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田舎神職の人生-自然の中で生きる

神明社に奉仕しながら、気ままに生きる日々の暮らしを、生かされて生きることに感謝しながら綴っています。

春祭りが順調にできました

2012年03月25日 17時44分19秒 | 神社
 今日は神明社の春祭りでした。



 境内にはまだ雪が多く残っていたため、外は掃除が満足にできませんでしたが、社殿の中はきれいにして、午後から氏子が集まって厳粛なお祭りができました。
 今年は、百歳を超えたおばあさんから御神酒があがり、喜寿、還暦、厄祓い、結婚報告、卒業報告など報賽・祈願が多く、玉串拝礼が多くなりました。直会では百歳の祝いの御神酒をみんなでいただきました。日曜日ということで、弟の家族と息子たちが全員家に帰ってきていろいろ助けてもらったお蔭で、順調にできました。89歳の母親も石段を上って神社にお参りすることができました。
 

 本務社の春祭りが無事にできたことがありがたく、これから家の祖霊舎で父をはじめ先祖に報告します。


おばあさんの一言~神の声~

2012年03月22日 12時55分54秒 | 神社
 春祭りも近いので、午前中神社の掃除をしました。本殿の扉を開けて、外陣の掃除と本殿回りの回廊、英霊殿、神饌所の板の間の拭き掃除、幣殿、拝殿の畳の掃き掃除と一人でやったため、2時間半かかりました。掃除をしているときに思いがけなく、神の声ともいうべき一言を聞きました。

 実は、今日は少し気が沈んでいました。予定では、午前中に掃除を済ませ、午後は祝詞書きと幣束作りをするつもりでした。ところが、朝食を食べていると氏子総代さんから電話があり、「午後雪割りの作業を一緒にしましょう」と言われました。
 2週間前に、私は一人で参道石段の除雪をしました。3時間半かけてくたくたになりながらきれいにしました。その後、神社に行ってわかっていながら、氏子総代さんをはじめ誰一人として「参道がきれいになった」とは言いません。氏子にねぎらってもらうためにやったのではなくても、「きれいになった」の一言くらいあってもいいのではないか。「どうせ祭りまでに消えるのだから、無理しなくてもいいのに」くらいにしか考えていないのではないか。私は少し落ち込んでいました。
 そこへ突然今日の午後境内の雪割りをしようと言ってきたのです。

 「宮司として神社をきれいにしていることは当たり前。当たり前のことは別に口にしない」と、思いながら今日の掃除をしていました。

 バケツの水を替えに外に出たときでした、神社の近くに住む80過ぎのおばあさんが境内にいました。そして、私にこう言ったのです。
「時々お参りさせてもらっています。石段がきれいになっていて助かります。ありがとうございます。」
確かに以前何度か雪の上に足跡を見たことがあります。
 私はこの一言で、気持ちがすっかり変わりました。こうやってお参りする人は分かっているんだとうれしくなりました。

 私が神社で掃除をしているときにおばあさんがやってきたことは偶然ですが、神の計らいとも思いました。誰も何とも言わなくても神様は分かっていることを知りました。
 神の声を聞いた思うです。


参道の雪を割る

2012年03月09日 17時39分16秒 | 神社
 午後時間があったので神社参道の除雪をしました。
 家を出たのが1時、帰ってきたのが4時20分で、3時間余りかかりました。境内には木があって日があまり入らないので、雪が他よりの多く残っているようでした。スコップでで雪を割って取り除く作業か楽ではありませんが、急いでやって体に無理をかけても悪いので、「始めたらいつか終わる」と焦らずにやりました。

上の石段は2月22日に除雪



 これでようやく参道がきれいになり、気分爽快です。今月25日(日曜日)が春祭りです。そのころには雪がなくなっているといいのですが、今年は心配です。あと2週間暖かい日が続くことを期待しています。


神社の五色の絹

2012年02月23日 21時10分10秒 | 神社
 神社の社殿に左右一対の真榊があります。本来は榊の枝を串の先に付けて、向かって右には鏡と玉を付けます。付加って左には剣を付けます。そして、それぞれに五色の絹を垂らします。

 

 これは、神話の天の岩戸開きに由来します。天照大御神がお隠れになったときに 天の香具山からマサカキの木を根こそぎにして、その枝に勾玉(まがたま)をつけ、八咫鏡(やたのかがみ)をつけ、さらに下に白や青の布をつけました。この榊を天の岩戸の前に運び、布刀玉命(ふとだまのみこと)が捧げ持ち、天児屋命(あめのこやねのみこと)が祝詞を奏上しました。明治以降は、神社や祭場の装飾としての意味合いが強くなっています。

 五色の順の決まっています。『緑、黄、赤、白、紫』の順です。これは中国の陰陽五行説から来ているとされています。
 東-春-青(緑) 青葉若葉のように緑を青と言うことあり
 南-夏-赤
 中央-土用-黄
 西-秋-白
 北-冬-黒(紫)
 
 真榊の五色絹の順は、この五色の順はとは少し違っています。鯉のぼりの『五色の吹流し』の順は、神社の真榊の五色絹と同じ順のようです。
 その他に、大相撲の土俵の屋根についている房の色は、五行説からきているようです。

 仏教の寺でも五色幕が使われているようです。由来は似ているのではないでしょうか。昔の人は、色にも深い願いを込めて使っていたようです。


神社の除雪4回目

2012年02月22日 12時17分33秒 | 神社
 朝から空は青一色の快晴です。今年4回目の神社軒下の除雪をしました。

 

 雪のやり場に困り、一人では無理のため、役員の方々に頼んで一緒にやってもらいました。お蔭で左右の軒下がきれいになりました。境内の木も、榊の枝が一本折れただけで、他は大丈夫です。
 このまま暖かい春がくることを期待しながら、石段の雪を割り、神社の中の掃除もして帰りました。



 初冬にも感じましたが、今の時期も太陽のありがたさを感じます。太陽の光の当たっている所は、暖かくて雪もどんどん融けていきます。日陰は気温が低いため凍りついているのですが。