10月15日夜、台風が関東から東北へ向かっていて和歌山でも雨風は強く、龍が天を翔けているような天候であった。
その夜、龍神村で開催された即興ライブ、タイトルは「翔龍と消える書」。森口周氏の企画で、龍神国際芸術村30周年記念芸術祭の催しの一つだった。
この企画への出演にあたり、私は「消えてゆく書」を提案した。約270cm×60cmサイズの紙へ水で書き、掲げ、時間と共に、消えてゆく書、である。
ライブでは、大鼓奏者中垣黨繹(なかがきまさのぶ)氏の独奏即興演奏とで1枚、サックス奏者渡邊テツ氏から始まってゆく即興演奏とで1枚、パフォーマンスを行った。素晴らしい演奏との共演だった。ライブ全体は、18時半から19時半までの開催、私の出演は冒頭の20分ほど、残りの時間は、掲げた書が私の出演であった。昨日は雨模様のため湿度が高く、書の消え方は穏やかで、ライブ終演まで面影が見られる出演となった。
「消えてゆく書」は常々考えていたことごとのビジュアル化に、挑戦したものである。
ライブ(書く場面)を発信したい、なぜなら、ライブにあるもので残らないもの、残せないものがあるように思える。それが私の書のパフォーマンスの始まりだった。しかし、残るものが書だとしたら、私の書のパフォーマンスは何なのか?「残る」ことに興味と疑問を持った私は、残るもの、残すもの、に対して問いかけたかった。
ただ、ライブは共演者や観客とともにつくられる。私の問いかけと、ライブから返ってくるものは全く別のものでもあり得る。演者や観客ひとりひとりに、昨夜のライブがそれぞれのものとしてあるだろう。
今回、ライブに使用する紙については、龍神村在住の紙漉作家・奥野氏にご相談し、特別に作っていただいた。
書のための舞台装置については、龍神村在住のYUSUKE氏と小椋氏、的場氏が全面的にご協力くださった。
多くの方のお力を得て、そして何よりも、お運び下さった皆様があってこそのライブ。皆々様にこころより感謝申し上げます。
その夜、龍神村で開催された即興ライブ、タイトルは「翔龍と消える書」。森口周氏の企画で、龍神国際芸術村30周年記念芸術祭の催しの一つだった。
この企画への出演にあたり、私は「消えてゆく書」を提案した。約270cm×60cmサイズの紙へ水で書き、掲げ、時間と共に、消えてゆく書、である。
ライブでは、大鼓奏者中垣黨繹(なかがきまさのぶ)氏の独奏即興演奏とで1枚、サックス奏者渡邊テツ氏から始まってゆく即興演奏とで1枚、パフォーマンスを行った。素晴らしい演奏との共演だった。ライブ全体は、18時半から19時半までの開催、私の出演は冒頭の20分ほど、残りの時間は、掲げた書が私の出演であった。昨日は雨模様のため湿度が高く、書の消え方は穏やかで、ライブ終演まで面影が見られる出演となった。
「消えてゆく書」は常々考えていたことごとのビジュアル化に、挑戦したものである。
ライブ(書く場面)を発信したい、なぜなら、ライブにあるもので残らないもの、残せないものがあるように思える。それが私の書のパフォーマンスの始まりだった。しかし、残るものが書だとしたら、私の書のパフォーマンスは何なのか?「残る」ことに興味と疑問を持った私は、残るもの、残すもの、に対して問いかけたかった。
ただ、ライブは共演者や観客とともにつくられる。私の問いかけと、ライブから返ってくるものは全く別のものでもあり得る。演者や観客ひとりひとりに、昨夜のライブがそれぞれのものとしてあるだろう。
今回、ライブに使用する紙については、龍神村在住の紙漉作家・奥野氏にご相談し、特別に作っていただいた。
書のための舞台装置については、龍神村在住のYUSUKE氏と小椋氏、的場氏が全面的にご協力くださった。
多くの方のお力を得て、そして何よりも、お運び下さった皆様があってこそのライブ。皆々様にこころより感謝申し上げます。