とある2月のカリフォルニアの夜、私は友人達とホテルの近くの日本食屋で晩飯を食べていました。いつもであれば、車なのでお酒はまず飲まないのですが、この日だけはホテルのそばにお店があったもので、車を置いて出かけました。ご存じのように日本と比べきらびやかな夜の世界が米国にはありません。接待とかあったとしてもほとんどはおいしい食事を食べてジ・エンド。カラオケやBarのような2次会というのがありません。
つまり、極めて健全な生活をいつもはしているのです。(笑)
この日もそういう意味では健全な部類の食事会だったのです。ただ少し違ったことはいつもより若干多めにお酒を飲んだことくらいでした。
で、終わった後、みんなでホテルに戻る途中、私はおもいっきりずっこけてしまったのです。
まだお若い方にはわからないと思いますが、人間歳を取ると、頭で考えることに身体がついていかないのです。ほんのわずかな縁石だったのですが、簡単に越えられると思った私の頭の判断に左足がついていかなかったのです。
大音響とともに豪快にずっこけてしまったのですが、生憎当たり所が悪く一面血が飛散してしまったからさぁ、大変です。普通こけたら手をついて骨折したりとか、すりむいたりするようなことがあるのですが、この時本当に運が悪く両手を手に入れたまま歩いていたものですから、顔面そのまま見事に激突してしまったのです。そして顎の下の部分が「ぱっくりと」切れてしまったのです。
幸い顎の骨が骨折するようなことはなかったのですが、切れ方がそれはそれはきれいにやってしまったものですから、周りの人もびっくり状態。しかしながら本人はお酒で麻酔が効いていたのか、思ったよりも痛くはなかったのです。しょうがないのでそのままホテルに直行し、血がすぐに止まったのでそのまま寝てしまいました。
良く朝目覚めて、やっぱりひどく切れていて、「こりゃやばいなぁ・・・。」とは思ったのですがとりあえずばんそうこうで止めて仕事をしていました。しかし本人の具合以前に周りの「大丈夫?」という目が気になり、やはり切れ具合も剃刀ですぱっとというよりはかなり深くやってしまったので、ちょっと午後に時間をもらって「修理」に行ってきました。不慣れな場所だったのですが、昨年来一緒に仕事を始めた会社の人たちが助けてくれたこともあり、案外早く病院が見つかり、応急処置をしてもらいました。(ちなみに10針近く縫いましたが・・・。)
まぁ、これで怪我は大丈夫ということになったのですが、ひとつ問題なのは、この傷が大きかったこともあり、しばらくの間大きなばんそうこうを顎のところにつけなければならなくなってしまったことです。これがまた見た目が悪いのなんのって・・・。どこに行くにも、周りの視線が気になります。ホテルにチェックインしたときも、レセプションのお姉さんに、「お客さん、いったいそれどうしたんですか?」って聞かれる始末です。こういう時になんか洒落たギャグでも言えないかな? ってちょっと考えて・・・、
“I kissed the ground! It was so sweet!”なんて瞬間的に宣ってしまったんです。自分では「いや・・・、道端にかわいい女性の写真が落ちていて、思わずそれにキスしてしまったんだよ!」なんてことをくるくるくるとイメージしてアメリカンジョークらしきものを(思考回路の中で)つくってしまったのかも知れません。
ところが、これが意外にも大ウケ。あまりのリアクションに「これってこれで通じるのかよ?」って自分でもびっくりしてしまいました。調子に乗って他の何人かにもこれを言ってみると、意外や意外、わかってくれるんですよ、これが・・・。
後で人に聞いた話だと実際に「I kissed the wall.」(壁にぶつかっちまったよ!)みたいな表現が実際にあるようなのです。なるほど、こういうことわざというかイディオムというのはこうしたジョークから出てくるんだなぁ、と実感してしまいました。
その後1週間近くで抜糸ができ、通常の生活に戻ることができました。今は痛みもなく順調なのですが、もうひとつこの事件からSide Reactionが私の身に生じてしまったのです。実際に私に会った人は既におわかりなのですが、この話はまた別の機会に・・・。
皆さんもまだまだ自分が若いと思ってはいけません。歩くときには手をポケットに突っこまず、きちんと足をあげて歩きましょう!
つまり、極めて健全な生活をいつもはしているのです。(笑)
この日もそういう意味では健全な部類の食事会だったのです。ただ少し違ったことはいつもより若干多めにお酒を飲んだことくらいでした。
で、終わった後、みんなでホテルに戻る途中、私はおもいっきりずっこけてしまったのです。
まだお若い方にはわからないと思いますが、人間歳を取ると、頭で考えることに身体がついていかないのです。ほんのわずかな縁石だったのですが、簡単に越えられると思った私の頭の判断に左足がついていかなかったのです。
大音響とともに豪快にずっこけてしまったのですが、生憎当たり所が悪く一面血が飛散してしまったからさぁ、大変です。普通こけたら手をついて骨折したりとか、すりむいたりするようなことがあるのですが、この時本当に運が悪く両手を手に入れたまま歩いていたものですから、顔面そのまま見事に激突してしまったのです。そして顎の下の部分が「ぱっくりと」切れてしまったのです。
幸い顎の骨が骨折するようなことはなかったのですが、切れ方がそれはそれはきれいにやってしまったものですから、周りの人もびっくり状態。しかしながら本人はお酒で麻酔が効いていたのか、思ったよりも痛くはなかったのです。しょうがないのでそのままホテルに直行し、血がすぐに止まったのでそのまま寝てしまいました。
良く朝目覚めて、やっぱりひどく切れていて、「こりゃやばいなぁ・・・。」とは思ったのですがとりあえずばんそうこうで止めて仕事をしていました。しかし本人の具合以前に周りの「大丈夫?」という目が気になり、やはり切れ具合も剃刀ですぱっとというよりはかなり深くやってしまったので、ちょっと午後に時間をもらって「修理」に行ってきました。不慣れな場所だったのですが、昨年来一緒に仕事を始めた会社の人たちが助けてくれたこともあり、案外早く病院が見つかり、応急処置をしてもらいました。(ちなみに10針近く縫いましたが・・・。)
まぁ、これで怪我は大丈夫ということになったのですが、ひとつ問題なのは、この傷が大きかったこともあり、しばらくの間大きなばんそうこうを顎のところにつけなければならなくなってしまったことです。これがまた見た目が悪いのなんのって・・・。どこに行くにも、周りの視線が気になります。ホテルにチェックインしたときも、レセプションのお姉さんに、「お客さん、いったいそれどうしたんですか?」って聞かれる始末です。こういう時になんか洒落たギャグでも言えないかな? ってちょっと考えて・・・、
“I kissed the ground! It was so sweet!”なんて瞬間的に宣ってしまったんです。自分では「いや・・・、道端にかわいい女性の写真が落ちていて、思わずそれにキスしてしまったんだよ!」なんてことをくるくるくるとイメージしてアメリカンジョークらしきものを(思考回路の中で)つくってしまったのかも知れません。
ところが、これが意外にも大ウケ。あまりのリアクションに「これってこれで通じるのかよ?」って自分でもびっくりしてしまいました。調子に乗って他の何人かにもこれを言ってみると、意外や意外、わかってくれるんですよ、これが・・・。
後で人に聞いた話だと実際に「I kissed the wall.」(壁にぶつかっちまったよ!)みたいな表現が実際にあるようなのです。なるほど、こういうことわざというかイディオムというのはこうしたジョークから出てくるんだなぁ、と実感してしまいました。
その後1週間近くで抜糸ができ、通常の生活に戻ることができました。今は痛みもなく順調なのですが、もうひとつこの事件からSide Reactionが私の身に生じてしまったのです。実際に私に会った人は既におわかりなのですが、この話はまた別の機会に・・・。
皆さんもまだまだ自分が若いと思ってはいけません。歩くときには手をポケットに突っこまず、きちんと足をあげて歩きましょう!