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『六古窯―〈和〉のやきもの』 ※6月9日(日)まで
『六古窯―〈和〉のやきもの』 ※6月9日(日)まで
六古窯といったら、茶道文化検定の勉強を思い出す。
必死で暗記したっけ。
備前、信楽、丹波、越前、瀬戸、常滑。
備前はいわずもがな。信楽は茶道を習い始めて1年半が経った頃、1泊で旅行したから覚えた。
丹波はまぁ、地元だから。(といっても、同じ兵庫県というくくり)
実家には立杭焼のお銚子とお猪口のセットや花瓶があったから、なんとなくわかる。
瀬戸は初心者の稽古道具(茶入)が瀬戸焼だったので、わかる。
常滑はまぁ、なんとなく。
越前は一番馴染みが薄く、覚えづらかった。今でもよくわからない。
印象としては、備前と信楽と丹波が同じ系統?なんて、勝手に思っていたけれど、
そうういう考え方からして、違ってた。
根本的に覆された!という感じ。
まず、六古窯は2つの系統に分けられる。
釉薬を用いない須恵器(すえき)系か、釉薬をかける瓷器(しきorじき)系か。
そして、6つの古窯のうち、須恵器系は備前のみで、他の5つは瓷器だった。
へ? でも、言われてみればそうだ。
つまり、備前焼はちょっと特殊かもしれない。
六古窯ではないけれど、須恵器系としては備前のほかに珠洲焼があるとのこと。
あ、なるほど。そうだ。
珠洲焼のお茶碗を一つ持っている。(実家に置いてきたけれど)
ほー。(と思ってしまった)
また、中世における「三種の神器」も初めて知った。
(現代でいうところの、冷蔵庫、洗濯機、テレビにあたる中世版?)
「壺」、「甕」、「擂り鉢」なんだとか。
なるほどー。水を含む食糧の貯蔵や調理には欠かせないアイテムかも。
そう思って、観ると奈良時代の壺!フムフム
中国は越州窯(五代)の青磁鉢などが展示されているのを見て、器の(使われ方の)変遷も少し理解できた。
京の都に近いということで、越前は瓶子も供給してたんだね。
壺は備前、珠洲、そして信楽。
鎌倉時代になると、通り道?なのか瀬戸、常滑。
室町時代にかけて珠洲。
だけど、お手本は大陸から南宋の青磁や高麗のもの~
中世になって、大壺がでてくる。丹波、常滑、信楽。歴史が長いから大きいものも焼ける技術がある、
そして、茶の湯。やはり、美濃が強い?
いやいや、伊賀窯や信楽窯、備前窯も侘びた水指や花生を造り出している。
だけど、美濃窯の黄天目。ステキ。 中国の灰被天目に匹敵する味わいを出している。
信楽の鬼桶水指もすごい。
黄瀬戸の立鼓花入がおデブちゃんでかわいい。(つい、「ひろい子」ちゃんを基準に考えてしまうので)
江戸時代になると瀬戸肩衝茶入。 やはり、これ代表格。
瀬戸大海茶入「置紋」の大きな口廻りが面白かった。
おぉ、御深井焼。御深井は「おふけ」と読む。尾張藩のお庭窯。
先日、名古屋城で御深井丸というエリアにも足を踏み入れたけど、関係あるのかなぁ。
(3月に滴翠美術館でも御深井焼をけっこー見た)
そして、やっぱり輸入してもほしい唐物。
南宋青磁から元代の壺、景徳鎮の青白磁。
てなことで、六古窯とその時代の国内外の陶磁器が頭の中でくるくるしてた。
近美工芸館からハシゴして鑑賞したので、めちゃ濃厚だったわ~
※出光美術館バックナンバーリスト
2018年5月『宋磁―神秘のやきもの』
2018年1月『色絵 Japan CUTE!』
2017.10月『京みやび ―仁清・乾山と色絵の競演』(門司)
2017.5月『茶の湯のうつわ ―和漢の世界』
2016.6月『美の祝典』Ⅱ(パート2)
2015.10月『日本の美・発見X躍動と回帰 ―桃山の美術』
2014.11月『仁清・乾山と京の工芸 ―風雅のうつわ』
2014.3月『没後50年・大回顧展『板谷波山の夢みたもの-〈至福〉の近代日本陶芸』』
2013.6月『やきものに親しむ10 古染付と祥瑞』
2013.5月 『源氏絵と伊勢絵』
2012.9月 『白く美しいやきもの 純なる世界』
2012.4月 『悠久の美 -唐物茶陶から青銅器まで』
2011.8月 『明・清陶磁の名品 -官窯の洗練、民窯の創造』
2011.1月 『酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派―』
2010.12月 『やきものに親しむVIII 茶陶の道 ―天目と呉州赤絵―』
2010年9月『SENGAI Zen and Humaor 仙』
2010年4月『茶 Tea-喫茶のたのしみ』
2010年1月『麗しのうつわ』
2008年12月『陶磁の東西交流』
2008年4月『柿右衛門と鍋島』
2007年11月『乾山の美術と光琳』
※2009年3月『出光美術館コレクションの至宝「茶の湯の美」』 栃木県立美術館
2018年1月『色絵 Japan CUTE!』
2017.10月『京みやび ―仁清・乾山と色絵の競演』(門司)
2017.5月『茶の湯のうつわ ―和漢の世界』
2016.6月『美の祝典』Ⅱ(パート2)
2015.10月『日本の美・発見X躍動と回帰 ―桃山の美術』
2014.11月『仁清・乾山と京の工芸 ―風雅のうつわ』
2014.3月『没後50年・大回顧展『板谷波山の夢みたもの-〈至福〉の近代日本陶芸』』
2013.6月『やきものに親しむ10 古染付と祥瑞』
2013.5月 『源氏絵と伊勢絵』
2012.9月 『白く美しいやきもの 純なる世界』
2012.4月 『悠久の美 -唐物茶陶から青銅器まで』
2011.8月 『明・清陶磁の名品 -官窯の洗練、民窯の創造』
2011.1月 『酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派―』
2010.12月 『やきものに親しむVIII 茶陶の道 ―天目と呉州赤絵―』
2010年9月『SENGAI Zen and Humaor 仙』
2010年4月『茶 Tea-喫茶のたのしみ』
2010年1月『麗しのうつわ』
2008年12月『陶磁の東西交流』
2008年4月『柿右衛門と鍋島』
2007年11月『乾山の美術と光琳』
※2009年3月『出光美術館コレクションの至宝「茶の湯の美」』 栃木県立美術館