拝啓、Bovensiepen様。

November of 2004, It was love at first sight...

時間を支配するという考え方

2007-02-23 12:04:48 | Weblog
クルマの歴史において、スピードは常に関係してくる要素ですね。
ヨーロッパでは、「どれだけ早く目的地に着くことが出来るか」ということが、クルマの価値の一つにさえになっています。移動の時間を減らすことで、余暇の時間をより有効に使うことが出来るという考え方ですね。

ドイツを例に取って見ましょう。
・・・まず思い浮かぶのはアウトバーンでしょうか(笑)
「超高速」道路が整備された公共の交通システムが機能する国においては、そのような考え方は実に論理的ですね。

彼の国では、移動手段として電車を使うのは非効率的だと解釈されます。
ダイヤも正確ではないし、「荷物と同じように運ばれている」感が嫌なのだそうです。
だから、彼らはクルマを使います。
ステアを握るのも、アクセルを踏み込むのも自分なんですね。
詰まるところ、これは「時間」に対する意識の差でしょう。
自分の時間はあくまでも自分のもの。
自分で自由に使いたい、ということでしょうか。
ちなみに、私はこの考え方に沿って生きたいと思っている人間です・・・。

でも、残念ながらこのような考え方は、こと自動車に関しては絶対に日本では成立しません。
そもそも、交通事情からしてお話になりませんからね。
バカ高い高速道路料金(距離と金額を付き合わせると、思わず笑ってしまう道路がたくさんありますね)と世界一分かりづらいとされる交通標識を持つ、この国ではそうは行かないのです。
まあ、大抵「そんなに急いでどうすんの」となることでしょう(笑)
あるいは「電車のほうが早いし安い」となるわけです。
・・・ええ、まったくもって正論です(笑)

確かに、ドイツでは走行車線をチンタラ走るのは「やる気がない」・「元気がない」証だと見られるそうなので、それはそれで大変かもしれませんが(笑)
フライトの時間に間に合うように高速道路を200キロオーバーでカッ飛んで行くようなシーンも、よくあるそうですし・・・(まあ、遅れたら非常にマズイですからね)。

彼らは時間に対する感覚が、よりシビアなんですね。
私達のクルマは、そういう人たちがそういう環境で創り出したクルマです。
当然、燃費的に丁度良い速度域というのも「本国仕様」なので、日本よりもずっと上なのです。
まあ、そこでジレンマが発生してしまうわけです(これ以上はクドクなるので書きません。自己正当化はしたくないので・・・)。
・・・ダラダラと書きましたが、結局何が言いたいのかというと、踏み過ぎにご注意ってことです(笑)

画像は田舎+メルセデス。意外とマッチしているなあ(笑)
独り言:ハンスは元気かなあ・・・。





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2 コメント

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日本の車文化って??? (mtm)
2007-02-23 17:34:54
tomさん、こんばんは!
聞いた話なのですが、ドイツでは通勤で往復300kmとか500kmとか普通だそうです???
ですから走行距離なんてものは10万kmなんてへっちゃらだとか???
BMWの取り扱い説明書(本国)には25万kmは問題なく走れますと書いてあるそうです!(大笑)
日本では走ったら価値が下がるのであまり乗らない人が多くいてるような???
1年に数百kmとかありますけど飾ってるだけ?なのでしょうか???
走らないと楽しくないですよね!
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10万キロは、まだまだこれから! (tom)
2007-02-23 18:13:47
mtmさん、こんばんは。

>>聞いた話なのですが、ドイツでは通勤で往復300kmとか500kmとか普通だそうです???

大学時代に知り合ったドイツ人のハンスも、そのくらいは普通だと言っていましたね。
仮に一日の走行距離が300キロ、20日間働いたと考えると1ヶ月で6000キロ、1年で72000キロも走ってしまう計算になります。私のB3の走行距離は3ヶ月で抜かれてしまうわけですか・・・(汗)

日本では考えられないですね。
向こうの人からしたら、私たちの乗り方では「いつ乗っているのだろう」と思ってしまうかもしれませんね(笑)

>>1年に数百kmとかありますけど飾ってるだけ?なのでしょうか???
走らないと楽しくないですよね!

私も同感ですね。
走って、エンジン回してやらなかったらかわいそうだと思ってしまいます。
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