随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

リス尾、利助の生態

2008-07-30 | 自然・動物関係
家の庭にりすが住んでいることは以前の「同居人情報」でお伝えしましたが、最近新参者も増え、現在では4匹もちょろちょろしていることが判明しました。どうもお目当ては居間の東側と西側の両方にあるえさのようで、朝昼夕方問わずしょっちゅう姿を見かけることがあります。

やはりリス尾と利助が大活躍しています。

まず居間の東側のほうですが、1メートルちょいくらいの棒を地面に突き刺し、それに架けるようにして鳥用のえさ箱があります。これは小さい鳥がその箱のそばにちょんと乗っかってえさがつまめるような仕掛けになっているものです。大きさは横15cm、縦30cmで高さ25cmくらいの家型のものです。一応「小鳥」ようのものなのですが、何故か、何故かリス尾が屋根によじ登っているのです。細い棒を巧みに駆け上がるのです。その鮮やかさ、すばらしいものです。そして屋根に足をかけると逆さ刷りの状態で鳥のえさをつまんでいるのです。(鳥のえさといっても、リスの好きなひまわりの種とかあるので、飛びつくのです。)

この箱には最近新参者が来ています。ところが新参者(まだ名前はない)はこの棒をよじ登れないのです。トライをするのですが、するするとすべってしまいます。やはりリス尾のような「巧さ」がありません。見ていると水の伝わった金属棒をよじ登ろうとする子供のように、つかんではするり、またトライしてはするり、ということを繰り返しています。この格好をみると、やはりさすがリス尾とうならざるを得ません。

今度は西側のほうです。こちらには木の枝にとうもろこしの粒を固めた、りす専用のえさをぶら下げてあります。針金の先にねじがあり、それがこのとうもろこしの塊についているねじ穴に差し込むようになっています。これを木にかけることによりぶらんぶらんとする仕組みになっています。最初は木からちょっと離したところにぶら下げておいたのですが、それほど遠くはないのでリスにしてみれば足を木に引っ掛けて「がばっと」飛びつけば、かじかじできるような位置にありました。最初は警戒していた利助ですが、時間が経つにしたがって、より多くより大胆にとびつくようになり、あっさりとこのえさを攻略するようになりました。わずか2-3日で結構な量がやつのお腹の中に納まってしまうのです。食べ残しや下に落ちた部分は、鳥やポチが回収しております。ここにも別の新参者が現れるようになりましたが、そこは利助です。しっかりと追っかけまわし、自分の領土であることを誇示しているようです。

ただ、えさを与えるほうとしては、簡単に攻略されるのもだんだんおもしろくなくなってきます。いや、彼のことを考えると、このままのんきに始終えさが簡単に手に入るようになるとリス版「メタボ族」が2匹も誕生してしまうことになります。「何か試練を与えねば・・・」と思ったので、今度は木との距離をもう少し届き難いように離してみました。

結果はどうでしょうか・・・?

やはりさすがは利助。今までは両手で「がぶっ!」と行っていたのを、今度は片手を思いっきりのばして、「おいでおいで」するかのように招きよせているのです。不思議と吸い寄せられるようにそのえさは寄ってくるのです。それをつかんだところで一気に来るのです。いやはや、何とも彼らの知恵というかテクニックというか、そういうものに脱帽せざるを得ません。

こういう風に彼らは日々恐ろしいスピードで進化し続けているのです。きっと秋になるまでには、知恵と脂肪をいっぱい身につけたリス尾と利助になっていることでしょう。そして気になるのはこの新参者がどのように彼らの縄張りを荒らしていくか? それが興味をそそるところです。

ところで、こんな彼らとは別に今日新しい訪問者があったそうです。どうも「鷲」ではないか?とのことです。それが家のデッキのところに突然登場したのです。それもねずみか何かを仕留めた状況で・・・。うちの細君はその生々しさに驚きを隠せなかったようです。本当にこの町は何十万人も住んでいるような大都会なのでしょうか?と思いたくもなります。

まあそんなこんなで、何とも退屈しない同居人たちです。さてと明日はどういう展開があるか楽しみです。

ところで、あのポチ達はというと・・・。今日も仲良くおっかけっこをしていました。のどかです。

Sun Festa

2008-07-30 | 趣味の話
以前にお話をしましたが、私がこちらに来る前まで年甲斐もなくバンドをしていたことはご記憶にあると思います。「Sun Festa」というのがそのときのバンドの名前でした。以前に大学時代の仲間とは社会に出てからも何度か断続的にバンドはやっていたのですが、転勤やら仕事の関係でなかなか時間が合わなくなっていました。そこで、彼らに接触してバンドを始めたのですが、これがなかなか居心地が良く、ずいぶん楽しませていただきました。

当初はこちらの生活が3年くらいと踏んでいたのですが、会社個人それぞれの事情から期間延長となって、引越しを機に久々にコンタクトをとってみました。相変わらずのようで、マイペース的なスローペースで今も活動を続けているのを聞き、とてもうれしかったです。

当座は抜けたキーボード(私の担当だったのですが・・・)の補填もせずやっていたようですが、最近新しい人ができたようで、何か彼女をとられた男のようなさびしさは残りつつも、元の形態に戻ったのは、よかったと思います。(笑)

まあ今度帰ったときにでもセッションをしてくれればうれしいかな? と思います。

基本的にこのバンドは、4人編成で、Guitar(M氏)、Bass(Y氏)、Drums(K氏)、Keyboardsの構成です。またこれが皆さんいろいろな分野でご活躍しており、音楽をしているときの顔とは全く別の顔を持っています。こういうギャップが社会人バンドにはあっていいですね。ギャップと言えば格好はいいけど、もっと平たく言えば単なる「二重人格の溜まり場」というのが正しいかもしれません。

このバンドにはボーカルがいません。BGMというかインスト主体のバンドです。「なぜボーカルが居ないか?」と問われれば、それは「演奏者が目立たなくなる!」からです。ボーカル主体のバンドだとどうしてもそっちにフォーカスが行ってしまいがちで、我々がピンスポを浴びる度合いが低くなるからです。(そう思っていたのは私だけ?) それは冗談として本当のことを言うと、インストの良いところはアドリブができることです。テーマはちゃんと弾くのですが、自分のソロの部分は勝手にやっていいというところがなかなかおもしろいのです。当然ちゃんと考えればうまくひけるのでしょうけど、大体がぶっつけ本番、そのときなりのいろいろなフレーズが出てくるところが楽しいのです。でもそれと引き換えに、常に「さて、次はどうするかな?」という迫り来る恐怖と対峙しなければなりません。このすれすれ感がスリルがあっておもしろいのです。失敗すれば、そのまま立往生です。客席からブーイングと投石を覚悟しなければなりません。そこがインストバンドの魅力なのでしょうね?

とはいえ、今にして思えばバンドの面々の方々にはいろいろとご迷惑をおかけしました。何といっても私のいい加減な性格からか、まともに練習をしていったためしがありません。おかげで、練習では散々の木っ端微塵という状況。最後の“Edge”というライブハウス(2005年6月18日?)での演奏は今でも記憶に残っています。(データも残っているのが恥ずかしいのですが・・・。)でも思い出深いものであるには間違いありません。これに懲りず、また「名誉会員(と自分で言う?)」として帰国時に扱ってくれるとうれしいです。(ダメかな?)

今もデスクの上でSun Festa時代の曲が流れています。懐かしいねぇ・・・。

やっぱり何か自分の帰れる場所があるのがいいですね・・・。少しピアノをまた練習しようかな?

「アメリカンジョーク」と「ジャパニーズギャグ」

2008-07-29 | 比較文化論
「アメリカンジョーク」というのは皆さんもよくお聞きになる言葉だと思います。でも、日本人が聞いてもこれは大して面白くありません。方や「ジャパニーズギャグ」は面白いのでしょうか? 我々にとってみればこれは非常に面白いものですが、こちらの方々には面白いかは疑問です。

これはなぜでしょうか?

やはり言葉と文化の違いが根底にあると思われます。ジョークやギャグの主体は、基本的に「駄洒落」と「風刺」です。駄洒落は言葉尻をいじったものですから、当然英語と日本語という言葉が違えば、「笑えるツボ」は自ずと違ってきます。「風刺」に関しては、お互いの文化の違いが如実にでるものですから、方や大爆笑の案件でも、他方では極めてシリアスな問題に発展することが多々あります。こうした展開が国家間の争いごとに発展した例は、歴史の中に度々見ることができます。

それでは、「笑いの文化」は国が変わると伝わらないものなのでしょうか? いいえそんなことはないと思います。万国共通面白いものは面白いのです。笑いのスイートスポットをつけば、誰でも大爆笑なのです。

その証拠に海外のユーモアのある映画は日本でも受けますし、たくさんのTV番組が日本に輸入されています。逆に日本からも、どう考えても日本人にしか受けないような番組が受け入れられており、好評を博しております。

昔の番組で「風雲たけし城」というバラエティーがありましたが、これが米国で放送されています。これが見てびっくり、どう見ても20年くらい前の日本人達が出ています。我々からすればずっと昔のギャグなのですが、こちらの人には人気があるようです。こないだふとTVを見ていたら、どうもこれに模倣するような新番組がabc放送か何かでやるようで、非常に意外でした。(気のせいかもしれませんが・・・。)これとは別ですが、「料理の鉄人」は米国でもかなりの人気があるというのはご存知の人もいるかもしれません。(アメリカ版もありますし・・・。)

とにかく、こう考えてくると「アメリカンジョーク」、「ジャパニーズギャグ」の間には大きな隔たりがある一方で、共通するところもあるというのが実際のところかもしれません。大事なところは、相手の「笑いの文化」を如何にこちらのほうにモディファイするかなのです。これさえできれば、万国共通の「笑い」が取れるのです。

私もよくこちらの人間と仕事をしたりするときに、できるだけ「ユーモラスに」話をするようにしています。ちょっとしたネタ・ギャグを臨機応変に使い分けると、意外なほどの効果があります。これ一発で、今まで固着していた事態が簡単に、スムーズなほどに動き始めるのです。まるで逆転ホームランのように・・・。そしてその印象が相手には結構ずーっと続くのです・・・。そしてLegendになるのです・・・。そこまで大げさではありませんがやってみて損は無いことだと思います。でも肝心なことは、「あくまでも米国人の視野に立ってみる」ということと「自然にさりげなくすること」です。但し、政治的背景やら差別・区別するような発言は控えましょう。ジョークと受け取れる人とシリアスに考える人がいますので・・・。ナチュラルなジョークが大切です。

“Did you hear why his car had been broken?”
“I didn’t know?”
“It was broken by a deer. It hit the car and ran away!”
“Ah! So I understand what he said yesterday.”
“What did he say?”
“Oh! my deer (dear)!”

これで通じるかどうかは? 疑問です。(ちなみに私はこれで何度かウケはとりましたが・・・。)お試しあれ!

懲りない人々

2008-07-28 | ちょっと変わったお話
「人間は考える葦である」というのはパスカルの有名な言葉です。いろいろ解釈の仕方はあるでしょうが、そのひとつとして「人間は考えることができ、それを経験として将来に活かすことができる進化した動物である。」ととらえることができると思います。

もちろん人間以外の動物も考えることはできます。それを経験として活かすこともできます。それはいろいろな実験から観察できることですし、いろいろなTV番組等でその実例をごらんになったことと思います。

他とちがうことは、それを「言葉にして伝えること」「記録して伝えること」が優れていることです。これが決定的に人間の優位を生み出している根本原因だと思います。

でもそういう人間であれば、自分のした失敗や過ちを二度と繰り返さないはずなのですが、これがまたしてしまうのです。不思議とそうなのです。一度失敗して懲りたことなのに、いつの間にか忘れてまた同じことをしてしまうのも人間なのです。「忘れる」というのも人間の得意技の一つであるとも言えます。

「懲りない人々」というのは、そういう失敗をして一度散々な目にあったのに、しばらくするとそれを忘れてまた同じミスをしてしまう人と私は解釈しています。どうしてそう思うのでしょうか? 多分以前失敗したのは何かの手違いとか運が悪かったから、誰か他の人の責任で、今度は絶対大丈夫と考えるのでしょうか? その辺の思考回路はよくわかりません。でもそれをしてしまうのです。

可愛い失敗とかであれば、笑い事で済ませられるのですが、最近の社会事件を見ているとどうも「常習性」とか「模倣性」を伴うようなもので、全く関係のない人が巻きぞえにされるケースが多々あります。「あんな事件は繰り返してはいけない」とか「もうあのような目にあうのはいやだ」と考えても繰り返されるのです。いやなはずなのに繰り返されるのです。きっとこれは我々の体の中にあるDNAの中に、「人間は本能で生きる動物であり、経験を忘れさせようとする何かの因子プログラムを持っているから」かもしれません。

話が重たくなったので、ちょっと軽めの話に切り替えましょう。「無くて七癖」という言葉があります。「人間知らないうちにその人独特の癖がある。」ということを意味しています。例えば、うそをつくと右の眉が「ぴくっ!」と動いたり、話をするときに必ず咳払いをしたりとか、その人はわからないのですが、気がつく人は結構気がついていることが多いです。これは悪いことではありませんが、その癖を持っている人は相手の人に自分の心理を容易に読み取られてしまいます。意外とじっくり観察していると、簡単に見つかるものですし、それを利用して交渉とかすると、結構役に立ちます。総じて癖というものは、まあ可愛いと言えば可愛いのですが、時として人間関係、特に夫婦とか恋人の間では争いの原因にもなりかねませんので注意しましょう。

ちなみに私も自分にはいくつかあるのには気づいています。ただ、それを言うと他の人に心理状況を察せられるので、決して自分からカミングアウトしませんが・・・。(いったらまずいでしょう?)

さて「懲りない人々」になるときには、必ず傾向があると思います。そのとき「無くて七癖」を事前に見つけること/見つけられることができれば、もしかするとそういうことが防げるかもしれません。自分のそばにいる大切な人々を一度じっくりと観察してみたらいかがでしょうか・・・?

既にスピード違反で数回チケットをもらっている私も、「懲りない人々」症候群になりつつあるのでしょうか? やっぱり気をつけなくてはいけませんねぇ・・・。

カナダ紀行 -その2-

2008-07-27 | Travel
今回は前回の続き、コロンビア大氷原&ジャスパー編です。

一路モーレンレークを後にして、我々家族はコロンビア大氷原を目指しました。実はこの途中にレイクルイーズやモーレンレイクのような氷河が溶け出した湖が結構あるのです。ボウ湖、ペイト湖などは有名な?5湖(この4つにジャスパーのほうにあるマレイン湖とあわせて)だそうですが、これ以外にも次から次へとエメラルド色の水が出てきます。もうこうなってくると、「あの感動は何だったんだ!」とでも言い出したくなります。本当に感動する風景がそこにはころがっているのです。

ところで、ボウ湖のところには“クローフット(からすの足跡)」という名前の氷河が見えます。確かにその名の通りの格好をしているのですが、爪の一本が折れて(崩壊して)しまい、今では(爪の)先の部分がありません。氷河は年々減退しており、ここにも地球温暖化の傾向が如実にでていることを感じました。

凡そ1時間半ドライブの後、コロンビア大氷原に到着しました。駐車場に車を止め、まずチケットを買うと大凡15分おきに氷原近くのポイントまでバスに乗ることになります。ここで再度雪原仕様車に乗り換えます。まるで映画に出てくるような衛星探査車のような車は、傾斜の強い坂道を転がりかもするように降りていくと、そこは一面の大氷原なのです。でも季節が悪かったので、汚れていました。(7月で表層の雪が溶け、砂けむりやほこりで汚れているのです。やっぱり春先が一番良いのかもしれませんね。) それでも5分くらい進むと、きれいな氷原になります。そこに車を止めてしばし(20分)ほどのフリータイム。そこでひと時の清涼感と写真を撮ってそれでおしまいです。きれいな水が出てきますが、味はそれほどありませんでした。(それだけ純水?ということかな?) 次回行くときはやっぱりコップとウィスキーを持って、氷河の水で一杯やりたいと思います。(ウィスキーがお好きでしょ?♪ あの曲結構好きだったんだけどなぁ・・・。)

ちなみにコロンビア大氷原のツアーは、まあ一回行けば良いかな?という感じです。

この後、再度北上をし、ジャスパーへ向かいます。ところが、途中で何もないのに車が止まっています。一台ではありません。何台もです。何かと思い、出てみるとその辺に人だかりです。

「熊だ・・・!」

そうです、子供の熊がわずか50メートル先でお食事をしているのです。なかなかの野生感。でもきっとこどもがいるということは、その近くには親熊がいるということ。周りの観光客はお構いもなく写真を撮っています。恐る恐る我々も写真タイム。いやはや、いきなり熊が出現するとは想像をしていませんでした。

この後、「カバブ」じゃなかった「カリブ」(どうもあの間抜けというかゆっくりとした自分勝手な動き-平気で高速の上で井戸端会議をしている奴-なので、いつもそう言ってしまうのですが・・・。)とかロングホーンシープ(どっかの町にも“弱い”ロングホーンシープのチームがありましたが・・・。)などにも道筋でお会いしました。いやー、最初はロッキーの醍醐味、ワイルドライフの出会いというものは楽しみでしたが、本当に間近で見られるとは思っていませんでしたので、大感動です。恐らく朝早くとか夕方近くになるともっと見られるのかもしれません。(やっぱり食事時に現れるようですから。)是非チャンスを狙ってドライブして見て下さい。ポイントは「突然何台か車が止まっている。」ということです。きっと彼らも何かを見つけたので、直ぐに右に車を寄せて、確かめて見てください。ただくれぐれも高速道で、車から出るとき、横断するときは気をつけてください。どうも人間、感動すると周りのことが見えなくなる傾向があり、非常に危険です。

ジャスパーは高原の街といった感じの静かなところです。冬のスキーシーズンは特に良いとのことで、今度一度来てみたいな、と思いました。バンクーバーから列車が走っておりここまでそれで来て、ここから来るまでバンフーカルガリーに下る方も多いようです。お土産屋も結構ありなかなかの観光地です。ただ街のホテルはどちらかというとロッジみたいな感じなので、高級ホテル渡り歩きをお望みの方は、少し?かもしれません。

さて、マレイン湖にはここから更に40分ほど車に揺られます。この道ではワイルドライフさんとの出会う確立はもっと多くなります。これはなかなかのお楽しみどころです。くれぐれもわき見運転には気をつけてください。

マレイン湖は非常に山奥の湖といった感じのところです。レイクルイーズとは違いあまり人が入らないところなので、その雄大さがそのままで保管されています。ボートツアー(1時間半)があり、それに乗り込むと、湖の奥のほうに連れていってくれます。そこから見るロッキーマウンテンがまたすばらしい絶景なのです。私たちが行った時は雨交じりの日だったのですが、きっと晴れていたらめったにみることが出来ない風景に出会えたかもしれません。まあそれは今度のお楽しみ、ということで我々は引き上げてきましたが、例え天候が悪くても、とても満足のいくツアーでした。

この後我々は、バンフを経由しカルガリーに戻り、その後バンクーバーへと歩を進めるのでした。
このお話はまた後ほど・・・。

マンハッタンに映る摩天楼

2008-07-26 | Cooking, Drinking
アルコール全般が好きな私にとって、カクテルは少しハイソな飲み物です。

ビールだと、「お疲れ様!」の掛け声といっしょの乾杯!という感じ。日本酒といえば、へべれけに飲むまで飲むもの。ワインといえば、時として上品な味わいがあるのですが、場合によっては肉をお腹に流し込むための薬とも言えます。そういう意味では、ホテルのラウンジでのむ「カクテル」は非常に上品な感じを私に与えてくれます。

日本だと、どうもお酒をいろいろなところで飲むので、あまりありがたみがありませんが、米国ではホテルに必ずといっていいくらいラウンジがあります。食後にお洒落に、気取って「マスター、カクテルくれない?」なんていうのはちょっと格好いいですよね?(ってそんな英語はしゃべれないって言うのに・・・。)

まあ冗談はさておき、カクテルにはいろいろな種類があります。ジン、テキーラ、ウイスキー、ウォッカ等々それぞれのベースで自分なりに楽しむことができます。私の一押しは、やはり「ジントニック」です。何といっても飲みやすいのです。ライムであれば口当たりがさわやかです。食後のお口なおしには是非ともの一品です。

他はソルティードッグ。ふちにつけた塩がなんともしょっぱいのですが、それがグレープフルーツジュース+ウォッカのミスマッチな甘い香りをつつみこみ、ぴりっと酔わせてくれます。これもまたお薦めです。

他にはモスコミュール、これは甘いお酒の代表格です。それからマンハッタン。ウィスキーベースの一品で、ちょっと絡みのある味わいは、まるで摩天楼にいるような気分です。

お酒を飲みながら、可愛い女性と静かなひと時・・・。きっと皆さんが求める夢のような時間かもしれません。でもそれは夢です。夢なら早く醒めてしまいましょう!なんていったら、きっといやな顔をされてしまいますよね?

ところで米国の場合、どこに行くのも車です。残念なことに飲んでも許容範囲であれば、車を運転することができます。でも日本人なら、「乗るなら飲むな!飲んだら飲むな!」です。だから自然を自制心が作動してしまいます。

私の場合も、普段は車を運転するので、まずお酒を飲むことは不可能です。今日のように出張をして、車をのる必要がないときだけに限って、「おつかれさま!」と自分にいい聞かせて、カクテルを1杯2杯・・・・と飲んでいます。そういう意味ではこういうひと時は自分にとってはたまにはあっても良いご褒美のときかもしれません。

今日はマンハッタンに居ます。ホテルの外に見る夜景が何ともきれいです。「まるでカクテルに映る淡い蜃気楼のように・・・。この夜を君に捧げたい・・・。」何ともきざなせりふが容赦なく出てきます。

完璧に「酔っ払い」ですね! おやすみなさい。

ラウンジ活用法

2008-07-25 | Travel
飛行機で旅行をする機会が多いと、どうしてもフライトまでの待ち時間をどう過ごすかが問題になります。まあ1時間くらいなら搭乗ゲートの近くの椅子で座っていても苦になりませんが、長時間まったり、フライトが遅れるとどうにも我慢ができません。そういうときはやはり「航空会社のラウンジ」を利用できると便利です。

米国の航空会社は、アメリカン、ユナイテッド、コンチネンタル、US Air、ノースウェスト、デルタ等々の大手があり、これ以外にも中小含めるとかなりの数の航空会社があります。とりあえずOne world系とスターアライアンスを押さえておけばまあまあほとんどのところでラウンジが使えます。

スターアライアンスの場合、ゴールドメンバーになりさえすればこの恩恵を受けることができます。とりあえず50,000マイル・年間のフライトをこなせば自動的にこれが入手できるようです。しかしながらOne world-特にアメリカンは非常にタフです。50,000マイル乗ったところでこの恩恵を受けるためにはマイルの拠出又は現金で年間使用料を支払わねばなりません。一番良いのはJALでサファイヤクラスになれば、自動的に利用できるようです。私はこれができなくて、1年くらい搭乗口での日和見生活を続けていましたが、特定会社のクレジットカードでステータスが高いと、自動的にこの恩恵を享受することができるのがわかり、今はそれをフル活用しています。

ラウンジを使えば、待ち時間をゆったりとした椅子で過ごせますし、ソフトドリンクとかは飲み放題です。またそういう会員になれば、フライトや座席の変更も(他のメンバーに比べると)親身になってくれます。是非とも頻繁に乗る方は、ラウンジが使えるようなマイレージの取り方を工夫すべきと思います。

ちなみに、日本と違い米国の場合は、ネット接続がフリーで行える空港は結構少ないです。有料サービスを使わざるをえないのが残念ですが、少なくともラウンジであればゆったりといろいろな仕事ができると思います。

私の場合、高所恐怖症なので命を削りながらマイルをゲットしています。早いところこのような縛りもなくラウンジが使えるようになりたいのですが、それは夢のまた夢です。

でもサービスだけを考えると日本の航空会社のラウンジは最高ですね。何といってもマッサージマシーンがあるのがとても素敵です。あれがあるなら30分くらい余計に早めに行ってマッサージしてもらいたいくらいです。それにビールもあるところがいいです。米国の場合、アルコールはすべて有料です。そういうことを考えると、昔仕事の後の帰宅便待ちのラウンジで、生ビールを飲んだのを思い出しました。おいしかったなぁ・・・。

さてと、これからフライトです。でも1時間遅れたので結局真夜中の現地到着です。
本当は早く着いておいしいものが食べたかったのですが、どうやらはかない夢のようです。

まるで生ビールの泡のように・・・。

時差ぼけ克服法

2008-07-25 | 雑ネタ
「時差ぼけ」は、海外に居るとよく話題に上るトピックスです。こちらで日本からの同僚やお客さんを迎えるときには、必ずその人たちの体調を考えないといけません。でも普通の人であれば、結構これが厄介で、これで調子を崩す人がいます。

だからこっちに来た人にまず聞く質問として、「時差ぼけ、大丈夫ですか??」となるのです。

大抵の場合、「だめです。」とか「朝早く目が覚めてしまった・・・。」という人が多いですし、また午後になってふとその人の顔を見ると、明らかに魂がどこかに行ってしまっているような感じがすることが多々あります。いやはや何とも辛そうなのです・・・。

「時差ぼけ」のメカニズムはご存知の通り体内時計が正確に作動しているが故に起こるのです。日本で暮らしている時間がそのまま体に記憶されており、そのために時差のあるところにくると、現地時間と体内時間に差が生じ、結果としてそれが発動するのです。

まあしょうがないと言えばしょうがないのですが・・・。

実は私はこの時差ぼけがないのです。いや、私だけではなくうちの家族(約1名除く)もこれがないのです。だから、この辛さがよくわからないのです。いろいろな人と話をすると、「1週間以上時差が戻らない。」という人もいれば、数日の出張なら期間が短いので、「時差ぼけを感じないまま帰国できる。」(つまりぼけを直さないでそのまま帰国)という強者もいます。でもできれば時差ぼけは無いにこしたことはありません。

この手の話題をいろんな人から意見を聞くと、おもしろいことがわかりました。時差ぼけを感じない人は、極めて生活が不規則であること、夜型志向のような無理ができる人が多いのです。確かにこういう人は時間に対する順応力・耐久力がついており、多少の環境の変化には対応できる能力が自ずと身についていると思われます。一方規則正しい生活をしていれば、これの対応ができません。従って海外対応型=不規則な生活をする人、という困った図式が出てくるわけです。

もう一つあるのは、如何に飛行機で睡眠をとるか、それともとれないか、が関係していると思われます。長時間のフライトで時差に適合した睡眠が取れればよいのです。でも大方の場合、飛行機内で映画をみたり食事を堪能したり、はたまた今後の楽しい旅行に胸躍らせているうちに、貴重な睡眠時間を失ってしまい、時差ぼけを発動させてしまうのです。私の場合、ご存知の通り飛行機は苦手なので、長時間フライトの場合速攻で「ドリエル」という睡眠導入剤を使います。米国にも「スリープエイド」というのがあるのですが、どうもこれは表層を彷徨う睡眠誘発剤のようで、深い眠りに落ちることができないようです。(私の場合ですが・・・) でも「ドリエル」は睡眠に至る過程がやわらかいし、眠りも深く落ちるので結構ききます。多少フライト前の睡眠を調整し、お腹いっぱい食べて「ドリエル」を飲めばもう完璧です。後は到着直前までゆったりとした気分を味わえます。私から言わせれば、飛行機に娯楽やグルメに期待せず、到着地までゆっくり眠れるのがベストだということです。(高所恐怖症の戯言ですが・・・。)

まあこういうことが時差ぼけ解消の手段になるかどうかはわかりませんが、一度お試しください。

ちなみにうちの家族に約1名時差ぼけをする人間がいますが、彼の場合飛行機内でゲームをするのです。普段ゲームを思いっきり出来ない分、飛行機の中では他の家族が完璧に睡眠に落ちてしまうので、文句を言われないのをわかっているのです。

彼にしてみれば飛行機は「ゲームセンター」なのです。いやはや何も言えません・・・。

クレジットとは?

2008-07-24 | ライフスタイル
米国で生活するのにまず必要なのは、ソーシャルセキュリティーナンバーというものです。これはこの国における身分証明みたいなもので、すべてのデータがこれにひっついてきます。日本の住民基本台帳と同じようなものと考えればよいのですが、さらに個人の社会情報や銀行・支払いとかその他諸々のものがこれには記載されています。これさえあれば、この人間が信用できるかどうか簡単にわかってしまうのです。

これはビザの種類によって取れる・取れないがありますが、一般的に駐在で来る人(またはその配偶者)は取ることが可能です。まず入国してからしばらく(5日から1週間くらい)してからソーシャルセキュリティーのアドミニストレーション(管理事務所)に行きます。ここで、パスポートや米国ビザのノーティフィケーション等々の書類を出し、申請をします。この後凡そ2-3週間以内に郵便で番号が送られてきます。これで完了です。またビザの関係で取れない人は、ソーシャルセキュリティー番号の変わりにTax Numberを取得することができます。(主にソーシャルセキュリティーナンバーが取れない配偶者の方とか、子供さんとか・・・。)どちらにせよ、どちらかは取得しなければならないものです。

さてこれが取れると、いろいろなことが可能になります。でもあせらないでください。これからも課題が山積しています。

まず米国に初めて住むことになると、“クレジット(信用)”がないのです。これはこちらで生活をしていくうちに、給料をもらったり、家や車を借りたり、買ったり、銀行口座を開いたりという基盤を作って行く中で徐々に作られていくものですが、これがある程度できるまでの間・・・、そうですねぇ・・・大体2-3ヶ月、は虐げられた生活が続きます。携帯電話を購入するにしても、「お前はクレジットが無いからデポジット(信用保証)で500ドル、キャッシュで払え!」とかTVをインストールするにしても、「2-3ヶ月してからご連絡ください」などどいうようなことを言われます。(現に私は言われました。) これが銀行にお金がたまり、クレジットカードを作り、生活が起動にのりだすと、まさに手のひらを返したようにダイレクトメールとか勧誘の電話がきだします。この対応はこれまでの虐げられた生活から比べればうれしいですが、いずれいやになってきます。今では来るなり「ごめん!」と言って、ちーん!と切ってしまいます。(失礼かもしれませんが、中にはテープがいきなり流れ出すのもあるので、それはお互い様ということです。)まあ、そこまでに達するまでが大変なのです。

でもやはり資本主義の国であり、お金がないとやっていけない国であることは実感します。

私の場合、会社のほうから「住居証明」みたいなものをもらいました。これが意外とどこでも役に立ちました。銀行の開設やインターネットの開設、子供の学校へのレジストレーション、運転免許の取得など‘クレジット“がない頃はこれのおかげでかなりスムーズに捗った事例もあります。もし出してもらえるのであれば、こういうものを関係先からいただいておくと、何かの際に役立つかもしれません。

引越しして、子供がこの夏から転校することになり、最近久々にこのような「見知らぬ土地での自分のクレジット」について考えることが多かったです。あの頃の経験があれば、それなりにスムーズに物事が進められました。まあ中にはそう簡単に進められなかったこともあり、これはこれで新たなる経験となって自分の中に蓄積もされましたが・・・。とはいえ、やはりこういう修羅場をくぐってこそわかるものがこちらの生活ではたくさんあります。日々ポジティブに生きることが大事なことなのです。

米国の“クレジット‘とは、「経験の蓄積」と言いかえられるかもしれませんね。

カナダ紀行 -その1-

2008-07-23 | Travel
カナディアンロッキーツアーは誰もが憧れる大自然満喫の旅行です。私もこちらにいる間には一度くらいは堪能してみたいと思ったのですが、なかなかチャンスがありませんでした。とはいえ引越し直後ということで、かなり準備不足であることは否めませんでした。いつもは修行に近い過酷且つ完璧なスケジュールを組むうちの細君はそれができず、かなりご不満だったようです。まあそういう中でとりあえず旅行をスタートさせました。

まずはシカゴまで車でいき、そこからカルガリーへ約3時間ちょっとのフライトです。カルガリーからバンフまでは約2時間のドライブ。途中カルガリーオリンピック競技場に少し立ち寄り写真撮影後、一路目的地へと向かいました。バンフまでの道のりは、後半1/4を除いてはほとんど平坦な道です。どこまでも続く草原はとても気持ちの良いものでした。「どこかで見たグリーングラス」と考えていたら、そうそうあの「Windowsの壁紙」なのです。米国でも同じような風景は何度も見たのですが、ちょっと色が違うのです。うちの子供に聞いてみたら、「同じことを考えていた」そうです。 私は20年近く前にアルベルタ(カルガリー、バンフのある地方)の東隣のサスカツーンというところを旅しましたが、ここはこの時期一面の菜種の花が咲いており、どこを見ても「黄色」一色、それもあのベネトンのように鮮やかな色彩のギアスをかけられたように見入らされたのを記憶しています。今回の「緑」はそれとは違ったものの、「原色」の美しさを改めて感じさせてくれる一品でした。(もう少しクリアスカイであったなら、もっときれいだったのでしょうが・・・。)

さて、第一の目的地はバンフです。どうも日本人観光客が非常に多いようで、あちらこちらで日本語の文字が見られますし、日本人も結構います。お店に入ったりすると、結構外人さんが日本語で話しかけてきます。(これは米国でも良くありますが・・・。でもこれをうざいと思ってはいけません。彼らは彼らなりにコミュニケーションをとろうとしているのです。逆言えばこれは彼らからの友好の証しであり、我々はこれをきちんと受け止めてあげるべきでしょう!) あまり日本語があふれているので、とあるお店で日本人の店員さんに聞いたところ、バンフエリアの日本人人口は800人もいるようです。どうもその魅力に取り付かれて観光業を中心にいついた人が多いようです。そうであれば日本語は目に付くわ、日本人旅行客も多いわ、ということが理解できます。まあ確かにその風景たるや、他に比較できないほどアメージングなものなので、これは誰が見ても一度は住んでみたいと思えるようなものだと思います。(でも物価は高く、納豆3個いりパックが500円近くしていました・・・。げぇー!)

当然のことですが、これだけ日本人がいれば日本食のレストランもあるようで、調べた限り3-4つありました。その一つに入り昼食を食べましたが、まあまあのお味でした。カナダは一般的に米国と比べると料理がおいしいです。以前にモントリオールやケベック、トロントに行っていますが、どこも(ちょっと良いレストランなら)おいしいお店が多く、米国食で衰えた舌をよみがえらせてくれます。バンフも旅行客が多いせいか、同様においしい店が多いようです。(それでないと、観光客から見捨てられるので、切磋琢磨しているのでしょう。)

次にここから北西へ40分移動したところにある第二の目的地、レイクルイーズに移動しました。ここでは氷河のアイスが溶け出して出来た「エメラルド色の湖」が売りです。確かにこのきれいさは目を見張るものがあります。特に朝方の湖は、周りを囲む風景を湖面が別世界として映し出します。日本でいうと忍野八海の「逆さ富士」と同じ状況ですが、日本と違い富士山一つよりも周りの神々しいまでの山々が映し出されると、まさにパラレルワールドを覗き込むような気分になります。これがレイクルイーズの魅力なのでしょうねぇ・・・。

でも実はこれだけではないのです。

レイクルイーズは確かに有名なのですが、ここから20分くらい行ったところにモーレンレイクというところがあります。テンピークス(10個の頂)に囲まれた小さな湖なのですが、この風景がもっときれいなのです。レイクルイーズよりずっといいという人が多いという話を聞いていたのですが、確かにこれは絶景でした。生憎天気がそれほど良くなかったので「完璧」ではなかったのですが、それでもこの風景この美しさは、日本や米国では見られない「極上の味」でした。私としては、これで今回の旅を満足できるものであったような気がします。レイクルイーズだけ見てお帰りになったみなさん!大損です。これから行かれる方は是非ともごらんになってください。損はしませんよ~!

さてと、この後歩みはコロンビア大氷河&ジャスパーへと更に北上します・・・。続きは後日!