Harvard Square Journal ~ ボストンの大学街で考えるあれこれ

メディア、ジャーナリズム、コミュニケーション、学び、イノベーション、米国社会のラフドラフト。

「日本の大学」を、知的創造の場にする為にーアメリカの大学街で考えた事

2013-10-17 | Harvard-Nieman
「研究者の仕事術」というサイトのインタビューを受け、アメリカの大学の多様な学びのあり方について、お話しさせて頂きました。

「研究者の仕事術」~ 実践と研究の両輪を回す実践的研究者の仕事のつくり方
“日本の大学”が消滅する未来-知的創造の場を目指して

本来このインタビューのテーマは、実践的研究者による仕事術なのですが、今回は「番外編」となっています。

私は、大学研究の専門家ではありませんが、私自身が、米国の大学で学んだ経験や、地元で、かつ、研究活動を行ったり、授業を受け、セミナーや講演に参加し、教員や学生とも日常的に交流のある、ハーバードとMITを例に、お話させていただきました。

内容としては、教育や学生の知的創造を支援する様々なあり方ですが、ポイントを少しまとめてみました。

- 教員を大学の財産と捉え、その力を引き出し、育てて行くための厳しくも柔軟な支援。
- 多様な背景を持つ学生による、知性やアイディアや専門性などをもとにした、健全でオープンな知的競争と、透明性の高い評価、多角的な学び合いの文化。
- 米国における議論とは、前提となるトピックに、いかに多角的な視点をもたらし、建設的に貢献出来るかということ。
- 教室の中の学びはあくまでもたたき台で、学びが広く捉えられ、学外などで意義ある成果を上げたり、社会に貢献している外部の人々との対話の機会が用意されている。
- 講演やセミナーでは、食事を用意することで、時間を効率的に使い、かつ、関心を同じくする人同士を繋げ、インフォーマルながらも、アカデミックな会話を誘発する場作りが行われている。
- 大学でも起こりつつある、ネットによる「破壊的イノベーション」に備えて、オンライン教育などにも、積極的に取り組み、新しい学びのあり方を探求し、新しい時代にも、大学教育界でリーダーとなる攻めの姿勢でいる。


*サイトは、本日、公開されたばかりですが、すでに、多くの方々にお読みいただき、皆さんからの多様なコメントも、大変、参考になります。ここに、深くお礼申し上げます!

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2 コメント

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お久しぶりです。 (はるこ)
2013-10-24 09:00:54
明子さん、お久しぶりです。LAの治子です。リンクのインタビューを興味深く拝読しました。オンラインラーニングのサイトは、私のようなちょっと手が空いてきた主婦にも魅力的にうつりましたし、大学の公開講座についての部分を読んでUCLAの公開講座についてちょっと調べたところ、子供向けの催しを発見したので今度行ってみようと思います。新情報の入った記事は、短期間ながらも大学勤めをした身ということもあり読みがいがありました。
この前ありちゃんのお誕生日でしたね。遅ればせながら「おめでとう!」とお伝えください。ご家族皆さまにもよろしくお伝えくださいね。
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こちらこそご無沙汰しています! (Sugaya)
2013-10-24 18:52:25
はるこさま、LAライフももう随分長くなりましたね。ありも誕生日も覚えていて下さってありがとうございます。大学入学まで半分来たのかと思うと、嬉しいような(笑)、人生のスピードの速さに、愕然とするような。米大学は市民に開かれていますし、子供向けのイベントもあるので、いいですよね。UCLAという響き、いいですね。いつか行ってみたいです!どうかお元気で!
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