クレイモアの最終巻が出たんで買いました。
連載時より書き足しが多くて嬉しいです。
テレサ最強伝説で、クレアとテレサがベタベタで、もう非の打ち所のないマンガでした。
終わりのオチも素敵。
進撃の巨人 第64話「歓迎会」 2
広い洞窟でも黒煙が一杯になればたまらん。
そーいや、換気の方はどうなってんだろ。
憲兵団は風下にいるので、呼吸困難で大変。
「また煙だ!!
クソッ、俺らを燻製にするつもりかよ!?
敵はどこだ!!」
視界不良の隙をついて、その憲兵の背後に回るジャン。
何故ならアルミンから説明を受けたからだ。
『対人立体機動装置の弱点の一つは、アンカー射出機と散弾の射線が
同じ方向を向いていることにある。
つまり敵の移動時の体の背面側は完全に射程外だ』
前に移動する為には、背後の敵を撃つ事ができない。
出来ん事はないが、打ったら、次に移動する術がない。
憲兵はあくまで正面を向いて、前に進みながら敵を狙わねばならない。
なので、ジャンに気づいた兵士は振り向き、慌てて銃口を向けるが、
その時、ジャンの剣は既に敵の首に平行に切り裂いている、
が、コニーの場合は背後を取り損ねた。
視界が悪いのはコニーも同じだから。
「あそこだ!!」「撃て!!」
銃口がコニーを狙うが、援護の信煙弾が両者の視界を遮ってくれた。
憲兵は闇雲に撃つが、その時、既にコニーはいない。
「外した!!どこだ!?」
下を探す憲兵の上から柱を回り込み、コニーは剣を薙ぐ。
背後から頭を切り裂かれ、何故死んだかも気づかぬまま、兵士は落ちていく。
「こいつー!!」
他の兵士がコニーを狙うが、その瞬間、兵士の胸に矢が突き刺さった。
兵士が落ちていくのを見つめ、コニーはサシャの方へ振り返った。
「コニー!!
煙に隠れながら戦うんだ!!」
アルミンが援護の銃を撃つ傍らで、サシャも必死な形相になっている。
仲間を救う為、サシャも人を殺した。
自分が殺させてしまったと思うから、コニーの表情は苦い。
『何よりの弱点は、二発撃たせてしまえば
次の装填まで時間が掛かること』
アルミンの教えに従い、ハンジは敵に二発撃たせてから近づく。
動くものに当てるのは非常に難しい。
まして、高速でお互い飛び回ってる上、煙が視界を邪魔をする。
早々当たるものではない。
相手が装填する隙を与えず、ハンジは相手の胸に剣を突き立てた。
圧倒的に相手の数が多いので、煙にまぎれて確実に数を減らすしかない。
返り血を浴びながら、ハンジは次に向かう。
憲兵の副官は先手を取られた為、状況が悪化してる事を危惧していた。
本来、数で勝るこちらが上から圧倒的な火力で狙い撃つ筈だった。
だが、煙がバリケードとなり、兵力が分断されてしまっている。
各個撃破では数で優っても意味がない。
(まずいね、これは…。
煙に分断されて距離を確保できない。
ここまで接近させてしまったら…
白刃戦の方が有利!!)
各々の技量の勝負になる。
「うあああああ。
何だ、この女!?」
憲兵団はパニックになりつつあった。
元々彼らは実戦数では調査兵団に劣る。
しかも調査兵団にはリヴァイだけでなく、ミカサがいた。
彼女はアマツバメのように飛びまくり、敵を切り裂きながら移動していく。
憲兵たちは必死で彼女を狙うが、その時既に脇腹から鮮血が吹き出している。
「このバケモンー」
ミカサを撃ち落とそうとすれば、今度はリヴァイが死角から飛んできて蹴り殺される。
二人の見事な連携は疾風のようだ。
彼らの作る斬撃の嵐に憲兵団は翻弄されるしかない。
「奴を止めなければ!!」
副官は嵐を避けて、別方向に飛んだ。
仲間の絶叫が聞こえるが、仕切り直すしかない。
副官は僅かに振り向いた。
凍りつく。
仲間達を仕留め終えたリヴァイが既に背後に迫っていた。
(もうこれでは全滅する…)
彼女は戦うのを避けた。
返り血で血みどろのリヴァイが彼女の背中を狙う。
リヴァイの目は迷いがない。
避けるのだ。
副官は必死に仰け反りながら、アンカーを射出した。
剣が彼女の胸元を紙一重で掠める。
斬撃を躱されたリヴァイはそのまま遠くの柱に飛んでいった。
命があったのは奇跡だ。
副官は何とかこの状況の打開策を追い求めた。
次の斬撃は躱せまい。
ならば、他の手立てを考えねば。
何人やられたかは解らないが、まだこちらの数が上回っている筈。
数が少ない敵は誰が欠けても動揺させられる。
(せめて一人…。
敵に穴が空けば…)
周囲を見回した時、黒煙の中からハンジが飛び出してくるのに気づく。
仲間の返り血を浴びている。
彼女は一瞬考え、すぐ行動に移す。
躊躇いもなく、銃を同時に二発とも撃った。
が、既にハンジが通り過ぎた後だ。
自分の存在を気づかせたに過ぎない。
「え!? 2発とも大ハズレだが!?」
ハンジは驚いたが、恐らくパニクった兵士の一人だと思った。
煙に巻かれ、リヴァイ達の襲われて、闇雲に撃ってきたのだろう。
ならば、チャンスだ。
ハンジは敵が充填する前に正面から相手に向って突進する。
「君も生き急ぐタイプかな?」
が、副官は柱に止まり、真正面から相対する。
銃を充填せず、右腕をそのまま構えた。
「あ」
その瞬間、ハンジは自分の迂闊さに気づいた。
銃とアンカーは同じ向きだという事を。
アルミンが指摘していたではないか。
それは大きな弱点であると同時に、武器となれば強敵だと。
アンカーを武器としてリヴァイも活用しているが、腰にあるアンカーを自在に使えるのはリヴァイ位だ。
しかし、憲兵団のアンカーは違う。遥かに照準を合わせやすい。
だから、背後から襲えと作戦を立てたのは、他でもない。自分ではないか。
副官はアンカーを撃った。
ハンジは咄嗟に腕を胸に交差させて防御したが、アンカーは右肩に突き刺さる。
「痛ッ!!」
人間を支えるアンカーだ。
しかも逆歯である。
傷は深く、アンカーは抜けない。
副官がモーターを回すと、そのまま引っ張られる。
が、副官がしがみついているのは水晶の柱だ。滑る。
何とか体を支えようとしたが、重い人間を引っ張るには無理があり過ぎた。
副官の体はバランスを崩し、アンカーが外れる。
ハンジはその反動で吹っ飛んだ。
向かい側の柱に背中から叩きつけられる。
リヴァイ班全員がそれに気づいた。
「ハンジさん!!」
ハンジは倒れたままピクリともしない。
「今だ!!総員後退!!」
副官は叫んだ。
「この煙から離れろ!!
守りを立て直す!!」
生き残った憲兵団はこの隙をついて、奥の方に後退する。
「アルミン!!ハンジを任せた!!
残りで敵を追う!!」
リヴァイは素早く命じると、憲兵団の後を追った。
気になる事があった。
ケニーがいない。
一番厄介な相手なのに、何処に姿をくらませているのか。
何を企んでいるか判らないだけにリヴァイは焦った。
(クソッ!!まだ奴がいる。
どこだ、ケニー…)
調査兵団の作戦勝ちかと思ったら、策士策に溺れる(^▽^;)
ハンジさん、こんなおっちょこちょいでよく生き残ってこれたな。
大怪我二度目。
これから考察がガンガン必要な王様との謁見なのに、
頭脳派が二人共抜けちゃって、後で検証してもらえるのかいな。
脳筋しか残ってねぇし(笑)
副官さんはさすがケニーが託すだけあって落ち着いてるね。
性格はむしろ調査兵団向きだが。
3に続く
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