きびしい社会を生き抜く人になる!こども君主論 斎藤孝監修 2017.3.25
《読む目的》君主論な再理解
《お勧め度》★★★★☆
《発見》生き方としての指針となる
《ポイント》
『君主論』は、「覚悟」をもって決断し、まわりの「仲間」から信頼され、困難に負けず「努力」し、「運命」さえも乗りこえる力を教えてくれます。
はじめに
◼︎『君主論』は、むかしのイタリアでマキャベリという人によって書かれた本です。すぐれた「君主=リーダー」になるための教えがまとめられているこの本は、国と時代を超えて、いままで多くの人に読まれてきました。
◼︎マキャベリ自身は外交官だった。
国の平和を願って、外国との交渉などを一生懸命にやっていた人。
第1章 覚悟:勇気をもとう
◼︎決める勇気をもとう!
決断力のない君主は、当面の危機を回避しようとするあまり、多くの場合、中立の道を選んで、破滅へと向う。
・大事なのは、自分で決めること。どっちつかずの態度では、なにもうまくあかない。
◼︎ゼロからスタートしてみよう!
古い軍隊を消滅させ、新しい制度を組織した。古い交友を捨てて、新しい盟友をつくった。この基盤の上に、思うままに建物を築くこてができた。
・新しい自分になりたいなら、「いつもどおり」を捨てる覚悟が必要。
◼︎誤解されることを恐れてはダメ!
政権を救うことが困難であるような場合には、悪徳の評判など、かまわず受けるがよい。
・自分が正しいと思ったことは、自信を持ってやってみよう。
第2章 仲間:信頼される人になろう
◼︎信頼=かけがえのない宝物!
民衆の厚い信望に支えられているとなれば、どんなに向こう見ずな人間でも、ととも謀反にふみきれない。
・人からの信頼は最大の武器!ピンチのときに助けてくれるよ。
◼︎メリハリのある態度を身につけよう!
民衆から愛されるとともに恐れられること、厳格であると同時に、丁寧で寛大で、闊達であること。
・優しさと厳しさは、バランスが大切。愛されながら、恐れられる存在になろう。
︎◼︎ちょうどいいスピードで!
加害行為は、まとめて一度になされねばならない。恩恵は、よりよく人に味わってもらえるように、小出しにやらなくてはいけない。
・人に厳しくする時は、一気に終わらせよう。長引かせると、相手も自分も苦しいだけ。人に優しくする時は、じっくりと時間をかけよう。喜びが何倍にもなるように。
第3章 努力:自分を高めよう
◼︎続けることでパワーアップ!
革命を目指す君主が、自分の能力を信じ、いざという時に実力を行使できるならば、めったに窮地に陥入ることはない。
・努力で身につけた強さは、どんなピンチでも自分を守ってくれる。
第4章 運命:未来を選びとろう
◼︎いまを精一杯すごそう!
人がいかに生きるべきかを見て、いかに人がいま生きているのかを見逃す人は、自立するどころか、破滅を思い知らされるのが落ちである。
・現実に目を向けることが理想への近道だよ。
◼︎思い切ってチャンスをつかもう!
人は、慎重であるよりは、むしろ果敢であるほうがよい。
・慎重すぎるとチャンスを逃してしまう。ここぞというときは大胆に!
◼︎未来を選びとるのは自分!
仮に運命が人間活動の半分を思いのままに裁定しえたとしても、少なくとも後の半分か半分近くは、運命か我々の支配に任せてくれている。
・運命だって自分次第!振り回されず、思い描いた未来を手に入れよう!
おわりに
◼︎マキャベリ「君主論」でしっかり自分を育てることができれば、どんなことに出会っても、きっと大丈夫です。
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