Akatsuki庵

日々と向き合って

三畳の茶室

2009年07月27日 08時44分47秒 | 茶室
昨夜のNHK大河ドラマ『天地人』に利休さんの最期のシーンが出てきた。
先日観た時は三畳の茶室に違和感を感じちゃって。→こちら
以後、なんとなく心に引っかかっていた。

「利休さんの侘びの茶室=二畳」という先入観があったので、
三畳は間延びしちゃったように感じたのだけど、
畳が3枚にならんだ三畳の間取りの茶室自体はないわけではない。
なのに、なぜ引っかかるのか。

今回、茶室のシーンを見ていたら、前回ほどの違和感はなかった。
冬の設定で炉が切ってあったからかもしれない。
三畳の上座床、隅炉。

「フーム」とまた考える。

思い当たる茶室があり本を参照。
やはり表千家の不審庵が畳3枚並べた配置だった。
でも~。台目畳がついた「三畳台目切り」。囲いもついている。
もともと、ここは宗旦さんの設計だから、利休とは関係ない。

大徳寺の聚光院にある閑院席は利休作と伝わる茶室で、
畳3枚ならべた三畳の茶室でドラマのセットと近い。
だけど、下座床で囲いがついた出炉なんだなぁ。

てな感じで、いくつか資料であってみたけれど、三畳隅炉は見当たらなかった。

三畳の場合、真ん中の畳の“余裕”を生かして、出炉に切るか、
向切にして、お客様との距離を近くするのが自然な設計のように感じる。
それを隅炉に切ったのは、やはり二畳隅炉の待庵に倣ったのかな、と思う。

などと、違和感の理由をあれこれ考えていたので、ストーリーの方はなおざり

※参考にした本↓
すぐわかる茶室の見かた
前 久夫
東京美術 2002年刊 1890円+税

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小習の稽古 | トップ | 研究会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

茶室」カテゴリの最新記事