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随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

学校に戻ろう!

2008-08-14 | ライフスタイル
こちらではもうすぐ長い夏休みが終わり、新学年がスタートすることになります。おおよその理解では、9月始まりの6月終わりというのが米国の学校スケジュールと考えられがちですが、最近はそれが少し早まる傾向にあります。私のいるところでは、大体が8月中旬から翌年の5月中下旬までといった感じで、その後は焼く3ヶ月近い夏休みというのがオーソドックスなスケジュールです。

そして今の時期、どこもかしこも「Back to the school!」というタイトルが掲げられ、新学期を迎えるための準備がはじまります。ところがこの時期が私にとって一番頭を悩ませるシーズンなのです。学校に行く子供の「レジストレーション」をしなければならないのです。これがまた非常に面倒なのです。

今年の場合、引越しもあったものですから、子供たちは2人ともそれぞれ新しい学校に行くことになります。行くはずの学校に出向き、どの書類が必要か? どういうスケジュールでレジストレーションをすればよいのか? 能力別のクラスはどこに入るのか? 等々様々なことをヒヤリングした上でその準備をしなければならないのです。学校が違えば大まかなシステムは一緒でも詳細はかなりことなってきます。それをひとつずつチェックしながら進めていかなければなりません。

今回のケースでは、1.まず新しい学校に挨拶に行き、2.必要書類をもって再度学校へ子供を連れて行き、3.子供の学力レベルを見極めるためのテストを行い、4.カウンセラーの先生と面談し、ようやくレジストレーションが整うわけです。この後子供がオリエンテーションに出かけ、一年がスタートするのです。問題なのは、これら1件1件をそれぞれ別にやらなくてはいけないので、膨大な時間がとられます。相手とスケジュールと自分の予定をうまく組み合わせて、できるだけ全部漏れないようにしなくてはいけないのですが、今回は子供2人が別々で且つ出張と仕事の狭間に立たされ、非常にタフなコンディションを強いられています。いやはや疲れます。

まあこれで一度学校が始まってしまえば、あとは線路に乗った電車のようで楽なのです。この一時の苦労さえ乗り越えれば、後は楽な道が続くのです。

米国の学費はとても安いです。但し公立校であればですが・・・。私立は結構高いようです。小学校から高校まではほとんどお金がかかりません。ランチもだいたい1-2ドル前後と安いです。そういう意味では、学費のかからない体系になっています。さらに(これは学校にもよりますが、)まじめに勉強すれば、いい大学に行くこともできますし、3年とか3年半とかで卒業することも可能です。日本人の場合、こちらで2年以上暮らせば帰国子女の要件がだいたい揃います。日本で学校に行って放課後に塾にいって、あくせく苦労していい学校に入るよりはこちらでそこそこ勉強をして、まあまあな成績さえとっておけば、帰国子女で学校に入ることもかのうです。こっちのシステムに慣れてしまえば、現役で米国の大学に行くことも可能です。もし日本の学校をでれば、おおよそ1-2年間は語学学校に入ってこちらの大学にいく準備期間が必要です。学校・塾・留学費用等を考えれば、こちらでゆっくりと勉強したほうが割安ですし、日本に戻るとしてもかなり楽な入学試験になるようです。

でも、最初の1-2年は地獄のような日々が続きますが・・・。子供たちと一緒に宿題と格闘です。

米国の勉強は主として論理構成を軸とした勉強法です。日本の場合はどちらかというと覚えることを主体にしています。というのもアルファベット26文字と漢字・ひらがな・カタカナの合わせて2,000字近く覚えなくてはいけない日本の勉強では、ゆっくりと物事の本質・構成を学ぶことはできません。故に、こちらとはまったく違った教育システムになっています。

私の個人的な意見ですが、そういう教育の中、米国人は論理構成に関しては極めて強い人間が育つのですが、奈何せんその知識を応用することに乏しい人が多いと思います。日本人は逆です。だから発明家は米国人に多く、その技術をうまく仕上げるのを日本人が得意なのです。ある意味、この両方がタッグを組めば、非常によい仕事ができるとは思います。

「論理的思考」をとるか「分析的思考」を求めるかの違いが生じます。一番良いのは両方を学ぶことがいいのですが、それがなかなか難しいのです。

でもまあ、こちらで子供を育てれば、無理をしなければ結構安い学費で済みますし、さらにモチベーションを与えてあげれば米国・日本の良い大学に行くことも可能です。そういう意味では、「老後の備えにやさしい教育システム」と言えるでしょう。また奨学金システムも充実しています。これは日本のものとは違い、後で返す必要がありません。大学も優秀な人材がほしいので、そういう人間には、お金を払ってでも来てほしいのです。その見合いを企業から集めたり、留学生から徴収しているのです。

どちらがいいシステムかは人によって違うかもしれませんが、私の考えでは日本で詰め込み主義であくせく無駄な勉強をするよりは、こつこつと論理的な勉強で進める米国システムのほうが良いと思います。

最近うちの子供も、「日本の学校は制約が多くてつまらない、自由がないからいや・・・。」というようになりました。来た1-2年は「早く帰りたい。」と言っていたのですが、100%見事な方向転換をしてしまいました。まあわかるような気がします。

留学にあこがれるのは良いのですが、チャンスがあれば早い時期からこちらで勉強するのが良いかもしれないと思うことも多々あります。皆さんはどう思いますか?

「住めば都」というのはこちらでもあてはまるかもしれません。


そりゃないだろ?

2008-08-06 | ライフスタイル
米国で免許証を取るためには、「学科テスト」と「実技テスト」を受けなければなりません。州によってそのやり方が違うのですが、私の居るところでは学科テスト25問で16問以上の回答率をあげた上で、路上テスト(凡そ10-15分)に合格しなければなりません。

最初こちらに来たときには、どうしてよいものかわからずとりあえず試験場を調べていってみました。日本で20年以上前に教習上に行ったきりですから、日本の一般知識は分かりますが、こちらのは全くわかりません。とりあえず行ってみればわかるだろう、という安易な発想から行ってみました。

まず最初にびっくりしたのは、日本の国際免許証が全く意味を成さないことがわかりました。「インターナショナルの免許をもっているから、優遇してくれないの?」みたいなことを聞いたのですが、試験管曰く「これは翻訳書なので、全く意味をなさない!学科と実技テストを受けてください。」と言われてしまいました。仕方ないのでとりあえず自分の住居証明(前に書いた会社からのレターや公共料金の請求書で自宅の住所が入っているもの等々)を提示しレジストレーションをし、問題と解答用紙をもらいました。最初の15分は完璧にフリーズしました。もちろん問題は英語ですし、やっぱり内容がよくわかりません。州における高速・一般道の最高時速と最低時速、アルコール量はどこまでOKか? ドラッグでしょっ引かれた場合の免許失効期間は? 等々日本の常識では見たこと無い問題ばかりでした。これは勉強していかなければ絶対分からない問題です。私は無謀にも何も勉強せず、こういう問題に、しかも英語で挑んでいたのです。それはフリーズしないほうがおかしいでしょう。15分くらいするとようやく自分自身が解凍し始めました。落ち着いて自分の知識をフル活用して、回答しました。結果・・・25問中15問正解で、あと一歩でだめでした。

さて、学科試験に落ちると日本の場合は日を改めて再試験ですが、その試験官はこう言いました。

「30-40分勉強してからもう一度受けなさい!違うのを渡すから・・・。」

私は「へぇっ?」となりました。こっちはそんな簡単に再試験が受けられるのか?と思いました。そのとき試験官の机の上に教則本がありました。「そうか、これで勉強するんだな?」と思い、恐る恐る「これをもらえない?」と聞いたら「Sure!(いいよ!)」とのことでした。そこから私の逆襲が始まりました。まずは教則本を斜め読み。次に今出た問題はほっといて他のものを中心に解析をし、再試験に備えました。そして40分後、再度トライをしました。

「げぇ・・・、前と同じ問題じゃない? ただ順番だけ変わっている・・・。」

これは予想外でした。確かに「違うテスト」なのですが、問題が違うのではなく、順番が違うのです。もちろん2-3問は違う問題もありましたが、それ以外は同じもので、順番が違うだけなのです。

「今までの苦労はなんだったんだろうか!」と正直腹が立ちましたが、もはやそう言えません。ここでまたしても私の知識をフル活用し、間違えた問題を思い出し、違う回答を無理やり書き込みました。まあ最終的には25問中21問となかなかの好成績で学科は終えることができました。ちなみに、聞いたところ、3度学科をしくじるとペナルティー?があるそうです。

次に実地テストです。こちらの方は日本とそれほど変わりません。ただ乗る距離が短いので直ぐに終わります。ただ免許をとったのがずいぶん昔なので、一時停止だとか、左右確認がなぁなぁになっています。これを注意しながら、オーバーアクションすることに勤めてこっちは一発で合格しました。何か1日でえらく疲れてしまいました。

でもうちの細君は余裕をかましながら、一発で合格しました。なぜって??

彼女は「日本語」で試験を受けたのです。なんと日本人がほとんど居ないようなこの地に日本語の試験&答案用紙があったのです。以前に彼女の友達からも日本語で受けられるというのは聞いていましたが、都市部は別にしても田舎では「そんなのないだろう・・・?」と言っていたのです。でもまあ試しに聞いてみたら? と聞かせたところ、後ろのほうのバックの中からごぞごぞと取り出してきたのです。これにはびっくりでした。苦労した私にしてみれば、「そりゃないだろ!」ということになります。

でも・・・我々にもプライドがあります。我々駐在組はみな日本語では受けません。日本語の試験の存在は彼らが英語で試験を受けて、合格して初めて公開するようにしています。従って今までに私以外に3人が受けましたが、最初の二人は筆記試験については私と同じ2回目で合格。今年初めて3人目が一回で合格しました。これはすごいことです。拍手をしてしまいました。

まあ、いろいろと苦労があって免許を取ったわけです。まだこちらに来て取られていない方は、あらゆる手を使ってテストを受けるべきだと思います。是非ともトライしてください。

ちなみに、私はこれからも同僚には英語で受けさせる覚悟です。それじゃないと腹の虫が収まらない!(笑)

Hair Cut

2008-08-03 | ライフスタイル
私にとって日本に帰ること=散髪にいくことを意味します。米国では髪の毛を切ったことがありません。というのもこっちの床屋・美容室は全くと言っていいほどあてになりません。元々私は自分の髪の毛を人に切ってもらうことには何故か敏感でした。何となく安心できないのと、いちいち毎度毎度説明するのがわずらわしかったからかもしれません。それを英語で説明して自分の思うとおりに切ってもらおうなんて、考えたことがありませんでした。また美容師さんのレベルも日本は格段にこちらより上です。だからこちらに来たときから、絶対米国では髪を切りに行かないと心に決めていました。でもやはりこちらでも事件が起きました。それからたとえ髪を結くほど長くなっても、絶対こちらでは髪は切らないと決めました。事件とは・・・、

(事例1)
以前うちの細君に「そんなに心配することは無いから切ってごらん」と言われたことがありました。正直なところ、絶対的に当てにならない、と思っていたので、まずうちの下の子供を生贄に差し出しました。細君のいる前で、アジア系の美容師さんに、「1インチだぞ、センチメートルで言えば3センチだぞ!」となんども説明をしたのですが、どういうわけか、こっちの美容師は人の言うことを無視する傾向にあります。自分の思ったとおりの髪形にしようと思うのです。やがて、彼女はバリカンを使い始めました。こちらは唖然です。仕上げて満足げに「どうですか?」というので、「1インチといったのに、何で3インチも切ったんだ?」とクレームをつけました。何度もいったのに彼女はそれに気がつかず、このクレームで初めて自分のミスに気がついたのです。

(事例2)
うちの同僚が知り合いにうまいから、といわれて髪を切りにいきました。その美容師さんは最初かみそりで「ばさ、ばさ」と切り始めました。「ばさ、ばさ」っと続けて切っています。いつまで続くのだろうか?と同僚は考えたそうです。でも終わりません。永遠に続くのです。そして、12分くらい(本人談)たったところで、ようやくはさみでちょきちょき切り始めたそうです。でもそれも3分で終了。結局15分のうち80%をかみそりで切るという日本人の美容師でもしない高等技術を駆使して彼の髪型を仕上げたのです。ちなみに彼は自宅に帰って、直ぐに自分で切りなおしたそうです。

後から分かったのですが、こちらでは美容師の許可を取る必要がないそうです。要は誰でも床屋さん、美容室をすることができるようです。そういう状態なので、適当な美容師が多いわけですし、うまいと言われれば自分に陶酔するという何ともひどいHair Cut事情になるわけです。

ちなみに私は日本でも本当に特定の美容師さんにしか、自分の髪をお願いしていませんでした。今の美容師さんはもうかれこれ8年になります。彼女にしてみれば、もっとも遠い「お得意さん」だそうです。(ちなみに他のお客さんに一番遠いお得意さんは?と聞かれて、私の話をしたところ、さすがにびっくりされたそうです。そりゃそうですよね?) やはりこの人に切ってもらうと安心できるのです。その前の美容師さんたちも最低3年から5年くらいおきにしか変わりませんでした。自分が引越したり、独立してどこか遠くに行かない限り、私のほうで気に入った美容師さんはついていった覚えがあります。こんな状態ですので、とてもじゃないけど米国で切ろうなんて気には絶対なりません。

まあ一応、こちらでもいろいろな人に聞きました。例えばNYとかサンフランシスコの美容師さんの話なのですが、いろいろ店はあるもののなかなか良い人の話は聞けませんでした。故に今でも私の帰国の主目的に一つにHair Cutとなるのです。

さて、次回帰国は9月なので、まだあと1ヶ月半あります。いよいよ切手から5ヶ月目に突入し、悲惨な状況になってきました。もう少しすると、「犬の尻尾」と自分で言うような可愛いく後ろ髪をいわくことができるようになります。でも暑いので、やはりうっとおしいです。そういう意味では、帰国が待ち遠しくなりました。(ちなみにHair Cutとおいしいものが食べられることを除くと、それほど日本に帰ることに興味がない今日この頃です。笑。)

夏のロン毛はつらいです。意地と湿気との間に立たされた、自分自身の葛藤の時期なのです。

iPhone

2008-08-02 | ライフスタイル
私は昨年末から携帯をiPhoneに変えました。とある知り合いから強力に推薦されたのが原因です。まあ日本では販売していないこともあって、新しいもの好きであったことも要因かもしれません。それまではこちらのMotorola社とかTrioを使っていたのですが、どうもデザイン的に今いち、機能面も今いちでした。それも引き金であったことは事実です。

ちなみに推薦してくれた知り合いは、http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20070808-00000000-nkbp-bus_all.html?p=1 にiPhoneの魅力について記事を出しています。(ちょっと古いのですが・・・)

日本は携帯電話大国です。故に消費者ニーズに答えるべくいろいろと工夫されています。デザインはもちろんとして、機能的にも、「見る」「聞く」「打つ」に特化されています。「見る」=TV,「聞く」=ウォークマン、そして「打つ」=メール、というこの3つの機能がそれぞれの形で充実しています。あまりにも充実しているが故に本来の携帯電話の機能を忘れているのではないか? と思えるほどです。

方や米国の携帯はデザイン的に格好良くはありません。モトローラーのKeypadはちょっとメタリックに落ち着いていて、「これはいいなぁ・・・」とは思えますが、後はあんまりいいとは思えません。おまけに基本は会話するものという、極めて携帯電話の原点のような使い方をされています。最近になって、PDAみたいな使い方をしている人もいますが、まだまだ電話するのが第一で、その次にメールというのが普通です。日本みたいに「見る」「聞く」「打つ」というものに特化するまでにはいたっていませんでした。

そういう意味ではiPhoneは、この次世代機能に特化した最初のものであるといえるかもしれません。Trioもそれに近いものでしたが、iPhoneではより機能的に作られています。ようやく日本人の趣向にあうような携帯が米国でもでたかなぁ・・・、というのが最初の感想でした。

私からしてみると、iPhoneの特徴はインターネットが見られることもありますが、最大のポイントは日本語のe-mailがもれなく読めるということでした。転送機能を使って今まではPCに飛ばしていたのですが、携帯にとばしても難なく読めることができました。これによってわざわざ外で大きなPCを開けることなく情報がとれるのです。ただ残念なことに、転送されたメールに対し、(携帯から)日本語で返せないという致命的な欠点がありました。

携帯大国でありながら日本は離れ小島なのです。システムが違うため、海外の電話を容易に日本では使えませんでした。また日本の携帯もFOMAを除いてはGSM/3G対応が不十分で、海外での通話に支障をきたしていました。それが原因で今までiPhoneは日本での販売がなかなかされませんでした。ようやくソフトバンクが日本でもiPhoneを販売しはじめました。その売れ行きは・・・多分そこそこだと思いますが、これが現所有者の私たちにとっては非常に効果的な結果を呼ぶことになりました。

今までは日本語で携帯メールが打てないという問題があったのですが、日本に導入されることにより、日本語フォントが自動的に導入されたのです。先日iPhoneのサイトから「Update」のお知らせをもらって、ダウンロードしたところ、日本語対応がされていたのです。Keypad=日本の携帯と同じようなもの、がそこに現れたときは、まさにあけてびっくり玉手箱、といった感じでした。

いやはやこうなるとAppleさんにはがんばってもらいたいな、と思います。日本の携帯は確かに優れていますが、iPhoneのような斬新さが欠けていました。Appleが日本のドアをこじ開けたことにより、この斬新さが入ってきます。とはいえ、機能的にはまだまだ日本のほうが上のところがあります。この双方が切磋琢磨すれば、更に次世代の携帯電話が出てくるはずです。「見る」「聞く」「打つ」「話す」以外の機能を含め、どのように変遷していくか楽しみです。iPhoneでワンセグTVを見れるという日はそれほど遠くはないと思います。期待しています。

でも・・・iPhoneのデータ転送は非常にコスト高です。特に海外でいじる場合は気をつけなくてはなりません。先日の請求でデータ代だけで400USDを越えたようです。どうもパックでそれを低く抑えるものもありますが、でも日本と比べるとまだまだ高いです。

いつの時代も、「新しいもの」=「高価なもの」という認識は必要ですね・・・。

クレジットとは?

2008-07-24 | ライフスタイル
米国で生活するのにまず必要なのは、ソーシャルセキュリティーナンバーというものです。これはこの国における身分証明みたいなもので、すべてのデータがこれにひっついてきます。日本の住民基本台帳と同じようなものと考えればよいのですが、さらに個人の社会情報や銀行・支払いとかその他諸々のものがこれには記載されています。これさえあれば、この人間が信用できるかどうか簡単にわかってしまうのです。

これはビザの種類によって取れる・取れないがありますが、一般的に駐在で来る人(またはその配偶者)は取ることが可能です。まず入国してからしばらく(5日から1週間くらい)してからソーシャルセキュリティーのアドミニストレーション(管理事務所)に行きます。ここで、パスポートや米国ビザのノーティフィケーション等々の書類を出し、申請をします。この後凡そ2-3週間以内に郵便で番号が送られてきます。これで完了です。またビザの関係で取れない人は、ソーシャルセキュリティー番号の変わりにTax Numberを取得することができます。(主にソーシャルセキュリティーナンバーが取れない配偶者の方とか、子供さんとか・・・。)どちらにせよ、どちらかは取得しなければならないものです。

さてこれが取れると、いろいろなことが可能になります。でもあせらないでください。これからも課題が山積しています。

まず米国に初めて住むことになると、“クレジット(信用)”がないのです。これはこちらで生活をしていくうちに、給料をもらったり、家や車を借りたり、買ったり、銀行口座を開いたりという基盤を作って行く中で徐々に作られていくものですが、これがある程度できるまでの間・・・、そうですねぇ・・・大体2-3ヶ月、は虐げられた生活が続きます。携帯電話を購入するにしても、「お前はクレジットが無いからデポジット(信用保証)で500ドル、キャッシュで払え!」とかTVをインストールするにしても、「2-3ヶ月してからご連絡ください」などどいうようなことを言われます。(現に私は言われました。) これが銀行にお金がたまり、クレジットカードを作り、生活が起動にのりだすと、まさに手のひらを返したようにダイレクトメールとか勧誘の電話がきだします。この対応はこれまでの虐げられた生活から比べればうれしいですが、いずれいやになってきます。今では来るなり「ごめん!」と言って、ちーん!と切ってしまいます。(失礼かもしれませんが、中にはテープがいきなり流れ出すのもあるので、それはお互い様ということです。)まあ、そこまでに達するまでが大変なのです。

でもやはり資本主義の国であり、お金がないとやっていけない国であることは実感します。

私の場合、会社のほうから「住居証明」みたいなものをもらいました。これが意外とどこでも役に立ちました。銀行の開設やインターネットの開設、子供の学校へのレジストレーション、運転免許の取得など‘クレジット“がない頃はこれのおかげでかなりスムーズに捗った事例もあります。もし出してもらえるのであれば、こういうものを関係先からいただいておくと、何かの際に役立つかもしれません。

引越しして、子供がこの夏から転校することになり、最近久々にこのような「見知らぬ土地での自分のクレジット」について考えることが多かったです。あの頃の経験があれば、それなりにスムーズに物事が進められました。まあ中にはそう簡単に進められなかったこともあり、これはこれで新たなる経験となって自分の中に蓄積もされましたが・・・。とはいえ、やはりこういう修羅場をくぐってこそわかるものがこちらの生活ではたくさんあります。日々ポジティブに生きることが大事なことなのです。

米国の“クレジット‘とは、「経験の蓄積」と言いかえられるかもしれませんね。

Rumba

2008-07-21 | ライフスタイル
日本と比較してこちらの家は「かなり広い」というイメージをお持ちの方がたくさんいると思います。これは事実だと思います。元々の国土の広さ、人間のがたいの大きさ、カルチャーの違いからスタンダード自体がまるで違うのです。日本であれば少ないスペースを工夫した機能的な家があたりまえですが、こちらでは、大きくて広くて「何事も無駄にスペースを使う」ような家が多いのです。

家が大きい分、日本と比べて作りも機能も大雑把です。日本の住宅を見ていると、「何か子供の工作」というような気がしてなりません。当然隙間風は吹くわ、蟻やゴキブリ、時として蜘蛛の巣がはるなんてことは当たり前です。

でも、そこは米国人、大雑把にでる欠点を大雑把に解決するのです。セントラルヒーティング(クーリング)システムによって、日本のように家の部分部分が冷暖房されているのではなく、一歩家にはいると全体にそれが効いているのです。ペイントとかにゴキブリや蟻の苦手な成分を含ませており、それで侵入者をあちこちで撃退しています。まあ強いて言うなら、日本は「細かいものまで緻密につくりあげるタイプ」に対し、米国は「細かいことには目をつぶるけど、それを大きなカバーで補強するタイプ」と言えるでしょう。「アイデア」は一流ですが、仕上げが「二流」なのです。(日本人はその逆ですね?)

ところで、その米国ではやっている商品で「Rumba」というのがあります。これは自動掃除機なのですが、これがまた非常に優れものなのです。大きさは直径-30センチ?くらいの円形で、これがオートマティックにあちこちを動き回り、掃除をしてくれるのです。日本人から見れば、「きちんと掃除できるのかな?」と思われますが、これがこの掃除機の中にセンサーが仕組まれており、うまく動くのです。また障害物にぶつかるとそれに応じて方向を変え、あちこちに移動するのです。科学的にこの動きを分析すると、なかなかちゃんと隅々まで網羅されているのです。また付属のセンサーをつけると、そのエリアから先には自動的に行かないようになりますし、またバッテリーが無くなれば自動的に「ポッド」(充電機)に戻るというものです。

ちなみに米国で買うと300USDくらいなのですが、最近日本でも販売していて、春に日本に戻ったときに調べたら、この値段が75,000円くらいでした。でも値段が倍というのは何ともおいしい商売をしているようです。これだったら、米国で入手してそれを持ち帰ったほうが断然安いと思います。

我が家でも昨年来これを導入して、「コロ」という愛称をつけて働いてもらっています。うちの細君は、掃除とか片付けとかが苦手な人間なので、その足りない部分をおつりのくるくらい補ってもらっています。今では細君が掃除機をかけている姿なんて、めったに見られなくなるほどになりました。

ほら、今も「コロ」が動き回っている音がしています。

でもよくよく考えてみると、日本の家はコンパクトすぎてこのような直径30センチ? もあるような円形があるだけで邪魔かもしれません。またいろいろなものが少ないスペースにあるので、彼が動き回ってもやたらぶつかるだけで、十分な仕事はできないかもしれません。広い家でなければ、きれいに片づけをし、配置よくものを並べないと機能的に働いてくれないかもしれません。やはりこの辺が「大雑把」なカルチャー故の商品だというような気がします。

とはいえ、このような「アイデア」がでる米国人の才能には頭が下がる思いです。でもこれをもう少し「仕上げ」がきちんとできれば、世界中で大ヒットする商品が生まれるのではないでしょうか? そんなことを考えさせられる一品です。

やはり、「天は二物を与えず」というところなのでしょうか・・・?

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査証ばなし

2008-06-30 | ライフスタイル
査証はグリーンカードを持っていない人で米国に長期滞在をする人であれば誰もが必要なものです。短期な場合は90日間までは査証なしでの滞在は可能ですが、こっちで生活したり学校にいったりするようであれば、それぞれの目的にあった査証が必要です。

ご存知の通り査証の種類はいろいろとあります。一番自由に仕事が出来るのがHビザ、一般の駐在の方々だとEビザとかLビザ、学生であればFビザとかになるのでしょうか?よくわかりませんが多種の規定により定められているようです。(http://www.arukikata.co.jp/visa/を参考にしてみてはいかがでしょうか?)

ところで、査証を取得するためには、いろいろと資料を用意しなくてはなりません。私の場合は、転勤が決まってからいろいろと関係各所にお願いをしてがんばってやっていただいたのですが、それでもビザの申請まで2ヶ月くらいかかりました。初めてなことなので、その間は結構やきもきした記憶があります。

その後、申請が米国政府に受理されると、今度は大使館で面接です。できれば早い時間に面接をとったほうがよいかもしれません。というのも、結構毎日ならぶのです。ディズニーランドと同じような列を作るのです。季節の良い春とか秋ならよいのですが、これが梅雨時とか冬だとたまりません。是非とも朝1番で予約をしてならぶのがお得だと思います。

さて、面接では何を聞かれるのでしょうか?前に米国にいた商社の友人は、査証更新の際に「日本の漫画、じゃりんこチエ」について聞かれたそうです。それが事実であったのか、はたまたふかしであったのかは私にはわかりません。でもそういう話を事前に聞いていたものですから、こちらとしては何を聞かれるか戦々恐々と言った具合でした。ところが、初めてのときも2回目のときもほとんど質問らしい質問はなく、肩透かしをくらってしまいました。ただ1回目は私と細君の2人で行ったのですが、2回目は子供たちも一緒で、彼らはこの3年間で身に着けた英語で流暢に面接官の質問に答えていたのが、妙にうれしく、また腹立たしかったです。(笑)

ちなみに面接と言っても、大使館に入ると大きな部屋があり、そこに椅子がならんでいるのです。前のほうに窓口が7-8箇所あって、自分の番が呼ばれるまでじっと待つことになります。自分の番が来るとその窓口まで行き、面接官がいくつか(まあ普通なら2つか3つ)質問をし、その後左手・右手の順で指紋と写真(だったけなぁ?)を撮られてお終いです。その後査証が送られて来るまで自宅待機を命ぜられます。ところでなんといってもこの窓口には鉄格子みたいな形をしており、まるで面接をしているときには、テレビの刑事番組に出てくるような刑務所の中の「犯人」と「面会人」みたいな感じがしてしまいました。こんなことを考えるのは私だけなのでしょうか??

だいたい4-5日すると査証入りのパスポートが送られてきます。これで完了です。

結構ここまでの作業には時間と神経を使うので、来たときには何故だかうれしくなります。これでまた数年は自由に米国で生活できるぞ、といった感じで・・・。

ひとつ思い出したのですが、パスポートや査証を作る・発行してもらうときの写真ですが、決して米国内で、それもWal Martでなぞ撮らない方が良いと思います。結構いい加減です。別にそれでも発行はしてもらえますが、パスポートは10年ものですし、査証も数年ものです。いくら自分と言えども映りの悪い写真と一緒に過ごすのは、あまり良くないかもしれません。是非とも日本でお撮りになられるのをお勧めします。(ちなみにうちの細君は自分のカメラで撮りました。それでOKだったところが・・・すばらしい。)

私の査証の写真はWal Mart製なので・・・最悪です。

電話

2008-06-27 | ライフスタイル
米国に来てからというもの、とっても電話をするのが嫌いになりました。ある意味でとっても恐怖感を感じるときもあります。とはいえ、別に対人関係が悪くなって電話をするのがいやになったとかというわけではありません。仕事をしているので普通に電話をかけますし、使います。友達や自分の周りにいる同僚、日本の関係者や顔見知りの人とは、米国人・日本人問わず電話をするのは問題ありません。むしろそういう人とお話をするのはとっても楽しいです。

ではなぜそんなに電話が嫌いなのか?というと、「顔の見えない相手、会ったことのない人と話をするのがいやなのです。」そう、前にも書きましたが、いろいろなサービスを電話でお願いしたり、契約したり、またトラブルがあった場合の説明、いろいろなネゴシエーションをするのがとっても嫌いなのです。

米国の場合、そういう内容は全部電話でできるようになっています。但し、オペレーターにたどり着くまで数限りない難関を突破しなければなりません。「あなたの電話番号を入力してください」「内容は次のどれでしょうか?」「オペレーターとお話になりますか?」等々の質問をずーっと我慢強く聞き、答えないと到達できないのです。日本語でも面倒なのに、それを英語で聞いて答えなければならないのには閉口します。挙句の果てに、「オペレータは今全員接客中です。順番をお待ちください」などといわれた日には、「むかっ!」ってなってしまいます。

前に米国のCMで、この話題をテーマにしたものを見たことがあります。永遠に質問が出されそれをひとつひとつ答えて行くのですが、いつまで経っても終わりません、というやつです。(そんなことをうちの会社はしません、というのがテーマだったのですが・・・) でも実際にはそういうのが程度の差こそあれ実際にあるのです。

第一関門を突破した後に、今度はオペレーターとの対応です。こちらからいろいろと話すのですが、まず相手を知らないからどう言っていいかわからない、話をしても発音が悪いから誤解される、日本人らしくYes-Noの使い方を間違えて、「いいえ」というところを「はい」という意味で答えてしまい、話が堂々巡りに入ってしまう、挙句の果てには何を話していたかすら忘れてしまう無限ループに突入するのです。とどめは・・・、電話が“ぶつ”って切れてしまい、また最初からやり直しです・・・。(更にこの報告を細君にして、ぶーぶーと言われたら、本当に目もあてられません。自分自身が可哀想です。泣。)

ご存知の通り、今インターネットとTV等でいろいろ苦労しています。そしてこの無限ループに突入しています。更に具合の悪いことに、話す相手がみなこれ強者ばかり。私は先週末に4時間もこれと格闘して、ついに匙を投げてしまいました。

私はこうした場合、最後にはローカルの出張所(出店)に出向くことにしています。それでいろいろと話をするのです。それで今までは何とか解決をしてきました。

でも経験上、どれだけひどい目にあっても、決して怒ってはいけません。時としてそういう強気な態度は必要なのですが、だいたいこういう電話で話しをする人はみながみな別の人なので、その人自身に今起こっている問題の責任がないときが多いからです。論理的に一から十まで根気強く、泣き落としを入れながら、説明するのです。そうすると向こうも同情をしてくれて助けてくれるのです。直接の原因者の場合なら怒ってもかまいませんが、あまり強く怒りすぎると相手のプライドを傷つけることになり、かえって逆効果になることが多いです。あくまでも忍耐強くしなければなりません。

こっちに来てから意外にも日本人は結構短気なことに気がつきました。そういうやり方をしているとなかなか米国人とは意思疎通ができないこともわかりました。やはりアウェーではアウェーなりの対応の仕方をしなければならないのです。

それはわかっているんですけどね・・・。

でも最近の状況はとっても腹が立っていて、もう既にこめかみの血管が2-3本切れています。結構来ています。無意識だったのかもしれませんが、今思うと今日この文章を書いたのはきっとそういう自分を戒めようと自分自身で思ったからかもしれません。

早くなんとかならないのかなぁ・・・。



日本ライクな生活のために・・・

2008-06-25 | ライフスタイル
よく海外駐在者の同類の方と話をしていると、家族の問題で、英語が苦手でその土地に馴染めない、日本が恋しくなる、食生活が合わないという悩みを聞くことがあります。確かに見知らぬ土地に来るのですからそういうプレッシャーやストレスが多分にかかるのはわかります。でも私からすれば、New Yorkとか西海岸にいる人はもっとましです。最近都市部に引越しましたが、それまでは都会から100マイルも離れた田舎にいた私達にとっては、そういう地域にいる方は本当にうらやましい限りでした。何しろ前にいたところは町の人口が1-2万人いるのに対して、日本人は10人に足りるか足りないかです。うちの家族と同僚を含めると、完全にマジョリティーを獲得できます。そういう環境の中でなぜかうちの連中はシビアなプレッシャーはありませんでした。まあどういうわけか適応力が他の家庭に比べてはるかにあったことも否めないと思います。

やっぱりインターネットの普及が大きいと思います。

こっちに来た時にまずインターネットで日本食の手に入る店をしらみつぶしに探しました。おかげで都市部ではみそ・豆腐はもちろんのこと、さしみ・納豆・お菓子類もそこそこは手にはいることもわかりました。(もちろん銘柄に限りがありますし、値段は日本のスーパーマーケットの3倍くらいします。)TVに関しては、こちらの日本語放送(TV Japan)を来てから1年後に入れました。以前はこちらのケーブルだけでも良かったのですが、やはり日本語の放送を見聞きしていないと次第に子供達のボキャブラリーが落ちることがわかったので入れることにしました。また同時並行的にLocation Free TVを導入したことが大きかったです。これについてはまたの機会に話をしようと思いますが、とにかくこれにより日本の普通の放送が見られるので、私にとってはすごく画期的なもので、始終愛用をしています。CDやDVDは、いろいろな宅配サービスがあるのですが、Club Japanがこちらにいても日本の定価で手に入るので重宝しています。(https://www.clubjapan.jp/exec/_media/shinpu.php?igc=1&jc1=1&ofs=50)また最初の頃は、Skypeを使って日本との連絡もネットを通じて安くできるようにしていました。今では電話料金が米国から日本にかけたとしても10-20円・分くらいなので、Skypeは娘が日本の友達と使っている以外はほとんど使わなくなりました。

一応こういう風に日本と変わらない生活ができるように努力してきたのも理由かもしれません。

こうして考えてみると、すべての情報がネットを通じて手にはいるので、昔の駐在職の先輩方からするとずっと恵まれていると思います。便利になったものです。今から15年20年前の頃とは想像もつかないほど快適になったと思います。

ただ問題なのは、「本」です。こればっかりはなかなか手に入らないので私もいつも難渋しています。New Yorkや西海岸などの大都市にいれば、日本の書籍店もあり、手に入りやすいのですが、インターネットで頼むと日本の値段の3倍くらいになってしまいます。もうこれだとさすがに手を出す気になりません。故に出張のついでにいつもこういう本屋に寄って必要なものを手に入れていることが多いです。あとは日本に帰ったときに、トランク一杯に本を詰めて帰ってくる次第です。(ちなみに大都市部の日本の書籍店では、日本の値段の1.5倍程度で本は買えると思います。)これはやっぱり航空便でくること、重さのわりにスペースをとることで運送費が高くなっていることに原因があります。企業によっては、会社でそういうものを定期的に送ってくれるといううらやましいかぎのところもあるようですが、もう少し安く手に入るように本屋や運送会社にがんばってもらいたいところです。(といっても無理ですかねぇ・・・。)

まあでも、大凡いろいろと細かく努力をしていくと、それなりに日本と同じような、似たような生活を米国でも過ごせるようになったと思います。皆さんの工夫話など聞かせてもらえるとまた参考になるかな?とも思います。

さて、相変わらず我が家の新居は今現在このネット環境がとらぶっております。ちょうどアメリカに来た頃の新鮮な生活に戻ったようです。笑いごとではありませんが・・・。(苦笑)

タクシーには気をつけましょう!

2008-06-24 | ライフスタイル
昨日からミネソタートロントーデトロイトと3泊4日の出張に出ています。家族のものからは「逃亡だ!」とののしられていますが、またこれはこれで仕方がないことと言いくるめて、完全に引越し作業から逃げ出しています。

ところで出張先ではレンタカーを使うことが多いのですが、短期間の場合や都会だと運転するのが面倒なので、良くタクシーを使うことがあります。ところが、このタクシーというものは慣れないとなかなか大変です。もちろん初めての土地であればどこに連れて行かれるかわからないし、言葉の問題もあるので、乗っている間は誰もが緊張のしっぱなしだと思います。かくいう私も未だにタクシーに乗るときは、まず運転手の様子をじっくりと観察します。

まずタクシーに乗るときは、行き先と大凡の金額を確かめましょう。これが基本です!
言葉に不自由だと思ったら、紙に書いてそれを見せたほうが場所を間違えなくて良いかもしれません。

未だに距離や料金をごまかす人が多いようです。「おかしい!」と思ったらきっちりとクレームをつけることが大切です。これをしないと本当になめられます。

なめられた話として最近あったことは、ラガーディア空港(NY)からマンハッタンに行くときに、Yellow Cabにチップを不当請求されたことがあります。通常$25-28くらいで到着するところで、そのときもそのくらいの金額で収まったのですが、$40出したところ、$5しかくれませんでした。「両替をしてくれと言ったのに、何で$5しかよこさないのか?」とたずねたら、「普通のお客だったら$35は最低くれるよ?」と言ったのです。通常タクシーのチップは1割から1.5割くらいというのが私の常識(他の人はわかりませんが・・・)でしたので、この金額だと25%も支払うことになります。さすがにそれは変だと思い、「そんなにチップを払う必要は無い。私の常識では1割くらいが妥当だ!」といったところ、結構なんだかんだと食い下がられましたが、最後には余計分を返してもらいました。

こういう例は極めてまれですが、遠回りをしたりとか金額メーターの進みが異様に速い(気のせいかもしれませんが・・・)と思われることはよくあります。やはり乗る前にキチンと確認をしておいたほうが安心できますね。

なんとなくなのですが、人種や出身国によって傾向があるのかな?という気もしますが、これは自分の勝手な推測なので、明言は控えさせてください。ただ、日本人は比較的言えば言いなりに払ってくれる傾向があるように考えられている節もあります。(慣れないところだと、あんまり言い返したりしませんよね?日本人はどちらかというと争いごとや諍いは好みませんからねぇ。)

我々はこういう不当な行為に対しては、断固クレームをつけるべきでしょう! でも身の危険を感じたらそれはやめましょう! やはり命あってのものだねですので・・・。

ところで、これとは逆のケースもありました。若気の至りだったのでしょうが、ある人がタクシーに乗って$80くらいのところまで出かけましたが、降りる際にチップを$1しか渡しませんでした。本当だったらこれは運転手がクレームを付けてくるはずなのですが、どうも彼が英語があまりわからなかったのか、それとも人のいい運転手だったかわかりませんが、(恐らくかなり怪訝な顔をしながら)帰っていったそうです。後からその話を聞いて、何もなかったのでホッとしたのですが・・・。「どうしてそれだけしか渡さなかったの?」と聞いたところ、

「だってホテルのベッドメークのチップもだいたい$1でしょ? チップってみんなそれといっしょじゃないの?」と答えられたそうです。

まあ日本はチップという慣習がないので仕方がないのかもしれませんが、「外国に行く前にはちゃんとガイドブックを読みましょう!」と言いたくなりました。(笑)

「正当なサービスには正当なチップをあげましょう!」 米国で生活するには大事なことです。