葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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【再掲】佐藤忠著「祖国大日本帝国に反逆する」「象徴は無用。憲法第九条を第一条に。」

2021年05月03日 | 憲法・平和・人権・防衛

今日は憲法記念日なので、第一章第一条~第八条の天皇条項に関連した友人佐藤忠さん(故人)の著書「祖国大日本帝国に反逆する」を再掲します。佐藤さんが主張する「象徴は無用。憲法第九条を第一条に。」を、管理人は賛同しています。

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元慶應義塾労働組合病院支部委員長佐藤忠さんがご逝去されたと、檜山ミュウジアムの檜山紀雄さんから電話がありました。檜山さんも同じく元慶應病院労組委員長でした。1932年に東京で生まれた佐藤忠さんは、「小学校高学年には純真に『天皇』の為に命を捧げる軍国少年に教化されていた」と心底感じていましたので「祖国大日本帝国に反逆する」を2018年に上梓されました。37年生まれの管理人も軍国少年だったので佐藤さんとは「天皇制廃止」や「天皇代替わり賀詞決議に共産党が賛成したこと」などについて、何時も電話で意見交換をしていました。最近はメールを送信しても、携帯電話を架けても不通だったので心配していたところへの訃報連絡でした。心からご冥福をお祈りいたします(合掌)

佐藤忠さんは放射線技師として慶應義塾付属病院で働いていましたが、病院地下1階と信濃町で理容店を経営していた故松本竹雄氏から創価学会の池田大作氏のレントゲン撮影を依頼されたことがありました。松本氏は池田大作氏の推薦で公明党新宿区議会議員を長く努められました。このような関係があったので「信濃町煉瓦館」4階に池田大作氏の居室があることを知っていました。屋上の創価学会三色旗が掲げられていたことも管理人に教えてくれましたのでBlog記事『慶応病院(敷地)の「信濃町煉瓦館」屋上に、はためく創価学会の三色旗』をエントリーしました。文中で佐藤忠さんを「Aさん」としていていましたが、本名に修正します。

「祖国大日本帝国に反逆する」

著者プロフィール」1932(昭和7)年2月、東京杉並区天沼商店街の材木商長男に産まれ、B29空爆下も疎開せず食えず食わず生き延びる。13歳、両親と死別。18歳、慶應義塾大学病院に診療放射線技師として就労。20歳、劇作家北條秀司先生門下「舞台社」に入門。32歳、慶應義塾労働組合病院支部委員長として「看護婦増員夜勤制限」闘争を指導。続き慶應義塾労組執行委員長を担当。32歳、第1回勤労者訪中参観団副団長として訪中。60歳、「戯曲春秋」誌主幹となり24号発刊し同人戯曲110作品を発表。代表戯曲作は「ゾルゲ事件」尾崎j秀実と宮城与徳を主題にした「祖国大日本帝国に反逆する」(四幕六場)

はじめに

  ヒトラー、スターリン、「天皇裕仁」は世紀が生んだ三大侵略者である。ヒトラーとスターリンが死に、ドイツ国民とソビエト国民は二人の呪縛から解放された。しかし、日本国民は未だに「天皇裕仁」の呪縛から解放たれていない。
  1941(昭和16)年、全世界がヒトラーとスターリンと「天皇裕仁」による侵略戦争で人類史上最悪の危難に直面した。
  1941年5月、日本に於ける「ゾルゲ諜報機関」の活動により、第二次世界大戦の動向を平和か戦争拡大かを左右する重大な状況に直面した。ゾルゲ諜報機関は世界情勢を正確に分析し、ヒトラーのソビエト侵攻「バルバロッサ作戦」を繰り返しスターリンに諜報したが、スターリンはヒトラーとポーランドや北欧各国侵略で緊密な相互関係を保っていたために、ゾルゲや尾崎の諜報を二重スパイのデマと独断し、ヒトラーの「バルバロッサ作戦」を拱手傍観し、ソビエト赤軍は戦争初日で壊滅的打撃を受けた。
  もしスターリンがゾルゲ機関の諜報に正しく対応していたならば、同年6月22日の時点でナチス・ドイツはソビエト赤軍により大打撃を受け、それによりヒトラーの欧州・北アフリカの制覇の野望は縮小せざるを得なくなり、「天皇裕仁」の「大東亜共栄圏」の野望も形を変えていたであろぅ。
 同年10月、皇祖皇宗の後裔「天皇裕仁」は「ゾルゲ事件」に関与した多数の同志を逮捕し牢獄に投じた。その直ぐ後、「天皇裕仁」は「アジア太平洋戦争」を開戦し戦火は一挙に全世界に及んだ。
 1944年11月、開戦後3年で既に日本の敗戦は必至であった。「天皇裕仁」は国防保安法、治安維持法違反でリヒアルド・ゾルゲ、尾崎秀実を巣鴨拘置所で絞首刑にした。宮城与徳は1943年8月、獄死していた。もしも、ゾルゲ、尾崎、宮城等があと9ヶ月、敗戦後まで生きていればと侮やまれる。世界の平和構築の為に不可欠な偉材だったのである。
「ゾルゲ事件」を1941(昭和16)年の日本内外の動向に照合し、世界平和の為に命を懸けた「ゾルゲ事件」関係者の献身を称え、戯曲『祖国大日本帝国に反逆する』四幕六場を著した。その一方で、ゾルゲや尾崎を絞首刑にし、「アジア太平洋戦争」で無辜の世界人民を殺戮した「天皇裕仁」の戦争責任を訴え、日本国憲法「世襲天皇制」廃止の一日も早からんことを願い、本書『祖国大日本帝国に反逆する』を記した。
 「天皇裕仁」の戦争責任追及は、学者である丸山真男先生に劣らぬ論文を学会で発表することではないと考える。虚構の「皇国史観」を幼少から教え込まれた日本人の我々が「アジア太平洋戦争」で蒙った憤怒を語り、後世に「世界平和」を伝えたいからである。

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(了)

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