以前から声をかけていただいてた
重症心身障害者のケア施設でのワークショップが、
先日、実現しました。
ひとりで動ける人、動けない人、コミュニケーションの取り方も
ひとりひとり異なる利用者さんたちがいる。私が一番感動したところは、
スタッフさんは、利用者さんひとりひとりの状況を把握していて、
丁寧に接しておられること。
スタッフさんは、それぞれの方の事情に対応しながら、
利用者さんの意志を尊重していた。利用者さんとペアになって進めるときも、
「どの紙で書きたいですか?」「どの筆をつかいますか?」と問いかけ、
利用者さんからの微細な反応を、スタッフさんはきちんと受けとめて、
やりとりしておられました。
書く内容も何がいいか尋ねながら、ある意味「共作」していく。
そして、スタッフさんも、それぞれの個性があって、
スタッフさんと利用者さんの個性の組み合わせで、作品が生まれました。
一人では書けない作品。
こう言ってしまうと、自分の足では立っていないような
ネガティブな印象になってしまうでしょうか。
それとも、自分がありながら他者を意識して、
お互いの重なりの部分で書ける作品、と
受けとめていただけるでしょうか。
自分と他者との重なりで書く作品、
私はこれを「二人書」、「三人書」と呼びます。
NPO法人WING
http://www.yourwing.org/basis/history.html