Akatsuki庵

日々と向き合って

大名たちのコレクション

2014年10月02日 08時01分38秒 | 美術館・博物館etc.
★野村美術館 サイト
 『大名道具の世界 -茶の湯と能楽-』
   前期:10月19日(日)まで
   後期:10月21日(火)~12月7日(日)
 地階併設展 (館蔵品展)「茶の湯釜名品展」 ※10月19日(日)まで


 泉屋博古館と大西清右衛門美術館と「ふら~り茶の湯旅」を提携している関係で
 「茶の湯釜」展をくっつけたかのかなぁ。

 実は訪れた日が講演会があった関係で「地階は見学できない」と言われたのだけど、 
「15:15以降だったら大丈夫」と言われ、
 見学コースを変更して、先に京博に行って、また戻ってきて見学したのだった。
 
 その甲斐あったと思える、実に充実した茶の湯釜展だった。

と、その話はあと回し。

 先に大名道具。

 能楽の方は詳しくないので、ほとんどスルー

 茶の湯道具にかぶりつき。

 正面奥の畳スペースのケースに真台子の道具組。

 真塗菊文蒔絵の棚は西本願寺の旧蔵のようだ。

 盛阿弥作の天目台に載った禾目天目。

 桜の地文がある唐銅切合卍地文風炉釜も貫禄ある。

 皆具ではなく、砂張末広形の水指 象嵌切子の蓋置、砧青磁の耳付杓立←花入にも使えそう。
 建水も砂張。

 文茄の茶入も立派だった。「銘」の記載なかったけど。

 他はね、どうしても見たかったものがっ

 上杉瓢箪茶入

 こちらの所蔵だと知ってはいたけど、なかなかタイミングが合わなくて

 やっとこ、ご対面。

 小さくてカワイイ。

 こんな小さな茶入が名だたる大名の間を渡り歩いたとはね。

 あと、初めてではないけど、なかなか巡り会えない砂張釣花入 銘「淡路屋舟」。
 幅がデブっとして、よいわぁ。

 「松本舟」「針屋舟」と並ぶ、天下三釣花入。

 地下の茶の湯釜展は目録がなく、一生懸命に手書きした。

 印象の強かったものをピックアップする。

 足が3つついた天命手取釜。(口がついた、おおきな薬缶みたい)

 天命責紐釜。

 鍋釜。

 菊文花台釜。 ほんとうに花台の形している。上面には菊花が鋳込まれている。

 徳川家光が重陽の節句の祝いのために、小堀遠州に作らせた~、とか。

 鶴首花入のような形で口造(いや、首回り?)が八角形になった天命八角口釜。

 天命常張面取釜。

 芦屋三光三如釜。鐶付が熨斗になっていた。

 天命車軸釜。

 豊国廟鐘形釜。名越浄味作。
 国家安康、君主豊楽の碑文が刻まれた豊国寺の釣鐘は名越家の作だったので、
 それと関係あるのかなぁ。

 そして、奥平了保の御所車風炉。赤銅っぽい色有り。
 載っている茶釜もとても変わっていて。

 大西清右衛門美術館にあるのと一緒
 でも、あれとは別物。

 念のため、受付で確認すると、やはり「別物です」。

 2つもあったんだぁ。

 と、とてもビックリした。

 そうして、その驚きは大西清右衛門美術館へと持続していくのだった。

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2013年10月 『開館30周年記念名品展』
2013年3月『茶人のあそび心 形物香合番付の世界』
2012年11月『茶碗 名碗展』
2012年3月『「かな」の美」』(前期)
2011年12月『錦秋のころ』(後期)
2011年10月『錦秋のころ』(前期)
2011年5月『唐物』(前期)
2010年11月『一楽 二萩 三唐津』(後期)
2009年11月『楽家の歴代展』(後期)
2008年10月『開館25周年記念 館蔵名品展』(前期)
2008年5月『高麗茶碗への挑戦』(後期)
2007年11月『懐石のうつわ』展(後期)

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2 コメント

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Unknown (しぇる)
2014-10-02 11:51:12
あらまあ!その講演会に出席していました。もしかしてすれちがっていたかも、、、です(^ ^);;
返信する
まぁ (Akatsuki)
2014-10-03 06:21:17
しぇるさん

まぁ、そうですかぁ。

会員制の勉強会、いいなぁ。
2時過ぎに一度入って、すぐ出て京博まで行って戻ったら、
4時前でした。
返信する

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