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田舎神職の人生-自然の中で生きる

神明社に奉仕しながら、気ままに生きる日々の暮らしを、生かされて生きることに感謝しながら綴っています。

神社屋根下の除雪ー2回目

2012年02月01日 17時53分37秒 | 神社
 今日は少し暖気になって、神社の屋根に凍りつ付いていた雪が少し解けたようです。



 昼過ぎに見たら、片方の屋根の雪がきれいに落ちていたので、さっそく下の雪を除雪しました。
 1時間半で、だいぶきれいになり、今後また降っても心配ないようになりました。
 もう片側の屋根も日をおかずに落ちそうです。落ちてすぐの雪はほどよい硬さで扱いが楽でした。これも神様のお蔭かなと思いながらできました。
 今日は、午後半日、自宅の除雪と神社の除雪で疲れました。ぐっすり眠れることが嬉しいです。


狛犬と阿吽

2012年01月29日 13時42分30秒 | 神社
 流石に氷点下の日が長く続くと参ってしまいます。神社の狛犬もすっかり雪の中です。



 神明社の狛犬は石でできています。子供の頃は、神社の境内に集まって遊び、よく狛犬にまたがって乗ったり百八灯でろうそくをつけたりしました。
 左右一対あり、どちらも参道を上がってくる者のほうを向いています。向かって右の狛犬は、玉をくわえて口をあけています。左は口を閉じ、右足で玉を踏まえています。

 
(写真は、昨年10月9日に撮影したものです)

 狛犬の起源についてはいろいろな説があります。一般的には、高麗犬(こまいぬ)と言われることがあり、朝鮮半島から伝わったとされています。初めは、魔除けとして門扉や御簾(みす)、几帳(きちょう)を押さえるための鎮子(おもし)として使われていたようです。
 それが神社の守護のために置かれるようになり、社殿の内に置かれた木製の狛犬から次第に外に出て石や金属製になり、今では神社を守るように参道に置かれていることが多いようです。

 一方は口を開け、もう一方が口をとしているものが案外多いことから、「阿吽」を説く人もいます。この「阿吽」は仏教の教えからきているものでしょう。
 阿(あ)は口を開いて最初に出す音、吽(うん)は口を閉じて最後に出す音であり、そこから、宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされた。

 10年前、新任校長で赴任した地域に、乙寶寺(おっぽうじ)という県屈指の新潟県屈指の古い寺院がありました。境内には国の重要文化財である三重塔があり、釈迦の左眼を納めたと伝えられていました。
 全校朝会「阿吽」の話をしようと思って仁王像をスケッチしていると、通りかかった3年生の児童に「阿吽だね」と声をかけられました。親か地域の人にそう教えられていたのでしょうが、子供の言葉にびっくりしたことを思い出しました。


神社屋根下の除雪をする

2012年01月20日 11時30分45秒 | 神社
 穏やかな日が続いたので、神社屋根下の除雪をしました。



 昨日の夕方と今朝の二回に分けて左右両方の屋根下に溜まった雪を取り除きました。
 雪のない地方ではしなくてもいい作業です。また、場所がよければ除雪機が使えます。もっと多く積もれば氏子の方々にも頼みます。でも、この度は私一人でやりました。

 やっていて、今日は少し気持ちが変りました。スノーダンプを押して除雪することができる体であることを幸せに思いました。病気であったり体が動かなかったりすればできないのに、今の自分の体はできるからです。また、自由な時間があることも幸せに感じました。他に勤めがあったり困った問題が多くあればこんなことをしてはいられません。貧しくとも、病気で寝ている家族はいません。贅沢をしなければ明日食べるお米を心配することもありません。自分がこうして神社の除雪をすることができることを幸せに思いました。

 終わって、きれいになり気持ちよく帰れることを御神前にご報告しました。
 家に帰って、汗をかいた下着を替えながら、宮司として神社にご奉仕できる幸せを感じました。

 除雪終え できた幸せ報告す


古い御神札の祓い

2012年01月15日 14時28分23秒 | 神社
 兼務神社の海上安全祈願祭に併せて古い御神札焼納祭を行いました。



 氏子の家々で、年末の掃除の後、新しい神宮大麻と神社の御神札を納めた時に下げた古い御神札や、正月の注連飾りなどを神社に持ち寄ってもらいました。
 御神札やお守りの神様に、お礼と焼納するため元の御社に戻っていただくよう祈念の祝詞を奏上したあとで、神社当番の皆さんからお焚き上げしてもらいました。さほど多くの量ではなく、紙や木、わらなどが主であるので神社の境内の一角でお焚き上げをしています。中には、達磨のように燃やすのに苦労するものもあるようです。

 地震の被災地福島では、これまで行ってきた古札焼納の神事やどんど焼きなどができないと聞きました。正月飾りや門松が地元のわらや木が使われていて、放射性物質の拡散の恐れがあるからだそうです。神社の近くの住民に迷惑がかかるためと言うことですが、大きな焼却施設で処理しても、結局放射性物質は出てしまうので、大変なことだと思います。

 福島だけでなく、今は野焼きが禁止され、神社で古札焼納をすることは本来よくないことなのかもしれません。困ったものです。以前は御神札もお守りも紙や布でできていましたが、最近は鈴が付いたり、金属や合成樹脂でできているお守りがあり、焼納を頼まれると苦労します。結局は、お祓いのあとで解体し、分別して処理しています。
 
 私の奉仕する神社では、御神札やお守りには紙と布以外のものは使わないことにしています。


新年は、先ず産土神社に初詣を

2011年12月31日 11時36分43秒 | 神社
 今夜の除夜祭、新年の歳旦祭のために、息子と二人で神社の参道の除雪をしました。



 雪が降らなく、穏やかな元日を迎えたいものと願っています。

 初詣の計画はありますか。今朝の新聞にも県内の大きな神社と寺の紹介が載っていました。全国的にも、明治神宮、成田山新勝寺など初詣で賑わう神社仏閣が紹介されています。気持ちがあらたまることと思いますので、ぜひお出かけください。

 多くの人が参拝するご利益があるとされる神社をお参りする前に、先ず近くの鎮守様、産土神様(うぶすなのかみさま)にお参りすることをお勧めします。
 地域にある産土神社のなかには、小さくて普段神主さんがおいでにならない神社もあるかもしれません。お社(やしろ)は小さくても人が多く行かなくても、そこに地域を守ってくださる神様がおいでです。地域の産土神社の神様とつながりを深めておくことをお勧めします。

 実生活で困った時は、先ず町内会や地元の市役所、町村役場にお願いします。 それを外して他に頼んでもことは改善されない場合があります。
 日頃守っていただいている産土神社に初詣に出かけ、ご挨拶をしてください。その後、時間がありましたら、パワースポットと呼ばれる神社仏閣にお参りすると良いでしょう。

 新しい年が皆様にとって良い年でありますよう、心からお祈り申し上げます。