うさぎと暮らしてみたら・・・

うさぎとオカメとの生活を綴るブログ

優しい犬

2012年07月06日 | うさぎ

今日のお花はケンの為にいけました。

 

広島にいた頃、外飼いの黒のラブラドールと出会いました。

あまり食べていないようで、ガリガリに痩せ、一見すると雑種のように見えました。

 

毎日オヤツやフードをこっそりあげていました。

そのうち、足先に怪我をしているのに気がつきました。

治療をしたいけど、勝手に病院に連れて行くわけにはいきません。

患部の写真を撮って、ももチンの行きつけの病院の先生に相談して塗り薬と抗生物質を出していただきこっそり飲ませました。

 

こうしてるうちにある漁師さんと出会います。

 

漁師さんは飼育放棄されているケンに同情し、毎日ご飯と散歩の世話をしていました。

私とは活動時間が違うため、今まで知る機会がありませんでした。

 

怪我の事を相談すると一緒に病院に連れて行こうということになりました。

飼い主と漁師さんは知り合いで、飼い主の了承もとれました。

 

病気は癌でした。怪我だと思っていたのは腫瘍でした。

 

漁師さんと私でお金を出して手術しました。

しばらくは元気でいてくれたけど、すぐに再発、足を切断しなければならなくなりました。

 

飼い主は足を切るのがイヤだといいました。

が、私達は飼い主を説得して足の切断手術をしました。

 

足を切った後もケンは普通に3本足でピョコピョコあるき、海で泳ぎ、ご飯をいっぱい食べて幸せそうでした。

 

酷い環境だったけれど、私達はそれなりに幸せでした。

 

が、また再発。

今度の再発はもう打つ手がないって意味です。

そして、私は広島から千葉に引越ししなければならなくなりました。

病気のケンの世話を漁師さん一人でできるのか心配で心配で、私だけ広島に残ろうか、ケンを飼い主から奪って千葉に連れて行こうか悩みました。

 

でもケンは漁師さんが大好きです。

私が世話に加わってからは、私の方がケンと過ごす時間は長かったのに、やっぱり私は二番目、ケンは心も体も漁師さんの犬でした。

 

幸いにも私が引越しした後、野良猫の保護活動をしてる友達が仲間を紹介してくれて、その人達がローテーションを組んで世話に通ってくれました。

 

私が引っ越して20日後、ケンは息を引き取りました。

多分、7歳か8歳。(多分というのは、飼い主がよく覚えていないけど7歳か8歳ぐらいかな?と言ったから)

 

それが去年の7月6日のことです。

 

 

ケンの最後の住みか、漁師さんのプレハブ小屋にて。

 

 

大好きな散歩コースで一休み。

この頃はもう3本足。 でも、散歩が大好きだった。

 

長い間、誰からも見向きもされず酷い環境にいたのに、ケンは優しくて性格のいい犬でした。

こんな子が、どうしてこんな辛い目にあわなくちゃいけないんだろうって、今でも悔しくて涙が出る。

 

普通の飼い主に飼われていたら、家族の一員として愛情もいっぱい、ご飯も散歩もいっぱいもらえたのに。

ケンの運命を思うと切なくて胸が潰れそうです。

 

一年経っても思い出すのが辛い。

 

ももチンとの別れとはまた違う後悔みたいなものがあって、多分ずっと消えないんだろうなと思う。

もっと早くケンの存在に気付き、癌の治療をしてたら直ったんじゃないか。

旅立つ日まで自分の手で世話してあげたかった。 

 

ケン、安らかに眠ってください。

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひつじ)
2012-07-06 23:08:58
優しい優しいakkomさん。
漁師さんと、akkomさんに想われて
ケンは幸せだったと思うよ。
月並みな事しか言えなくてごめんね。

ケンのお目々、笑ってる。
akkomさんと出会えて
一生分の幸せを知ったのだと思う。
ケンは天の川で、akkomさんを見守ってるね。お月様との間を散歩するかも。
akkomさん、優しいね。
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ひつじさんへ (akkom)
2012-07-08 21:04:02
優しい犬に優しいコメントをありがとう(泣)

ケンの顔、笑ってるね。
この写真、2枚とも大好きなんだ。
なんか幸せそうで・・・現実は厳しかったんだけれど。

命日に久しぶりに漁師さんと電話で話したよー。
ケンは私たちを虹の橋で待っててくれるよねって♪
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Unknown (toma)
2012-07-12 21:51:42
素敵な出会いをしてたんですね。
普通だったら、飼われてるってわかった時点で通るたびに挨拶して終わっちゃう顔見知りなワンちゃんで終わってたはず。

ケンはakkomさんの心に何か伝えてくれて、
それに気付いて手を差し伸べたakkomさんの勇気に心打たれました。

出会って無ければもっと短くて儚い命だっただろうに、
感謝して虹の橋で待っててくれてるんでしょうね。

きっとももチンとakkomさんの話で盛り上がってるかな♪
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tomaさんへ (akkom)
2012-07-13 15:49:51
ほんと最初はお節介過ぎるかな?って自重してたんだけど、
ケンがあまりに可愛くて可哀想で勇気を振り絞ってみたよー。

漁師さんが犬好きで、とってもいい人で本当に良かったよ。
飼い主は酷かったけど。
無責任で非常識で。。。言い出したら止まらないから止めとくね(ww

ケンとももチン、一緒に虹の橋で待っててくれるかな?
そうだといいな。
tomaさんありがとう♪
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Unknown (メレンゲ)
2012-07-15 10:53:44
ケンはakkomさんと,その漁師さんに出会えて幸せだっただろうなぁと思います.
そんなひどい目に遭っても,人間を好きでいてくれて,ケンは本当にいい子だなと.
そしてそれはakkomさんや漁師さんの存在もあったのではないかなぁと思いながら読みました.
動物との出会いは別れの始まりでもあるからと私は常々おもってて…
うまく言えないのですが,その私よりも短い人生の中でなにを考えているんだろう,幸せだとおもってくれるのかな,何が幸せなのかなって….
そんなことを考えてしまうととまらなくなってしまうんだけど,何が言いたいのかというと
写真の中のケンちゃんはとっても幸せそうな顔でakkomさんと映ってるなぁと.
そして,そのきれいなお花もずっとそばで
「それ,僕に?ありがと」
って見てるんじゃないかなって.
あぁもう…涙が止まらなくなっちゃったじゃないですか
要は,ももチンも,トッティもケンも私もakkomさんが大好きです.
気持ち悪いこと言ってごめんなさい

そうそう,うちの患者さんで,トッティのユニフォームを着てるおじいさん?おじさん?がいてですね,それを見るたびにこのブログのことを思ってほっこりしてるんです.
いつも癒してくれてありがとうございます.
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メレンゲさんへ (akkom)
2012-07-16 20:59:20
メレンゲさんのコメント読んで私の方が泣きそう(ww

ありがとうね。

ケンは幸せだったかな?そう言って貰えると本当に嬉しいし慰められるよ。
ほんといい子だったんだー。
何ていうか人間が誰でも大好きで。
県の世話に通い始めてから解ったんだけど、通りすがりの人でケンに定期的にオヤツをあげに来る人が結構いるの。
パンの耳持ってくるオバアチャンとか、サツマイモ蒸して来てくれるオバちゃんとか。
漁師さんやそういう人達のオヤツで命を繋いでいたんだね。

トッティのユニフォーム来てるおじさん、何故に今トッティ?ってちょっと笑っちゃった。
でも、何を隠そう、トッティーの名前はトッティからとったんだよ!!!
あの頃、カッコよくて好きだったから。

だからトッティのユニフォームで思い出してもらえて私的には光栄です♪♪
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Unknown (ユイ)
2012-07-20 18:52:56
本当にakkomさんはお優しいですね。
そんなakkomさんと出会ってきた動物たち、本当に幸せだったと思います。
 
ケンちゃん、辛いこともたくさんあっただろうけど最期は本当に安らかにみんなに支えられて、安心して眠ったのだと思います。
本当にかわいい、ケンちゃん。
笑ってる顔は本当に安心してるいいお顔!
一番幸せな時だったのでしょうね。

お別れって本当につらいですよね。
いつか来るもの、と思っていても・・・

私もノエルという初めてのワンコ家族を迎え、いつか来るべきその日まで、たくさんの愛情と思い出を作っていきたいと改めて思いました。
ワンコに限らず、本当に一緒の時間を過ごすっていいことですよね。
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ユイさんへ (akkom)
2012-07-22 11:31:24
ケンのお顔笑ってるよね♪
散歩が大好きで、だけど、今まで6年間?ぐらい繋がれっぱなしだったから上手くお散歩は出来ないんだけど、散歩綱を見ると毎日ニコニコ笑って喜んでたよー。
足が3本になった後もテクテク歩いて走って、海で泳ぐのも上手だったの。

ワンコの笑顔って最高だね。
ノエルちゃんの笑顔もほんと可愛い♪

ケンの最後は沢山の人の協力があって本当に賑やかで恵まれた環境だったの。
最期幸せだったかな?そう言って貰えるとほんと慰めれるよありがとう♪♪

ノエルちゃん、これからいっぱい楽しい事あるね。
一緒にそれを楽しめるユイさんが本当に羨ましいーーー。
これからもノエルちゃんの成長をブログを通して一緒に楽しみたいな。
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