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aki -書のアーティスト♪龍神村・神戸&more

書のアーティストakiのブログ

木のお皿へのひと文字

2008-04-02 12:13:49 | ACTION
4月1日
G.WORKSさんへ檜や杉のお皿などを納品されている作家さんから、
工房に飾りたいというご希望で、木のお皿にひと文字を、と
ご依頼いただきました。

しばらく研究時間もいただけたので、
じっくりいいものをつくりたいと思います。

ムンク展

2008-03-29 20:06:01 | ACTION
3月29日
ムンク展に行ってきました。
よかった!
実物をみるのは、図録やテレビで見るのとまったく違います。
こういう経験をすると、テレビというメディアの受け止め方を
あらためて考えさせられます。

ムンクは展示方法までを表現としてとらえていたようで、
常々私が感じ、葛藤していることをわかってくれる人が
いたような気持ちになりました。
この展覧会はその部分にもスポットをあてた展示になっています。
この点も、とても興味深かったです。

そのほか、下絵なども展示されていて、こちらも
興味深かったです。


兵庫県立美術館のHPより
ノルウェーを代表する芸術家として19世紀末から20世紀にかけて活躍したエドヴァルド・ムンク(1863-1944)。
その作品は、近代人の孤独や頽廃を象徴主義的かつ表現主義的に描き出したものとして、わが国でも広く親しまれてきました。
この度の展覧会は、「吸血鬼」、「不安」、「声/夏の夜」、「生命のダンス」といった代表作を一堂に紹介する、西日本では当館のみ開催のムンク展です。

しかし、本展の見どころはそれだけにはとどまりません。ムンクは、自らのもっとも中心的な作品群を<生命のフリーズ>という連作と見なし、アトリエの壁に掛け、どのように組み合わせ、どのような順序で配置するか、試行錯誤を重ねていました。
つまりムンクは、<生命のフリーズ>をひとつの大きな壁画、彼自身の言葉を借りるなら、「全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的な絵画」と考えていたのです。
このような装飾性へのムンクの関心は、アクセル・ハイベルク邸やマックス・リンデ邸といった個人住宅、あるいは、ベルリン小劇場、オスロ大学講堂、フレイア・チョコレート工場、オスロ市庁舎などの公的建築における様々なプロジェクトへと受け継がれていきます。

こうした装飾プランも大きく取り上げる今回の展覧会は、ムンク芸術を装飾との関連によって読み解く世界でも初めての試みとなるでしょう。
美術館HP
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0801/main.html

書とスポーツの共通点

2008-03-27 22:35:33 | ACTION
3月27日
前衛書の会へ行ってきました。

前衛書と言っても、基本の稽古はします。
古典の名筆を学ぶと、歴史の重なりの上に、
私たちはいるのだと感じます。

スポーツ選手が膨大な練習を重ねて試合に備えるように、
書もまた、普段の稽古が大切です。
制作がスポーツでいうところの試合で、
練習が稽古だと思います。
どんな名選手も常に練習をして、動く前には
ウォーミングアップをするのと同じで、
書もまた、突然出来るものではありません。

「ささっと書いてください」という方がときどきおられます。
このあたりのことを分かっていただきたいのですが、
簡単なようで、なかなか伝わりません。

せっかく日本にいるのに、世界に誇れる奥の深い、歴史の長い
自分たちの文化を知らないままなんてもったいない、と思いますが、
私も、外国での経験があるからこそ、そういう風に
思えるのかもしれません。

幻のNo.1 続編(2)

2008-03-26 18:20:35 | ACTION
3月26日
幻のakiTIMESについての続編その2です。

昨日は、このチャレンジの意図についてお話しました。
今日は、中止に至った経緯について、
公開できる範囲で、お話したいと思います。

その前に、私はこのお店の方をオーナーさんも含めて、
みなさん信頼していますし、人間的に好感をもっていて、
とても感謝をしています。
なので、これからお話する顛末も、その信頼関係の中での
できごとということで、受け止めてください。
決して、一方的に非難する意図で書くものではありません。


ギャラリートーク当日の朝、お店に伺ったときのことでした。
オーナーさんがレジュメの販売をやめたほうがいいとおっしゃったのです。
私は
「お店として、そういうことはやめてくださいということでしたら、
それを無理にさせてほしいということではないので、
それは打ち合わせの段階でもお伝えしたつもりだったのですが」
とお答えしました。

オーナーさんは、
「あくまでも「アドバイス」ということで」
とおっしゃいましたが、話していくうちに、
「akiさんがギャラリーかりてやってるんだったら、やればいいけど、
ここはいろんなお客さんもくるし」
とおっしゃっいました。私は、
「いやいや、ギャラリートークの時に限定したことですし、」
とお答えしながら、なんだか矛盾したお話だなぁと思っていたら、
お店の担当の方は、
「akiさんがギャラリーかりてやるんだったらいいって言うなら、
ここでもありじゃないか。akiさんの表現活動なのだから、いいんじゃないか」
と理解を示してくださいました。
一方で、オーナーさんには、私のチャレンジの趣旨を
キャッチしていただけないようで、お店の中でも意見が分かれるような
状態になってしまいました。

時間も迫ってきていました。
私は「今日は天気も悪いですし、お客さんも来ないかもしれませんから、
ここであまり揉めないでおきましょうよ。私は、村の人からお金取りたいとか、
そういう気持ちでやることじゃないんですから。アドバイスは、
ありがとうございました」と、その場を収めました。

そこで、強行してレジュメの販売をすることはできたかもしれません。
でも私は、オーナーが了解しないまま、強行することには抵抗が
ありました。趣旨をわかってくださらなくても、
「akiさんがやりたいなら、どうぞ。僕は賛成ではないけどね」
という状態でないと、すっきりしないと感じたからです。

昨日も書いたように、このチャレンジについては、ささやかな手づくり企画の中、
お店の担当の方とやりとりしながら、準備を進めたものでした。
私としては、自分がこうしたチャレンジができることが、
自分にとって今回の大きな収穫だと考えていました。
私にとっては、物理的につくったものだけが作品ではなく、
問いかける行動もまた、作品です。
大きな美術館ではなく、市井の場でチャレンジすることは、
権威を持った人だけが美術を語るのではない、という意味合いも
こめていました。
しかし一方で、権威のないところで、どれだけ純粋に
アートが語られるのか、ということも、問いかけでした。

今回の結果としては、市井ではアートが語られる、感じられる場をつくることは、
なかなか難しい、ということでした。
一般へ向けての問いかけはできませんでしたが、
オーナーさんが「ギョッ!」とされたことが、今回の自分の
チャレンジだったと思います。
そんな簡単に伝わらないことだからこそ、チャレンジする甲斐が
あると思って、またがんばります。

幻のNo.1 続編(1)

2008-03-25 19:13:00 | ACTION
3月25日
幻のakiTIMESについての続編です。

今日は、このチャレンジがそもそもどういう意図だったのか、
ということを中心にお伝えします。

まず、ギャラリートークをするときに、ただ話を聞くだけよりも、
興味のある方にはレジュメのようなものを参考に聞いていただければ、
より理解しやすいのではないか、と思ったこと、また、
レジュメを持って帰ると、後から話を思い出すきっかけにも
なるのではないかと思ったことが、出発点でした。
もちろん、興味を持った方へのオプションであり、
強制的に買っていただこうというものではありません。

こうしたレジュメやプログラムは、通常は、
催しの費用のなかに含まれ、お客様には無料配布される形が
多いと思います。
でも、私はここに、問いかけの意味を込めて、
レジュメを販売したいと考えました。

一般的に、無料配布と言っても、お客様が入場料を支払っている場合は、
それに含まれている、という意味合いですし、
無料のイベントでは、スポンサーが対価を支払っています。
どこかで誰かが、対価を支払っているのです。
そして、今、環境問題がクローズアップされている世の中ですから、
お分かりいただける方も多いかと思いますが、
ただ単に経済的な意味合いだけでなく、そこへ使われたエネルギー、
資源、いろんなものが「無料」ではないのです。

いわゆる無料配布のばあい、あまり興味がなくても、
「一応もらっておこうか」と思い、結局はごみになることも
多いと思います。
だから、「えっ!これってお金いるの?」という驚きを
感じてもらって、「無料」ということについて問いかけたい、
という意味もあって、販売という形を考えました。

そして、今回の場合、ほんとうにささやかな企画で、
スポンサーがいるわけでなく、主催のG.WORKSさんが
大企業さんでもなく、山村でみんながささやかにいいものを
追求している中での、予算のないイベントでした。
だから、こうした取り組みが、形だけ見ると
街の大きな美術館と変わらないように見えるかもしれないけれど、
バックグラウンドは違うんだよ、というメッセージもこめて、
販売という形を考えたのです。

私が迷った点は、そういう現代アートに近い発想の
取り組みを、クラフトショップと名乗っておられる
G.WORKSさんで行っていいだろうか?ということでした。
ただ、レジュメの販売はギャラリートークのときのみの
予定でしたから、私自身がお客様の対応をするという前提でした。
だから、お店の方にご迷惑をかけるということはないはずで、
お店の担当の方とも何度もやりとりして進めたことでした。

このチャレンジを当日になって中止することになって、
本当に残念でした。最終的に中止することを決めたのは
私自身でしたので、納得はしています。
まぁ、これも、アートは茨の道というエピソードとして、
いつか日の目を見るかもしれません。

明日は、中止に至る経緯をお話します。

幻のNo.1

2008-03-24 23:14:06 | ACTION
3月24日
ギャラリートークのときに、「akiTIMES」という刷り物を
販売する予定でした。
これは、私にとって新しい試みで、葛藤や迷いもありましたが、
チャレンジしたいと思っていました。

しかし、当日、中止することになりました。
「akiTIMES」のNo.1は幻になりました。
このことについて、明日から何回かに分けて、書いていきます。

ギャラリートーク原稿

2008-03-15 13:57:47 | ACTION
3月13日
春分の日から始まる「季節のことば展」での
ギャラリートークの原稿が、やっとできました。

このところあたたかな日も続いていますし、
日差しはすっかり春らしくなりました。
当日が楽しみです。
たくさんお客さんが来て下さいますように・・。

奎星展

2008-03-11 11:11:38 | ACTION
3月8日
奎星展という展覧会へ勉強に行ってきました。
出品数の多さに驚くとともに、
「前衛」の姿勢のある展覧会だと感じました。

自分と向き合い、見るものに媚びず、かと言って、
見るものに闘いを挑んでいるわけではない、
自分との闘いの姿勢が感じられる作品が見られたと思います。

2008年春、展覧会での勉強シリーズは、
それぞれに考えるところも多く、勉強になりました。

池田 満寿夫

2008-03-10 19:26:18 | ACTION
3月7日
オペラシティアートギャラリーでの
池田満寿夫の回顧展へ行きました。

版画を国立国際美術館の展覧会(1月23日アップのブログ参照)で見て
生命感を感じたことがきっかけで、今回の回顧展を知ったときに、
行ってみたいと思いました。

版画よりも、岩のようなフォルムの陶の作品が強烈に面白かったです。