I.D.S.

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壇淵の盟

2007-06-26 01:00:59 | 国際(特定アジア以外)
●湾岸諸国、イスラエルが和平案受託なら100億ドル提供(日経新聞 6/25)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070625AT2M2401625062007.html
24日付のクウェート紙「シヤーサ」(電子版)はヨルダンのアラブ外交官の話として、イスラエルがアラブ側の和平提案を受け入れるならば、ペルシャ湾岸諸国が計100億ドルを提供すると報じた。25日にエジプトで開かれる中東首脳会議で正式提案される見通し。事実ならば、石油価格の上昇を背景に「オイルマネーで平和を買う」試みといえそうだ。

 報道によると、イスラエルに対しては和平合意の発表直後に50億ドルが支払われ、残りはその後3年のうちに渡される。資金を拠出する湾岸諸国の国名は不明だが、湾岸協力会議(GCC)を構成するサウジアラビアなど6カ国とみられる。

 中東首脳会議にはアッバス・パレスチナ自治政府議長、オルメルト・イスラエル首相、ムバラク・エジプト大統領、アブドラ・ヨルダン国王が参加する予定。パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスを排除した新内閣を発足させたアッバス議長への支持を確認する。



平和を金で買う-聞こえは悪いですが世界中のどこでも行われてきたことです。身近な例では日本の行っている米軍への「思いやり予算」でしょうか。金を払ってでも米軍という番犬を沖縄などにつなぎ止めておいたからこそ、冷戦下においてもソ連や中共に攻められませんでした。一触即発の事態までは至っていたらしいですけど。

中国でも歴代王朝は似たようなことを行っています。例えば11世紀頃の宋という王朝では河北(北京周辺)を領した遼という異民族(北方騎馬民族)の国家や西夏というやはり異民族国家に金品を支払って平和を買っていました。

和平で問題になるのは占領地の扱いよりもエルサレムの扱いでしょう。宗教が絡む土どうにもならなくなります。ユダヤ教でもイスラム教でもない第3の勢力がエルサレムを管理するとか…。とはいってもキリスト教国では中東諸国は反発するでしょうね。十字軍とかいった歴史がありますし。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教に中立な立場をとれる、またできれば多神教を信仰する勢力でなければ収まりがつかないでしょう。

上記の条件をばっちりと満たす国家があるにはあるんですが、厄介事には首をつっこまない気がしますw

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