究団体「ウエルカム・トラスト」が英国内の3都市(ロンドン、マンチェスター、バーミンガム)に住む18~70歳以上の66人を対象に行った。調査結果は、友人同士またはグループでの会話の内容から抽出している。

抗生物質に抱くイメージに関しては、自分がどういう症状のときに処方され、どうやって作用するかを理解している人はほとんどいなかった。さらに「何日も飲むと体に悪い影響があるので」「飲みに行く予定があるから」などの理由で、服用を勝手に中止するケースも紹介されている。

◆「たかが細菌でたくさん人が死ぬなんて信じられない」

また、「抗生物質耐性(antibiotic resistance)」や「抗菌薬耐性(antimicrobial resistance=AMR)」がどういう意味かを知らない人が続出。参加者の全員が「抗生物質を使っていくうちに、自分の体が抗生物質の耐性を獲得する」と思い込んでいたことも紹介されている。

一方、保健当局や医師らによる抗生物質の適正使用の呼びかけは、「医療費を抑制しようとしている」「製薬企業の陰謀」「脅しのストーリー」などのイメージを抱いていることも判明。さらに、耐性菌の問題は専門家の努力で解決策が見つかり、そのために時間や資金が投入されると考えているという。

このほか、耐性菌の出現によって起きる可能性がある事柄について、以下のように認識していることが紹介された。

◆耐性菌の出現で莫大な死者(年間1,000万人)が発生する
「たかが細菌でそんなにたくさんの人が死ぬなんて信じられない」
「世界規模での話で、英国には関係ない」
◆耐性菌の出現は気候変動と同様の深刻な脅威
「(何世代もの長期間で起こっている)気候変動と医学上の変化を一緒にされても、何も関連付けられない」
◆耐性菌の出現によって世界で100兆ドル(約1京2,000兆円)の経済的損失がある
「そんな金額、見たことがないから分からない」

以上の結果を受けて報告書は、抗生物質耐性の意味やそれによる世界規模の影響が伝わっていないと指摘。解決策として、「抗生物質が効かない感染症(antibiotic resistant infections)」という造語を浸透させること、各細菌が引き起こす病気は異なることなどの情報発信を提言している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00010000-mocosuku-hlth


カーター元米大統領、膵臓癌家系

2015-08-13 21:29:38 | がん

ワシントン(CNN) ジミー・カーター元米大統領(90)は12日、がんが体の複数の部位に転移していることが分かったと発表した。

カーター氏は今月初旬、肝臓の一部を切除する手術を受け、この時点では完全回復が見込めると診断されていた。しかし12日の発表では、手術の結果、他の部位でもがんが見つかったと告白した。

がんがどこから転移したのかは分かっていない。カーター氏の家系は膵臓(すいぞう)がんが多く、同氏の父親や兄弟姉妹も膵臓がんで命を落としている。母親は乳がんが後に膵臓に転移した。

カーター氏は2008年にCNNの番組で、「膵臓がんにかかれば確実に死ぬ」と話していた。

今後はアトランタにあるエモリー大学病院で治療を受け、17日の週にも詳しい病状を明らかにする意向。

カーター氏は1976年の選挙で民主党から選出されて39代目の大統領に就任。4年後の選挙でロナルド・レーガン氏に敗れ、退任後は慈善事業などに力を入れていた。

これまで健康状態は比較的良好だったが、今年5月には体調を崩して南米のガイアナ訪問の予定を切り上げていた。

オバマ大統領夫妻は、カーター氏が早期に完全回復することを祈っているという談話を発表。大統領報道官は、オバマ大統領が電話でもカーター氏と話をしたことを明らかにした。

民主、共和両党の政治家や米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)、女優ミア・ファローさんなど、各方面からもお見舞いの言葉が寄せられている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150813-35068830-cnn-int


奥歯全て失うと、動脈硬化リスク倍

2015-08-13 16:55:50 | 健康

奥歯を全て失った高齢者は、全部ある高齢者に比べて動脈硬化になるリスクが約2倍に高まることが、厚生労働省研究班(研究代表者=前田芳信・大阪大歯学部付属病院長)の調査でわかった。
 研究班は「奥歯がない人は、かみにくい緑黄色野菜などの摂取量が減るためではないか」としている。
 研究班は、大阪大や東京都健康長寿医療センターなどの研究者らで構成。高齢者の歯と健康との関係を明らかにするため、2010年から各地の70歳~100歳以上の2300人を追跡調査している。
 今回、兵庫県内の70歳代の男女約500人について上下左右に4本ずつ計16本の奥歯の状態と動脈硬化との関係を調べた。奥歯が全部ある265人で動脈硬化が見つかった割合は約4割だったのに対し、全て失った121人では約6割だった。喫煙や歯周病などの要因を除外した上で比較したところ、奥歯がない人は、ある人に比べて1・87倍、動脈硬化になりやすいとの結果が出た。
 一方、食事状況を尋ねた別の調査では、奥歯が全てない人は、ある人より緑黄色野菜と魚介類の摂取量がそれぞれ15%と12%少なかった。これらは動脈硬化の原因となる血液中の活性酸素や脂質を除去する成分を豊富に含んでいる。
 研究班の池辺一典・大阪大准教授(高齢者歯科学)は「奥歯がない人は、繊維質が多い野菜や、貝類、干物などを避けてしまうのだろう。入れ歯を使うなどして、しっかりと食べてほしい」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150813-00010005-yomidr-hlth


長寿者はテロメアという染色体の端を守る部分が長い

2015-08-11 23:07:53 | 健康

日本人の平均寿命は延びており、100歳以上の人口は6万人に迫るとされる。長寿の秘密は何なのか―。慶応義塾大学と英ニューカッスル大学の共同研究チームは、100歳以上の長寿者とその家族ら1,500人を分析した結果、長寿者はテロメアという染色体の端を守る部分が長く、老化を促進させる炎症マーカーの値が低かったと発表した。詳細は、7月30日発行の科学誌「EBioMedicine」(電子版)に掲載されている。

◆染色体はレシピ本、テロメアはブックカバー
人間の体を作るには、タンパク質を”調理”しなければならない。そのレシピを記憶している場所が遺伝子で、その各レシピが載っているページがDNA、そのページをまとめて本にしたものが染色体、いくつかの本をまとめた全集をゲノムと呼ぶ。つまり、人間は全23巻から成るレシピ集となる。

テロメアは、この中の染色体の端を守る構造で、染色体を本とするならばブックカバーといえる存在だ。ブックカバーも時間がたてばボロボロになっていくが、テロメアも年齢を重ねるごと(細胞分裂を繰り返すごと)に短くなっていき、長さが限界を迎えると染色体が作っている細胞が寿命を迎えてしまう。

今回の調査では、100歳以上の百寿者、105歳以上の超百寿者、110歳以上のスーパーセンチナリアン(計684人)とその家族(167組)、さらに85~99歳の高齢者(536人)を加えた1,554人を対象に、テロメアの長さや肝機能などに関する数値を測定し、分析した。

◆80歳でも60歳代の平均値と同等
その結果、長寿者やその家族(子供ら直系子孫)では、テロメアの長さが80歳でも60歳代の平均値と同等だった。また、高齢でなるにつれて炎症を示す数値が上がるが、長寿者やその家族では炎症の値が低く、特に低い人では認知機能が下がらずに自立して生活できる期間が長いことも分かったという。

炎症の値を低くするには抗炎症薬を使う手もあるが、副作用があるため長期間使うことはできない。しかし、安全に使える薬が開発されれば、老化を抑えて健康寿命を延ばし、高齢者の生活の質を大きく改善する可能性があると研究グループ。新しい健康法の開発が期待される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00010009-mocosuku-hlth


細胞の老化、小胞体は還元状態に 抗酸化作用が逆効果も

2015-08-11 00:42:27 | 健康

老化が進むと細胞内の小器官である小胞体が酸化とは逆の還元状態となって機能低下し、細胞の老化がより進行する可能性があることが、京都産業大総合生命科学部の永田和宏教授や森戸大介研究員、欧米の研究機関のグループの研究で分かった。一般的に細胞の酸化は老化の元凶とされるが、小胞体では逆の結果になった。欧州科学誌エンボジャーナルでこのほど発表した。
 森戸研究員は「抗酸化作用のある物質が体にいいというのは、少なくとも小胞体には当てはまらない。小胞体を酸化する薬剤が老化防止に効くかもしれない」と話している。
 小胞体は、インスリンやコラーゲンなどのタンパク質を細胞外に分泌する過程で働く小器官。酸化状態に保たれていることが機能の発揮に重要となっている。
 グループは、老化で細胞内に変性したタンパク質が蓄積される影響を、ヒトや線虫の小胞体で調べた。その結果、小胞体の過酸化水素が減少、酸化とは逆の還元状態になることを確認した。還元化でタンパク質の分泌量が減るとみており、還元化のメカニズムを解明したいとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150810-00000026-kyt-sctch



海洋深層水、食の安全志向の高まりで再び脚光

2015-08-08 18:37:06 | 健康

 10年の販売開始以来、累計販売本数は今年3月末時点で1億2000万本(500ミリリットル換算)を超えた。消費者の健康志向を背景に一大ブームにわいた12年前後の販売動向とは比較にならないものの、現在も通信販売を中心に安定した販売実績を挙げている。2リットル入りボトルで600~800円と、一般的なミネラルウオーターに比べて価格が高いにもかかわらず、指名買いが多い。赤穂化成では「長く『天海の水』を飲まれてきた方が効果を認めて飲み続けているのではないか」とみている。(鈴木伸男)

◆水のミネラル 水に含まれるミネラル量は通常「硬度」で示される。含有するマグネシウムとカルシウムで算出し、数値が高いほどマグネシウムとカルシウムを多く含む。日本では一般的に硬度100未満が「軟水」、硬度300以上を「硬水」、その中間は「中硬水」と分類される。陸上の水を使う国産ミネラルウオーターの多くは軟水に当たる。赤穂化成は顧客ニーズに応じ、さまざまな硬度の海洋深層水を提供している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150808-00000544-san-bus_all


がん死亡率:肺がん、膵臓がん 北海道がワースト

2015-08-04 13:52:43 | がん

 2004〜13年の北海道内での平均年間死亡率(人口10万人当たり)で肺がんが18.2人、膵臓(すいぞう)がんが8.2人と、都道府県別でワーストだったことが、札幌市のNPO「キャンサーサポート北海道」など患者・家族団体でつくる「難治性がん啓発キャンペーン実行委員会」の調べで分かった。

 調査は、国立がん研究センターが公表している「都道府県別がん死亡データ」(部位別、75歳未満)の10年分のデータを基に分析。その結果、10年間の平均年間死亡率は全国平均で肺がんが15.2人、膵臓がんが6.7人だったが、道内はいずれも都道府県別で最悪だった。道内は、がん全体の平均年間死亡率は93.2人で、全国ワースト6。胃がんや肝臓がんは全国平均を下回った。

 厚生労働省の13年度の国民生活基礎調査で全国ワーストワンだった喫煙率(27.7%)の高さが肺がんの死亡率の高さと関連するとの見方もあるが、なぜ道内で肺がんと膵臓がんの死亡率が高いのか、詳しい原因は分からないという。

 実行委員長の大島寿美子・北星学園大教授(医療コミュニケーション論)は「診断後5年生存率が低い難治性がんである肺がんや膵臓がんに苦しむ患者や家族は多数おり、有効な治療法を確立するとともに、支援態勢を充実させてほしい」と話している。
http://mainichi.jp/select/news/20150714k0000m040096000c.html


男性のがん、「大腸」が初の1位…「胃」を抜き

2015-08-04 11:31:12 | がん

国立がん研究センターは3日、国が指定する「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績を公表した。


 同年に拠点病院でがんと診断された症例数は62万9491例(国内のがん全症例の約70%)。男性の部位別症例数では、07年の集計開始以来、大腸がんが初めて胃がんを抜き、最多となった。

 13年のがん症例数は高齢化の進行などで増加し、前年から約3万9千例増えた。最多は大腸がん(9万1530例)で、胃がん(7万5265例)、肺がん(7万3017例)と続いた。

 男女別でみると、男性は大腸がん(5万4601例)、胃がん(5万2807例)、前立腺がん(5万257例)、肺がん(5万255例)の順。女性は乳がん(6万4552例)が最多で、大腸がん(3万6929例)、肺がん(2万2762例)、胃がん(2万2458例)と続いた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150804-00050017-yom-sci


糞便移植

2015-08-02 01:01:49 | 健康

自分のウンチはそれなりに見たり、臭いを嗅いだりすることは避けられませんが、他人のウンチなんて、できるだけ遠ざけていたいと思うのが人情でしょう。

ところが、その他人のウンチを自分の体内に入れて健康になる! というウソのような最新医療が現代に登場しており、しかも劇的な効果を上げて、注目されているのです。

◆他人のふん便で腸内環境を改善
人間の体にはおよそ1,000兆個もの細菌が住みついていますが、中でも最も多いのが大腸。大腸にいる細菌は500~1,000種、500~1,000兆個ともいわれています。

しかし、繊維質が少なく脂肪分の多い食事や運動不足、抗菌薬の多用、ストレスなどの影響で腸内細菌のバランスが崩れると、炎症性の腸の病気からアレルギー、肥満、メタボリック症候群、糖尿病、さらには精神疾患まで、さまざまな病気につながることが分かっています。

では、健康な人の腸内細菌を患者の腸に移植すれば、改善効果があるのではないか? そんなシンプルな発想から生まれたのが、「ふん便移植」や「ふん便微生物移植」と呼ばれる、他人のふん便を患者に移植する医療です。

◆この、劇的な治癒率!
このふん便の移植医療、これまで欧米を中心に研究が進んできましたが、一躍注目されたのは2013年。
オランダの研究チームが、院内感染で下痢を繰り返し発症してしまう患者の治療に、ふん便移植を実施したところ、従来の抗菌薬では治癒率が20~30%だったのに対し、ふん便移植は80~90%にも達したのです。

国内でも昨年から、慶応大学が潰瘍性大腸炎の患者を対象に臨床研究をスタート。健康な人の便を生理食塩水に混ぜて液状にし、フィルターでろ過したものを注射器に入れ、内視鏡を使って患者の大腸に注入します。

1回の移植で100~200グラムのふん便を使いますが、今回のドナーは二親等以内の家族に限定。「やっぱり赤の他人のウンチは抵抗がある」というのが理由だそうです。

◆ダイエットに効果も!
日本でも動き始めたふん便を使った最新医療。すでに海外では、腸の病気に限らず、腸内細菌と関係があるとみられる肥満や動脈硬化、精神疾患などの患者向けに広く行われていて、肥満に関連した症状が改善したという報告もあります。

また九州大学では、マウスを使った実験で、腸内細菌が体だけでなく心の状態にも大きな影響を与えていることを解明しつつあります。近い将来、他人のふん便でダイエットしたり、うつや統合失調症を治療することができるようになるかもしれません。


◆ウンチのヒーローも誕生?
アメリカでは、そんな未来を先取りする動きもあります。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、「オープン・バイオーム」と名付けた「ふん便バンク」を開設。ドナーから有償で提供を受けたふん便をいつでも移植に使える体制を整えています。

同時に、理想的な腸内細菌を持つ「スーパードナー」を見つけ、ふん便移植に役立てるための研究も進められています。ウンチ界のヒーロー、スーパーウンチが多くの悩める患者を救う。そんな未来が一歩ずつ近づいているようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150801-00010004-mocosuku-hlt


がんと闘う2人に1人が癌治療死/ステージIVからの抗がん剤は治療死へ

2015-08-01 08:16:16 | がん

 大腸がんのため闘病中だった俳優今井雅之さんが28日午前3時5分に大腸がんのため、都内の病院で亡くなったことが分かった。所属事務所がマスコミ各社にファクスで発表した。54歳だった。通夜、葬儀は近親者で密葬の形で行い、後日、お別れの会を行うという。

 今井さんは4月に都内で会見を行い、ステージ4の末期がんと告白。転移の可能性も明かしていた。5日には降板した主演舞台「THE WINDS OF GOD」の開演前、「がんと闘う」とあいさつし、舞台復帰を目指していたが、願いはかなわなかった。

 今井さんは降板した舞台の千秋楽(5日)の開演前、「本当はこの舞台に役者として立ちたかった」と悔しさをにじませ「役者人生を充実できるようにがんと闘う」と語っていた。生きること、再び舞台に立つことを強く望んでいた今井さん。願いはかなわず天国に旅立った。

 関係者によると、今井さんはリハビリに取り組んでいたが、容体が急変し、予断を許さない状態となり、28日午前3時5分、都内の病院で静かに息を引き取ったという。所属事務所は治療に携わった病院関係者やファンに感謝を記すとともに、今井さんの遺志に従い、通夜、葬儀について近親者だけの密葬の形をとると説明した。また、後日、お別れの会を行うとした。

 今井さんは降板した1日の舞台初日から千秋楽の5日までは、比較的体調が落ち着いており、1日も休むことなく、劇場に顔を出し、開演前、観客に降板のおわびと感謝の言葉を述べていたと説明した。その後、大阪や京都など関西地区の公演には姿を見せず治療に専念していたという。

 今井さんは、抗がん剤治療で、ステージ4の大腸がんと闘ってきた。生前、副作用について「船酔いしているところで、熱が42度くらいある感じ。苦しいし、眠れない」と語っていた。ようやく、がんとの苦しい闘いから解放された。

 4月に都内で降板会見を行った今井さんは、やせ細った体とかすれた声で病状を説明していた。昨年夏に都内の病院で風邪と診断されたが、同11月中旬、仕事で出向いた大阪で体調不良を感じ、兵庫・西宮市の病院で、ステージ4の大腸がんと診断。大小複数の腫瘍が見つかった。「悔しかった」と声を震わせ、風邪と診断した病院に「ふざけるな」と唇をかんで怒りものぞかせた。

 その後、同11月下旬に横浜市内の病院で手術。病院を移り、抗がん剤治療を行っていると説明。転移について「可能性大です。影が見えています」と死への恐怖を押し隠すようにきっぱりと語っていた。

 同会見では、降板した舞台に「後半から出たい」と復帰意欲を見せていた。仕事ができず、生きるだけなら殺してくれと、安楽死を医師に求めたこともあったと声を詰まらせていた。秋には主演映画「手をつないでかえろうよ」の撮影があり、涙を浮かべて「秋までは寿命を持たせて」と祈るように語っていた。最後の最後まで再び仕事をする希望を捨てず、がんと闘い続けた。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1483577.html