5月大歌舞伎の初日の第一部に行ってきました。席は花道のすぐ脇。こんないい席は初めて。
鶴亀は歌舞伎舞踊。おめでたさが伝わってくる踊り。亀は橋之助。鶴と亀は姿を現す金色の帽子(冠)をかぶり、おごそかに、かつ、格調高く踊っています。
2番目は寺子屋。初めて見ましたが、ストーリーが泣けてしまいます。歌舞伎には子供が犠牲になってしまうお話が多いのでしょうか。伽羅先代萩も政岡の息子が身代わりとなって死んでしまいます。忠義のために命を落とすからこそ、みなを感動させるのでしょう。幸四郎の威厳のありつつ、子供や弟のことをおもんばかる様子が泣けてきます。
そしてお昼休憩。予約したかぶき幕の内弁当を3階の花篭でいただきました。一人なので、首都高に面した窓向きの席で外を見ながら食事。ごはんがちょっと硬かったけど、おかずはとても美味。お吸い物に入っている湯葉には歌舞伎座の焼き印入り。
3番目は、三人吉三。黙阿弥の調子のいい七五調のセリフが耳に心地よく響きます。先月の、弁天娘女男白波もそうでしたが、菊五郎の名調子は楽しい。そしてお嬢吉三の「こいつぁ春から縁起がいいわい」という有名なセリフが..!!
大満足の5月大歌舞伎でした。