来週からまどマギ新作が映画公開されるので楽しみっ!
23日にはSPEC天がTVであるし、映画ももうすぐだし、ワクワクする。
進撃の巨人 第50話「叫び」 2
別マ表紙カラー。
さつまイモ焼いて食べてる104期生。私服。
平和でいいねぇ。ライナー達がいないのが淋しいわ。
さて、続き。
ミカサは笑顔で告げる。
「私と…一緒にいてくれてありがとう」
周囲は地獄絵図が続いている。
傷ついたエルヴィン団長を守ろうとする者達。
ユミルを中心に戦うクリスタとコニー。
気を失ったジャンを片腕に抱いて、剣を巨人に向けるアルミン。
だが、ミカサは気にしない。
これを言う為に生きてきた。
エレンへの感謝。
もう一度生きる事への喜びを取り戻してくれた感謝。
生き方も戦い方も目的も居場所も何もかも与えてくれた。
生きていられるのは、話せるのは後少しだけだから、どうしても伝えたい。
「私に…生き方を教えてくれてありがとう。…私に」
そして、恥らったように顔を紅くして俯く。
『これやるよ』とエレンはあの時、無造作に、大事に巻いてくれた。
寒くて凍えきっていたミカサに、あのぬくもりはエレンのぬくもりであり、
命のぬくもりだった。
エレンは生命を分けてくれた。
あれは…とても暖かかった。
悲しいほど、優しかった。
そのともしびに縋って、ミカサは生きてきた。
その生き方にミカサは何も後悔していない。
世界は残酷で、でも、とても美しい。
残酷だからこそ、その一瞬だけで生きていける。
エレンにとっては、恩に着せられる程もない事だろう。
実際、エレンはミカサの執着に似た献身を重過ぎると思ってるようだった。
それでも、ミカサは言いたかったのだ。
このぬくもりがあるからこそ、今の自分があるのだと。
だから、ミカサは泣きながら笑う。
晴れやかに、誇らしげに笑う。
マフラーを軽くつまみながら。
「マフラーを巻いてくれて、ありがとう…」
エレンは呆然として、ミカサを見つめる。
悔し涙、絶望の涙とは全く違うミカサの涙。
感謝の涙。喜びの涙。
ミカサの頬に涙が伝う。
その瞬間、エレンの中で何かが切れる。
違う。
その涙は美しい。晴れやかだ。
だが、それは絶望を背景にした華やかさだ。
ミカサはここでエレンと共に死ぬと思って、笑い、最後の言葉を告げた。
違う。ダメだ。
終わりを前提にさせてはいけない。
泣かせてはいけない。
ミカサを死なせてはいけない。
こんな顔をさせる為に、あの時、マフラーを巻いたのではない。
生きて欲しかったからだ。
寒くて仕方がない顔が遣り切れなかったからだ。
マフラーのぬくもりだけに縋るような生き方をさせる為じゃない。
母は『ミカサを守ってやれ』と言った。
だが、エレンは今まで守られてばかりだった。
ずっとだらしなかったから、ミカサは必死だったのだ。
それを認めたくなくて、邪険にした時もあった。
ミカサにこんな顔をさせたのは、誰でもない。
この俺だ。
エレンは拳を握りしめる。
まだ再生中の拳が煙を上げる。
微笑むミカサを振り切るようにエレンはミカサに背を向けて、立ち上がった。
ミカサは戸惑って、エレンを見上げる。
「そんなもん、何度でも巻いてやる」
エレンはきっぱりと言った。
「これからもずっとオレが何度でも」
血のように赤い夕焼けをバックに、ハンネスを喰い尽くした巨人が掴みかかってくる。
エレンはミカサをかばうように、その前に立ち塞がった。
生身だ。
武器もない。
素手だ。
だが、不思議に恐怖は感じなかった。
ハンネスの血で血まみれの巨人だろうと引き下がる気は毛頭なかった。
ミカサを守る。守らねばならない。
ミカサに二度とこんな顔をさせたりはしない。
エレンの顔に巨人になった時の、アザが浮かび上がる。
エレンは絶叫した。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
エレンは巨人に殴り掛かった。
非力な人間の拳と、巨人の大きな手のひら。
何の勝負にもならない。
ペチン…と手のひらを叩く、小さな音がした。
が、その瞬間、ベルトルト、ライナー、ユミルの三人にビリビリと電流が走る。
彼らは知っている。
これは「座標」が発動した衝撃だと。
エレンが渾身の力で、巨人の掌を殴り飛ばした。
ただ、それだけのこと。
しかし、刹那、それは起こった。
エレンの背後にいた巨人が凄まじい叫び声を上げる。
まるでエレンの怒号に呼応するかのように。
「アアアアアアアアアアアアア」
エレンがもう一度殴るように腕を振り切ったと同時に、背後にいた巨人は目の前の巨人に襲い掛かった。
まるでエレン自身が襲い掛かったように。
ハンネスを喰った巨人が倒れ込むと同時に、その場にいた全ての巨人が呼応した。
アルミンやエルヴィン達やクリスタ達を見向きもせず、凄まじい勢いでその暴行に加勢する。
そして、大宴会が始まった。
ハンネスを襲った巨人を全員が引き裂き、むさぼり、解体していく。
「え…? えぇ??」
何故か解らず当惑するアルミン。
驚く人々。
エレンはミカサを背負うと、この隙にこの場を逃げ出す。
「何で…あいつが…食べられてるの?」
ミカサにも解らない。
エレンが叩くまで、あの巨人は巨人の群れの一匹に過ぎなかった。
なのに、今は女型の巨人に群がったように、エサとみなしている。
エレン覚醒キターーーーーーーーーー!!(*´▽`*)
いやぁ、ミカサかわええええええええ。
ホントにかわいい。こんな事言われて、コナい男は男じゃないでしょ。
ヒロイン力凄ぇ。
そして、エレンを初めてホントにかっこえええと思いました。
もうプロポーズだろ、これ。
指輪はいらないよ。マフラーでいいよ。
このカップルええなぁ。
エレンがずーーーーーっと負けっぱなし、だらしなしだったので、
この主人公補正は大変嬉しい。
しかし、何だろ、エレンの能力。
今まで収まっていた顔のアザが、覚醒以来浮き出してるので、何かやってるみたいだけど。
巨人化と違って、体力削らなくて済むので楽ですね。
この「座標」についてはまた後ほど。
宴もたけなわなので、人間達は慌ててお開き。
「何か…よくわかんねぇけど、今のうちだ!
逃げんぞ!!」
「うん!」
コニーとクリスタは馬で逃げようと準備。
ユミルだけが、今、何が起こったか解って逡巡。
(そういうことか…。
だからライナー達は必死こいてエレンを…。
だとすりゃ、この壁の中にも未来がある)
ユミルはクリスタを見下ろす。
エレンがいれば、壁の外に無理に逃げ出す必要がない。
地獄は始まるだろうが、座標はそれを覆すだけの力がある。
が、座標の覚醒を感じ取ったのはユミルだけではない。
鎧の巨人が物凄い勢いでエレンの方へ駆け出していく。
(最悪だ…)
ライナーは思った。
(よりによって座標が…最悪の奴の手に渡っちまった…。
絶対に取り返さねぇと…。
間違いねぇ…断言できる。
この世で一番それを持っちゃいけねぇのは、エレン…お前だ)
よー解らんが「座標」の力は受け渡し可能なのかね?
以前は別の奴が持っていたんだけど、途中で座標が行方不明になってて、
それは戦局を左右する程のものだったんで、ライナー達は壁を壊すのを中止し、
エレンの捕獲に予定を変更した訳だね。
もし、エレンが覚醒しないままだったら、その座標の力は別に移せたのか?
その「座標」を最初に盗み出して保管してたのは、エレンのパパのよーだが。
多分、戦争かでどさくさに紛れて盗んだのか。偶然手に入ったのか。
地下室行くより、パパに話聞いた方が早いと思うけど、何処にいるやら。
エレンは近づいてくるライナー達を睨み付け、修羅の顔で怒鳴った。
「来るんじゃねぇ!!
てめぇら!!クソ!!
ぶっ殺してやる!!」
再び、ライナー達に電流が走る。
脳を揺らすほどの衝撃だ。
ライナー達へはそれだけだが、周囲への影響は違った。
大宴会をやっていた巨人達全員が走ってくる鎧の巨人を見つめている。
まるでビュッフェの皿が空になってがっかりしたところへ、
ホカホカ湯気を立てながら、素晴らしいご馳走を持ったウェイターが現れたのを見た
客たちの飢えたケダモノの目だ。
(!!?)
食い散らした残り物を棄てて、巨人達は一斉にライナーへ突っ走った。
(まずい…)
ライナーは焦った。余りに数が多すぎる。
(まずいぞ…ベルトルトを守りきれねぇ!!)
「ひ…!!」
ベルトルトも悲鳴を上げた。
まだエルヴィンに斬られた胸の傷が治り切っていない。
超大型になれない。
「この機を逃すな!!
撤退せよ!!」
片腕で馬を駆り、号令をかけるエルヴィン。
マジで失神してもおかしくない出血と激痛だろうに(モルヒネとか応急処置はしてるかも知れんが)
本当に意志が強い男だな、エルヴィン。
私の代わりはいる!と言ってたが、アルミンはまだまだだしねぇ。
しばらく入院だろうが、やはりエルヴィン団長には頑張って欲しいよ。
代わりはいないよ。
ジャンを背負って馬を駆るアルミンとエレンも合流。
エレンは後ろにミカサを乗せている。
巨人達に群がられている鎧の巨人を残し、エレン達は街へ戻っていく。
「うあああああ」
「!!」
ベルトルトの悲鳴を聞き、顔を上げるユミル。
「ユミル?」
「オイ、ブス!!
何やってんだ。早く帰るぞ!!」
コニーが怒鳴ったが、ユミルは背後とクリスタを見比べ、そっとクリスタの頭を優しく撫でる。
「ゴエンア」
巨人の声帯と舌で作れる言葉はたどたどしい。
『ごめんな』
「え?」
クリスタが思わず問い直した。
それは別れの言葉だったから。
「わぁああ!!」
ライナーでは登ってくる無数の巨人達を対処しきれない。
危うくベルトルトが襲われかけた瞬間、ユミルが叫びながら、彼を守った。
ベルトルトとライナーは驚いて、ユミルを見上げる。
まさか彼女が戻ってくると思ってなかったのだろう。
クリスタはユミルを追おうとしたが、コニーに手綱を引っ張られて街へ戻っていく。
危機を脱して、エルヴィンの疲労も濃い。
余りに犠牲が多すぎた。
『その時、ユミルが取った行動の意味はわからなかったが、鎧の巨人がそれ以上追って来ることは無かった』
エレンを奪回する事はできた。
だが、エレンは空を仰ぐ。
子供の頃を思い出す。
まだ子供だった頃。
駐屯兵団で飲んでいたハンネスに食ってかかっては、笑いながらいなされていた事。
ミカサが猫のように木箱に座り、アルミンが楽しげにその有様を見ていた事。
『兵士が活躍するってことは、それこそ最悪の時だ…。
俺達が役立たずの無駄飯食らいと呼ばれていた方がみんなは平和に暮らせるんだぞ』
あの頃は、その言葉の意味が全然解っていなかった。
平和ボケの花畑だと、苛立ってばかりだった。
戦いで大切な人を喪うという可能性すら思い及ばなかった。
あの頃は平和だった。
何て幸せだったのだろう。
幸せだった事にすら気づかなかった。
ハンネスは逃げなかった。
彼は勇敢だった。
ミカサは泣いているが、エレンは涙も出ない。
ただ、思い出が回るばかり。
次号、続く。
ハンネスさんぐあああああああああつД`)・゜・。・゜゜・*:.。
散々、フラグ立ってたから覚悟はしてたけど、これでもうハンネスさんが望んでた日常は帰ってこないのね。
しかし、無茶苦茶惨い殺され方…。
アニメじゃ写せません。
ホント、容赦のないマンガだ。
「座標」
こりゃ、ライナー達が欲しがるわけだ。
もの凄いチート能力じゃないか。
1、周囲にいるアホ巨人共を全員操れる。
2、喰う標的を選べる。
3、接近、遠距離共操作可能。
4、知性巨人は操れないが、衝撃は結構キツイらしい。
5、巨人化に比べて、体への負担は軽そう。
6、操作時、顔に巨人化中と同じアザが浮かび上がる。
7、座標の能力は他者に移譲できるらしい。
これを使えば、壁の中の超大型を一斉に動かす事も可能かも知れん((((;゜Д゜))))
巨人の大津波が出来てしまうぞー。
エレンの硬化能力で穴塞ごうとか、みみっちい作戦立てなくて済む。
(ただ、硬化能力はやっぱ欲しいけどね)
アホ巨人に皆どいて、どいてでも、共食いしろでも何でもできちゃう。
地下室だって簡単に到達できる。
昔、戦争があったのは確実なので、巨人が兵器だったら、こういう座標が何人もいたと思われる。
座標と呼ばれるのは、巨人に進む方向、襲う方向へのベクトルを与えるからか?
巨大樹の森と巨人は関係してると思うので、昼の間だけ戦ってたとか、
夜間は人間同士が戦ってたとか。
こういう座標がいれば、壁を作らせるよう超大型に並ばせるのも余裕だね。
一人じゃ無理だから、やっぱ相当人数いたんじゃないかなぁ。
グリシャが持ってた薬も、その類なんかね?
エレンとユミルの巨人だけが耳尖ってるのも、それかな?
ユミルの民は「座標持ち」な気がする。
ユミルはもう持ってなさそう。
クリスタもー?とライナー達が推測してたので、クリスタの一族は「座標」をどーにか出来る筈。
「壁の秘密を知る」って事は、その能力なしには意味ないし。
クリスタが動物に好かれるのも、ライナー達を惑わすのも、それに関係してるのかな。
でも、エレンは特にカリスマとか持ってないしなー。
あ、でも、夢を語って、人に希望を持たせたりするか。
あのニック司祭がどの程度まで、壁の秘密を知ってるかだよなー。
まぁ、チート過ぎる能力だし、エレン自身が自分に何が起こったのか理解してるか解らんし、
発動条件はかなりシビアじゃないかしら。
でも、これで猿巨人と対抗できるかも。
エレンが巨人の群れを率いて、壁の外へ出撃していくとしたら、これが本当の「進撃の巨人」だ。
それは恐らくまだ先の話だろーけど。
エレンが人類に憎しみを持ってしまったら、人類も外の巨人も全部滅ぼす事も可能か。
ベルトルトさん「悪魔の末裔」呼ばわりしてたし、壁の外の人類にとってはそりゃ脅威だろー。
ユミルが向こうへ行ってしまったので、謎の解明はまたお預けかー。
ベルトルト達を助けたのは、昔の自分と重なったからかな。
ベルトルトの「僕を見つけてくれ!」とは、巨人になって人間性を失って彷徨ってた自分と同じ叫びだったろう。
ユミルをユミルとして認めてくれたクリスタとは、離れる結果になったけど、エレンに希望を見たから、
ベルトルト達を助けに行けたんだろ。
これで少しは恩返しの形でライナー達が何かしてくれるといいんだけど、エレンが座標とバレてしまったので、
リベンジしてくるだろーなー。
このままじゃ故郷に帰れないしね。街には戻れないし、どーすんだろ。
ユミルが巨人になって、二人を乗せて街に夜の間にこっそり…てのは出来そうだけど。
エレンをまたさらわれると、壁の中に希望がなくなるから、ユミルは協力できんし。
腕を失くしたエルヴィンに、リヴァイは何て言うかしら。
これが今のところ、一番気になる。
ハンジさんはリーダー格じゃないし、しばらく皆入院。
でも、事態は待ってくれないわ。
ああああ、気になる―。次号が気になるーーー。
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ミカサ、可愛すぎますよねー。
この世で最後だから、自分の一番いい笑顔を大好きなエレンに見せたかった女心がキュンキュンします。
ミカサは女の子だわー。
あの猿巨人はまた戻ってくるだろうし、ミカサや他の仲間達もエレンはガッチリ守って欲しいですよ。