日常にバカンスを!

お台場に住むakkiitaner(アッキーターナー)のまったりな日常とぼやきっぷり、っぷり。

マンハッタン

2011年02月21日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強
どうしてだか時々恋しくなるのがマンハッタンだ。
夕焼け雲に染まった空が美しいからとか、
セントラルパークを歩くと、
その土の感じが自分を押し上げてくれるようだとか、
いろいろ理由はあるのだろうけど。

多分、そこに住む人間の多くが偽善的じゃないからなんだと思う。
一体何が人間の魂や精神をむしばんでいくかといえば、
自分を自分以上に見せようと、
無理を重ねていくことから始まるんじゃないかな。
それは他人の目を通しての自分を整えることであって、
本当の内側に秘めている自分を見つめることとは真逆なことだ。
もし、その努力が内側の自分の欲することだったら
それはたとえ失敗したとしても健全な歩みと言えるんじゃないかなあ。

私は中学生の時に加藤諦三の青春論を読みすぎて、
人の目を気にしない、内側の自分に向き合った結果、
かなり外側の自分はほころび始めていった。
まず、人に勝ちたいためだけの勉強に興味がなくなり、
成績が下がった。

東京の英語の専門学校に入って(どうやら相当変わっていた、
地元の短大をけってまで自分に技術をつけようと思ったんである、
アンチ学歴!だ)
でも、そこで始めて自分と向き合って、
大学に行かなければ、
手始めに自分がやりたいと思っていたことは
かなえられないことを知った。

それで猛然と独学した。
社会学部に入って、社会と人の関係をみっちり洞察するはずだった。

結局流されてノンポリな学生生活を送った。
それでも運良く、
大学に入ったさしあたっての目標はかなえることができた。
「出版社に入る」と書いた紙を壁にはって受験勉強に励んだのだが、
かなえることがなんとかできた。
それが本当によかったことかどうかは
わからないけど。

とここまで書いてきて、一体何を言いたいかというと、
それでもまだ自分が分からなかったのだ。
単身マンハッタンへといくまでは。

人間丸裸になってみて
(すべて捨てるというか)初めて見えてくることがある。
強いはずだった自分は弱くて、
論理的だった計画は単なる突発的な感情によってなされただけの
浅はかなものだった。

そんな醜くて小さな自分を知ったのは本当に
あの邪悪で恐ろしいマンハッタンのおかげだ。

やらないで後悔するくらいならやって後悔する方がましだ。
そんな台詞をはきたいなあ。
死に絶えるその直前まで!






久々に本を読んで泣けました!

2011年02月21日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強
ウイスキー! さよなら、ニューヨーク
宮本 敬文
マガジンハウス


自分自身がニューヨークで犬を飼っていた。
その犬が2年前に死んだのだが、その体験とあいまって、
泣けました。

私の暗いニューヨークの日々がこの本の著者のように
彼(犬)のおかげで救われた。
私にとっても
愛犬はペットというより、命の恩人だったのだ。

著者の宮本氏とはニューヨークで友人だったせいもあり
この本に書かれていた内容は私の知っている宮本氏そのものであり、
その赤裸々な思いと葛藤が手にとるほどに
分かるような気がした。

まあ、そんな苦労もしらんと、
のんきにつきあっていた私を許してね、宮本サン、
という気もしなくはないが。
とにかくおすすめ、ニューヨークとは青春とは、
そして人生の決断とは。と彼の体験が
読む人に感動を与えることは間違いない。