3階の手芸品売り場をザクッと見て、
エレベーターに乗り込もうとしたとき、
カフェがあるという表示を見つける。
私も娘も顔を見合わせて、即決をする。
「カフェで食事しよう」と。だって、お腹がすきすきだった。
さて、2階(日本でいう3階であるが)に下りると
カフェはすぐ見つかった。
なんせ、お腹がすいていて、臭覚がきくこときくこと!
動物的本能というべき鋭さで、臭いのする方向へ
まっしぐら。
さて、それはとっても洒落たカフェだった。
カフェの入り口にはショーケースがあって、
そこにはズラリとサンドイッチ、ピザ、サラダやデザートが
並んでいる。
お店のシステムを知らない私たちが、
そのままお店にツタツタと入っていこうとしたら、
素敵なお兄さんに
「ここで選んでください」みたいなーことを言われる。
そうなのね、よく分かんないけど、選べばいいのね、
とそのステキなお兄さんにこれとこれと、とほぼ指さし状態で
頼んでいった。お金も先払いであることは明らかで
カードで支払いをすませた。デパートなので
アメックスが使えて嬉しい。ヨーロッパは意外にアメックスを
使えない店が多い。ビザかマスターカードの方が
使い勝手がいいのだ。
レシートと何やら番号のついた(と思った)旗を渡されて、
好きな席についていい、と言われた。
いやあ、お高級なカフェテラス、といったかんじ。
景色を楽しめる窓際のカウンター席を選ぶ。
すると写真(上)のように我が日本の誇るキッコーマンの醤油が
置かれていた。インテリアのフロアにあるカフェだけに
お洒落な内装だったが、そこにポンとおかれていることが
栄久庵憲司氏デザインのこの瓶のフォルムが
ここパリでも美しいと認められていることを示している。
ちなみに食品館でも日本の誇るインダストリアルデザイナー・
栄久庵憲司氏デザインのこの醤油瓶は売られていた。
シンプルで機能美を備えた秀逸な卓上醤油瓶だとあらためて思った。
ちなみに私はこの栄久庵憲司氏を取材したことがある。
当時、六本木のリビング・モチーフを手掛けたばかりの彼に
そのデザイン上での留意点を伺ったのだ。
私が頼んだサラダ。チキンが入っていて、試験管に入れられた
ドレッシングはごま味だった。9ユーロ。
娘があっという間にたいらげてしまったFoccacia。
カプレーゼの好きな娘は上のトマトとチーズだけ食べた。
9.50ユーロ。
Club Dineという名のサンドイッチ。
その名のごとく、カニが入っていて、とっても凝ったものだった。
娘が半分以上残したので、私がほとんど食べたといっていい。
絶妙なコンビネーションでオニオンなどの野菜がカニの味を
引き立てていた。とても美味しかった。7.50ユーロ。
アール・グレー(紅茶)が土瓶で出てきた。なるほど、お洒落!
紅茶は4.50ユーロ。
カプチーノもモダンな器で何だか楽しかった。
写真ではよく分からないかもしれないが、砂糖が
カップの縁にかけられるようなデザインになっている。
このデザインされた砂糖は食品館でも売られていた。
カプチーノ(クッキー付き) 5.20ユーロ
●ル・カフェ(Le Cafe de la Grande Epicerie)
5 rue de Babylone 7e
01 44 39 83 47
(ボン・マルシェ2階)
客層が品がよく、お年寄りも多かった。
1人で入ってカウンター席に座って食事する女性もいたり。
マダムーな感じの2人が、食事に手をつけず
話し込んでいて、娘が「あの人たち何で食事に手をつけないの」
と不思議がっていた。
【娘の評価】
味:★★★★☆
サービス:★★★☆☆