相変わらず艦これ。
夏イベは軽空母を2隻しか育ててなくて全然足りなかったんで、
只今3-2-1に御篭り中。
RJちゃんは育て切ったんで、今の旗艦は瑞鳳ちゃん。
他の娘も一緒に育てられるんで助かるわ。
とりあえず改二できる娘は全員改二にしました。
航巡も足りてないので、熊野と鈴谷もすくすく育ててます。
今度はE6行きたいわー。
カンストがゾロゾロ増えてきたので、嫁を増やすか悩みドコロ。
ハーレムに興味ねぇんだよなぁ。
俺の嫁は榛名だけさ(笑)
進撃の巨人 第61話「終幕」 2
エルヴィンを見舞った日。
彼は暗い地下牢に鎖で繋がれていた。
痛めつけられた体はボロボロで立つ事も出来なかった。
あのエルヴィンがと情けなく思ったものだ。
「…何ってザマだ。
この間…俺に偉そうに説教たれといて…」
中央憲兵が聞き耳を立てているので声を潜める。
「王への謁見が決まったぞ。
そこで調査兵団の解体とお前の処分が下される流れだ」
エルヴィンは咳き込みながら、何とか身を起こした。
「ナイルか…。
お前の家は…どこだ?
…ストへス区だったか?」
「……?
は!?」
この流れで何故そんな質問をするのかナイルには解らなかった。
命乞いか調査兵団への温情か、そういうものを乞うとばかり思っていたからだ。
無理して友人を見舞ったのも、親友の最後の願いを何とか出来る限り叶えてやろうと思ったのだ。
エルヴィンにも大事な人間がいる筈だ。
その人に伝言でもあったら、とその時ナイルは軽い考えでいた。
ここに入るには、それなりに大変だったが。
が、エルヴィンは昔から意外な人間で、やはりその口から出る言葉はナイルの予想とはかけ離れたものだった。
「答えろよ…。
マリーは…お前の家族は…元気に暮らしているのか?」
「……!?」
暴行で弱ってる人間にしては、その眼光は強すぎた。
自分の身より、ナイルの家族の心配をしてくれてるのだろうか。
家族を持たないエルヴィンは、かつて惚れていた女性を案じてくれているのか。
「元気に暮らしている…。
子供達もマリーも。
最近は帰れていないが…場所はウォール・ローゼ東区…ストへス区とは離れている…」
「……。
…そうか」
「……。
何なんだ。この質問は」
やはり何か変だ。理由もなく、情に溺れて、言葉を紡ぐ男ではない。
この質問には意味があるのだ。
だが、この会話はナイルを不安にさせた。
エルヴィンは何か企んでいる。
それは明らかにナイルも対象にしたものだ。
ナイルの家族も。
「ピクシス司令に…あることを委ねた。
もし…その時が来ればだが…。
その時、俺はただ見ている。
選ぶのはお前だ。
そして…彼らだ――」
こう言われた意味をナイルはずっと考えていた。
意味を聞いても答える男ではない。
その瞬間になるまでは。
だから、この謁見の間でナイルはエルヴィンから目を離さなかった。
不安だった。彼が何をやらかす気なのか。
暗殺する武器も何も持たない男が何が出来るのか、と。
その不安は今現実になった。
エルヴィンは嗤い、そして観察者になった。
巨人来襲にざわつく人々を無視して、じっとナイルを見つめている。
ナイルがどうするのか。
どう動くのかを。
ナイルはエルヴィンに計られている。
友人に器を計られるのは気持ちのいいものではない。
ナイルは青い顔をして立ち尽くすしかなかった。
ナイルは軍人であり、上の命令で動く。
個人の自由はない。
個人の勝手で動けば、もう軍隊ではないからだ。
それを知っていて、何故彼を試すのか。
ピクシスは片手を上げ、部下に下知を下した。
皆、厳しい顔で司令を注目している。
調査兵団が事実上動けない今、頼りは彼の指揮力である。
「避難経路を確保せよ!!
駐屯兵団前線部隊は全兵力を東区に集中させ、
避難活動を支援する!!」
ナイルはピクシスの方へ顔を向けた。
当然の措置だ。
人類の救援を直ちに行うのは、この場にあって最も優先する事だろう。
「皆それぞれの持ち場へ!!
住民の避難が最優先じゃ!!」
が、歯噛みし、激しい怒りを顕にした貴族が仁王立ちして、これを遮った。
「ダメだ!!」
全員が意外な言葉に向き直った。
ただ、エルヴィンだけが、落胆したようだった。
微かな望みが潰えた。そんな絶望した目付きだった。
皆は振り返り、貴族を注目する。
「ウォール・シーナの扉をすべて閉鎖せよ!!
避難民を何人たりとも入れてはならんぞ!!」
「………」
全員が絶句した。
ナイルは思わず命令の内容を問い質した。
ローゼには家族はいる。
貴族の命令はローゼの住民を見殺しにしろという意味だ。
「そ、それは!! ウォール・ローゼの住民を…
人類の半数を見殺しにするとのご判断でしょうか?!」
「先ほどその者が言った通り…内戦が始まるだけだ!!
わざわざ敵を増やすことはあるまい!!」
ナイルは、人々は慄然とした。
ここまで追い詰められても、自分はまだ巨人を何処か遠いものに思っていた。
直に戦った事がない内勤勤めだったからかも知れない。
ローゼの中に巨人は入ってこない。
先日、女巨人が現れた事件も、喉元を過ぎれば忘れる。
潜んでいたのは唯ひとり。自分達の生活が脅かされる事はない。
だから、エルヴィンの話は仮定過ぎない。
そう思おうとしていた。
だが、極めてリアルな話だった。
ケツに火がついて、ナイルはやっと気づいた。
そこにある危機を皆、見たくなかっただけなのだ。
自分には縁のない話。火の粉は降りかからない。対岸の火事。
だが、とっくに家に火は燃え移っていたのだ。
しかも貴族どもは、その火事を消すなと言う。
焼け死ね、と。
人類の半分が死ねばいいと、たった今言ってのけたのだ。
ナイルの大切な家族も。
守るべき民を、彼らは敵呼ばわりしている。
自分らの財産を脅かす害虫のように。
余りな言葉に信じたくなくて、ナイルは必死で抵抗した。
王政を守るのが憲兵団の仕事。
だが、こんな連中に忠義を尽くすのがとても正しい事とは思えない。
家族を見殺しにし、内戦が始まったら、一体誰の為に戦えるというのだろう。
「し…しかし、それはあくまで可能性の話では…」
「その可能性があることが重大なのだ!!
我々は最上位の意思決定機関であるぞ!!
さっさと動かぬか!!」
動けるものではない。
皆、非情な命令に従えず、動かないままだ。
エルヴィンはこの有様をじっと見ていた。
見限ったように目を閉じる。
ピクシスは先程の副官に目配せした。
人々が混乱している隙に副官は小走りに部屋の外へ出る。
貴族達四人は玉座の前で緊急会議を始めた。
玉座の王は無視したままだ。
王も何の意見も言おうとしない。
「クソ…まさか、このような時に壁が破られようとは…」
「しかし…不幸中の幸いであろう。
我々は今かろうじて手段を手にした。
あの方がそれを手中にするまで数日の辛抱であろう」
あの方はクリスタのパパ・レイス卿で、手段は「座標」だろう。
王家にも座標持ちおらんのか。
だとすれば、王家の価値って何だろうな。
ユミルがあんなに必死になるのは、境遇が似てるだけじゃなさそうだし。
とにかく、最初クリスタを探してたのは、それ以外の理由だった。
ユミルはクリスタに出会う為に壁の中に入ったのだ。
「巨人」という悪夢に苦しんでいたユミルがクリスタを探すのは、
クリスタに会えば、「巨人」を何とかしてくれるから、じゃないか?
巨人になる薬があるんだから、巨人を人間に戻す力か方法を王家は持ってるんじゃないか?
ふつー、意思を持つようになった巨人が望むのは「ただの人間に戻りたい」だろう。
あいにく、クリスタは王家の自覚も知識もなくて、今のところ何もできないが、
ユミルが妙にクリスタに執着してたのは、同族意識だけじゃなくて、
そこらへんがあるんじゃないかと思う。
ただ、そんな事が可能なら、王家チートなんで、王家には別の力があるのかな?
座標欲しがってるんで、巨人の襲来に無力ぽいし。
ライナー達はクリスタが王女だと知ってたら、クリスタを欲しがっただろうな。
その時、王家の力について聞けそうだけど。
しかし、エレンの座標を食っちまえば、すぐ力を手に入れられそうなのに、
何で「数日の辛抱」なんだ?
座標も巨人を選ぶのか? 誰でもホイホイもらえず、適合者が必要なのかね?
まぁ数日で済むなら、そこまで適合者がそこまで限定される厳密なものじゃないみたいだが。
「あぁ…焦るでないぞ。
今は民意に囚われる必要は無い」
「避難民が我が領地に入って来るかもしれん」
「あぁ…とても耐えられることではあるまい」
「皆、誰しも同じ思いであるのだ…。
あと数日さえ乗り切れば何とかなる…」
座標さえ手に入ったら、巨人全部追い払ってハッピーって事なのか。
確かに座標はチートだが、そんなエエものなんか。
エレンと違って、王家は確実に使えますってものなんか。
でも、適応するまで数日間いるのよ、ちょっと待ってねな代物なのか。
王家と貴族がやたら余裕ぶっこいてるんで、自分らだけ特殊な地下道持って、お外と自由に行き来出来るんだぜ、
壁の中の奴何も知らんでバーカバーカと思っていたが、こんなに焦りまくりになるとは(笑)
こいつらもお花畑で、壁の一番中にいるから恐くないもんてだけだったのか。
壁の秘密とか巨人の秘密とか、かなり知ってて、壁の外を知りたがったり、技術を高めたりすると
誰でもぶっ殺してたのは何でやねん。
壁の外と共謀してたんと違うんか。
どーゆう方針で「王家を守る」のか。
ただ現在の状態を限りなく続けたいだけだったのか?
影武者まで使う理由は、そんな事じゃないだろう。
うーん、益々わからん。
その間、ただボーッと座ってるだけの王様(^▽^;)
貴族が円陣組んで対策会議が続いてるので、ナイル達も勝手に会議。
議題は「人類の半分を見殺しにするか」。
軍人なんで、基本命令に忠実。
ただ、命令に従っただけです、だけじゃ済まない悪夢なので、もう勢いでやっちゃえ!と
いや、それはさすがに…の意見で真っ二つ。
「とにかく!
もう既に意思は下されたんだ!」
「し…しかし」
「急いでやるしかないだろ!!」
流れが命令に従おうぜになりそうなので、割って入るナイル。
「扉を閉鎖すると?」
「あぁ。それしか…」
「ならば俺はウォール・ローゼ側の人間だ。
閉鎖は阻止させてもらう」
「な!?」
「王に歯向かう気か!?」
憲兵団の隊長の言葉にざわつく周囲。
「あぁ」
だが、ナイルは青ざめながらもきっぱりと言い切る。
これがエルヴィンの突きつけた試練だ。
王より家族。
家族を守る事は人類も守る事。
軍人は人類を守る為にある。
腐った王や貴族の為には戦いたくない。
彼の家族を平気で殺そうとする奴らの為には。
エルヴィンが彼を見ているが、ナイルは構わなかった。
これが彼の出した答えだ。
「私も加勢しよう」
意外な人物がナイルに賛同した。
背後の扉から入って来る。
「ッ…!!」
ナイルはその顔を見て思わず驚いた。
ピクシスは顔も向けず、呟く。
「彼らの返事は意外じゃったかの?
ザックレー総統よ」
三つの軍団のトップである総統はメガネを直しながら肩をすくめた。
「いいや? ちっとも」
彼の背後で親衛隊が捧げ筒をする。
「!?」
「ザックレー?」
意外な人物の登場に貴族達も思わず向き直った。
ザックレーは親衛隊を従えたまま中央に歩み出る。
「…何だ? これは」
ザックレーはあっさり言った。
「先ほどの報告は、誤報です。
ご安心下さい。
今現在、巨人の襲撃は確認されていません」
「………!!」
人々は、そして何より貴族は愕然とする。
つまり、最高機関の底意が皆に周知されてしまったのだ。
いざとなったら、自分達の安泰の為に人類を切り捨てると。
そういう人でなしの集まりだと。
「貴様!!何のマネだ!?」
「首謀者ならワシじゃ」
逆上する貴族にピクシスは言い放つ。
「!? ピクシス!?」
「中央憲兵の大半はどこかへ出払っておるようですな。
それを幸いと呼ぶべきか…」
中央でのクーデターには都合がいいが、レイス卿には残存兵力が残った事になる。
中央憲兵は真の王に忠誠を誓っているのだから、これを潰せなかったのは痛い。
いずれにしても、人同士の殺し合いは避けられないだろう。
エルヴィンはピクシスの横で目を伏せていた。
あの夜、渋るピクシスに提案した事を思い出す。
そして、ナイルに。
『彼らに尋ねてみましょう。
彼らは人類の手綱を握るに相応しいのか。
決めるのは王政(かれら)です』
エルヴィンは、ただ見ていた。
凡庸で冷酷な彼らを。
こうなると読んではいたが、結果は喜べなかった。
この連中のおかげで数十万の人類が死に、彼の部下たちも大勢死んでいった。
ここまで手をこまねいてしまったのは、自分達の怠慢でもある。
もっと早く手を打っていれば、ここまで人類が追い詰められる事もなかった。
ただ、まさかここまではすまい。
ここまで下衆になりきれまいと、自分らの基準で測ったせいもある。
人間、最悪な苦境に陥って初めて目が覚める。
エルヴィンは父の墓の前に立った時、目覚めた。
まさか、そんな事をする訳がない。
だが、そんな事を平気でやる人間がいるのだ。
けれど、世の中の悪意に人は目を向けたがらない。
だから、エルヴィンは彼らの首をグイと向けてやった。
お人好しのナイルの目を覚まさせてやった。
だが、後味がいいものではなかった。
この結果にむしろ落胆していた。
多分、こんな自分ですら、人の良心とやらをまだ信じていたせいかも知れない。
3へ続く。
一瞬、笑ったくせに、後は落ち込みっ放しのエルヴィン。
本当に人が悪いんだが、自分達の上司がここまでサイテーだと怒りを通り越して絶望しちゃうね。
トバッチリ食ったナイルがかわいそう(^▽^;)
怒っていいんだぜ、ナイル(笑)
まぁ、本当に巨人が侵入してきても同じ光景が繰り返されるのが解ったんだから、
怒るに怒れないんだろ。
本当に人がいいよな。政治家向きじゃないね。
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