葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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世田谷区三軒茶屋“戦争法案反対”リレートーク

2015年08月26日 | 国会・地方議会・官邸・野党共闘
 友人からのメールです。
『8月25日の三軒茶屋“戦争法案反対”リレートークに行ってきました。
 話したのは私も含め8人くらい。冒頭世田谷革新懇の楠見広義氏が自らの戦争体験を語りました。私は3番目、若者代表として民主青年同盟の女性も訴えました。
左側は楠見広良氏、右側は日本共産党都議会議員里吉ゆみさん

 
安倍自・公政権が広範な国民の反対の声を無視して、今国会で成立させようとしている「憲法違反の戦争法案」をつぶすために、思想信条、年齢、性別を超えて立ち上がることを訴えます。 
世田谷区粕谷 中澤 宏

1.両親のことば「二度と戦争はしてはならない」
私は日本国憲法が施行された1947年生まれ、一番人口の多い団塊の世代です。
幼い頃、10万人が亡くなった1945年3月10日の東京大空襲のとき、浅草消防署の署長代理であった私の父からは、消防車を火災から守るのが精一杯だった。母からは戦争に反対して捕らえられた人が浅草警察署で特高警察から拷問を受ける悲鳴が聞こえた。当時4歳だった姉からは防空壕の入口で逃げ遅れた僧侶が焼け死ぬのを見た。などと聞かされました。
母の弟は硫黄島で、父の弟は終戦直前の8月に満州で戦死しました。息子を戦争で失った祖父母や、父母の兄弟達の悲しみもの声も聞いています。
物心ついて、「なぜ戦争に反対しなかったのか」と問い詰める私に対し、両親は「仕方なかったんだ」と言い訳をしつつ、時に触れ戦争の悲惨さを語り、「二度と戦争はしてはならない」と繰り返していました。

2.平和とデモクラシーを体現した日本国憲法
今年の8月15日、終戦記念日の朝日新聞朝刊の岩波書店全面広告に、アメリカの歴史家・「敗北を抱きしめて」の著者ジョン・ダワー氏のことばとして「70年前、日本では新憲法に具体化された「平和とデモクラシー」の理想に社会のあらゆる層の人々が奮い立った」「その草の根の回復力、規律、反戦の理想は、どれほど賞賛してもしつくせるものではありません。」が載っていました。これは同じ日の、戦没者追悼式典における今上天皇のおことば「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、わが国は今日の平和と繁栄を築いてきました。戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません。」に通じるものです。

3.第9条を選び取った日本国民
私の両親も含め、悲惨な戦争を体験した人々は諸手を上げて、戦争放棄をうたった平和憲法を歓迎しました。憲法の平和主義を憎む人たちはアメリカの押し付けだといいますが、哲学者柄谷行人(からたに こうじん)氏は「(憲法を)強制されたことと自発的であることは矛盾しないのです。憲法ができて数年後、朝鮮戦争の際にアメリカがこの憲法を変えようとしたとき、日本人は(保守の吉田政権ですが)それに抵抗しました。そのときに、日本は憲法第9条を自発的に選んだといえます。」と語っています。

4.今こそこぞって戦争法案廃案の声を上げよう!
今、安倍自・公政権は、国民が70年間必死で守ってきた平和憲法を解釈によって変え、自衛隊をアメリカの同盟軍として世界中どこにでも派遣できるようにする「戦争法案」を、国会で数を頼んで通そうとしています。
この「戦争法案」に対し、若い学生やお母さん方、お年寄りやミドル、国民各層が反対に立ちあがっています。憲法第12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」と定めています。憲法第9条を守りぬくことは、太平洋戦争で亡くなられた310万人の国民と、アジアを始めとする2000万人の犠牲者に対するわれわれ日本国民の約束でもあります。
今上天皇のおことばにある「平和の存続を切望する国民の意識」を呼び起こし、憲法違反の戦争法案をつぶすために、思想信条や年齢・性別を超えこぞって立ち上がることが今こそ求められているのではないでしょうか? 日本を戦争する国にさせないために、私達のこどもや孫が悲惨な戦争に巻き込まれないようにするために、勇気を持って戦争法案廃案の声を上げようではありませんか!私も平和を求める皆さんとともに戦い抜くことを誓います。ご清聴ありがとうございました。

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