I.D.S.

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ミサイル防衛

2007-06-05 21:34:59 | 国防・防衛省
世界中が焦臭くなってきました。
勿論日本の周りでも…

●ミサイル防衛で応酬/「平和損なう」と中国(四国新聞)
http://www.shikoku-np.co.jp/national/political/article.aspx?id=20070602000342
シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議」で2日、日米両国が共同で開発、運用を進めているミサイル防衛(MD)の是非をめぐり、日本と中国が応酬する場面があった。

 久間章生防衛相が「核の挑戦」と題したセッションで北朝鮮の核、ミサイル問題や核拡散の脅威に触れながらMDへの取り組みを報告すると、会場にいた中国人民解放軍の章沁生・副総参謀長が司会者に発言を要求。「中国はいかなる状況でも核の先制使用はせず、自衛のための核を厳しく管理している」と強調、日米のMDを「地域の平和と安定を損なう。2国間の軍事協力は第三国をターゲットにすべきではない」と批判した。

 久間氏は「これから先、核が拡散してテロ集団に移ると止めることができない。防止策を持っていないと駄目だという考え方から日本としてはMDに取り組まざるを得ない」と理解を求めた。



記事によると、
会場にいた中国人民解放軍の章沁生・副総参謀長が司会者に発言を要求
発言を要求したというのは、やばり会議の進行に無理矢理割り込んだんですかね?しかし、こんな事を言ってしまうようでは「国の代表」としては失格です。自ら、「中共は日米とにらみ合ってます」と世界に対して宣言したようなものじゃないですかw

さらに、MDシステムは防衛のためのシステムであり、完成したとしても日本や米国に飛来する弾道ミサイルを打ち落とす程度のことしかしません。それで、日米・中の関係が悪化するというのであれば、現在の中国が日本に弾道ミサイルの標準をあわせている今は『正常な状態』とでも言いたいんでしょうか。


●プーチン大統領、欧州をミサイルの標的とする可能性を示唆(AFP BB News)
http://www.afpbb.com/article/politics/2234407/1651689
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は3日、米国がミサイル防衛システムの配備をポーランドやチェコにまで拡大するのであれば、ロシアは欧州をミサイルの標的にすることになると発言した。この問題に関する発言としては、最も過激なものとなった。

 セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相とともにプーチン大統領は、ミサイル防衛システムの配置をめぐり米国への対抗姿勢を強め、冷戦時代さながらの発言を行っており、両国の関係は急激に悪化している。 (抜粋)



ロシアの言ってることも中国の言ったことと同じ趣旨ですね。

歴史は繰り返す。冷戦は共産主義国陣営と民主主義国陣営の争いでありました。
21世紀は大陸国家陣営と海洋国家陣営の争いと化すのでしょう。しかも、それぞれの陣営の主なプレイヤーは入れ替わっておりません。

・大陸国家=ロシア(旧ソ連)+中国=共産主義国陣営
・海洋国家=日本+米国+旧大英帝国諸国=自由主義国家陣営


以前から注目している日本+旧大英帝国という巨大な海洋国家同盟ですが、一応動きがあったようです。

●日米MDに豪が協力検討、国防相「北ミサイルは脅威」(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070605it13.htm
 来日中のオーストラリアのネルソン国防相は5日、都内で記者会見し、日本と米国が共同開発中のミサイル防衛(MD)システムについて、「オーストラリアは支持しており、防衛分野で責任ある協力が可能か検討している」と述べ、日米のMD開発に豪州が参画を検討していることを明らかにした。

 日米豪3国は近年防衛協力を緊密化させているが、国防相の発言はMDでも3国協力の意向を示したものとして注目される。

 ネルソン国防相は、「建造予定の駆逐艦3隻に、移動式の弾道ミサイル迎撃装備の搭載を検討している。どんな対応が可能かは今後考える」と述べた。

 国防相は、北朝鮮のミサイルについて触れ、「理論的には豪州本土まで達する能力がある」と述べ、北朝鮮のミサイル開発が豪州にも直接脅威をもたらすとの認識を示した。

 北朝鮮が開発中とされる新型テポドンの射程は1万キロ・メートル以上と推測されている。国防相はさらに、「日本は緊密な同盟国で、日中韓は主要な貿易相手国だ。北朝鮮の脅威は、オーストラリアの経済的な利害にもかかわる」と言明した。

 日豪は今年3月、「安全保障協力に関する日豪共同宣言(日豪安保共同宣言)」に署名。安保協力を促す行動計画策定などで合意し、北朝鮮の核、弾道ミサイル問題解決でも協力強化を盛り込んだ。外相、防衛相による定期協議(日豪版2プラス2)の初会合も、6日に予定されている。

 米国と豪州は、2004年7月にMDでの協力に関する覚書に署名している。

 日本の防衛省は「日豪のMDについて、具体的な話し合いはない」(報道課)としている。



日米豪の同盟はより揺るぎなく。今後の世界の対決軸が固まってきた…かな?

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