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随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

飯がくえねぇ~

2013-03-08 | Cooking, Drinking
 久々のNYライフを味わっています。帰国してから数ヶ月、今度の仕事でも幸運な事に米国出張があり、年に数回こちらにくることになりました。言うなれば里帰りも兼ねたものなので、当人にとっても嬉しい限りです。

 ということで、先週末から米国に来ております。ちゃんと仕事はしていますが、余暇には大好きなミュージカルやブルーノートに出かけてきました。「本場ものは良い!」とは言いませんが、やっぱり自分的にもしっくりくるような気がします。(笑)

 ところが、逆に日本に戻ったせいで困ったことが今私に起きています。ご飯が食べられないのです。

 事の発端は今回到着したその晩、何かに当たったように気持ち悪いのと頭痛になってしまったのです。「どうやらあたったみたい…。」それが私の自己検診の結果でした。こっちに駐在していた7年半の間、あまたの回数出張に出たのですが、且つてこれと同じ症状になったのは一度きり。宝くじの4等を当てるよりも難しい状態が起こってしまったのです。仕事もあったので何とかそれをこなしながらも、残りの時間は体調の回復に勤め、とりあえず2日後には何とか元の状態にもどしました。それはそれでよかったのですが。

 その後、お客さんや会社の人と食事にでかけられるようになったのですが、今度はん何故か食欲がわかなくなってしまったのです。また気持ち悪くならないか、ということもあるでしょう。でも原因は、「量の多さ」と「脂ぎったメニュー」のようなのです。

 日本に戻る前にかなりの減量(15lbsくらい)をしました。その後その体重を維持しようとしつつ、自分でも食事の量は結構気にしながら暮らしていました。できるだけおいしいものをほどほどの量で食べる、満腹にはせず腹八分目で満足する、というポリシーでいたのですが、それが逆にわざわいし、第一印象で圧倒する米国の量理(料理とかけてます)に防衛本能が働いてしまったのです。これが第一の原因。

 もうひとつ、体調を壊したが故できるだけおなかにやさしい料理を探すのですが、こっちの料理にそんなものは(日本料理以外)ありません。見る料理すべてに油が使われているのですが、これがまたそのレストランそれぞれで違うのもあります。NYの高いお店やおいしいところは、それなりによろしいオイルを使っているので、まだ何とか耐えられるのですが、地方に出かけて食べると「ぎたぎたのもの」ばっかしで作られているもので、一口食べるだけで、「もう結構!」という感じになってしまうのです。

 日本に戻ってからおいしいものばかり食べていたせいもあるし、(日本料理)独特の体にやさしいオイルの使い方に慣れてしまったのも事実でしょう。

 ちなみに私は今回ほとんどの食事で半分くらいお残しをしてしまいました。(すいません…。)

 この二つの原因により、私の食事に対する欲望は完全に消え去ってしまいました。それができなければお酒も飲めず、故に今回の里帰りではヘルシーな生活をせざるをえない状況になったのです。帰国2日前にやっと体も完治したのですが、時既に遅しといったところで、「食の楽しみ」は次回以降におあずけとなってしまったのです。

 しかしながら逆に考えてみると、こっちに居た時にはあれだけの量とオイルをものともせずに完食していたわけですから、「やっぱりそりゃ太るわな~!」と思うと同時に、「自己節制は必要だ!」とつくづく感じてしまいました。

 皆さん! やはり何事もほどほどが肝心ですよ!

TKGしか愛せない??

2011-04-29 | Cooking, Drinking
 TKGとは何ぞや? と冒頭から考え込む方がいらっしゃるかも知れません。とある漫画で卵かけご飯=TKGと略して、ネタに使っているものがあります。ご存じの通り私は漫画が好きで、6年近く米国にいても常に日本のものはチェックしたり、お取り寄せしたりして見ています。きっと知っている人がいれば、私はどういうものを読んでいるかがわかるかもしれませんが・・・。(笑) でも今日のネタは漫画ではありません。

 日本人と米国人の食生活の違いについては何度か述べたかも知れません。極端なことを言えば、日本人は素材を大事にする文化、米国人は素材を調理し、ソースとのコンビネーションで食べる文化と言ったような違いがあると思います。ただ、調理というのはどちらかというと火を通すということにより素材そのものに含まれる菌や不純物を除去し、安全にしてから口に入れると言っても良いかもしれません

 前に書いたかも知れませんが、卵ひとつとってみてもその考え方は違います。スクランブルエッグ、目玉焼き、ゆで卵などは米国でも普通に食べることができます。しかしながら、「卵を生で食べる」というのは、彼らとしては考えられないことなのです。卵についている雑菌(例えばサルモネラとかO-157とか)を考えれば、そんな危険なことをして何で生卵を食せねばならないのかは、当然の帰結かも知れません。彼らはそういう意味での危険性を極端に嫌います。

例えば米国では「しゃぶしゃぶ」に比べれば「すきやき」はそれほど有名ではありません。現在震災復興ソングとして坂本九さんの「上を向いて歩こう」が昔「スキヤキソング」としてこちらで大ヒットしましたが、現在はどちらかというとすき焼きはそれほどでもありません。むしろ「シャブシャーブ!」(ちょっと発音間違うと日本人的にあぶない??)と言った方が米国人には分かりやすいかも知れません。それもやっぱり生卵を使うから敬遠しているのかなぁ?と個人的には思っています。

でも日本人からすれば、新鮮な卵に醤油を混ぜて、それをあたたかいご飯にかけて食べるのはあたりまえのことでしょう。これぞ素材を大事にする日本人の文化の象徴! とまで大げさにはいいませんが、あれを久しぶりに食べた時のなんかほっとした気持ちは誰もが理解できると思います。
 
まぁ、文化の違いから生卵を米国やカナダで食することは難しいだろうなぁ、と思っていたのですが、以前にカナダのバンフにある誰もが知っている有名ホテルでそれがあったのにはびっくりしました。恐らく日本人観光客が多いのでそのための特別なサービスだったのかも知れません。でもそれがきっかけで一応米国でも食せる生卵はないか? と調べてみたところ・・・、あったのです。通称「P卵」と呼ばれるやつです。卵の表面にPという刻印が押されているものです。

これはサルモネラ菌を除去する為に出荷前に表層殺菌をしているもので、日本の生卵と同様の工程を踏んでいるのではないか? と個人的に思っています。以前からその存在は友人や知り合いから聞いていたのですが、実際に見つけたときはうれしさ半分、本当に大丈夫か? という気持ち半分の状態でした。家に買って帰ってから恐る恐るためしたところ、「大丈夫!」でした。以降我が家では卵かけご飯、すき焼き、そして牛丼の上にかけて食べる等々の日本では一般的な食事を楽しむことができるようになりました。

確かこれに気がついたのが2年くらい前だったと思います。(それは以前のブログでも一部触れているかも知れません。) それからずっと食べ続けているのですが、とりあえずお腹を壊したり食中毒になったこともありませんでした。家族もゲストでお呼びした人にすき焼きを振る舞ってもそういう事故はありませんでした。という意味では、米国でも十分TKGが楽しめることがわかりました。

ただ、ひとつだけ気をつけてください。こちらの食品は日本に比べると品質保持期限というか賞味期限が極めて長く設定されています。牛乳も日本なら確か一週間くらいだったと思いますが、こちらでは一カ月以上平気で設定されています。(いったい何を入れているんだ? と言いたくもなりますが・・・。) まぁ、日本の場合「賞味期限」というわけがわからないけど、おいしく味わえる期間が決められることにより、素材のクオリティーを維持しようとしているわけですが、こちらは「安全に食べられれば良い!」という観点なので、その違いが出ているのかも知れません。でも卵なんかも賞味期限が販売されているときから1ヵ月以上になっている場合が多々あります。これを真に受けて食べようものなら、お腹を壊す可能性も否定できません。ちなみに私の場合、賞味期限2週間くらい前のものを食べたときに、「何か変だなぁ?」と感じたことがあり、それ以来3週間前までのものしか食べないようにしています。

最後は自己責任になってしまうのですが、やはり日本の食文化を米国で維持しようとするのは「命がけ」かもしれません。(大げさかな?) でも日本を長く離れると、こうしたたわいもない食事が本当にうれしくなるのです。

日本人が海外旅行に行くとすぐに日本食が恋しくなるのもわかるような気がしますね。

信じられん!

2010-04-17 | Cooking, Drinking
 まずは、この記事を読んでください。
 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100411/biz1004111202003-n1.htm
 
 こちらでも人気のあるドーナツ屋さん、クリスピークリームドーナッツが日本でお店を出したというお話です。米国のスイートはご存じのとおり日本のものと比べたら信じられないくらい「甘い」です。砂糖を食べているよりももっと毒的な甘さがあるのです。でもこのお店、そういうところと比べるとかなり日本人にマッチしたおいしさを持っています。ミスタードーナッツのような工夫というよりも極めてオーソドックスなもので、一度食べたら病みつきになる方もいるとは思います。

 でも、そんなお店でも9時間も並んで待つというところが、信じられません。

 確かにおいしいです。でも日本のスィートの方がもっとおいしいものはたくさんあります。私の大好きなモンブランやあんこ入りの大福、砂糖菓子でも「らくがん」のような素敵なものがたくさんあります。それと比べてみて、「9時間」も並ぶというのは尋常ではありません。まさに一日すべての行動時間をそのドーナッツに費やすのです。そこまでおいしいかと言われると、「本当にそう??」という感じがします。

 きっと日本人の「初物好き」という特性なのでしょうね?

 前にもカリフォルニアピザキッチンもこちらから日本に進出したとき、結構な人気だったと思います。こないだ日本に戻った時にとあるところのお店を見たのですが、相変わらずの盛況ぶりでしたね。でもさすがに以前のような大騒ぎするようなこともなくなったような気がします。

 熱しやすく冷めやすいところもまた人間の本性なのでしょうね??

 別にこれらのものがまずいと言っているわけではないのです。むしろかなりおいしいものだと思います。だからこそ日本に進出し、日本の皆さんに受け入れられているわけですから。ただ単に最初に大騒ぎするところが、ちょっと問題かな? と思うだけなのです。

 日本ではワイドショー的なものがかなりもてはやされていますよね? ある意味情報番組的な・・・。でもどちらかというと視聴率を取るためが主で、ちょっとしたことでもかなり大げさに伝える風潮があります。それに乗っていいものやら悪いものやら・・・と私は考えてしまうのです。

 どうせなら、米国にはもっといいものがあるんだから、そういうものを紹介してほしいよね・・・、クッキーとかチョコレート、フレーバーコーヒーなんかのように日本では手に入らない安くておいしいものがこっちにはいっぱいありますよ。でも、そういうのはきっとあんまり知名度が上がらないからワイドショーでは扱われないんでしょうね?

 本当に良いものが宣伝されず、話題性豊かなものだけが目立つという、そういうところが残念だと思う今日この頃です。

おいしいお店を探す術

2010-01-30 | Cooking, Drinking
 全米各地を渡り歩いていると、どうしても重要になってくるのは「食事」です。やっぱり健康でいる秘訣はおいしいものを食べて、寝たいだけ寝て、きちんと運動をし、なお且つストレスをためないことです。ところがそれがなかなかうまくいかなのは誰でもがご存じのことです。この中でどれが一番大切か? と言われたら、私のように「食事」という人が一番多いかも知れません。(まぁ、本当のことを言えば「うまい肴と酒」というのが本音ですが・・・。)

 我々は日本人です。だから体を満足させる食事のベースは日本食です。確かにいろいろなところに行けばおいしいものはたくさんありますが、米国の食事はどれも油が豊富に使われており、同じものを食べていると必ず飽きてきます。やっぱり醤油ベースの味が我々の「源」になっているのですね。でもこれって日本にいると意外とわからないものなのです。海外に長いこと来て、何か足りないなぁ? って感じた時に初めて「醤油」のありがたさが身にしみるのです。

 さてそういうこともあり、私が出張するときには必ず旅先でひとつやふたつ日本食の店を探しているのです。それもできうる限りおいしいところを・・・。多少お金が高くても仕方がありません。そこはやっぱりできるだけ日本人に合う味が必要なのです。また海外に出張に来る方は大抵「日本から来るのになんでまずい日本食をわざわざ食べなければならないんだ・・・。」という人が多くいそうな気がしますが、結構多くの人が、米国でもやっぱり「日本食」が食べたいというのです。これも前に書いたとおり、一食二食はいいけどあまり続けると飽きてくることにあるのかも知れません。

 そこで、どうやっておいしい日本食を見分けるかが大事になってきます。昨今米国でもダイエットや健康の観点から日本食は相変わらずのブームです。その中からおいしいところとまずいところを見分けなければならないのです。ちゃんとした日本人が経営しているところなら、まぁ、そこそこいけるかも知れません。でも大都市は別にすればそういう店は少なく、大体の場合はアジア系のオーナーのところが多いです。確かにおいしいところもあります。でも本当の満足はなかなかできません。そう考えると、初見で良い店を見分けるのは非常にコツがいります。

私の場合、出張先でまずGoogle Mapを出し、近くの日本食をリストアップします。そしてそれをRatingの多さで並び変えます。その中から日本語のついているお店でなお且つ「東京」とか「京都」、「一番」とか「将軍」とかいわゆる外人さんが好みそうな名前をはずしていくのです。こういうお店は日本人の経営でない可能性が非常に高いです。経営でなければおいしくない可能性があるからです。やっぱり日本人こそ日本人の心を知るのです。

とりあえずそんなこんなで数軒に絞ったあと今度はそのレビューを見るのです。良い評価ばかりであれば安全なのですが、中にはひねくれた人もいますので注意してみなければいけません。そして最後に2-3軒に絞って現地に行ってみるのです。

現地でのコツは、まず駐車場を見ることです。これは何も日本食に限りませんが、おいしい店は必ず混んでいます。逆に止まっている車がいないようなお店はまず美味しくありません。米国人はこういうところははっきりしているので、逆に目安になるのです。駐車場が混んでいる店ほど期待ができるのです。店内に入り、日本人が多くいたり、日本語表記があればとりあえず大丈夫でしょう。かなり確度は高いと言えます。

但しこれはあくまでも何軒かの日本食が近くにあり、そこから良いところを探すのに最良な方法なのですが、街にひとつしかないようなところでは、GoogleのRatingはあてになりません。やっぱり駐車場が混んでいるかいないかで判断するのが一番かも知れません。

もうひとつ私の判断基準があります。それはお持ち帰りの「おにぎり」があるかどうかです。これがあるところはやっぱり日本人の「心」がわかっています。我々にしてみれば翌日、脂ぎったカロリー豊富な朝食を食べるよりも、一個のおむすびとお茶があれば結構満足です。お持ち帰りできれば最高ですね。

ちなみに冬にツーソンに行ってそこそおこおいしい日本食屋をこの方法で探しました。味はよかったのですが、ただ・・・お持ち帰りのおにぎりが異様に大きく、すぐに崩壊するというものでした。やっぱり中にはちょっとした失敗のお店もあるかも知れませんが・・・。

もしみなさんも旅先で日本食(他のものでも同じですが・・・)が食べたくなったら、ぜひこの手を使ってみてください。保証はできませんが、多少あたる確率は高くなると思います。

秘伝のたれ

2009-09-19 | Cooking, Drinking
 焼き鳥がたべたーい!

 いきなり何を言い出すかとお思いでしょうが、実はMSNのHPを見たらいきなり焼き鳥の画像が・・・。パブロフの犬じゃないのですが、よだれがどっとあふれ出してきました。

 だってやっぱりおいしいじゃないですか? 私は日本に帰るたびに必ずと言っていいほど焼き鳥屋に行きます。あの「秘伝のたれ」と称される甘醤油の味が備長炭の炭でじっくりとこんがり焼かれたあの味はなかなか忘れられるものではありません。

 確かに米国でも焼き鳥を食べることは可能です。ちょっとした食材店に行けば、それらしき鳥or豚が野菜と一緒に串にささっているのがあります。(シシカバブーかもしれませんが・・・) でもあれを買って行って自宅の魚焼き器かBBQの網で焼けば、きっとそれなりの雰囲気は味わえるかも知れません。でも味は味わえません。やはり「秘伝のたれ」が違うのです。

 考えてみれば米国人はステーキやサラダにいろいろなソースやドレッシングを使います。時には素材の味を感じさせないほどどぼどぼとかけて食べています。でも考えてみると日本人のような「秘伝のたれ」みたいな使い方はしません。

 いや、そう考えてみると長年の間にずっと使いながら作り、作りながら使っていくようなたれの使い方をするような日本の文化はあまりないのかもしれません。ヨーロッパのデミグラスソースとかブイヤベースはどうなのでしょうか?  そのへんはよくわかりませんが・・・。

 よく日本のレストラン雑誌を読むと、何十年にわたりそのお店の味として受け継いできたたれをベースに料理を出しているところがたくさんあります。彼らは料理の味を売っていると同時にその「歴史」もお客さんに出しているのです。この「歴史」にはたくさんのおいしいエキスが詰まっているものですから、誰からもおいしいといわれるんでしょうね・・・。

 私は日本にいたときに比べるとだいぶ料理をする回数が減りましたが、とはいえ、週に一度くらいは自分で作ります。海外に来て、日本で細君に修行(?)させられたことが本当に役に立っているのです。だって自分の好きな日本の味をこちらでも再現できるからです。でも、焼き鳥のような「秘伝のたれ」を使ったようなものはできません。こればっかりは、日本から「たね」を持ってくることもできないわけですから・・・。だから日本に行ったときだけの楽しみにしています。

 米国生活には何不自由をしているわけでもないですし、日本に一時帰国すれば余計な仕事が増えるばっかりなので好んでそうしたいとは思いませんが、たまにこういう風においしそうな画像を見ると、ちょっとだけそそられるところがあります。

 面倒くさいので、こっちでそういうお店をオープンすればいいんですけどね! そうしたらその悩みも解決するでしょう・・・。(笑)

アボガドとステーキと醤油

2009-09-15 | Cooking, Drinking
 アボガドというと、卵みたいだけど濃い緑色の外皮の厚い食べ物という認識は誰しも持っているものと思います。色的に似ているのがキューイ。とはいえ、くだものの柔らかさと比べれば、はるかに硬いものだと思います。日本にいるとなかなか(?)手に入りにくそうな食べ物のような気がしますが、こちらでは普通に売っていて、それほど高くなく、それでいておいしいものが多いような気がします。

 意外とサラダとかにもいいし、混ぜてもいいし・・・。あのなんとも言えない柔らかくて甘いような甘くないような食感が良いといえば良いし、気に入らない人には多分いっしょうかけても好きにならないものなのかもしれません。

 確かに日本ではそれほど食べなかったのであまり馴染みもなかったのですが、細君がこっちに来てから、しょっちゅう一品料理として出てくるようになりました。どういうのかというと・・・、

1) アボガドを縦に二つに割る
2) 中のタネをくり抜く
3) 玉ねぎのみじん切りを入れる
4) 鰹節をかける
5) 最後に醤油を少々たらす
 という極めて簡単なものなのです。

 でも一回食べてみると、それはそれでなかなか和風らしい味にしあがっているのです。お酒のつまみにもなかなかあうかもしれません。まぁ、元々お寿司でも「アボガド巻き」のようなものがあるわけで、基本的には醤油とミートする食材なのです。極端なことを言えば、醤油とマッチすれば、だいたい日本人の好みにあうといっても過言ではありません。

 他にこういう例がありました。

 ある時友人達とステーキレストランに行きました。とある彼は20Ozのステーキを完食するよう他の人に強制されて、チャレンジをしてみました。傍からみたらそんなに大きくはないのですが、いざ食べてみるとなかなか進みません。ステーキソースで押し込んでも、ワインで柔らかくしても、後半なかなか進まなくなりました。7割くらいまでは消化できたのですが、残りが進みません。もうギブアップ寸前です。

 誰かが言いました。「このレストランに醤油はないかな?」

 中西部の田舎町のステーキハウスにまさかそんなのがあるの? と思いましたが、聞いてみたら出てきました。日本製の醤油です。Soyソースは前にも出ましたが、全世界共通のブランドなのです。意外なものの出現に、皆が歓声をあげました。

 そして彼はこの醤油をステーキにたらすと、残りを一気に平らげてしまいました。彼曰く「味が変われば意外と食べられるものだな・・・!」とのことでした。

 そうなのです。米国は料理の量が半端じゃないわけですから、食べていくうちに飽きてしまうのです。だからいろいろと味わいを変える様に工夫をすれば、その飽きがあまり来ず、食べきれてしまうのが彼の実験によってわかったのです。このアボガドにしても、味が変われば・・・、ということなのです。

 でも一つ気をつけてください! いくら味が変わって食べられるからといって、食べ過ぎてはいけません。こちらの人みたいに、全身肉布団になってしまってはおいしいものもおいしくありません。食べるのはほどほどに、おいしいと思う分だけ食べるのが一番幸せだと思います。

ヨシダソースって?? 

2009-09-03 | Cooking, Drinking
 最近日本から来るうちの会社の同僚に、「ヨシダソース」について聞かれることがあります。結構日本では評判だとか? 米国で最も売れているソースだとか? 米国で一番の有名人だとか? 等々聞かれます。中には、どこに売っているか教えてくれませんか? と言われています。

 最初は何のことかな? と思っていました。まぁ、ひとりだけだったらマニアの類か、と片付けていたのですが、何人もの方から聞かれたので、そのわけを聞いてみるとどうもTVのバラエティー番組などで取り上げられて、ブームになったようなのです。それで、一目それを見ようと、できれば買おうと思って聞いてきたことがわかりました。

 しかしながら、東西海岸エリアはどうかわかりませんが、私の聞く限りではそんなに有名なものではありません。というか、中西部にいるからでしょうか? 全然私の耳には聞こえてこないのです。

 というわけで、ちょっとそのHPを見てみました。

 アメリカンドリームに成功した人のような感じですが、いろいろと考えてもそれほど大げさなものでもなさそうです。一財を築いたのはすごいことなのですが、そのことを日本の報道がお得意の尾びれ、背びれ、そして胸びれまでくっつけて騒ぎになっているような感じがしました。

 ちなみに、私のいる街にあるWalMart のような全米展開のスーパーマーケットや、グルメ嗜好のストアを何軒も覗いてみて調べたのですが、「全米展開」と豪語するには程遠いくらい、どこにもそれは置いてありませんでした。やっぱりいつもの日本の報道番組のやり方かな? と思えてくるのですが、それ以上に実際のその味というのがどうか? と言うのが気になってしまいます。ということで、現在引き続き調査を実施しております。この結果はどこかでご報告をしたいと考えています。

 でもね、こっちでBBQソースっていったら、1本あたり2-3ドルくらいのものですが、ちょっと日本の通信販売を見たらそれが600-700円くらいになっているから、やっぱりこれってきっと暴利をむさぼっているんだろうなぁ・・・、って思ってしまいました。


 皆さんはこのソースのこと、聞いたことありますか??

ラーメンと半チャーハン

2009-08-29 | Cooking, Drinking
 日本にいる頃ですが、昼食時等にずいぶんB級グルメのお世話になりました。外食をする機会が極めて多かったのですが、かといっていつもおいしいものばかり食べられるわけではありません。時間が無ければ早くできるものを、懐が寂しければやすいものを、それでいておいしいものが私の定義するところの「B級グルメ」なのです。

 B級グルメで定義されるようなものは・・・、
*ラーメン
*牛丼
*カレーライス
*(立ち食い)そば・うどん
*カツ丼・天丼 
等々があげられると思います。

 まぁ、一般的に高級店に行けばそこそこおいしいものが食べられるのは間違いありませんが、ふとよった小さなお店の料理がとてつもなく美味で、やみつきになり、それから通い続けることが多くなるようなことは誰にでも経験があると思います。別の意味で「自分の忘れられない味」というのがB級グルメの定義とも言えましょう。

 ところが、米国にくるとこういう料理が一切食べられません。日本料理店に行けばそこそこのおいしいものは食べられます。でも、「あの店のあの味でなければダメだ!」という人にとっては、それを食するためにわざわざ太平洋を飛んでいかなければならないのです。例えば、吉野家の牛丼にしてもそうですが、米国のお店の味は日本のそれと比べて似ているとはいえ、微妙に違います。私の場合、醤油+七味+しょうがをふんだんにかけることにより、日本の味にかなり近づくことを見つけました。でも、日本ではそれに生卵をかけるとおいしい味わいが倍加するのですが、こちらではそれはできません。私の目指す「吉野家の牛丼」はこちらでは食べることが不可能なのです。

 とはいえ、食べたくなれば抑えきれない欲望となるのが人情です。NYとか西海岸に行けば、全く同じ味ではありませんが、似ているものは食べられます。だんだんこちらでの生活が長くなれば、舌がそれなりに馬鹿になりますから、そういうものでも十分に受け入れられるようになります。悲しいことですけどね・・・。

 そういう事情もあり、私が出張に行った先でそういうB級グルメがあれば多分他の主食を無視してでも食べることが多いです。ちなみにNYで2-3日滞在すると、「ラーメン」、「牛丼」そして「カツカレー」の3点セットが私の主食になります。(笑)

 ところで、こういうB級グルメの中でもラーメン&半チャーハンは我々ビジネスマンには欠かせないものです。ラーメンはそこそこいろいろとおいしいお店があるのですが、どうもチャーハンはいただけません。卵・チャーシュー等がほどよく交わり、それでいてべとべとしておらず、ピリッとした中華味が入っているような日本の味ではないのです。べたべたしたり、味が濃すぎたり、何かその辺のまずい中国料理がコースの最後に出すような味なのです。日本でチャーハンと言えば、ご飯茶碗にべたべた押し込んで、プリンと同じ要領でひっくり返したあのドーム型のものであり、それでいて醤油っぽい味がはんなりついているようなものを言うのです。あれとラーメンの汁を一緒に食べると、それはそれは満足できるようなものになるのです。まさにラーメン&半チャーハンは、ラーメンの味を楽しみ、チャーハンのおいしさに舌鼓をうち、それをラーメンの汁が支えあっているという絶品のB級グルメなのです。

 基本的にこういう食事ができないのが残念なのですが、その分日本に帰ったときに食することができるので、それで満足しています。自分でも結構料理は作るので、大方のものはそれでやり過ごせるし、久しく食べればその分その喜びも倍加するという風に前向きには考えていますけどね!

 よくよく考えると、もしちゃんとそういうB級グルメの料理の基礎を知っていれば、特に日本人がいないようなところでは意外と評判のお店ができるかもしれませんね! どうでしょうか?
 

二兎を追うもの・・・ 

2009-07-21 | Cooking, Drinking
 久しぶりに我が家に帰ってきました。細君と子供達が帰省中のため、今はひとりです。ここ2週間ほどほとんどずっと出張で家にいなかったこともありますが、帰ってみてわかる静けさが妙に染みてきます。

 さみしいのもあるのですが、それとは別な感覚が私の中にありました。こんな風に一人っきりで家にいるのは何年ぶりでしょうか? そう考えると何故か新鮮な気持ちになるのです。考えてみれば独身の頃はそういうことも良く感じたのでしょうが、結婚して早20年近く経とうとしています。いつの間にか忘れてしまった「自分だけの時間」を今は満喫することにしました。

 ところで、一人になるとちょっと困るのが食事です。大抵の場合は外食三昧&お酒の飲みすぎになるのがオチなのです。とはいえ、出張以外もいつも外食と言うわけには行きません。家に食べるものが何にもなければそれもありでしょうが、今回の場合、うちの細君はしっかり野菜を残していきました。それもけっこうたくさん。そして出張で長い間いなければ(野菜は)どんどん弱っていきます。おまけに、賞味期限のルーやらなんやらもわんさか残していってくれたおかげで、私は自分の好むと好まざるとに関わらず、料理をつくらなければならないはめになりました。

 以前みたいにお仲間さんが一緒にいれば、「たまには飯でも食べるか?」といいつつ酒を飲む理由になったのですが、今はいません。完全に一人分しかいらないのです。いつもと同じ量をつくると、あまってしまうのです。

 そこで、私は考えました。

 残っている材料はじゃがいもとにんじん、ハム、ソーセージ等々です。これだけあればシチューができます。でもこれ一品だけでは多すぎます。で、とりあえずこれらを混ぜて、火を通してゆでました。次にこれを2つに分けて、1/3をカレーライス、残り2/3をシチューにしたのです。同じ汁ものでも、味が違うわけです。で、シチューを半分食べて、その残りとカレーライスをパックにし、冷凍しました。こうすれば違う日に火を通せば簡単に2回分の食事にできるのです。こうやって作る過程が同じものを途中でわけて2品作れば、他の日に手を抜けるわけです。

 この方法、他の例でも良くやります。例えばお昼ご飯にスパゲティーを作るとき、余計めに茹でます。使った残りをそのままハム・玉ねぎ・にんじんとマヨネーズで和え、スパゲティーサラダを作るのです。昼に作ってそのまま冷やしておけば、夜の一品を作らなくてすむのです。これでまあまあの時間短縮になるのです。

 「料理は工夫」というのは、何も味だけではありません。素材の使い方を上手く考えればかなり時間短縮と手間を省くことができます。そういえば、昔日本で共働きだった頃、よくこういう手を使ったものだと思い出しました。今でこそ、ほとんど全部細君にまかせっきりになってしまいましたが、たまにはこうして一人でやってみると昔やった自分の手際を思い出すことができました。別の意味で、この生活が私の頭の中のリハビリになっているのです。

 考えてみれば、慣れてしまいすぎて忘れていることってたくさんあると思います。たまには昔の「不自由さ」を思い出して、どうやって自分が対応していたかを思い出すことも大事ではないでしょうか? 使い忘れた頭の中にある記憶をもう一度呼び覚ますことにより、自分自身が活性化することもあると思います。単に歳をとることに「慣れる」のではなく、自分で自分をブラッシュアップすることにより、常に新鮮な感覚を維持することが大切だと思います。

 私ももっともっと自分を磨かないとダメだなぁ、と知った一人の台所での出来事でした。

コンビニ弁当について考える

2009-05-28 | Cooking, Drinking
 昨日今日とBostonのほうに行ってきました。一泊二日のショートトリップでしたが、午後のミーティングにも関わらず、直行便が朝一と夕方しかなかったので、仕方なく早起きをしてでかけました。幸いにもフライトは行きも帰りもすいていたので、かなり楽だったです。

 別にSwine Fluがあったというわけではなかったのですが、朝早くついてとりあえずホテルに入り、仕事と仮眠をしました。ホテルを空港の近くにとったから出歩くにも行く場所がないし、かといってダウンタウンに出かけたところで手持ち無沙汰になるわ、といった感じだったので時間までじっとしていました。結局昼食も食べずにいたら直ぐに予定の時間になってしまって、相手先にでかけました。

 ところが、ミーティングが思いもよらず長くなってしまったので、先方がちょっとした夕食を出してくれたのです。なんと所謂「コンビニ弁当」なのです。米国では日本とは違い、こういう「コンビに弁当」やら「おにぎり」「お惣菜」は売っていません。いや、正確にはニューヨークやシカゴ、ロスアンジェルスのような日本人がたくさんいるところではあるのですが、一般的な米国の街ではそういうものが売っているところというのはほとんどありません。私にとってみれば、こういうものがあること自体「新鮮」なのです。だからサンフランシスコとかに行くと、よく日系のスーパーにいって、買い込むことがあります。

 で、ボストンのコンビニご飯の味は・・・、想像通りでした。

 まぁ、日本のようなクオリティーを求めること自体が難しいことですし、米国とは違い、「如何にコストを安くして、おいしくできるのか?」を細の細まで研究し尽くして作られたものとは所詮レベルが違います。それは仕方がないのです。でもこちらに来て長くなると、こういうものを見ただけで、「うれしいなぁ~!」と感じることができるのです。

 さて、コンビニ弁当の良さを上げるとすれば、やはりおかずの種類の多さでしょう。こちらの場合、メインの料理を満腹になるまで食べさせるというのが普通ですし、日本のように「いろいろな味を楽しむ」という感覚がありません。「おいしいもの、好きなものだけ堪能すればいいじゃないか?」という考え方ですから、好みは偏るし、栄養がアンバランスになるので、肥満の元になります。また味に関しても一つの味に固執しますから、当然したが成長しません。一方で日本の料理は基本「会席方式」です。「いろいろなものを少しずつ味わいながら、贅沢に食事を楽しんでいく。」という考え方なのです。ところが、食を楽しむわけですからいろいろ種類があっても、中にまずいものがあれば、それが食事自体を台無しにする可能性もあるのです。人の好みもあるでしょうが、全ての種類のおかずに関して一定のレベルを保たなければならないのです。もちろん塩分・糖分・油分とかがそれぞれバラバラですから、それらも全部計算されなくてはならないのです。コンビニ弁当はそれにさらにコスト・たべやすさ(例えばレンジでチンするとか・・・)も追求しているわけですから、変な言い方をすれば、あの小さなボックスの中にたくさんの「技術の粋」がこめられているのです。

 大げさかもしれませんが、それだけすごいものなのだと思います。特にこっちの日系スーパーにないような「コンビニ弁当もどき」を食べると、日本のあのようなお店のありがたさを痛感します。でもきっと、こういうのをこっちのローカルな街で売ってももうからないでしょうね・・・。だって奴ら、食べる量が半端じゃないのです! ばかばか食べてれば、それはもう舌は馬鹿にならざるをえませんね。

 繊細な舌をつくること、それが日本人の「欧米型肥満化」を防いでるのかもしれません。皆さんももっと食事を楽しみましょう! ちなみに、私の今回のボストンでの食事はこれだけでした。悲惨だなぁ・・・。