２０年も前の話ですが

自宅の冷蔵庫にあった里芋。
秋だわなぁと思いつつ、アパートに持ち帰り。
冷たい雨が降るこんな日は、随分前に教わったあの味が懐かしくなり作ってみました。


それは、社会人になって初めての秋。
休日に職場の一同が集まって芋煮会が開催されました。
音頭をとったのは山形出身の大先輩。

新人だった自分は「芋煮っちゃこうやんだ」と里芋の皮を剥く所から
手伝わされ、その後数年間ずーっと本場の味を叩き込まれたのでした。

本当なら里芋の他には牛肉、こんにゃく、ネギを入れる所が
豚肉、人参、余っていたイカ入りさつま揚げという
とても先輩の前には出せそうも無い仕上がり。

でも、味付けは醤油に酒に砂糖という伝授された秘伝の味に仕上がっております。
里芋のホクホクした感触を楽しみながら、遠い昔を思い出す夜になりました。