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随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

めんどくさいシステム

2009-02-10 | ライフスタイル
今日はとってもめんどくさい作業をしました。というのもこっちのHome Phoneのシステムがちょっと日本と違うのでそれを修正していたのです。

めんどくさい? というのは留守電システムが日本と違うのです。

日本の場合、留守電機能は電話自体についています。だから誰かが電話をかけると留守電メッセージはその電話機に録音がされるのです。ただ、携帯の場合はどちらかというとメッセージセンターに問い合わせをするシステムですよね?

米国の場合、Home Phone自体のシステムもメッセージセンターに問い合わせをするシステムなのです。まあ前述の日本の携帯と同じと考えればよいのですが、如何せん英語が絡むものですから、結構使うのがめんどくさいのです。

というのも、日本と違い米国の場合、Home PhoneとCable TVとInternetがおおよそワンセットになって、プロバイダーから供給されています。全てがパッケージになっているので、このようなボイスメールセンターのシステムもこの中に自動的に組み込まれているのです。ところがこの説明が詳細にされていない、というか私自身が理解できていないこともあって、このシステム自体があったことに気がついていなかったのです。だから誰かが電話をかけて出ないと、そのままメッセージセンターにつながり、メッセージを残しても、こちらからは全然返事をしないという事態になっていたわけです。

うちとしては、「自宅にかけて出なかったら、携帯にかけてよ!」という主義ですから、まあ家の電話にそれほど重きを置いていません。まあそれはそれでいいのですが、ある日突然「あなたのうちに電話をかけてメッセージを残しておいたんだけど・・・。」と言われるとちょっと複雑です。確か初めにこのシステムははずしておいたはずなのですが、どうやらさっきまで、そのようになっていたようです。

ということであわてて私はプロバイダーに電話をかけて確認と取り外しをしました。これがまためんどくさいのです。だって、いろいろとIDとかアカウントナンバーとかの照会からはじまり、話さなければならなきゃならないじゃないですか???

で、今回は電話はめんどくさいので、Chatシステムでやってみました。これは非常に楽でした。日本人はやっぱりしゃべるよりも書くほうが楽です。(笑) 向こうも理解しやすいようで助かりました。

でもまぁ・・・、日本の方がサービスしすぎというのは今までよく感じたことですが、こういう風に何でもかんでもお任せパッケージになっていて、中味が分からないというのは困ったものです。まあ米国でもこういう風に過剰なサービスがあったのには少し変な意味で感激でしたが・・・。

できれば、こういうのも簡単に日本語でできると楽なんですがねぇ・・・。

米国インターネット事情

2009-01-05 | ライフスタイル
20年前に米国に駐在している方々と比べると、現在の我々は本当に恵まれていると言えます。昔は日本と自分をつなぐものは電話・テレックス・Faxなどの限られたものしかありませんでした。TVジャパンのような日本語放送もちょうどはじまるかはじまらないかのころでした。ところが最近はインターネットの発達により、日本のニュースや天気予報を初めとしたいろいろな情報を簡単に入手できます。もちろん前はFaxや手紙でしかできなかったような情報交換もE-mailの登場により、よりリアルタイムにできるようになりました。もちろんこれだけではありません。今では今まで何度か話をしたようにロケーションフリーTVなどを利用すれば、日本のTV番組すら生で見れるようになったのです。

技術の発達とともに世界はぐっと縮まったのです。

こういうことがある程度分かっていたので、私の場合米国に赴任するのにはあまり不安めいたものはありませんでした。事前に住むところの近くに何があるか、どこに行けば日本のものが買えるのか? というのをネットを通じ調べておきました。その上で、実際に現地に行って確かめもしたので、米国に来る頃には既に大方のことはわかっていたのです。それにE-mailやSkypeを駆使することで、日本ともよりスムーズにコミュニケーションが図れることは分かっていたのも、そんなに神経質にならない理由でもありました。

とはいえ、こっちに来てからネットに関しては大きな問題があることがわかりました。

というのも、米国のネットサービスは概して遅いのです。3年前、来たときにこっちで「High Speed」というと、大体1Mbps程度。少し早くても3-5Mbpsのものでした。これだけあればとりあえずネットは使えるのですが、とにかく遅いのです。ロケーションフリーTVを見ようとすれば、最低3-5MBないと画像がうまく映りません。郊外の業者と交渉をしたのですが、やはりインフラが整備されていないところではせいぜいこのくらいが限界です。昨年の夏に都会に出てきてからは、やっと10Mbpsを超えるようなサービスも得られるようになりましたが、日本では大体30-50、いや100Mbpsが当たり前の世界なので、道考えても「High Speed」というにはあまりにもお粗末な状況であることは変わりありません。

まあ例えるなら「首都高」を「首都高速」ではなく「首都高架道路」というようなものです。

今後ネット事情はどんどん良くなっていくとは思いますが、日本でのサービスを知っている以上、どう考えてもあまり恵まれた環境とは言えません。とはいえ、先達の苦労から比べればはるかに良き環境にいるわけですから、それで文句を言っても仕方ありません。

いずれ環境はどんどん良くなっていくのでしょうから我慢しましょう。

これからもネットはどんどん発達していくことでしょう。そうなるともっと便利な使い方もできるし、情報もサクサク取れるようになるでしょう。TVだって、いずれはHigh Visionでリアルタイムな日本の放送が見れるに違いありません。ただ、時間がもう少し必要なんでしょうけどね・・・。

ただ、これから日本からこちらに来る方は、比較した場合、多少の不自由感があると思いますので、覚悟をしておいたほうがいいですよ! (笑)

Tipについて

2008-12-29 | ライフスタイル
米国では、いろいろなサービスを受けるとTipを必要に応じて支払います。タクシーだったら1割、食事だったら1.5割、ベットメーキングであれば、枕銭として$1くらいというように、場面場面によって、その支払い方が違います。日本のようにこの「Tip社会」に慣れのない人にとっては、この社会制度に順応するまでに時間がかかります。なかなか自然にできないのが悩みの種です。

ある程度自分なりの決めを作ってしまえば良いのですが、そうなるまでには結構時間もかかります。また前にLGAでのったタクシーの話にもありましたが、不当なTipを要求する輩もいます。そういうのに左右されず、自分なりに「的確な」Tipを渡せるようになるまでには修行が必要なのです。

もうひとつ気に留めておいたほうが良いこともあります。たまにお勘定をしてもらうと、中に“Gratuity”と記載されているものがあります。これには気をつけましょう。この言葉はあらかじめ店側で要求したチップをお勘定に入れたものです。これに更にTipを払ってしまうと、「Tipの2重払い」をしてしまうことになります。これではお店や接客担当に余計にお金をあげてしまうことになります。15%+15%で30%ものチップを支払うことは決してないのです。ただ、功名にもカードとかで清算する際に、サインする紙にはこの”Gratuity”という言葉が消えており、更にTip欄があるときがあるので、よくチェックしないと大変なことになります。

ちなみに私も米国に来てからこの失敗をしてしまいました。後から自宅に戻ってみて調べたら2重払いが発覚したので、とっても恥ずかしい思いをしました。もう二度としないようにいつも気をつけています。

さて、San Diegoの最後の夜に、「Blue Point」というシーフード料理屋さんに入りました。何となく店の雰囲気がよかったのと、中に日本人の家族がいたのを2日前に見ていたので、これはおいしいかもしれない? と思い、マークをしていたのです。今日ついに夕食場所のレパートリーがなくなったので、チャレンジと思い行ってみました。結果的に非常においしい料理で堪能できました。更に驚いたのはそこの接客担当の方でした。結構日本人的にいろいろと細かいところに気を使ってくれるのです。普通の人だったらまあお決まりというか口先だけの接客をする人もいるのですが、この人は優れものでした。料理を出すタイミング・片付け等を自分だけでやるのではなく、更にアシスタントに指示したりして良く見ているのです。なかなかこういう人が米国にはいないので非常に感動してしまいました。おかげで始終料理をおいしく堪能できました。こういう人には通常のレートより多くTipをあげるべきでしょう。そう自分も思い、ちょっと多めに渡してきました。

良い料理が食べられて、接客にも満足できたとき、本当においしかったと感じられた今宵のひと時でした。

Black Friday

2008-11-30 | ライフスタイル
Thanks Giving Dayの翌日は通称“Black Friday”と呼ばれています。前に誰かから聞いたことがあって、「なかなか的を得ているなぁ~?」と思って、私もよく友人たちとの話の中ではこの言葉を使っていました。ところが、今回いろいろなお店のちらしを見ていると、結構使われているので、一般的な俗語になっているようです。

さて、この「Black Friday」とは、直訳すれば「黒い金曜日」という意味でなにやらあまりよさそうな表現ではありません。でも、これは奥様方や彼女たちにとって言えば多分一年の中で一番楽しい日なのです。1年で一番品物が安売りされる特異日が、このThanks Giving Dayの翌日の金曜日なのです。この日は、これから続くクリスマス商戦の解禁日のような感じで、どの店も朝早く、それこそアウトレットモールでは夜中の12時からお店をあけるところもあります。本当に考えられないようなスペシャルプライスを出すものですから、人気店では夜中から長蛇の列を作ってお客が待っているところもあります。今年は東部のWal Martで押し寄せた客に店員が押しつぶされて亡くなってしまうという事件も起きたほどです。日本でもよくバーゲンセールをすると人が群がって押し合いへし合いの大騒ぎになりますが、まさにあれと一緒の米国版です。米国版ゆえそのスケールも大きいと思えば間違いないでしょう。

前の記事でThanks Giving Dayはさながら「お正月の元旦」という表現をしました。ということであれば、この日はまさに正月初売りセールの日なのです。日本には福袋のような洒落っ気のあるものがありますが、こちらではすべて現品を安くします。タイムサービスあり、更に限定的なスポットセールもありと言った具合でそれぞれのお店が工夫をこらしています。まあその値引きが半端じゃないですから、特にアウトレットモールの近くでは泊りがけで乗り込む人もいます。私もここ3年ずっと毎年アウトレットモールに通っていましたが、今年はその呪縛から解かれ、Thanks Giving Dayはゆっくりと家で過ごしていました。でもBlack Fridayは別です。結局朝の5時にたたき起こされて、6時に出発し、近くのお店を転々とさ迷いあるきました。家族の皆はそれぞれに自分の欲しいものをゲットできたのですが、私はそれができず結局お金を払うだけ、家族を連れ歩くだけ、という修行にも似た日となってしまったわけです。

という風に書いてくると、このBlack Fridayの意味は良くお分かりになると思いますが、要はお父さん・彼氏の方々にとってみれば、このバーゲンセールに狩り出され、あちらこちらとショッピングにつき合わされ、お金を払わされ、くたくたになるというまさに厄日なのです。多分奥様サイドからすれば、Happy Holidayに続く「薔薇色の日」なのでしょうが、だんなにとってみれば身も心も疲れ果てるまさに暗黒の日なのです。

でもこの日は本当に安いのです。だからもしショッピングが目当てで米国にくるのであれば、絶対この日をターゲットにしてくることをお奨めします。

いやはや・・・疲れた・・・。

ハロウィーン

2008-10-31 | ライフスタイル
今日は米国ではハロウィーンです。きっと今頃は家の方でも「Trick or Treat」とか言って、子供たちが仮装をしながらあちこちの家を回っていると思います。例年なら私も興味本位に覗いたりしているのですが、ご存知のように出張しているので今年はこれが見れないのがとても残念で仕方ありません。またうちの細君も今年引っ越してきた街で「どうやってやったらいいの? ふるまったらよいの?」とか出張に出てくる前に言ってたのですが、「よきにはからえ!」と言い残してきたことに対し、届いてくるメールでは不満があるようです。ということで、現時点では私はほとぼりが冷めるころに家にもどろうかと思っています。(笑)

ハロウィーンは元々北米では盛んで、ハロウィーン→Thanks Giving→クリスマスという年の終盤にある各月間イベントの最初を飾るものです。地域によっても取り組み方が様々ですが、小学校では校内あげてのイベントをやっているところもあります。またいつもコスプレをやってる日本のオタクの方々まで熱は入れられない一般の方々が、この日だけは他人の迷惑顧みず仮装をします。また会社でもそれぞれの居室の扉のところに飾り付けをしたりして気分を盛り上げます。「奥ゆかしさ」が売りな日本人の気質では、ここまですることはないので、その羽目のはずし方が結構自分なりには好きです。

本当に好きな人は、自分の家自体を大胆に飾り付けてしまいます。時にはその原型をとどめません。中には「地域を代表する」とでもいうような地元で有名な飾り付けをする家もありますし、時としてその周辺住民は一大イベントとしてその家を手助けしたりもします。更にすごいところは、もちろんTVでの取材も来ます。(まあこの家のデコレーションはクリスマスでもやるところは多いです。私の家も昨年まではやっていましたが、今年は引越しもしたし、どうするかはちょっと思案中です。)

さて、仮装に関してですが、これもまたすごいものでだいたい9月くらいになるとWal Martのようなショッピングセンターの一角にコーナーができます。そこにありとあらゆるコスチュームが並べられます。基本は「魔女」、「モンスター」系を筆頭に「コマンダー」やら「スパイダーマン」のようなTV・映画のキャラクターが中心を占めます。中には「これもそうか?」みたいなものもありますが、日本のコスプレとは違いまあまあ基本に忠実なような気はします。

ちなみに我が家の子供たちは今年は結構さめているようです。(笑)まあずいぶん年齢も上になったし、やぱり日本人の奥ゆかしさか、はたまた冷静な目から受け入れられなくなったのかわかりませんが・・・。まあ帰ったら状況は確認しようかと思っています。

ところで、この「Trick or Treat」で子供たちが一番喜ぶのは「お菓子」です。でもこれが同時に大きな問題を孕んでいます。というのも、先にショッピングセンターの一角にコーナーができたところにお菓子もならぶわけですが、全部が全部、おいしいものではないのです。確かにブランド品とか高級なものは良いのですが、どうみてもばらまきようなものばかりを用意しているところもあるのです。子供たちはなにしろあちこち回って少しでもお菓子をとってくるのがこのイベントの仕事です。故に結構もらってくるのですが、その処分に後でとっても苦労するのです。まずいもの、日本人の味覚にあわないものは永遠に残るのです。もったいない話ですが・・・。それゆえ、あるときおいしいものを中心にお菓子を準備して子供たちを待ちうけたこともありました。するとどうでしょう? 彼らもやはりおいしいものを知っているのです。「どうぞ!」と差し出すと、やっぱり高級なもの、おいしいものから無くなっていくのです。そして残るのはやっぱり、お口に合わないものだけです。

「やっぱり子供はげんきんなやっちゃ!」と叫びたくなります。

日本ではこのハロウィーンは「地味」に(まだ前回の言葉をひきづっている)ブームなようですが、なかなかメジャーにまで至りません。オタク系文化が「コスプレ」という点では上回ってしまうので、きっと目を引くもの、としての魅力が乏しいのかもしれないのが原因でしょう。また日本人の場合、こういう文化の「日本化」が妙に上手なので、きっと導入したとしても別のものになってしまうかもしれませんね。

ハロウィーンが終わると、だんだん今年も終盤かな? という気分になる今日この頃です。

土足厳禁!

2008-10-29 | ライフスタイル
畳で生活する文化は、海外の人にはあまりなじみがありません。日本人であれば誰でも玄関では靴を脱ぎますし、家の中では素足、又はスリッパなどのように「外履き」と「家履き」を区別します。ところが、日本人以外の人にはこうした考え方がありません。

私の場合、例え米国に住んでいても、「家を出たら米国文化を尊重するが、家の中では日本文化を通す。」という考え方なので、自宅では靴を脱ぎ、スリッパを使っています。本当は素足でもよいのですが、今の家がなかなか古いということと、だいたいの部屋がフローリングなのでやはり寒いということがスリッパを使う理由です。ちなみに前の家ではほぼ前面カーペットだったので、スリッパはほとんど使っていませんでした。(まあお客さんだけかな?)

この「家の中で靴を脱ぐ」習慣というのに対する米国人の反応は極めて2極化します。「肯定派」と「否定派」の2つです。

「肯定派」の意見としては、やはり家の中が汚れず、きれいに保っておけるというところが最大のメリットです。やはり外の靴をそのまま家で使えば、汚れるし掃除をするのも面倒です。これは基本的に家をレンタルをするオーナーさんには好評です。大よそ「日本人は他の国の人間と違い、借家を丁寧に扱う。」ということを知ってらっしゃる方も結構いるようです。また靴に束縛されない分、足の感覚がずっと楽になります。

一方「否定派」の見解は、「米国人は家の中も靴で入るもの」「素足だと危険」「わざわざなんで脱ぐ必要があるのか?」「紐をいちいち結ぶのがめんどくさい」というものが多そうです。確かに家の中を工事や修理で来る人からすれば、何が落ちているかがわからないところにわざわざ素足というのは危険、というのもわからないわけではありません。「家の中はきれいにしよう!」と言う日本人的感覚と「外も家も一緒!」という海外の人の見解の違いは否めない事実です。

ただわからなかった理由に、「宗教的理由」というのもありました。これは謎です。

さて、我が家の場合、来訪者には必ず靴を脱いでもらうことにしています。まあおおよそ90%くらいの人は脱いでくれるのですが、残り10%くらいは「我侭」な人が存在します。こういう人の対応が難しいのです。うちの細君はこういうひとがくると、まずは新聞紙や紙を敷き詰めて、必要な場所までのルートを確保するのです。彼女に言わせると、こういう人がくると「ほんと厄介!」といつも叫んでいます。

ところが、最近になって彼女は良い方法を見つけました。よくホテルとかであるシャワーキャップを集めてきて、それを靴にかぶせてもらうのです。これであればいちいち紙でルートを作る必要もありません。外人さんも靴を脱ぐ必要もないので、ほとんどの人はこれを受け入れてくれます。なかなかの良いアイデアです。

日本文化を海外で維持することはなかなか難しいです。やはりアウェーなもので・・・。でもこうしたアイデアで乗り切れる術もあるのだなぁ、と感心しています。(笑)

カード社会

2008-10-05 | ライフスタイル
こちらで生活しているとあまり現金を使いません。日本の場合ですと電車に乗るのも、ちょっとした買い物をするにしても必ず小銭が必要です。(最近はEdyとかPasmo, Suicaがありますが・・・。) まあ人にもよりますが、ポケットや財布の中には必ず幾ばくかの現金を入れておかなければなりません。私も日本にいるときは大体1万から1万五千円くらいは常時入っていたのですが、きっと普通の人から比べればずいぶん少ない金額だったと思います。やっぱり最低3万から5万くらいは入れていないと、不安になるような気がします。

ところがこっちではあんまり現金を使うことはありません。カードさえあれば本当に小額の、それこそ2ドルくらいのものでも使うことが可能です。カードが使えないところはほとんどありません、というくらいのカード社会です。これさえあれば本当に1週間現金なしでも生活できます。笑い話ですが、私はあるとき現金をポケットに入れるのを忘れたまま、約1週間それに気がつきませんでした。ということは、その間一切現金を使わなかったということなのです。当然その間何も買い物をしなかったわけではありません。ちゃんとしているのです。でもそれは全部カードで買っていたのです。だから気がつかなかったのです。その話をしたらやっぱりみんなに「鈍感だなぁ・・・」と笑われましたが。

さて、日本でクレジットカードを取るのは結構簡単ですが、米国ではそうはいきません。これがなかなか難しいのです。こちらに来てから2-3ヶ月の間は会社で言う「試用期間」みたいなものです。その間一切自分を信用してもらえません。その間はいつもニコニコ現金払いです。銀行口座を開いて現金の入れだしをして初めてクレジットカードを取ることができるのです。ちなみに銀行口座も最初はなかなか開けないのです。最低2つの身元が照会できるもの(例えばパスポートや米国のクレジットカード。日本のではXです。)がないとだめなようです。私の場合は会社からクレジットカードを事前にもらっていたので、それとパスポートで簡単に開けましたが、通常は大変みたいです。だから最初のころは誰もがいろいろとトラブルのです。きっとそのような苦労をした人なら身に覚えがあると思います。

ちなみに、クレジットが確認されると後はうるさいくらいクレジットカードの勧誘が着ます。本当に信用がないととことんないし、一度(信用が)確認されると手のひらを返したように言い寄ってくるのが、いかにも米国らしい「極端性」があると思いました。

私の場合、異動と同時にANAのUSAカードを申請していました。意外とあっさりと承認されたので、手に入れるとすぐに、うちの細君に家族カードをもたせましたので、買い物も何もトラブルはありませんでした。それこそ当時ソーシャルセキュリティーナンバー(SS#)を(細君が)持っていないにも関わらず、パスポートとこのカードであっさりと銀行口座は開けるは、何かあっても身分証明になるわと非常に便利で、他の人の苦労話を聞くたびに「取っててよかったなぁ・・・。」と思いました。

ただひとつだけ苦労したのは、当時Lビザの配偶者及び家族はSS#を取れない代わりにTaxナンバーを取るように言われていました。ところがこれが何がどうなったのか、うちの細君だけ、申請しているにも関わらずアドミニのほうでナンバーを発行してくれないのです。(子供は2人とも簡単にとれましたが・・・。)これが本当に困ったものでした。こっちは「税金を払いたい」と言っているのに、「相手は受け取ってくれない」という変な状況が続きました。おかしな話です。まあ最終的には法律が改正されて、TaxナンバーをとるのではなくSS#を取ることに成功したので、よかったのですが、本当にこのやりとりには苦労をしました。いろいろなところで、「人によって対応が変わる」という米国社会の悪い癖が出てきたのです。

まあそれはよいとして、これからこちらにこられる方には、JALかANAのUSAカードをできるだけ早く取られることをお奨めします。他のカードだとなかなか取れないので・・・。

一枚あると便利なものです。でもカードはくれぐれもなくさないように・・・。私はこないだ日本でなくしてしまいました。(爆)発見が早かったので、事なきを得ましたが・・・。

「忘れるな!カードの取得と取り忘れ!」 自分で言うのも恥ずかしいですが、皆さん気をつけましょう。

PC用スピーカー

2008-09-11 | ライフスタイル
海外の会社のオフィスは、日本と比べて広い上にプライバシーが守られるような設計になっています。日本の場合オープンスペースに机がいくつも並べられており、それぞれの顔が見やすく意思疎通がしやすくなっています。これに対しこちらの場合は、例えオープンスペースにあっても、間仕切り(パーテーション)が施されており、入り口から覗かないとその人がいるのかどうかがわかりません。もちろん何をしているのかもわかりません。更に少し偉い人になったりするとそれぞれに個室が与えられます。もうこうなると、その中は個人の勝手といった風にその人独特のアレンジが施されるようになります。できるだけ緊張せずリラックスしながら仕事ができる環境という意味ではとても良いと思いますが、これがいわゆる米国人の「個人主義=相互の意思疎通が欠ける」理由のひとつだと思います。日本人の場合、小さいころから「同じ釜の飯を食う」ことを教わってきているので、日本式オフィスでも違和感を感じませんが、これが米国人だととてつもないストレスになるようです。

では私はどっちがいいの? と聞かれたら、多分米国式オフィスの方が良いと言うでしょう。

理由は、日本と比べると自分の使える空間が広いからです。もちろんプライバシーもありますし、勝手にいじくることもできるのは良いですが、やはり必要な時に資料やコンピューターを自分のスペースに広げてできることはとてもいいです。周りの人を気にするのは大変ですから・・・。

さて、米国人のオフィスにある典型的なものと言えば、まず「写真」です。特に家族や恋人との2shotのものなど、様々なものを複数並べています。これはお国柄家族を大切にしていることの表れであることに間違いありません。でもあまりにたくさんあると、「本当に家族愛なの? 何か無理していない? 後ろめたいことあるの?」なんて気にしたりします。最近はスライドショーで楽しめる「電子写真立て」なるものがこちらでも売れています。ひそかに「欲しいなぁ~」とは思うのですが、何か自分で買うような気になれなくて、いつか誰かがくれることを楽しみにして待っています。

最近PCがどこにでも持ち出すことを考えて、大方の人はラップトップを使っています。ところが机に置いてやると、少し目線が低くなり使いにくいこともあり、PCを載せる台を置いている人もいます。これを使うと目線が平行になるので見やすくなり、疲れにくくなります。またUSBケーブルを使ってExtensionのキーボードで操作する人もいます。こういう台を使わない場合には、他にモニターをそばに置いてやる人もいますね。

ところで、このPCの脇によく見かけるものが小さいスピーカーです。リラックスをするために個人の音楽を小さな音で鳴らし、BGMみたいに使うのに役立つものです。いろいろなメーカーから出ていますが、安いものでは20ドル弱から、高いものではBOSEみたいに5.1CHで400USDを越えるようなものもあります。私もこれを持っていますが、なかなかこれが精神的にいいのです。最初は「周囲に音が聞こえたら悪いなぁ・・・。」という日本人的考えに縛られていましたが、しばらく使っていても問題ありませんでしたし、他の人もやっています。彼達からすれば、自分の迷惑にならない限り何をしても自由だということなのです。

今ではそれが嵩じて、会社にも自宅にもスピーカーを置いてあります。また出張の時には携帯用のものを持っていきます。但し、小さいのとか安いものはたくさんありますが、やはり音が良くありません。小さくても良い音を、ということを考えると自ずと良いメーカーのものが欲しくなります。一般的にお奨めはやはりBOSEとかJBLです。100USDくらい出せばよいもので満足できるものが買えると思います。携帯用で使っているのはLogitecのものです。これは70USD弱くらいだと思いますが、小さいわりにそこそこ良い音がでるし、持ち運びもしやすいので旅もお供としては最適です。みなさんもひとついかがでしょうか?

日本でもこういうパーテーション化したオフィスが少しずつ増え始めていると聞いていますが、まだまだ米国のようになるまでには時間がかかると思います。いや、文化的に受け入れられないかもしれません。とすれば、私がこのようにリラックスして仕事ができるのは今だけということになります。

そうであれば、今を楽しみたいと思います。(笑)

BOSE Companion3 II マルチメディアスピーカー

BOSE

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ロケーションフリーTV

2008-08-30 | ライフスタイル
「会社や外では海外生活、家に一歩はいったらそこは日本の生活」というのが私のモットーです。だから自宅の中は例え海外と言えどもできるだけ日本と同じことができるような環境にするよう努力しています。

前にも書きましたが、食事に関しては日本の食材がまあまあ手に入ります。CDはインターネットで、本は一番苦労しますが、それでも出張の度に日本の書籍店によってなんとか調達しています。いやぁ、やってみれば意外とできるもので、日本の生活とさほど違わないようなことが可能であることがわかりました。

考えてみればやはりインターネットの普及は大きいです。昔、20年くらい前の駐在の方は、電話・Fax・テレックスというようなもので対応していましたが、今は「ネットでGo!」みたいな感じで、ニュースから娯楽まで楽しむことができます。また欲しい情報もタイムリーに取れることもあり、時代の進化を如実に感じることができます。

その中で我が家の「日本生活」に大きな戦力となっているのが「ロケーションフリーTV」なるものです。以前からインターネットを経由して日本のTV番組を送るシステムがあったのですが、なかなか画像がよくありませんでした。これはやはりアップロード・ダウンロードスピードによるものですが、昨今は米国側もだいぶスピードが増してきたので、以前ほど不便さを感じなくなりました。私の感じですが、日本の送信側30M bps.こちらの受信側5M bpsくらいあればそこそこ見ることができるような気がします。

米国に来てから1年半くらいまではこちらの生活を楽しもうと全くそういうもの無しでの生活で頑張ってきました。でもやはりいろいろな情報はリアルタイムで欲しいと思うようになり、こちらの日本語放送(TVジャパン)とロケーションフリーを試すことにしました。どちらかというとロケーションフリーは接続の面で不安があったので、TVジャパンのほうを保険にして始めたわけです。

さて、このロケーションフリーTVですが、まずは日本にベースステーションなるものを設置します。私の場合は実家がなかったので、日本出張の折に細君の家にこれをセットしました。それからコンピューターにソフトを組み込み、マニュアル通りにセットアップしました。この際、HDDレコーダーを一緒にいれました。これは日本との時差を考慮して見れない番組は全部録画しようという腹でした。実際にインターネットで経由し、日本での性能を確認した後、米国に帰国して試したところ、うまくいきました。最初は難しいのかな? と思っていましたが、マニュアル通りにやれば意外と問題なくできました。

ところが、当初細君の家のアップロードが1M bps、米国の家のインターネットはダウンロードが3M bpsと日本の常識から比べるととっても遅かったのです。だからアニメとかはまあ良かったのですが、ドラマとかスポーツは直ぐに画像が止まってしまいました。これを改善すべく、細君のほうも自分の家もパワーアップを図りました。日本側のアップロードは簡単に上がりましたので、次に米国側のダウンロードを5M bpsにしました。この段階で状況はかなり改善され、ドラマも十分見ることができるようになりました。ちなみに今は都市部に移ったのでダウンロードスピードも公称16M bpsといった具合で、これでまあ普通のTVに近づくほどとなり、満足しています。

ただ、引っ越した先のサテライトの電波が極めて弱かったこともあり、TVジャパンのほうはうまく映らなくなってしまいました。そうなると今まで家族はずっとTVジャパン主体でしたが、いきなりロケーションフリーに移行してきて、その使用頻度が高くなってしまい、私の見る時間が極めて限られるようになってしまいました。とんでもない落とし穴があったのです・・・。無念!

このロケーションフリーTVですが、専用のステーションをこっちのTVに備え付ければ、大画面のTVでも見ることができます。わざわざPCで見なくても良いのです。こうなるともう普通のTVとそんなに変わらないなぁ、と思います。

ちなみに値段ですが、ベースステーションとPCのソフトが最低条件ですが、3万円くらいあればOKです。但しこっちのTVで見たいとかHDDを日本においておきたいと考えるとそれなりにかかりますが、まあ10万円もあれば全部セットアップできます。ちなみにTVジャパンはイニシャルのセットアップで150USD、月25-30USDくらいかかりますから、まあ3-4年もあれば十分元は取れると思います。それに地上波放送が全部見れるわけですから、それだけでも大きいですね。ちなみに私は近い将来デジタル放送対応を考え、新しくHDDレコーダーを入れる予定で考えています。

どんどん世界は狭くなってくるという印象をこの分野では如実に感じますね!
もう海外にいてもそんなにさびしくはならないと思います。

まあこういうことで悩んでいる方がいらっしゃったら、やるだけやってみることをお勧めします。

SONY ロケーションフリーベースステーション LF-PK20

ソニー

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ルートカネル

2008-08-20 | ライフスタイル
都市部に引っ越す直前に細君の歯がしみるようになりました。それほどシビアでもなかったのですが、一度医者に見てもらいたいと言い出したのでついていきました。元々細君は歯があまり丈夫ではなく、虫歯で昔苦労していたそうです。何本もクラウンをかぶせているようで、見た目とは裏腹にかなりいじりこんである歯並びだそうです。

歯医者に行ったところ、どうも根幹部が蝕まれているようで、治療が必要ということになりました。日本であれば根の治療も普通の歯医者でだいたいやってくれるのですが、米国の場合はそうは行きません。「虫歯を治す医者(一般的な歯医者でGeneralといいます)」「根幹部の治療・手術をする医者(こちらはルートカネル)」「差し歯をする医者(インプラント)」とその目的に応じて歯医者さんが違います。そこで、まず我々はそのうち一人を紹介されました。そこに行って全体の歯のレントゲンから始まって、その解析。その後再度ジェネラルにその結果を相談してどうするかを決めるというものでした。細君の場合、そのジェネラルの方が、差し歯ではなく、根治療をしたほうがよいと提案したので、今度はそっちにでかけました。たらいまわし状態です。こちらでは「何をどうするか?」が決まるまで、行動に移りません。根気強くいろいろと説明を受けたのですが、何とも専門的でよくわかりません。もちろんうちの細君はわからないものですから、ウェブを使って調べ始めたのですが、これがこれで次から次へといろいろな情報が出てきます。但し誰でも見れるし、作れるのがウェブサイトですからどれが正しいのか正しくないのか良くわかりません。情報氾濫の海でおぼれそうになってしまいました。

まあこれが日本で同じことを経験していればよかったのですが、細君が過去に治療をしたのがもう20数年前のまだ若かりし頃。今の技術とはかなりかけ離れた治療であったのも、どうしたらよいか? という迷いを生じさせる原因になりました。

とにかく米国で初めてのこと。この医者が良いのか悪いのか判断がつかない、情報はむせるほどある、と言った中で根幹部担当の先生には2回お会いして決断がつかず、「セカンドオピニオン」、要は他の医者に聞いてみよう、ということになりました。幸いなことに米国の場合、レントゲン写真は病院の財産ではなく、個人のものです。欲しいと言えばくれます。またこれを持って他のところに行っても問題はありません。その辺は日本と比べると極めてオープンと言っても過言ではないと思います。

幸い、セカンドオピニオンを伺った先生が、細君の友人の紹介ということもあり実績もわかりますし、なかなか的確な指示もしてくれましたので、結局彼にお願いをすることにしました。

今回いろいろ話を聞いてわかったのですが、根治療には、上部から穴を開けて根幹部を掃除し、先のインフェクションされている部分を治療するやり方と歯茎の表層部をめくり根幹部を一部摘出し、そこに埋め込みをするという手術の方法があります。値段は結構高く、どちらもだいたい1本辺り1,000-1,500USDかかるようです。但し、クラウンをかぶせる場合これにその作製・取り付けがかかりますので、合計で2,000-2,500USDくらいかかるようです。

さて、この治療なのですが、日本ではあまり進んでいないようです。米国では細分化されていることもあり、このような資格を持った先生が多数いるそうですが、日本ではなかなかそれに見合うような先生がいないそうです。探すのも大変ですしお金も結構かかるようです。「根幹治療は日本より米国でしたほうが良い。」と言われる方もいます。それだけこの分野における日米の技術には差があるようです。

幸か不幸か私も歯はあまり丈夫でないほうなのですが、なぜか根に達するような重症を経験していません。今回の細君の一件は将来の私にとって非常に参考になる出来事になりました。きっと歳をとれば同じような問題が起こるだろうから、できるだけきちんと毎日歯磨きをしようと思いました。

細君は患部(術部)を見せようか? と私に迫ってきます。私が血が嫌いなのを知ってて・・・。