3月29日
ムンク展に行ってきました。
よかった!
実物をみるのは、図録やテレビで見るのとまったく違います。
こういう経験をすると、テレビというメディアの受け止め方を
あらためて考えさせられます。
ムンクは展示方法までを表現としてとらえていたようで、
常々私が感じ、葛藤していることをわかってくれる人が
いたような気持ちになりました。
この展覧会はその部分にもスポットをあてた展示になっています。
この点も、とても興味深かったです。
そのほか、下絵なども展示されていて、こちらも
興味深かったです。
兵庫県立美術館のHPより
ノルウェーを代表する芸術家として19世紀末から20世紀にかけて活躍したエドヴァルド・ムンク(1863-1944)。
その作品は、近代人の孤独や頽廃を象徴主義的かつ表現主義的に描き出したものとして、わが国でも広く親しまれてきました。
この度の展覧会は、「吸血鬼」、「不安」、「声/夏の夜」、「生命のダンス」といった代表作を一堂に紹介する、西日本では当館のみ開催のムンク展です。
しかし、本展の見どころはそれだけにはとどまりません。ムンクは、自らのもっとも中心的な作品群を<生命のフリーズ>という連作と見なし、アトリエの壁に掛け、どのように組み合わせ、どのような順序で配置するか、試行錯誤を重ねていました。
つまりムンクは、<生命のフリーズ>をひとつの大きな壁画、彼自身の言葉を借りるなら、「全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的な絵画」と考えていたのです。
このような装飾性へのムンクの関心は、アクセル・ハイベルク邸やマックス・リンデ邸といった個人住宅、あるいは、ベルリン小劇場、オスロ大学講堂、フレイア・チョコレート工場、オスロ市庁舎などの公的建築における様々なプロジェクトへと受け継がれていきます。
こうした装飾プランも大きく取り上げる今回の展覧会は、ムンク芸術を装飾との関連によって読み解く世界でも初めての試みとなるでしょう。
美術館HP
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0801/main.html