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世界を浄化する力を!

2007-06-02 21:03:34 | その他
●エチゼンクラゲに医薬品・化粧品の原料成分…理研など発見(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070602i203.htm?from=main2
 日本海沿岸に大量に押し寄せて深刻な漁業被害の原因となっている厄介物のエチゼンクラゲに、医薬品や化粧品などの原料となるたんぱく質が大量に含まれていることを、理化学研究所などの研究グループが発見、精製に成功した。

 1日付の米専門誌ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ(電子版)に発表した。

 このたんぱく質は「ムチン」と呼ばれ、オクラやキクラゲに含まれるヌルヌルした粘液の主成分。人間では胃などの消化器や粘膜に存在する。臓器や組織の表面を保護したり、異物をとらえて体外に排出する効果があり、保湿成分として化粧品にも使われる。

 研究グループは2年前に、エチゼンクラゲからムチンの抽出に成功、「クニウムチン」と名付けた。人間のムチンと構造が非常によく似ており、医薬品などの原料として利用可能だという。

 3トンのエチゼンクラゲから約1キロ・グラムのクニウムチンが抽出できる。研究グループは「工業化も比較的簡単。付加価値の高い資源に転換する道となるだろう」と話している。



ちなみに毎日新聞の記事にはこういう事が書かれていました。

●クニウムチン:エチゼンクラゲから、抗菌・保湿作用ある新物質 医薬品や化粧品に活用(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070602ddm041040141000c.html

 グループによると、エチゼンクラゲを刻んで遠心分離器にかけるだけで取り出すことができ、約10匹(3トン)から1キロの粉末のムチンが採れる。既に、食品会社と協力し、埼玉県内の工場で1日1トン程度を処理する試験を始めている。理研の丑田(うしだ)公規ユニットリーダーは「処理にも役立つ一石二鳥の効果をもたらす可能性があり、実用化を急ぎたい」と話している。


この記事はすぐにでも中国人研究者の目にとまることでしょう。日本海に流れてくるエチゼンクラゲは中国大陸から海に垂れ流される”いろいろな”ものを養分として肥大化していると言われています。つまりエチゼンクラゲは中国沿岸・沖合で成長する生き物であるということです。

遠心分離だけでこの物質を取り出せると記事に書かれています。中国人でも容易に入手できる器具でありますし、かつ材料も沖合に網を浮かべておけば大量に手にはいることでしょう。今年の夏にはエチゼンクラゲは一匹たりとも日本海に到達しない可能性が濃厚ですw
中国はパチンコの廃台ですら蒐集して、金属を取り出そうとするほどですから。

話は変わりますが、『風の谷のナウシカ』とおう映画を見られたことあるでしょうか? ナウシカにおいて「腐海」とはすべてを飲み込む毒の森として描かれています。しかし、作中中盤では腐海の深部においてはすべてが浄化された清浄なる状態が出現していることが明らかとされます。また、腐海に生息する王蟲(オーム)は森に近づくものや森に害をなすもののすべてを排除します。人を襲うだけの存在かと思えば、オームの殻から削りだした刃物は全てを切り裂く無敵の刃と化します。

実際の世界においても生物の底力とは恐ろしいものですね。中国人が汚染した世界に対応するために、エチゼンクラゲがこういった能力を発現した、あるいは身につけたのではないかと思えてなりません。また、それを利用しようという日本人の意地もまた恐ろしいw




参考資料

理化学研究所、信和化工とクラゲ種に共通する新しい糖タンパク質「ムチン」を発見
エチゼンクラゲなどに共通の新しい糖タンパク質「ムチン」を発見
- 理研オリジナルの高付加価値な工業素材として実用化へ -

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=161624&lindID=4

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