認知症~気ままなひとり言

認知症の介護を終えて
18年間の介護生活を振り返って~

徘徊の怖さ!

2008年11月21日 09時37分56秒 | Weblog
 今日は昨日と違って、少し温度も高く寒さも和らぎ、

少しだけ過ごしやすい朝でした。

ちょうど4年前の今頃のできごとについて・・・・


 2004年11月の話にもどって・・・・

それまで、家に帰りたいは、毎日のように続いていましたが、

一人で家に帰りますと言って、そのまま朝にちょっと出かけてしばらくして、

もどってくるのが、ほぼ毎日のように続いていた2002年のことですが、

その後、徘徊?とは無縁の状態だったので、安心していました。

安心しきっていたので、私は、自分の部屋で寝ていました。

ある日、7時ごろ目を覚まして母の部屋をのぞいたところ、母の姿が見えません。


    いなくなった・・・・・・

私は慌てました。

長い間、徘徊は起こらなかったので、安心していたのに・・・・

どうしよう!

今までとは違う

前の徘徊だったら、しばらくすると戻ってくるので、あまり心配することも、

なかったけれど、あの時以来、2年の月日が流れているので、私は、焦りました。

母の服装は、パジャマに素足のまま靴を履いて出ている。

寒いのに、風邪をひく・・・

朝は肌寒いので、このまま長い時間見つからなかったら、どうしよう

私は慌てていたので、パジャマ姿のまま近くの派出所へ、届けに行き、

その後近所の人にいなくなったことを伝え、仕事に行く人たちは、駅前を注意して

見ておくとのことで、お願いしました。

私は一度、家にもどって服を着替え、そのまま探しにいきました。


最近近くの電柱に、お年寄りの行方不明の貼り紙があり、早く見つかればいいのに

と思いながら見ていました。

この方も認知症で徘徊をしてどこかへ~



今度は母の番?

そんなこと・・・・

どうしよう~

早く見つかりますようにと、神様に祈る思いでした。

私は何をどうすればいいのか、ただ焦るばかり・・・・

もしものことがあったら、私は一生後悔する

何で2階で寝ていたのだろうか・・・・

どうして、母の隣で寝なかったのだろうか・・・・

私は毎朝、5時に目が覚めるので、安心し過ぎたようでした。

ほんの少しの気の緩みが、大きなミスを起こしてしまうことを・・・・・


しばらくしてから、警察から連絡があり、○○病院で見つかりました。

えっ!病院で~

まさか・・・事故? そんなこと

何かあったの~  どうしよう~

目の前が真っ暗な状態

冷静に対応しなければ・・・・・

警察の方の話を聞くと、

パジャマ姿でウロウロしている母を、この病院の夜勤明けの看護婦さんが、

見つけ、もしかしたら自分の病院の患者さんかも知れないと思い、

病院へ連れて行ったそうです。

病院の患者さんでないとわかり、警察に届けてくれたそうです。

警察の方から、元気ですから安心してくださいと、言われた時、涙が出ました。

病院まで迎えに来てくださいと言われましたが、

送っていったほうが早いので、送りますとのことでした。


2度目のパトカーでのお帰りでした。 

近所の方も良かったね~


    ある人がどこへ行ってたの?

      家に帰って来たの・・・・

   何もなかったかのように答えていました。

母の体は芯から冷え切っていました。

その後入浴をさせて、もう一度寝させました。

母が眠っている間、涙が止まりませんでした。

もし、見つかっていなかったらと思うと、生涯の後悔になっていたことでしょう

見つけてくださった、あの看護婦さんに感謝、感謝でした。

その後、看護婦さんにお礼の挨拶に伺ったところ、

いつも、すれ違いでお会いすることが、出来きませんでした。


この時をきっかけに、母の隣で寝ることになりました。

徘徊の恐ろしさを実感した私でした・・・・

この日を最後に徘徊が終わりました。


これからは、また新たな問題が出てくるのでしょう


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コメント (2)
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