随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

火山灰と航空パニック

2010-04-23 | 雑ネタ
 先週から今週にかけて、ヨーロッパの航空網が大混乱に陥りました。理由はみなさんご存じの通り、アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山噴火 からでた火山灰です。でもここまで広域に渡って火山灰が広がったことはほとんどなかったようで、昨今の異常気象や連続地震といっしょに考えると、本当に知らないところで何か天変地異が起こっているかも知れない? とちょっと寒気がするかも知れません。

 日本の報道では、空港で開港を待つ人やら、日本からの便がキャンセルになったことを連日報道していましたが、当のヨーロッパの方はメディアには乗りませんが、本当に大変だったようです。私の知り合いがちょうど運悪くロンドンに滞在していたのですが、この出来事に巻き込まれて、約1週間、現地に缶詰の状態になってしまいました。その間連絡を取りながらいろいろと聞いていたのですが、例えば、フランスやドイツの空港に陸路で向かうことを考えても、ユーロスターが満席でとれないし、仮にたどり着けたとしても、火山灰が偏西風に乗ってヨーロッパ中部から西部に移動しており、移動先の空港が閉鎖される恐れもあるという状態だったのです。したがって、ロンドンに滞在し、毎日空港に通って状況をチェックし、開港したらすぐに帰るという選択を最終的にしました。

 この選択がやはり懸命だったと思います。

 19日のEUの交通相会議で運航規制が緩和され始め、20日には一部解除、21日に航空会社が臨時便を飛ばし、私の知り合いのような取り残された人を早く日本に戻そう(もちろん日本からヨーロッパにも戻そう)としたこともあり、今現在徐々に正常化へと向かいつつあります。

 私も知りあいも何とか今日日本についたそうです。(良かったよかった!)

 今回の大パニックは、新聞筋によるとSeptember 11を上回るものであったと報道されています。航空業界に与える影響が大きいとは言われていますが、これがいろいろなところにじわじわと影響がこれから出てくるのかも知れませんね。また、この火山噴火がいつ収まるかもわかっていないこともあり、今後も同じようなことが起こりうる可能性だってあるのです。そう考えるとしばらくの間、ヨーロッパには近寄れないかもしれません・・・。

 ところで、これだけ火山で大騒ぎしているのですが、現地がこの爆発でどうなっているか? についての情報は極めて少ないことに皆さん気がつきましたか? 今日私は出張からHometownへ戻ってきたのですが、空港から家に向かう途中タクシーの運転手さんが、「そういえば・・・、あれだけの噴火があって航空網が大混乱しているのに、現地はどうなっているんだろうね? お客さん知ってる?」と聞かれたのです。そういえば、飛行機の話はあるけど、現地の話って本当にないよなぁ~、と思いました。ということで早速調べたのですが、どうもそれほど大きな被害にはあっていないようです。むしろアイスランドの人はもう慣れっこのようで、そういうことがあればどのように対応するかその術を知っているようなのです。だから、「またか・・・。」くらいで済んでいるのです。外での被害とは対照的な構図ですね。

 でもこればっかしは自然現象なのでしょうがないですよね? トラブルに巻き込まれた人も、「まぁ、自然が相手だからどうにもならないよね~!」という感じの人が多かったです。多分これが人的なものであれば、恐らく皆さんの「怒り」も相当大きいと思います。

 とりあえず今後うまく終息方向に向かうように期待している次第です。

ATM事件

2010-04-21 | ライフスタイル
 先日日本に帰った時のことでした。自分の銀行口座をインターネットでチェックしたところ、いきなりSavingの残高が赤字になっており、そのペナルティーで70ドルものお金が私の口座から引かれていたのです。「なんで~?」って調べたところ、日本に来る前にお金を引き出したのですが、Savingの口座とCheckingの口座それぞれから引き出したはずのものが、両方ともSavingから引かれており、そのおかげでそうなってしまっていたのです。自分でネットでお金の操作をやって失敗したのであれば私のミスなのですが、銀行にいってわざわざ窓口でやったものですから明らかに先方の間違えなのです。普通の日本人ならもう血相を変えてどなりこみものです。でも米国ではそういうことをすると逆効果なのです。人間誰でも間違いはある。だからいちいち起こらず論理的に説明して、わからせて修正してもらうのが一番なのです。そうすれば相手も「うん、わかった!」と言ってやってくれるのです。

 そういう意味ではこの5年で私もずいぶん「大人の対応」を勉強しました。

 とはいえ、ペナルティーとしてお金が引かれている状態が続くのは良くありません。そこで、日本から戻るとすぐに銀行に行き、筋書き通り説明して修正をしてもらいました。無事お金は帰ってきました。

 で、この時ついでだから、会社からもらっていたチェック(900ドルほど)を自分のデポジットに入金してもらうことにしました。窓口のお姉さんが「最近ATMでもチェックを口座に入金できるわよ!」と教えてくれたので、それにトライしました。簡単な作業で無事入金作業は完了したのです。

 さて、翌日先の間違いが修正されたかどうかをチェックする意味で、インターネットで調べてみました。そうすると例の70USDのペナルティーは消えていました。これで一安心と思ったら、今度は800ドルほどのマイナスがそこにあったのです。

 新たなる事件、勃発です。困ったことにこれに関しては過去の知見がありません。悶々といろいろなことが頭の中によぎりました。「何か余計なチェックを切ったか?」とか「誰か口座にアクセスして、おかねを引き出したのか・・・」等々。事情がわからないだけに始末が悪いのです。仕方がないので、週明けにもう一度銀行に行き、「なんでこうなっているの?」って聞きました。

 「いやあねぇ・・・、ATMを使う場合チェックから全額デポジットにするまで数日かかるんですよ。それじゃお客さんは困るだろうから、とりあえず100USDだけは払い出しをし、それから1-2日経ってから確認をしてデポジットするんですよ。」との回答。

 つまり窓口だったらすぐに放り込んでくれるのが、ATMだとチェックするのに時間が必要で、換金までに2-3日必要ということだったのです。そんなの私は知りませんし、説明もしてくれません。やっぱりこういうのは聞かないとわからないものなのです。

 久々に「あ~あ、やっぱりわからないことは聞かなきゃ!」という気持ちになりました。

 米国の場合こういうことが多々あります。結構説明不足のところが多いし、抜けているところがあります。聞けば親切に答えてはくれるのですが、とはいえ、「わからないことは聞かなきゃだめよ!」という姿勢にはやっぱり頭にくることがあります。いやいや困ったものです。

 だからみなさんも、わからないことがあったらどんなことでも聞くようにしてくださいね~!

I kissed the ground!

2010-04-18 | Health Care
 とある2月のカリフォルニアの夜、私は友人達とホテルの近くの日本食屋で晩飯を食べていました。いつもであれば、車なのでお酒はまず飲まないのですが、この日だけはホテルのそばにお店があったもので、車を置いて出かけました。ご存じのように日本と比べきらびやかな夜の世界が米国にはありません。接待とかあったとしてもほとんどはおいしい食事を食べてジ・エンド。カラオケやBarのような2次会というのがありません。

 つまり、極めて健全な生活をいつもはしているのです。(笑)

 この日もそういう意味では健全な部類の食事会だったのです。ただ少し違ったことはいつもより若干多めにお酒を飲んだことくらいでした。

 で、終わった後、みんなでホテルに戻る途中、私はおもいっきりずっこけてしまったのです。

 まだお若い方にはわからないと思いますが、人間歳を取ると、頭で考えることに身体がついていかないのです。ほんのわずかな縁石だったのですが、簡単に越えられると思った私の頭の判断に左足がついていかなかったのです。

 大音響とともに豪快にずっこけてしまったのですが、生憎当たり所が悪く一面血が飛散してしまったからさぁ、大変です。普通こけたら手をついて骨折したりとか、すりむいたりするようなことがあるのですが、この時本当に運が悪く両手を手に入れたまま歩いていたものですから、顔面そのまま見事に激突してしまったのです。そして顎の下の部分が「ぱっくりと」切れてしまったのです。

 幸い顎の骨が骨折するようなことはなかったのですが、切れ方がそれはそれはきれいにやってしまったものですから、周りの人もびっくり状態。しかしながら本人はお酒で麻酔が効いていたのか、思ったよりも痛くはなかったのです。しょうがないのでそのままホテルに直行し、血がすぐに止まったのでそのまま寝てしまいました。

 良く朝目覚めて、やっぱりひどく切れていて、「こりゃやばいなぁ・・・。」とは思ったのですがとりあえずばんそうこうで止めて仕事をしていました。しかし本人の具合以前に周りの「大丈夫?」という目が気になり、やはり切れ具合も剃刀ですぱっとというよりはかなり深くやってしまったので、ちょっと午後に時間をもらって「修理」に行ってきました。不慣れな場所だったのですが、昨年来一緒に仕事を始めた会社の人たちが助けてくれたこともあり、案外早く病院が見つかり、応急処置をしてもらいました。(ちなみに10針近く縫いましたが・・・。)

 まぁ、これで怪我は大丈夫ということになったのですが、ひとつ問題なのは、この傷が大きかったこともあり、しばらくの間大きなばんそうこうを顎のところにつけなければならなくなってしまったことです。これがまた見た目が悪いのなんのって・・・。どこに行くにも、周りの視線が気になります。ホテルにチェックインしたときも、レセプションのお姉さんに、「お客さん、いったいそれどうしたんですか?」って聞かれる始末です。こういう時になんか洒落たギャグでも言えないかな? ってちょっと考えて・・・、

 “I kissed the ground! It was so sweet!”なんて瞬間的に宣ってしまったんです。自分では「いや・・・、道端にかわいい女性の写真が落ちていて、思わずそれにキスしてしまったんだよ!」なんてことをくるくるくるとイメージしてアメリカンジョークらしきものを(思考回路の中で)つくってしまったのかも知れません。

 ところが、これが意外にも大ウケ。あまりのリアクションに「これってこれで通じるのかよ?」って自分でもびっくりしてしまいました。調子に乗って他の何人かにもこれを言ってみると、意外や意外、わかってくれるんですよ、これが・・・。

 後で人に聞いた話だと実際に「I kissed the wall.」(壁にぶつかっちまったよ!)みたいな表現が実際にあるようなのです。なるほど、こういうことわざというかイディオムというのはこうしたジョークから出てくるんだなぁ、と実感してしまいました。

 その後1週間近くで抜糸ができ、通常の生活に戻ることができました。今は痛みもなく順調なのですが、もうひとつこの事件からSide Reactionが私の身に生じてしまったのです。実際に私に会った人は既におわかりなのですが、この話はまた別の機会に・・・。

 皆さんもまだまだ自分が若いと思ってはいけません。歩くときには手をポケットに突っこまず、きちんと足をあげて歩きましょう!

信じられん!

2010-04-17 | Cooking, Drinking
 まずは、この記事を読んでください。
 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100411/biz1004111202003-n1.htm
 
 こちらでも人気のあるドーナツ屋さん、クリスピークリームドーナッツが日本でお店を出したというお話です。米国のスイートはご存じのとおり日本のものと比べたら信じられないくらい「甘い」です。砂糖を食べているよりももっと毒的な甘さがあるのです。でもこのお店、そういうところと比べるとかなり日本人にマッチしたおいしさを持っています。ミスタードーナッツのような工夫というよりも極めてオーソドックスなもので、一度食べたら病みつきになる方もいるとは思います。

 でも、そんなお店でも9時間も並んで待つというところが、信じられません。

 確かにおいしいです。でも日本のスィートの方がもっとおいしいものはたくさんあります。私の大好きなモンブランやあんこ入りの大福、砂糖菓子でも「らくがん」のような素敵なものがたくさんあります。それと比べてみて、「9時間」も並ぶというのは尋常ではありません。まさに一日すべての行動時間をそのドーナッツに費やすのです。そこまでおいしいかと言われると、「本当にそう??」という感じがします。

 きっと日本人の「初物好き」という特性なのでしょうね?

 前にもカリフォルニアピザキッチンもこちらから日本に進出したとき、結構な人気だったと思います。こないだ日本に戻った時にとあるところのお店を見たのですが、相変わらずの盛況ぶりでしたね。でもさすがに以前のような大騒ぎするようなこともなくなったような気がします。

 熱しやすく冷めやすいところもまた人間の本性なのでしょうね??

 別にこれらのものがまずいと言っているわけではないのです。むしろかなりおいしいものだと思います。だからこそ日本に進出し、日本の皆さんに受け入れられているわけですから。ただ単に最初に大騒ぎするところが、ちょっと問題かな? と思うだけなのです。

 日本ではワイドショー的なものがかなりもてはやされていますよね? ある意味情報番組的な・・・。でもどちらかというと視聴率を取るためが主で、ちょっとしたことでもかなり大げさに伝える風潮があります。それに乗っていいものやら悪いものやら・・・と私は考えてしまうのです。

 どうせなら、米国にはもっといいものがあるんだから、そういうものを紹介してほしいよね・・・、クッキーとかチョコレート、フレーバーコーヒーなんかのように日本では手に入らない安くておいしいものがこっちにはいっぱいありますよ。でも、そういうのはきっとあんまり知名度が上がらないからワイドショーでは扱われないんでしょうね?

 本当に良いものが宣伝されず、話題性豊かなものだけが目立つという、そういうところが残念だと思う今日この頃です。

ブログ連載再開のお知らせ~「激動編」へ

2010-04-10 | とあるひと時
 皆様、本当にお久しぶりです。2月の終わりに更新をした後、まるまる1ヵ月強ブログの更新をしていませんでした。お楽しみにしていた方がいるかどうかははなはだ不明なのですが、万が一いたとしたらすいませんでした。

 重病説、ネタ切れ説、はたまた帰国説など諸説飛び交ったかもしれませんが、結局のところは「怠慢」が原因であり、更新をしていなかった次第です。確かに仕事がここ数カ月今までと比べて異常にいそがしかったのがあります。ほとんど家には帰れず、「どちらがホテルでどちらが棲みか?」なんていうギャグが家族や会社を含め、平気で通じてしまうような状況だったのです。ただ、これだけだったら「たかが15-20分くらいでできるエッセイじゃないの?」とか突っ込まれそうですが、それ以外にもいろいろと事件が多発していたのです。これについては今後再開するブログの中でご報告しようかと思っています。

 私も米国にきて、もうすぐ丸5年です。普通の企業からすればもう帰国の時期なのですが、つい最近日本に戻り、もう一度ビザを更新してきました。これでしばらくまたここに居ることになります。本人からすれば、せちがない日本での生活をするよりもこっちの方が良いし、何よりもこのブログを通じて米国の生活やら日本人の文化的違いを皆様にお話しできることが一番と思っています。というわけでこれからもよろしくお付き合いください。

 なお、こういうパターンの場合、大体ドラマとかだと「Season 2」とかいった具合に、リニューアル用のタイトルを用意しますよね? というわけでこのブログも「激動編」なるサブタイトルを入れてもっとクリティカルな、マニアックな、そしてハードなわけのわからない展開でお伝えできればと考えています。

 次週より新展開の「随想録―つれづれなる一言日記」をお楽しみに・・・。(なんて期待をあおるようなことを言っていいのだろうか? どこかのワイドショー的な感じがしますが・・・。)