日常にバカンスを!

お台場に住むakkiitaner(アッキーターナー)のまったりな日常とぼやきっぷり、っぷり。

8月20日、バーゼル最後の日。ドイツの黒い森へ向かう

2012年01月01日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強


【2007年の記録です】
朝、電話で起こされた。
バーゼル在住の日本人女性からだった。といっても既に9時だったので、
電話が目覚まし時計のようで、ありがたかった。
さて、昨晩遅くに電話をかけても(ホテルに)不在だったので、
やはり心配をおかけしていたようだ。
かたじけない。

私の携帯電話の番号を教えておけばよかったのだが、
こちらでは電話を受ける方も料金をとられてしまうので、
「お金が無駄にかかってしまうから、
電話ならホテルにかけるわ」
と携帯電話の番号を 
受け取ってもらえなかった。

すべてに気遣いのある
ステキな女性なので
スイス人男性と温かい家庭を
ここバーゼルで育んでくることが
できたのだろう。

早々とチェック・アウトし、
ホテルに荷物を預けていざ、
バーゼルの町へ。
気になる場所へと向かうことにした。

バーゼルの市庁舎(赤い建物)前の広場。チーズ、野菜、ハーブ、パン、
お花・・・などの
お店が出ていた。プチ・マーケットだ。

朝食は広場に出ていた屋台(?)で
ホットドックを買い、その場でパクリ。

シンプルで美味しかった。
この手のものはアメリカが一番得意、
と思っていたが
ここのホットドックの方が美味しいかも。

広場からどうしてもおかしな噴水を
みたくて、
大聖堂へと向かう。



この噴水を見られただけでも、
バーゼルに来てよかった、と思うほど、
ユニークな動きが絶妙で感動した。

動画じゃないのでイマイチその臨場感は
伝えられないが・・・。

現代的なこの噴水の向こうに
大聖堂の塔が見える。

その新しさと古さとの調和が本当に
あっぱれだった。

さて、この2つがトラムから
眺めた風景の中で
どうしても降りたって
訪ねてみたい場所だった。

午後2時にバーゼル在住の
日本人女性(50歳代?)
と駅で待ち合わせしていたので、
駅へと向かった。

そのご婦人とは3日前、
バーゼルの駅で偶然お会いしただけの、
実はまったくの赤の他人。
なぜか、親切にしていただいている。
その時、ご婦人とご一緒だった
ステキなスイス人の旦那様は
とても面白く温かな人で。

娘も私もそのご夫婦の大
ファンになったというわけ。
今日はお宅へお呼ばれされていた。
子どもが大好きな奥さんは、
子連れの私を何となくほっとけない、
と思ったのかもしれない。
いずれにせよ、優しくされる
理由などどこにもない。
でもその奥さんの誘い方が
とっても気に入った、
「うちにいらしても、いいことなんて何もないのだけれど、
いらっしゃいます?」


さて、お昼。どこで食べようか?

「えー、またー」とあきれたのは母(私)の方だった。
娘がそのご夫婦に連れて行って頂いた
日本食レストランにも一度行きたい、
という。
「日本食なら帰っていくらでも
食べられるでしょ」
ともちろん、諭した。

でも、「何食べようか」と10分後には
日本食のメニューを眺めていたのだから
だらしない。
親として、情けない。

10歳の娘に押し切られてしまった。

2時に日本人女性と落ちあう場所まで
そのレストランから1分もない、
という地の利もあったんだけど、
まあ、本音として私も和食が
良かったのであった。

が、また、娘がこの前と同じく
「卵とじうどん」を
頼んだのにはゲンナリしたが。
約1700円のうどんだからね、
何でわざわざスイスで食べるかなあ、
と思うのは私だけ?

その話を奥さん(日本人女性)にすると、
「あそこ、ランチはお得でしょ」とおっしゃるので、
「いえいえ、ランチを無視して
うどんでしたから」
と話すという思いっきりうけた。

さて、バーゼルには他にも
和食の店が2軒はあるとか。
最近、ラーメン店もできたというから、
驚いた。
実は娘は大のラーメン好き。

ラーメン店があることを後から聞いて、
娘はとても悔しそうだった。


(通いつめた記念にレストランの広告の付いたバン(自動車)の前で記念写真
 SAKURA : Bahnhof Basel ℡ 061 272 05 05 入り口はタクシー乗り場脇 )

日本食レストランのすぐ横が
タクシー乗り場だ。
待ち合わせ場所のタクシー乗り場で
女性を待つ。

栗色のコートを着た小柄な女性が現れた。
先日偶然にお会いした奥さんだ。
実は私は、ここでお会いして
お礼ができたら、
お宅はご遠慮しようかとも思っていた。
状況次第にしよう、と。
ただ、娘が
「おばさん、きっと朝からお部屋を片づけたりして準備してくれてるんじゃない!
行ってあげなきゃかわいそうだよ」
という。

それは、お前の母だろ! 誰かが来るたびに掃除が大変なのは・・・!
「おばさんは誰がいつ来てもいいようにきれいにしてるわよ」
と返したかったが、墓穴をほることになるので、言葉を飲み込んだ。

お会いすると、荷物のことを聞かれ、
ホテルに預けたことを話すと、ホテルから荷物を駅のロッカーに移しましょう、
と提案され、実際に奥さんがシャキシャキと私たちを誘導して下さった。
トラムでライン川を渡る橋に
さしかかった瞬間、
「ここからの川の景色が本当に好きなの」と話す、
そんな奥さんが少し羨ましかった。
私は東京にいてそういう
大好きな場所を未だに見つけられない。

バーゼルでは大雨でライン川が
決壊し大変だったことを話してくれた。
10日ほど前のことだという。
夫の知り合いが
「アルプスの氷河が溶け始めている」
のを取材するために
丁度チューリッヒに来ていると聞いたが、
本当に地球温暖化の影響が
如実に出てきているようだった。

今年のバーゼルは春が夏のように暑く、
雨が降れば極端に大雨で
不安定な天候が続いているという。

ホテルのフロントから
スーツケースを受け取ると、
奥さんは、前にいたタクシーの運転手に
ドイツ語で声をかけ、
さっと車に乗り込んだ。
運転手が降りてきて、スーツケースを私たちから奪い、トランクに運ぶ。
私のスーツケースがあまりに重いので、

「この中にはゴールドが入っているんだろ」とウインクしてきた。

車だとあっという間に駅につき、荷物はさっさとロッカーに預けてくれた。

バーゼルに来た日本人のためにガイドをやるのはおてのものに違いない。
「私はやってないけれど、お友達にガイドをやっている方いるわよ。
バーゼルはクリスマス時期が人気だから、そのあたりになると、
忙しい、忙しい、て言っているもの」
とのことだった。

奥さんは、
ただただ親切な人なのだと思う。







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