市民公園でひと遊びした娘と次なる探検を続ける。
実は太陽の光に向かってどん欲なまでに顔をもたげる花々の
伸びやかさもさることながら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3c/d5cee65184013f1a3dd6a6c5ca361a54.jpg)
眼下に広がる、青く光る海と白く輝くような砂浜は
目に飛び込んできた瞬間から魔法の威力を放つ。
子供はすぐ反応した。
「ね、あそこの島みたいなところへ行こうよ」
実に単純にそこに海があるから、いきたいわけで、
「そうねえ」と母も同意した。
丁度その展望台の横に近道と思われる急な階段がしつらえてあって、
その島へと続いているようだった。
”まあ、下り坂だしねえ、そんな大変じゃないかあ”
と内心思った私は浅はかだった。
(どこかにケーブルカーがあるって書いてあったのに、
ときょろきょろとケーブルをさがしつつ、階段を下っていった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/75/81976ecb04ed6af65073004ae09ba0ea.jpg)
急な階段をひょいひょいと難なく進む、娘に比べて、
私はいつもへっぴり腰で遅れ気味。半端な距離じゃない気がしてきて
うんざりし始めた時、ある意味ひと休みできるかんじで
平地(踊り場)に出くわした。
勿論急な階段はその先に再びつづいている。おおー、やっぱり平地は楽、
と当たり前に感動していると、黒い大きなものが
手前の階段から急に飛び出してきたのだ。
人間、「うわっ」と思った瞬間恐怖心が湧き出るのだが、
死ぬんだったら一瞬のことなのに違いない。
うわ、ぱた、と倒れるかんじなんだろうな、と実感した。
でも、ぱた、と死なずにすんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/1d/bfe8115bee938e49f43404064f545cb9.jpg)
その黒い物体はポニーだったのだ。
ポニーを追いかけるように、まず、叫ぶような声が階段の下の方から響いてきた。
「アントン」とか「ジョシュ」とかそんなかんじにとにかく
ポニーの名前を呼んでいた。そしておじさんが前方の階段から登場したのだ。
私たちにとってはおじさんは英雄だった。
すぐさま、ポニーをてなづけて、落ち着かせるためか鼻をなでている。
私たちはその時点でようやく心底ほっとできたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/00/d7835aadbdf278f0623e5969de6a3f0f.jpg)
おじさんはとてもフレンドリーで、カタコトの単語だけの英語で
私たちに話しかけてくれた。ポニーの名前を教えてくれたのだが、
忘れてしまった・・・トホホ。おじさんはポニーの飼い主でいつもこうして
階段を上って散歩をしているそうだ。(筋トレか?)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/14/6ca35f124eab1729968aacf1c25c9e3b.jpg)
ポニーは本当に自由奔放君に見えた。
第一たてがみが長すぎて、目にかかっているせいで、
多分すんごくカワイイだろう瞳を見つけることができなかった。
黒い毛に包まれていて、黒い瞳が見づらかったのもあるけど。
しかも、尻尾も地面につくかつかないかまで伸び放題。
私はここでもシシリア人のおおらかさを実感した。
剪定されていない軒下の木々に、まったくぼさぼさのたてがみを
持つ真っ黒なポニー。もちろん首輪はおろか手綱もつけていない。
「あのポニー、すんごかったね」
という娘のひとことがあらゆる意味ですべてを表現していた。
さて、こんな驚きならするのは悪くないなあ、と思えたものの
まだまだ先は(階段)続くともおじさんから教えられ・・・。
嬉々として進む娘の後を必死で追いかけた。
でも、頑張れば映画「グラン・ブルー」の舞台になった
青い海が待っている。入り江にある小島、イソラ・ベッラが待っている。
実は太陽の光に向かってどん欲なまでに顔をもたげる花々の
伸びやかさもさることながら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3c/d5cee65184013f1a3dd6a6c5ca361a54.jpg)
眼下に広がる、青く光る海と白く輝くような砂浜は
目に飛び込んできた瞬間から魔法の威力を放つ。
子供はすぐ反応した。
「ね、あそこの島みたいなところへ行こうよ」
実に単純にそこに海があるから、いきたいわけで、
「そうねえ」と母も同意した。
丁度その展望台の横に近道と思われる急な階段がしつらえてあって、
その島へと続いているようだった。
”まあ、下り坂だしねえ、そんな大変じゃないかあ”
と内心思った私は浅はかだった。
(どこかにケーブルカーがあるって書いてあったのに、
ときょろきょろとケーブルをさがしつつ、階段を下っていった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/75/81976ecb04ed6af65073004ae09ba0ea.jpg)
急な階段をひょいひょいと難なく進む、娘に比べて、
私はいつもへっぴり腰で遅れ気味。半端な距離じゃない気がしてきて
うんざりし始めた時、ある意味ひと休みできるかんじで
平地(踊り場)に出くわした。
勿論急な階段はその先に再びつづいている。おおー、やっぱり平地は楽、
と当たり前に感動していると、黒い大きなものが
手前の階段から急に飛び出してきたのだ。
人間、「うわっ」と思った瞬間恐怖心が湧き出るのだが、
死ぬんだったら一瞬のことなのに違いない。
うわ、ぱた、と倒れるかんじなんだろうな、と実感した。
でも、ぱた、と死なずにすんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/1d/bfe8115bee938e49f43404064f545cb9.jpg)
その黒い物体はポニーだったのだ。
ポニーを追いかけるように、まず、叫ぶような声が階段の下の方から響いてきた。
「アントン」とか「ジョシュ」とかそんなかんじにとにかく
ポニーの名前を呼んでいた。そしておじさんが前方の階段から登場したのだ。
私たちにとってはおじさんは英雄だった。
すぐさま、ポニーをてなづけて、落ち着かせるためか鼻をなでている。
私たちはその時点でようやく心底ほっとできたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/00/d7835aadbdf278f0623e5969de6a3f0f.jpg)
おじさんはとてもフレンドリーで、カタコトの単語だけの英語で
私たちに話しかけてくれた。ポニーの名前を教えてくれたのだが、
忘れてしまった・・・トホホ。おじさんはポニーの飼い主でいつもこうして
階段を上って散歩をしているそうだ。(筋トレか?)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/14/6ca35f124eab1729968aacf1c25c9e3b.jpg)
ポニーは本当に自由奔放君に見えた。
第一たてがみが長すぎて、目にかかっているせいで、
多分すんごくカワイイだろう瞳を見つけることができなかった。
黒い毛に包まれていて、黒い瞳が見づらかったのもあるけど。
しかも、尻尾も地面につくかつかないかまで伸び放題。
私はここでもシシリア人のおおらかさを実感した。
剪定されていない軒下の木々に、まったくぼさぼさのたてがみを
持つ真っ黒なポニー。もちろん首輪はおろか手綱もつけていない。
「あのポニー、すんごかったね」
という娘のひとことがあらゆる意味ですべてを表現していた。
さて、こんな驚きならするのは悪くないなあ、と思えたものの
まだまだ先は(階段)続くともおじさんから教えられ・・・。
嬉々として進む娘の後を必死で追いかけた。
でも、頑張れば映画「グラン・ブルー」の舞台になった
青い海が待っている。入り江にある小島、イソラ・ベッラが待っている。
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