13人が死亡、6千人以上が重軽症を負ったオウム真理教による地下鉄サリン事件から20年となりました。サリンという化学兵器を使った未曽有の無差別テロの教訓をどう未来に生かすかが問われています。
警視庁機動隊が山梨県上九一色村の教団施設を、入り口の鉄製扉をバーナーで焼き切りながら捜査をするテレビ画像が印象に残っています。
当時は現職区議でしたが、建築紛争問題や区民健康村建設問題から考えて、なぜ畑のど真ん中に高圧電流をひいた「工場」が建てられたのだろうと不思議に思っていました。
村と山梨県の建築担当者が違法状態を厳しく対処しなかったことと、東京電力が違法と認識しながらも「電気事業法」の供給義務をたてに脅かされて、変圧器を電柱に取り付け、三相電流を流したとしか考えられません。電気料金は収納していたのでしょう。
教団「アレフ」と「ひかりの輪」の施設や危険ドラッグの製造施設も、建築基準法等の法令から点検することが教訓の一つではないかと考えています。
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