第25室へやってきました。ミケランジェロの『聖家族』
鮮やかな色と、ダイナミックな構図です。
色彩感覚が見事!ここには、ミケランジェロの影響を受けた画家の作品が並びます。
同じ部屋にあるロッソの『モーゼ、イェトロの娘たちを守る』
旧約聖書の「出エジプト記」を題材にしたもの。
フィレェンツェ派の作品。
第10から14室がボッティチェッリの『春』。
おなじみの絵画ですけど、実物を目の前にすると、
あまりの美しさに、言葉を失います。
近年の修復の結果、オリジナルの華麗な色彩がよみがえり、
従来、すすに覆われてはっきり見えなかった多くの草花が、
ヴィーナスの立つ地面に描き込まれているのが見えるようになったそうです。
研究者によると、これらの草花のほとんどは、今でもフィレンツェ地方に自生しているらしいです。
『ヴィーナスの誕生』
教科書にも載っていたこの作品。正直にいうと、それまでは、特に好きな名画でもなかったのですが、
この絵の前に立った瞬間、本物の持つ威力に圧倒されてしまいました。
特に右の女性の洋服の装飾など、すばらしく、
修復士の手を得て、現代に甦った名画の前に、声もありませんでした。
この作品のテーマは、古代神話、海の泡からヴィーナスが誕生し、貝に乗って風に吹かれて陸に向かっていく。
ヴィーナスが首を曲げ、腰を曲げた状態で立っているのは、誕生したと同時に、世の中のはかなさを十分承知しているためといわれています。
イタリア美術を代表するルネサンス様式の作品がずらりと並んだウフィツィ美術館。
メディチ家の偉大な権勢と威力に圧倒され、
作品のすばらしさと多さに、しばらく呆然とした数時間でした。
フィレンツェをあとに、ヴェネツィアに電車で移動しますが、
ここでちょっとブレイク。
次回はシエナからほど近い、塔の街、サン・ジミニャーノ。
シエナ滞在時に1日だけ観光できたトスカーナの街を先にUPしますね。
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